安全走行の為にブレーキ交換をおさえよう
近年では、ロードバイクなどの、自転車人気の高まりによって、自転車による交通事故もかなり多発してきています。自転車専用レーンも、街の中では随分と見かけられるようになりましたが、まだまだ完全とは言えないのがその実情でしょう。その為、ロードバイクのユーザーたちも、安全走行の為にブレーキ交換を抑えておく必要があるでしょう。
ロードバイクのブレーキ交換の時期の見極め方
まず初めに、ロードバイクを始めたばかりの方に理解して欲しいのは、ブレーキの効きが悪いなと思った時には、交換のタイミングとしては、ちょっと遅いという事を頭に入れておいて欲しいのです。それというのも、ロードバイクは、初めてご経験の方であっても、時速30キロが平気で出せてしまいます。
これは、原動機付き自転車の制限速度と同等で、なにか事故があってからでは、遅いレベルと言えるからです。つまり、ロードバイクも、通常の車同様重大な事故になってしまう危険性も踏まえて、早めの交換を心がけなければならないのです。
交換ブレーキのグレードを知っておこう
普段自転車を利用する方でも、あまり知られていないのが、ブレーキにもグレードがあるという事です。これは、ロードバイクを始めたばかりの初心者でも、最初はわかりませんので、少しずつでも理解力を深めていく事こそ大切な事と言えるでしょう。
いくつかの種類の、ロードバイクに乗る機会があれば、すぐにお分かりになると思いますが、ロードバイクのブレーキの利き方は、それぞれ異なっている事がお分かりいただけるかと思います。これは、ブレーキのグレードが異なることから起きる現象で、新品だからと言ってブレーキが利くわけではないのです。
今のグレード次第で交換の選択種類は3種類
ロードバイクを始めようと、新しくロードバイクを購入したからと言って、すべてが満足できるとは限りません。もちろん、これは価格の話題ではなく、ブレーキの性能の話です。多くのロードバイクの場合、そのほとんどにキャリパーブレーキといった、タイプのブレーキが採用されています。
ブレーキが、ロードバイクにとって、非常に重要なパーツとなる事は、誰しも理解できるところですが、このブレーキには、性能によるグレードがあり、各グレードによって、想定されるスピード域が異なっているのです。
山の下り坂で違いが分かる105
初心者用のロードバイクの中で、特に価格の安いものでは、グレードの低いブレーキが装着されている事が多いようです。これは、低価格を実現する為には、メーカー側として仕方がない措置と言えますが、ブレーキングの悪いロードバイクは非常に危険性が高いといえます。
105はシマノ製のブレーキで、減速にプラスしてしっかり止まれるブレーキと言えます。実際に、Tiagraを使っていた人が、山の下り坂で105を使用した感想として、思い切り握らなくても普通の握りで、ブレーキの効きが抜群とかなり評価の良いものです。
60キロ超の下り坂でも安定のULTEGRA
105はブレーキのグレードの中でも、かなりの安定したブレーキング評価が高いものですが、この105よりもさらにグレードが高いとされているのが、安定のULTEGRAのブレーキです。その性能は、かなりの高評価で、日ごろ下り坂を高速スピードで使う人にとっては、まさにこれだと確信出来る商品と言えるでしょう。
事実、ロードバイクのレースに出場する、現役のロードレーサーたちに良く使われているタイプで、そのブレーキ制度は抜群といわれています。さらに上の、グレードのブレーキを求めるのであれば、ぜひULTEGRAをお勧めします。
最新のDURA-ACEはより小さい力でブレーキが効く
DURA-ACEは、ブレーキのグレードでは、最高峰とも言えるもので、価格もそれなりの評価がなされています。特に、最新のDURA-ACEは、より小さい力でブレーキが効くと評価が高く、軽く握りこんでもその制御性にはかなりの定評があります。
もちろん、その分値段もかなりなものですが、この先も長く走りを楽しみたいのであれば、思い切ってDURA-ACEに変えてみるのもいいのではないでしょうか。制御力が良く、握力のない方でも安心の速度コントロールは、それだけ安全につながるというものです。
SORAも普段の走り位なら十分
ロードバイクユーザーたちの間では、常にバイクパーツの話題は、すでに日常会話にまでなっています。巷では、ブレーキはSORAより105の方が確実だと言われていますが、実際の性能はどういったものなのでしょう。
確かに性能面でいえば、SORAより105の方が制御力が良く、スピードを殺す力は105の方が優れているようです。しかしSORAであっても、普段の走りを楽しむ程度であれば、特になんの問題もない商品とも言えます。SORAは安価なタイプのブレーキですので、初期装備ブレーキがSORAであったりするからです。
交換方法を確認しよう
ロードバイクの魅力の一つに、様々なパーツを交換して、自分好みのロードバイクに仕上げていくというものがあります。こうしたカスタマイズは、ロードバイクの楽しさの一つですが、だからと言って常日ごろの点検を怠ってはなりません。
特に、ブレーキは、スピードを制御し、ロードバイクの事故などに直結するものですので、常にチェックを行っておく必要があるのです。また、トラブルが起こる前に、こうしたブレーキの交換は、必ず行っておく必要がありますので、ブレーキの交換方法はしっかり把握しておく必要があります。
ワイヤーの長さに気を付けて取り外そう
ブレーキの交換方法ですが、具体的な流れはまず、ブレーキを固定しているブレーキワイヤーをワイヤーカッターで切断する事から始めます。注意ポイントとしては、同じワイヤーを使うならインナーキャップのギリギリで切らないと、ワイヤーの長さが足りなくなる事もあるので注意が必要です。
次にフロントフォークの裏面にあるブレーキ固定の穴を探しますが、ハンドルを切ると見つけやすいです。アーレンキーでナットを取り外し、ナットを外せばブレーキも外れます。フロントホイールを外しておくと、後の作業が楽になります。
ナットの長さを確認した上で取り付けよう
ブレーキの取り付けですが、ブレーキに事前にオイルアップを済ませておき、ボルトやナットにもグリスを忘れずにつけておきます。まずは、フロントフォークのブレーキ用の穴へ ブレーキのシャフトを通し、フォークの裏側から枕頭ナットを入れ締め込みますが、後でワイヤーを付けてから調整をする為、緩めに締めておきましょう。
安全性を高める為にも仕上げを忘れずに
最終のチェックとして、取り付けたブレーキの利き具合だったり、引きしろの調節やブレーキパットが、正しくリムに当たっているかの調節等を忘れずにします。全ての調整が終わったら、ブレーキ用のパッドのナットを固定すれば、これで初めてブレーキ交換が出来たと言えるでしょう。
パーツごとで知っておくと便利
日ごろの点検は、ロードバイクを利用するものとして、走行前と走行後にはクセをつけておく必要があります。点検の延長が、いわゆるメンテナンスという事になりますが、初めての方であれば特に知らないことだらけであることが多いものです。
そこで、パーツごとで知っておくと、かなり便利なポイントを理解しておけば、あとあとのメンテナンスもスムーズに行くというわけです。では実際に、パーツごとで知っておくと、便利なポイントを学んでおきましょう。
ブレーキ交換に関すること
まず、ブレーキ交換に関して、ロードバイクを購入して、最初のブレーキやギアが105やSORAだったとしても、1度ブレーキシューとカートリッジを、アルテグラ系にアップグレードすれば、後々楽になるといった方法があります。というのも、後日ブレーキの交換を行おうと思った時は、ブレーキシューだけの交換で済むからです。
したがって今後のブレーキ交換を考えたら、アップグレードすることをおすすめします。また、アップグレードしておく事で、コストの面でも楽になってきます。
ゴムの土台となる船が余らないで済む商品
ブレーキ交換の際に、よくある事ですが、ゴム部分の交換となった時に、大概はゴムの土台部分である船のパーツが余ってしまうという事があります。
その為、もったいなさを思ってきた人達に朗報とも言える商品が、SHIMANOのR55C4カートリッジタイプブレーキシューです。このR55C4のメリットは、105やアルテグラあるいは、デュラエースのブレーキシューであっても、同じ様に使用出来ますので、ゴム部分の交換のタイミングになったら、ぜひ利用してみましょう。
この先も走りを楽しむならブレーキが重要
ブレーキの重要性は理解していても、実際にトラブルが起こってみなければ、その大切さが身にしみてこないという事があります。しかし、ロードバイクの場合、原動機付き自転車と同様のスピードが出る事を考え、ブレーキのチェックはロードバイクユーザーとして、最低限行う必要があるのです。