ビットコインキャッシュとはどんな仮想通貨?特徴やメリットを解説

ビットコインキャッシュとはどんな仮想通貨?特徴やメリットを解説

2019.02.24

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ビットコインキャッシュで資産運用を始める

ビットコインは仮想通貨として認知度が高いけど、ビットコインキャッシュとは何が違うのでしょうか。初めての資産運用に、ビットコインキャッシュは果たして安全なのかどうか。懸念に思われることは多いでしょう。

そんな方のためにビットコインキャッシュ誕生の経緯から、ビットコインとの共通点や相違点を洗い出し、特徴を解説していきます。

また、すぐさま行動に移せるよう、ビットコインキャッシュならではのマイニング方法についてもまとめました。ビットコインキャッシュがいかなる仮想通貨なのか、理解を深めていきましょう。

ビットコインキャッシュが誕生した経緯

ビットコインとビットコインキャッシュの違いを浮き彫りにするには、誕生の経緯をたどることが有効的です。誕生の理由をしっかりと押さえ、ビットコインキャッシュの特徴を理解しましょう。

市場の拡大でビットコインに問題発生

ビットコインは、市場の拡大にともない利用者が増大した結果、送金に遅れがでたり、手数料が高騰する事態になっていました。そのため、大手マイニングプールであるViaBTCが主導となって、ビットコインの問題点を解消する新しい仮想通貨を生み出そうという動きが起こりました。

コミュニティ内で対抗策の意見対立

市場の拡大にともなって浮きあがってきたスケーラビリティの問題を、ビットコインのコミュニティ内では、解決するために2つの案が提唱されました。しかし、それが結果的に対立を生むこととなったのです。この2つの案とは、

  • Segwit(セグウィット)
  • ビッグブロック

というもので、Segwitとはブロック内にある電子署名データを分離することで、ブロック内のスペースを作り、通常1MBの容量でしか取引できないところを、圧縮させることによって約1.7MB分の容量で取引をすることができるようにすることです。

このように、従来からある仮想通貨の仕様を変更することを、ソフトフォークと言います。対して、ビッグブロックとは、一つのブロック自体の容量を拡大することです。ブロックサイズを大きくすることで、取引の処理スピードが上げることができ、スケーラビリティの問題を解消することにつながります。

ただ、従来とは互換性のない新しいブロックチェーンを作りだす必要があります。それをハードフォークと言います。

対立の結果ビットコインキャッシュが誕生

最終的に、ビットコインではSegwitが採用されることになりました。Segwitであれば、取引データ自体を圧縮するので、ネットワークの処理能力が変わらなくとも、結果的に処理のスピードは上がり、分裂することなくブロックチェーンを作り続けることができます。

しかし、Segwitではスケーラビリティの問題を根本的に解決したことにならないとして、ビッグブロック案を支持していた一部のコミュニティメンバーが反発しました。ただ、ビックブロックは従来のブロックチェーンとは互換性のない新しいブロックチェーンを生み出さなくてはなりません。

結果、ビットコインのコミュニティは内部分裂を起こし、ブロックサイズを拡大させたビットコインキャッシュが誕生したのです。ビットコインキャッシュは、初めてハードフォークによって生まれた仮想通貨でもあります。

誕生当初は不十分なシステムで相場は暴落

スケーラビリティの問題を解決するべく生まれたビットコインキャッシュは、当初ビットコインと同じ価格、同じ量を発行していました。しかし、マイニングの難易度が高いことや、システムの不都合といった理由からビットコインキャッシュの相場は下落していきます。

その後、マイニングの難易度が調整されるなどして、取引が通常通り行われるようになってくることで、ビットコインキャッシュの良さが目立つようになり、価格の暴騰が起こりました。ただ、現在では安定した傾向にあるようです。

ビットコインとの3つの共通点

元を辿れば一つの仮想通貨であったビットコインキャッシュは、ビットコインと共通する点があります。ビットコインとの共通点、3つを厳選して解説していきます。

最終的に発行されるコインの枚数

ビットコインのハードフォークによって、新たに誕生したビットコインキャッシュは、ビットコインと同様に発行上限枚数が約2100万枚と決められています。

なぜ、上限を設けているのかというと、国が発行する通貨のように特定の管理者がおらず、中央集権化されていないためです。つまり、発行上限をあからじめ決めることで、管理者がいなくとも通貨の希少性を保ちデフレを防ぐことができるのです。

ブロックチェーン技術で取引が成り立っている

ビットコイン、ビットコインキャッシュ、どちらもブロックチェーン技術を利用して運営します。ブロックチェーン技術は、仮想通貨の根幹を成しているシステムで、これがあるからこそ仮想通貨としての価値が保たれているといっても過言ではありません。

そもそも、ブロックチェーン技術とは「分散型台帳技術」とも呼ばれるもので、ブロックに取引情報が書き込まれ、そのブロックが次々につなぎ合わさるシステムのことを指します。つまり、取引と取引きの垣根が限りになく取り払われ、自分以外の取引も確認することができるようになるのです。

イメージとしては、お互いがお互いを監視しあうような状況を意図的に作りだすことができるのが、ブロックチェーン技術の大きな特徴です。取引のデータはネットワーク上で公開されているため、誰でも確認することができます。そのため、データの改ざんや不当な取引というものが実質的に不可能となったのです。

新規発行はマイニングで行う

中央管理者がいない仮想通貨では、ユーザー同士が管理しあうことが基本となります。ただその際、どのように管理をするのか、あるいは正当な取引と不当な取引をどのように見極めるのか基準を設けなければなりません。

そこで、ビットコインとビットコインキャッシュは、コンセンサスアルゴリズムにPoW(Proof of Work)を採用しています。PoWが定める基準とは、一番に仕事をした人が正当か不当かなどの判断を決定して良いというものです。

ここでいう仕事とは、ブロックの新規作成やブロックチェーンに新たなブロックを繋いでいくもろもろの作業のことを言い、マイニングと呼ばれます。マイニングをすることで、新規発行されたコインを貰うことができます。

ビットコインとの3つの相違点

ビットコインキャッシュにはどのような特徴があり、ビットコインとはどう違うのか理解するためにも、ビットコインと異なる点を3つ紹介します。

ブロックサイズを8Mで運用

ブロックサイズの拡大を支持して分裂したビットコインキャッシュは、ブロック容量が大きいことに特徴があります。ビットコインでは、ブロックサイズが小さかった事で、市場規模に間に合わず、送金の遅れや、手数料が高騰し始めました。

そこでビットコインキャッシュでは、従来のブロックサイズが1MBであったところを8MBまでに拡張し、単純計算で8倍のスピードで取引きを処理できる仕様しました。

取引きのスピードが上がると言うことは、時間当たりの取引き能率が上がるということですので、送金の遅れを解消するだけでなく、手数料を安価なままで維持することができるなど、ユーザビリティに大きく貢献しています。

署名形式をビットコインから変更

ビットコインキャッシュでは、新しい署名ハッシュアルゴリズムであるSIGHASH FORKIDフラグを使用しています。それによって、ビットコインとビットコインキャッシュの区別化を図り、二重送金を防ぐことができます

また、SIGHASH FORKIDフラグを採用したことによって、リプレイアタックと呼ばれるブロックチェーンを混乱させるような攻撃を回避することも可能となりました。結果的に、従来のビットコインと比べ、ハードウォレットのセキュリティを強化することにもつながっています。

マイニング難易度は10分ごとに調整

どちらの仮想通貨も取引きの正当性を計算し、対価としてコインを上げるマイニングという制度を採用しています。そのため、難易度を調整し、マイニングをするマイナーたちの、マイニング量をコントロールする必要があります。

ビットコイン、ビットコインキャッシュともに、難易度を調整するアルゴリズムがそれぞれに組まれています。ビットコインは、NDAというアルゴリズムを採用しており、2016ブロックごとに調整する仕様となっています。

ビットコインキャッシュは、DAAというアルゴリズムを採用しており、10分ごとに調整することを基本として、状況に応じて変動する仕様となっています。相場に対応した柔軟なシステムを採用しています。

ビットコインキャッシュを始めるメリット

これまでに洗い出してきたビットコインキャッシュの特徴から、始めることのメリットを解説していきます。仮想通貨でどのように運用していくのかご自身のプランを考えながら、みていきましょう。

流通量の多い仮想通貨に少額で参加できる

2017年8月1日にビットコインから分裂したビットコインキャッシュは、ビットコインと同じ流通量で始まりました。しかし現在では、約11倍ほどの差でビットコインキャッシュは安く購入することができます。

そのため、手始めに仮想通貨を使った資産運用をしようとする人にとって、流通量が多く少額で始めることができるビットコインキャッシュは魅力的と言えるでしょう。

仮想通貨の中で高い将来性を見込まれている

知名度の高いビットコインから分裂したこともあり、ビットコインキャッシュは仮想通貨の中でも認知度が高いです。また、スケーラビリティ問題の解消やセキュリティの向上などを考慮され、実用性の高い仮想通貨として社会に浸透しつつあります。

米大手取引所コインベースへの上場や、ビットコイン決済大手のビットペイにおいて、ビットコインキャッシュが採用されるなど、今後さらなる利用者が拡大していくだろうと見込まれています。

送金手数料が安く使いやすい

ビットコインの問題の一つであった手数料の高騰は、1ブロック当たりに処理できる取引量が、参加者の増大に対応しきれなくなったのが原因です。

ビットコインキャッシュでは、取引き処理能力をビットコインのおよそ8倍にまでアップしています。時間当たりの処理スピードが上がったことで、送金にかかる手数料を安く抑えられるようになっています。

また、ビットコインキャッシュのブロックサイズには拡張性があるので、取引量が増えたとしても、ブロックサイズを上げて対応することができます。つまり、ビットコインキャッシュは、送金手数料が安価であるだけでなく、手数料を高騰させない仕組みづくりがなされているのです。

 ビットコインキャッシュビットコイン
総発行枚数2,100万枚2,100万枚
ブロック生成時間10分10分
ブロック容量8MB1MB
最大ブロック容量上限なし1MB
取引き処理能力毎秒48~56個毎秒6~7個
セキュリティリプレイアタック対応リブレイアタック未対応

 

ビットコインキャッシュの人気取引所

ビットコインキャッシュに興味をもち、これから始めようとする人におすすめの人気取引所を解説します。

スマホアプリも充実したGMOコイン

仮想通貨で資産運用をするためには、値動きのチャートを日々確認し、状況に応じて取引きを進めていくのが鉄則です。GMOコインでは、変動するチャートにいつでも対応できるようスマホ用のアプリに力を入れています。

GMOコイン仮想通貨ウォレットは、iOSでもAndroidでもダウンロードすることができ、口座の申し込みから、仮想通貨現物の売買、送金、日本円の入出金など、取引に必要な機能が網羅されています。

また、ビットコインキャッシュ以外の気になる仮想通貨の価格も確認することができるウィジェット機能もついているため、GMOコインが取り扱う仮想通貨の価格をリアルタイムで確認することができます。

GMOコインで取引を進めていくのであれば、スマホのアプリをダウンロードすることで、よりスムーズに取引きを進めていくことができるでしょう。

【参考:https://coin.z.com/jp/

確定申告で楽をするならビットポイント

仮想通貨で利益をあげていくうえで、ネックとなるのが税金計算です。20万円以上の利益が出る場合、雑所得として分類され、所得税を支払わなくてはいけません。ビットポイントでは、確定申告時に繁雑となる手続きを簡単にしてくれる税金計算のシステムが取り入れられています。

仮想通貨の税金計算は、通常、取引履歴から自分で計算して出す必要があります。しかし、ビットポイントの損益計算ツールを使えば、表示された金額を確定申告時に提示すればよいので手間がかかりません。

初心者にとって煩わしい税金計算もビットポイントのツールを使えば、安心して取引に従事することができるでしょう。

【参考:https://www.bitpoint.co.jp/

レバレッジをかけて投資できるDMMビットコイン

DMMビットコインの特徴は、レバレッジを大きくかけることができ、少ない資金で大きな利益を目指すことができることです。DMMビットコインのビットコインキャッシュでは、5倍のレバレッジをかけて取引きをすることができるのです。

ただ、一般的にレバレッジでの取引は、大きな値動きがあると元手の証拠金を超えてしまうため、損失が出る可能性があります。こういった損失のことを追加証拠金といい、大きな借金となってしまう場合があります。

しかし、DMMビットコインでは、追加証拠金を発生させないよう、取引の損失が証拠金の80%になった時点で強制的に決済がおこなわれるようになっています。借金の恐れがないのため、安心してレバレッジ取引をすることができます。

また、DMMビットコインを運営するDMMは、FX取引の世界的な大手であるため、サーバーが強く安心して取引をしていくことができます。

【参考:https://bitcoin.dmm.com/

ビットコインキャッシュのマイニング方法

ビットコインキャッシュでの基本となるマイニング方法を解説していきます。

気軽に始めるならクラウドマイニング

クラウドマイニングとは、マイニングをおこなっている団体に投資し、マイニング報酬を分けてもらうマイニング方法です。個人でマイニングをおこなっていたマイナーが、企業が台頭するなどのあおりを受け、利益を出せなくなってきてきたため、このようなマイニング方法が誕生しました。

また、マイニングをするための初期投資や専門知識を必要としないので、手軽に始めたいとする人にも人気があります。ただ、投資先は、会社の実力や信用などを考慮して、倒産や詐欺の恐れがない団体を選ぶことが大切です。

仲間と協力するプールマイニング

プールマイニングとは、複数人が集まってマイニングをする方法です。ビットコインキャッシュのマイニング方法としては、最も主流になっている方法です。

なぜなら、ビットコインキャッシュにおけるマイニングの計算は、それ相当の量にのぼるため、総当たり方式で計算していくことで効率的に進めていくことができます。また、ひとつのパソコンでおこなっていた作業を、複数のパソコンで手分けしておこなうことで、報酬をもらえる確率もたかくなります。

ただ、報酬は山分けになるので、ひとりひとりの取り分は少なくなります。しかし、低スペックなパソコンを使っていても、マイニングを成功させることができ、着実に稼ぐことができます。

報酬を独り占めできるソロマイニング

ソロマイニングとは、その名の通り一連のマイニング作業を一人でおこなうことです。作業に必要な機材は自分で用意する必要があり、プログラムのインストールなど費用はすべて自己負担となります。

また、常にコンピュータを稼働させておく必要があるので、月々の電気代など経費がかさむことは覚悟しなければなりません。とはいえ、マイニングで支払われる報酬は全て受け取ることができるため、成功すれば大きな利益を上げられる一番リターンの大きいマイニング方法です。

自分に合った方法でビットコインキャッシュ投資

ビットコインキャッシュを使って、資産運用を進めるうえで必要な情報をみてきました。元を辿れば、同じビットコインであったビットコインキャッシュは、発行上限枚数やマイニングによる新規発行など、共通点があります。

ただ、スケーラビリティの問題への取り組み方から、ブロックサイズの拡大や、セキュリティの向上、マイニング難易度の調整など、独自の路線を辿りました。その結果、将来性が高く見込まれている、実用性の高い仮想通貨として社会に認知されつつあります

興味のある人は、おすすめの取引所もご紹介しましたので参考にしつつ、自分なりの投資を模索してみてはいかがでしょうか。

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