キャリアを付けて荷物を運べるようにする
ロードバイクはフレームとタイヤ、サドルというシンプルな構造です。俗に言うママチャリとは少し見た目も違いますし、乗り心地も全然違います。
趣味でロードバイクに乗る人もいますし、本格的に競技として取り組む人もいますが、遠出するために必要な荷物や、トレーニングの途中に飲むドリンクなどを持っていきたい場合は、キャリアを付けておくと便利です。
キャリアの選び方
ロードバイクのキャリアを選ぶにあたり、いくつか注意しておきたいポイントがあります。キャリアの選び方をチェックしてみましょう。
適応しているタイヤのサイズを確認する
ロードバイクは、自分の身長に合わせてタイヤのサイズを合わせます。タイヤ径によっては取り付け不可の場合もあるので、キャリアを選ぶ時は欲しいキャリアと自分が使用しているタイヤをよく確認してから購入するようにしましょう。
馴染みのショップならサイズが合わなかった場合に交換してもらえるかもしれませんが、通販の場合は返品や交換不可の場合もあります。また交換可能でも、新しいキャリアが手元に届くまで時間がかかるので、使いたい日に間に合わない可能性もあります。
キャリアの種類
キャリアにはいくつかの種類があり、種類ごとに形や大きさ、取り付ける位置が違います。人によっては取り付けたものの、使いにくいと感じるキャリアもありますので、購入前に種類と取り付け位置、自分にとって使いやすい物かどうかも見極めましょう。キャリアの種類ごとに、取り付け位置と特徴を紹介します。
リアキャリア
後輪に取り付けるタイプです。リアキャリを取り付けるには、自転車にダボ穴がないと取り付けられません。取り付け可能でも、ブレーキの妨げになる場合は不向きです。
フロントキャリア
前の部分にカゴを取り付けたいときや、フロントキャリアに直接バッグを装着して使うためのキャリアです。フロントキャリアにも種類があり、フロントフォーク・フォーククラウンなどそれぞれにダボ穴が必要になりますので、ダボ穴の位置によっても選ぶキャリアは変わってきます。
シートポストラック
どこにもダボ穴がないバイクでも、シートポストラックがあればキャリアとして使えます。リア部分に荷台がくるタイプなので、フロント部分には付けられません。耐荷重があまりないので、軽い物限定です。
シートピン止めかダボ止めか止め方を選ぶ
ロードバイクに取り付けるキャリアは、タイプが決まっていて2種類のうちどちらかを選ぶのが一般的です。2つのキャリアをそれそれに見ていきましょう。
ダボ止め
自転車のフレームにあらかじめ開けられた穴に、ダボというネジのような物を使って取り付けるタイプです。自転車によってダボ穴の位置や数が異なるため、必ず自転車に合わせて選ぶ必要があります。見た目にもおしゃれで、飲み物を入れたボトルを積んでおきたいときにも便利です。
シートピン止め
サドルの高さを調整する金具がシートピンです。シートピンに固定するので、後ろに積みます。ダボ止めと違い、シートピンなら自転車の種類を問わずに取り付けられるのがメリットです。
ロードバイクの耐荷重に気を付ける
ロードバイクは走るのがメインであり、基本的に重い荷物を積む前提では作られていません、キャリアを取り付けて必要最低限の荷物を運ぶのはOKですが、耐荷重を考えて選ぶようにしましょう。耐荷重はロードバイクによる違いがあるため、キャリアを選ぶ前に確認しておくことをおすすめします。
また特にスピードを重視してロードバイク全体を軽くしている人は、荷物の重さが走りを邪魔してしまうので注意してください。
素材も重要
ロードバイクのフレームにアルミやクロモリという素材があるように、キャリアにも素材があります。フレームと同じでアルミは軽いので扱いやすいですが、壊れた場合に修理といよりも買い換えになります。
クロモリやスチールは少し重くなるものの、破損しても修理しやすいので買い換えずに済みます。ロードバイクで長期旅行に出かけるような場合は、鉄製のキャリアがおすすめです。多少重量は増えますが、鉄工場に持っていけば修理してもらえるというメリットがあります。
キャリアの種類の特長
キャリアは種類によって、それぞれ特徴が異なります。種類によっては向き不向きもあるので押さえておきましょう。
フロントキャリアの特長
商品名の通り、フロント部分に取り付けて使うタイプです。大抵の自転車に取り付けられるので一見便利に思えますが、メジャーではないため製品数は少なく選択肢が限られます。
スチール製はキャリアだけでも1kg以上になるものの、キャリアの耐荷重は10kg前後あるので長期旅行やツーリングにも安心です。修理して長く使えるのもポイントです。
取り付け方にはいろいろあるリアキャリア
リア部分に取り付けるタイプのリアキャリアですが、こちらには取り付け方にいくつかタイプがあります。種類とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
シートポスト固定型は取り付け方が簡単
シートポスト型は、サドルの高さを調整するシートポストに固定して使います。シートポストがない自転車を探す方が難しいので、ほとんどの自転車に取り付けられるのがメリットです。
取り付けが簡単で、不要な時は外しておけます。荷台はあまり大きくなく、耐荷重も5kgあればいい方です。価格もお手頃で購入しやすいでしょう。
シートポストの太さによっては合わない物もあるので、自分の自転車のシートポスト径に合う物を選んでください。
重い荷物も載せられるダボ・リアエンド固定型
シートステーとリアエンド部分にダボ穴がある自転車に限定されますが、条件を満たしているならダボ・リアエンド固定型もおすすめです。耐荷重が約15kgと、キャリアの中でも重い荷物に耐えられるのがポイント。
どうしてもダボ・リアエンド固定型を取り付けたい場合は、専用のパーツを購入すれば取り付けられます。専用パーツで取り付ける際、Vブレーキを邪魔してしまうことがあります。この場合は専用シートクランプが必要となり少し費用がかかります。
多少費用はかかってしまいますが、シートポスト式よりも安定性があるので、荷物が重くなる場合にはこちらはおすすめです。
ダボ穴がない自転車にも取り付け可能なバンド固定型
ダボ穴がないと、キャリアを取り付けられないと思われがちですが、ダボ穴がなくてもバンド固定式タイプならキャリアを諦めずに済みます。その名の通りバンドで固定します。ダボ穴が付いている自転車にも取り付け可能というのが魅力です。
またシートポスト固定式よりは耐荷重もあります。
シートポストラックの特長
自転車に乗ったことがある人なら、サドルの調整もしたことがあるでしょう。シートポストはサドルの下にある、高さを調節する際の金属製の筒状の金具のことです。
シートポストラックは、シートポストに固定して使います。ほとんどの自転車に取り付けられますし、ダボ穴がない場合はシートポストラックの方が便利です。
ただしシートポストの直径に合ったキャリアを選ばないと、取り付けられません。自分の自転車のシートポストに合うシートポストラックかどうか確認しましょう。
キャリアを付けて長距離のサイクリングを楽しもう
ツーリングや長距離を走るときには、途中で雨が降った場合の雨具や、水分補給のためのドリンクなどが必要です。また走っている途中で調整や修理が必要になることもあるため、最低限のメンテナンス道具も持っておきたいところです。長距離を走る予定がある場合は、万一に備えてキャリアを取り付け荷物を持っていける状態にしておくと安心です。