インデックス投資を始めるため特徴を知ろう
2020年に行われるオリンピックを前に、都内を中心に経済の活発化がみられるようになりましたが、地方としては依然デフレや景気低迷の影響を受け、景気が伸び悩んでいます。さらに、年金問題などもあり、先行き不安な中、いかにして資産を増やすかが話題として挙がるようになりました。投資方法の一つとして、インデックス投資がありますが、いったいどのような東証方法なのでしょうか。
インデックス投資とは
一般の方には、あまりなじみのないインデックス投資ですが、資産を運用し増やしていく為の、投資方法の一つとして知られています。新聞やニュースの中で、日経平均225やTOPIX、アメリカのダウ指数などといった単語を目にした事が、一般の方でもあるのではないでしょうか。
この中で、日経平均とTOPIXは、日本における株式市場の平均値を表すインデックス、つまり指標として使われているのです。日本で行われる市場取引きには、こうした指標が少なからず影響を与えています。
投資信託のひとつ
インデックス投資の事を、あまり知らなくても投資信託という言葉であれば、誰しも聞きなじみのある単語と言えるでしょう。投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる専門家に投資を託す事で、資産運用を行っていこうというものです。
このファンドマネージャーは、依頼された投資資金を基に、複数の商品に投資を行い、投資成功で利益が得られるシステムとなっているわけです。
株式指標と同じような値動きをする
投資信託には、インデックス型とアクティブ型がある事はご存じでしょうか。インデックス型は、特定の株式指標や日経平均株価あるいは、NYダウなどと連動するように作られた投資信託の事で、日本や海外の株式や債券、また不動産などに投資できるのがその特徴です。
反対にアクティブ型は、インデックス型とは真逆に行う投資方法で、積極的にベンチマークを上回る事を目的とする投資方法となります。
毎月決まった金額を積立てる
インデックス投資の基本的な投資方法は、毎月決まった金額を購入し、積立をしていくといった方法で運用を行います。
つまり、資金運用会社であるファンドで積立設定をしておけば、自動的に投資信託の買い付けを続けてくれますので、出資者が運用に関して頭を悩ませる必要が全くないという事になります。
種類は8つある
インデックス投資は、日本国内に8つの種類があり、表にすると以下の通りになります。
・種類 | ・インデックスファンド名 | ・指数 |
・国内株式 | 日経225 インデックスeニッセイTOPIXインデックスファンド | 日経平均株価 |
・先進国株式 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCI コクサイ インデックス |
・新興国株 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
・国内債券 | ニッセイ国内債券インデックスファンド | NOMURA-BPI 総合 |
・先進国債券 | ニッセイ外国債券インデックスファンド | シティ世界国債インデックス |
・新興国債券 | iFree新興国債券インデックス | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデック |
・国内REIT | ・エマージング・マーケット | グローバル・ダイバーシファイド |
・海外REIT | ニッセイグローバルリートインデックスファンド | S&Pグローバルリートインデックス |
インデックス投資のメリット
元来投資とは、資産を増やす為に、その運用の手段として行われるもので、投資を行う人々を投資家と呼んでいます。資産運用の方法には、土地や住宅などの投機や、株式や為替を始めとする金融商品などがありますが、インデックス投資もこうした金融商品の一つとして知られています。
インデックス投資の事が、あまりよくわからないといった方の為に、インデックスでの投資のメリットには、いったいどのようなものがあるのか、簡単に説明してみましょう。
初心者でも簡単にできる
インデックス投資が、初めての方でも安心なのは、日経平均株価などに連動する為、比較的値動きが読みやすいという事にあります。また、始めたばかりの投資初心者であっても、相場の値動きを見ながら行えますので、比較的投資がしやすいという事が言えます。
また、信託会社などに委託して取引きを行いますので、自分自身が投資方法を考えたり、運用していく手間が要らないというのも、仕事をもつサラリーマンや、家事や育児などで何かと忙しいご家庭の主婦などには、もってこいの投資方法と言えるのではないでしょうか。
少ない資金で始められる
意外に思われるかもしれませんが、ファンドによっては、なんと100円からの投資が、インデックス投資では可能なのです。ただし、運用する為の投資金額によっては、利益が多く膨らむ事もありますので、あまり少額すぎると意味がありません。しかし、少額であるという事は、それだけリスクも低いことを意味しています。
長期運用するほど利益は増える
基本的に、インデックス投資における平均利回りは、4%から6%となっており、現在デフレ状態にある銀行などの預貯金に比べて、かなり利回りが良いと言えるでしょう。したがって、複利で長期運用する事によって、利益が大きくなるといったメリットがあります。
手間がかからずできる
インデックス投資を始めとするファンドは、他の投資方法とが異なり、運用自体をハンド会社が行ってくれるといった特徴を持っています。その為、出資者自身が銘柄の選択や、投資するタイミングをはかる必要がない為、投資における煩わしさといったものが一切ありません。
しかも、毎月同じ金額を積み立てるだけですので、出資者の立場として、担当者に定期的に報告を聞くだけで、手間などが一切かからないといったメリットがあります。
低額で分散投資が可能
インデックス投資の特徴として、比較的多額の資金を必要とせず、しかも分散投資が可能といった特徴を持っています。例えるならば、日経平均連動型を1口購入した場合、日経平均の225銘柄全てに投資した場合と、同じリスクになる事が御承知いただけるでしょう。
この事から、お分かりいただけるように、分散効果によってリターンは少なくなってしまいますが、リスクは大幅に下げる事ができます。
あまりコストがかからない
投資を行っている方にとって、一番怖いのは資金が目減りしていく事です。そこで、投資家たちが着目するのが、手数料といったコスト面に対してです。
投資はコストが収支に直結しますので、手数料は少しでも安いほうが良い越したことはありません。そこを考えると、アクティブ型の投資信託に比べて、インデックス投資は信託報酬などの手数料が安いのです。
ETFならば売却も可能
一般の方では、あまり聞きなじみなないETFですが、ETFとは上場投資信託の事をいます。このETFは、日経平均株価やTOPIXの動きに近い運用が期待でき、1万からの購入が可能ですので、コスト面を考えた場合、インデックス投資より更に手数料が安い投資方法となります。
株式と同じように市場で売買できる
上場株投資信託であるETFは、実際に証券取引所へと上場していますので、一般の株式と同様に取引が可能なのです。手軽な投資方法の一つであるETFは、売買手数料も株式の場合に準じているのもその特徴です。
インデックス投資の始め方を手順ごとに解説
投資方法の中でも、極めて手軽と言えるインデックス投資は、ある程度の資金を持ちながら、一般の投資方法では怖くて手を出しにくいといった方にお薦めする投資方法です。
一部の投資方法のように、大きく収益を上げることはできませんが、地道に財産を増やしていくのならば、インデックス投資はまさに最適な投資方法と言えるでしょう。始め方の手順も、いたって簡単な方法です。
インデックスを選ぶ
インデックス投資を始めてみようと決めたのなら、まずはインデックスを選ぶ事から始めます。あくまでも、投資として資金を運用していく事になりますので、決して信託会社にすべてを依頼するような事は、おやめください。
どの道、投資を依頼する立場であり、細かな運用方法はできませんので、まずはしっかりとしたインデックスを自分自身で選択します。
投資収益を決める最も重要な要素
初めて投資をされる方にとって、どのような運用方法が行われているのか、随分と不安になってくるようです。その為、インデックス選びは重要視されるべきもので、どのインデックスに投資するかによっては、利益がずいぶんと違ってくる事も予想されます。
投資収益を決める最も重要な要素としては、資産分配比率を重視し、ご自分の理想に最も近いと思われるインデックスを選ぶと良いでしょう。
迷ったらバランス型を選択
投資家にとって、大切な資金を運用しますので、インデックスの選択に迷うのは当然の事です。安全第一を考えるのならば、インデックス投資はなるべく広く分散して、まんべんなく投資する事が鉄則となります。それでも迷ってしまうのなら、バランス型のインデックスを選択するとよいでしょう。
バランス型は、様々な投資対象があらかじめセットされている為、初めての方にでも安心できる投資方法と言えます。
資産の確認をする
理想的な投資方法とは、リスクを最小限に抑え、資産を減らすことなく増やし続けることにあります。しかし、投資には運用方法によって、必ずと言っていほどリスクは存在しています。
そこで、資産の内訳として、投資に運用する資金と予備の資金とを、分けるなど資産の確認を怠ってはなりません。そこで実際に、投資のポイントとなるものをいくつか挙げてみましょう。
投資に使う予算を決める
資産運用において、投資を行う際には、まずは自分の経済状況をよく把握しておく事が大切です。余分に資産がある事は、それだけ投資に運用できる事につながりますが、そのすべてを投資に使用しては、何かあった際にお金に困ってしまうといった事も、ありえなくありません。
したがって、自身が月々にどれくらい投資できるかを考え、予算を決定する必要があるのです。
資産分配比率を決める
投資を行う上で、リスクの分散は資産を失ってしまわない最良の方法です。資産分配比率は、インデックス選びと同様に重要な要素と言えるもので、並行して考えなければなりません。
円こうした取り組みは、バランス型のインデックスを選んだ場合は不要ですが、初心者のうちは株式を高めに設定すると良いと言われています。また、投資資産から株か債券、国内か海外に分配して比率を決めるといった方法もあります。
証券口座を開設して投資を始める
インデックス投資を行う際には、証券口座を開設して投資を始めるとよいでしょう。インデックスの特定口座の開設は、一般口座と異なり無料で開設できるほか、確定申告の手間が無いといったメリットがあります。
投資中は定期的にリバランスをする
現在のようなデフレが長く続くような時代は、どうしても金融機関にお金を借りてもらう為に、金利が安くなってしまいます。
もちろん借りる側は得ですが、銀行預金などは利回りが低くては、投資のかいもないというものです。そこで、ほかの投資方法に目を向けますが、投資中は定期的にリバランスをする、といった方法をとり続けていきます。
リバランスとは変化した比率を戻す作業
世の中には、様々な投資方法がありますが、利回りが変化していくように、常に投資した商品は変動し続けています。
そこで、1年から3年に1回、リバランスといった方法で、当初に決めた資産配分比率を、元に戻す作業を行うとよいとされています。このリバランスする理由は、配分比率を崩さない方が、長期的な投資の利益が向上するといった結果が得られやすいからです。
リバランスでリスク管理をする
投資を長期に行っていく上で、リバランスがとても効率の良い方法だということがわかってきました。では実際に、リバランスでする事とはどんな手法で行えばいいのでしょうか。
例えるならば、リスクを持つ資産が増えてきたと考えた場合、リスク資産を処分し、その資金で比較的リスクの少ない資産を増やしていく、といったケースが考えられます。逆に、リスク資産が減った場合には、リスク資産の購入や積立資金を増やす事を検討しましょう。
続けることが何より大事
継続は力なりと昔の人は言っていますが、長期の投資の場合でも、同様のことが言えます。特に、インデックス投資は、長期運用で効果を発揮しますので、相場の良し悪しに左右されずに、続ける意思こそが一番重要になってくるわけです。
インデックス投資の注意点
投資方法や種類は、世の中に数えきれないほど存在していますが、投資方法や商品には、それぞれ性質といったものがあります。また、メリットばかりに目を向けず、デメリットにも留意しなければならないのは、投資家としての本質ともいえるものです。
円安全な投資方法として、インデックス投資を上げることができますが、投資に限って言えば、100%安全なものは無い事を心しておきましょう。
短期で利益を狙うには不向き
インデックス投資の注意点として、確実に言えるのは、インデックス投資の特性から、短期の利益は見込めないという事です。もともと、長期の投資方法として、定評のあるインデックス投資ですので、長い目で見て利回りを求めるのが正解なのです。
ただし、早期での収益を欲するのであれば、アクティブ型の投資方法が最適で、アクティブ型であれば短期での利益が見込めます。
投資スキルが向上するわけではない
インデックス投資の最大のメリットは、深い知識が必要ありませんので、手軽に始められ手間がかからないというのがとても良いところですが、このメリットが逆に欠点になる事も、承知しておかなければなりません。
したがって、投資の経験を積んで、将来的に様々な投資に挑戦したいといった希望をもつ方には、少々物足りなく感じてしまうのです。
繰上償還には注意が必要
インデックス投資で、運用を行っていくにあたって、様々なメリットやデメリットがある事がわかってきました。また、投資には少なからずリスクがあり、そのリスクを分散する知恵も必要となってきます。
インデックス投資では、様々な注意点もあり、その一つとして繰上償還には注意が必要だという事を、心しておく必要があります。
繰上償還とは運用の終了を意味する
繰上償還とは、満期日を待たずに運用が終了する事を意味しており、インデックス投資の場合、繰上償還を行った方が良いケースと、行わない方が良いケースとがあります。
例えば、損益がプラスやマイナスの場合は、すぐに解約する方が良いケースが多いと言えます。
ただし、信託財産保留額が設定されている場合は、その限りではなく、償還日までの基準価格の変動が、信託財産保留額内で収まるなら、待つほうが良いでしょう。
回避するにはファンド選びが重要
投資信託を途中で解約する場合に、かかる費用は0.1%から1.0%に設定されていますので、この手数料には注意が必要となります。繰上償還を回避するには、ファンド選びが重要で、運用実績が無い、または短いファンドは避けておきましょう。狙い目としては、コストがあまりかからず、純資産が多いファンドを選ぶと良いと言えます。
暴落しても慌てない
市場での相場取引きには、必ずリスクというものが存在しています。すべての投資には、何らかのリスクがあり得るものですが、投資家たちが一番恐れているのは、市場の値崩れによる暴落です。
しかし、暴落にも一時的なものがあり、その多くは持ち直す事も多いので、まずは暴落しても慌てないという事が大切です。同時に、自ら情報収集に当たり、熟練者などに相談を促すとよいでしょう。
暴落時は何もしないことが一番
なぜ、暴落しても慌てない事が大切なのでしょう。実は、インデックス投資の側面には、世界経済が自分の資産に直結しているケースがほとんどで、その為に暴落時は影響を受けやすいという事が言えます。一番最悪なのは、対象方法を間違えてしまう事で、慌てて売却をするなど、冷静でない状態で何かを判断する事は、避ける事を心がけておきましょう。
資産を見直してリスクの度合いを把握
投資のリスクを減らす為には、リスクの分散は必須事項といえますが、常に投資先には状況を把握しておく必要があります。株式の場合は、株価の下落で資産がどれくらい減ったのかを、きちんと把握しておく事が大切で、余剰資金内で運用しているインデックス投資など長期投資の場合、下落傾向にあったとしても、前向きにとらえる必要があります。
賢く長期資金運用を実現しよう
インデックス投資は、その性質から長期運用型の投資方法と言えます。デフレの現状を見るに付け、銀行や郵便局などの預貯金では、利回りに期待できず、効率的に資産を運用する事はかないません。したがって、安全で確実な方法として、長期運用型の投資方法が一つの賢い方法だと言えるでしょう。