ライザップグループって今でも成長してるの?
ライザップという名称を聞いて、私たち一般人になじみ深い事と云えば、ライザップ独自の体を鍛えながら、余分な脂肪を減らしていくという試みではないでしょうか。この独自の痩身方法は、マスコミやテレビで大きく取り上げられた為、全国での認知度もかなり高いようです。これは、グループの事業の一環として行われているものですが、現在はどうなっているのでしょう。
ライザップグループ株式会社とは
インパクトのある独自なCMと、鍛えられた鋼のような肉体に、つい目を奪われてしまいますが、このライザップは、グループ企業であり、こうした痩身方法を事業として展開しているのは、グループ傘下であるRIZAP株式会社の、ボディメイク事業及び関連事業にあたります。
これは、ライザップグループが、 美容・健康関連事業として行っているもので、このボディメイク事業及び関連事業以外にも、化粧品や美容機器または、健康食品販売事業として、健康コーポレーション株式会社も、このライザップグループ傘下になります。また、2016年07月に、新たにグループ入りしたのがMRKホールディングス株式会社で、こちらの会社はボディメイク関連事業、そしてマタニティ・ベビー関連事業、またシェアリング関連事業など、多岐にわたって事業を展開しています。
これら三つの事業は、いわゆる美容・健康関連事業としての三本柱であり、ライザップグループのイメージを支えるものとして知られています。
会社概要
もともとは、健康コーポレーション株式会社として立ち上げられたライザップですが、創業は2003年の4月ですので、創業15年ということもあり、まだまだ新たに生み出された会社の一つに過ぎません。
ただ、グループとしての成長は著しく、美容・健康関連部門としてRIZAP株式会社や健康コーポレーション、MRKホールディングス以外にも、JapanギャルズやJapanギャルズSC、株式会社エス・ワイ・エスやRIZAPイノベーションズ株式会社など、美容・健康関連部門だけでも2018年現在で、約14社が関連事業としてライザップグループを支えています。また、こうした美容・健康関連部門だけではなく、ライザップグループは幅広く事業を展開している事でも知られています。
グループ傘下にある他の事業として、アパレル関連事業や住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業として、ゲームセンターや映画にボウリング等、アミューズメント事業、書籍や雑誌の出版及び販売などを行う会社も、グループの関連企業として参入しています。
会社のIR情報
IR情報のIRとは、インベスター・リレーションズの訳語で、英語でInvestor Relationsを略してIRと呼んでいるものです。この会社のIR情報というものは、企業が投資家向けとして、経営状況や財務状況あるいは、業績動向に関する情報を発信する活動として行うものです。平たく言えば、企業にとっての広報活動の一環であり、会社の情報を公開する事で、売上などの業績だけではわかりにくい会社の内容を、特に細かく把握しやすくしたものです。ではなぜ、こうした会社のIR情報を企業が発信するのでしょうか。
実は、前述したとおり、あくまでもこうした情報は投資家向けに発信されるもので、現在のIR情報の考え方として、会社のPR活動やプロモーションの一環として行う向きもあり、ヒューマンリソースや人事などと関連づけているからです。
ヒューマンリソースとは、会社で働く従業員たちに対して、会社にとっての労働力ではなく、企業が持つ経営資源としての位置付けにする事で、人的資源とも言われているものです。
株式掲示板での評判
多くの投資家たちにとって、ライザップグループの情報は、会社のIR情報でご覧のように、投資を行うにあたって非常に重要な情報源となってきます。株式投資の場合、投資家たちは企業の株主となり、大切な資金を会社に預けるものですから、こうした情報が評判となり、それが評価として表れてきますので、企業情報に関してはかなり過敏になっています。
なぜならば、会社のIR情報が、企業の情報をすべて開示するものではなく、必要な情報が手に入れられない可能性もあるからです。そこで、投資家たちが、そのほかの情報を求める為に、株式掲示板というものを利用しています。
株式掲示板とは、インターネット上で公開される株式の情報などが書かれているスレッドの事で、平たく言えば一般に広く知られる2チャンネルなども、この掲示板に当たります。株式掲示板自体はいくつもあり、内容の真偽は別として、あらゆる情報が開示されていますので、投資家たちはこうした掲示板を参考にして、企業の評判を確認する事も多いものです。
ライザップグループの株主優待の詳細
一般には、さほど詳しくは知られていない株主優待制度ですが、株主優待とは、企業などが自社株を購入してくれた株主に対して、自社商品やサービスなどを優待品として、株主たちに対して贈る制度の事を差しています。
そもそも株式とは、株式会社の所有権を証券化し、それを分割したものと言えます。企業がこうして資金集めを行うのには、資本金を増やして幅広く事業を展開するのに役立っています。企業にとっては、銀行などに多額の融資を受けずに、株式によってリスクを減らせる事になりますので、当然の事ですが株主に対して何らかのメリットをもたらさなければなりません。
それが株式配当であり、この株式優待制度という事になります。株主たちにとっても、こうした株式を購入する事にはメリットがあり、株式配当や株式優待措置を受けられるほかにも、キャピタルゲインによって利益を得ることも可能です。このキャピタルゲインとは、一般に株式投資として知られるもので、株式の売買によって更なる利益を生み出すものです。
具体的な株主優待の種類
ライザップの株主優待を受けるには、まずライザップの自社株を購入し、株主とならなければなりません。ただし、勘違いしてはならないのは、株主となった地点で株主優待を受けられるのではなく、一定の期間ライザップ株を保有する事によって、初めて株主としての優遇措置を受ける事ができます。
ライザップの権利確定月は、毎年三月と九月の二つの期間で、この時までに株式を保持し続ける事で、株主名簿に記載される事となります。ライザップの株主優待は、株主優待ポイントを付与する事で、株主がこのポイントを使用し、商品券のようにお好みの商品をもらう事ができます。ライザップの場合、この商品提供企業が22社と多く、様々な種類の商品を手にする事が可能ですので、かなり魅力的な株主優遇措置と言えるでしょう。
また嬉しい事に、この株主優待ポイントは、最大で3年間積み立てできる事にあります。当然ですが、ポイントは貯まれば貯まるほどに、高級商品と交換が可能ですので、ポイントを貯める楽しみというものが出てくるわけです。
優待を受け取るなら今がチャンス
ライザップの自社株を購入する事で、ライザップの配当や株主優待制度を受ける事ができますが、こうした恩恵が受けられるのには、企業が成長し続けなければならないといった常識があります。どの会社も、利益を追求していかなければなりませんので、収益が減る事で株主が得られる恩恵も、少なくなってしまう事を頭に入れておきましょう。
株式の投資とは、成長する企業に投資する事で、多くの恩恵を受ける事ができます。したがって、株主が会社のIR情報や、掲示板などを非常に気にするのは、こうした理由から来るものです。投資する側としては、成長し続ける企業は非常に魅力的なものです。
ライザップの場合、2018年9月の実績では、記念優待が配布される事になり、1株から2株の分割に伴う変更に加えて、従来の半額で株主優待がもらえる配布基準も新設ることになりました。これはライザップグループとして、創業15周年の記念株主優待の実施が行われたもので、こうしたタイミングを知る事も情報収集には欠かせないものです。
ライザップグループの今後について
企業に成長が求められるのは、資本主義の世の中では当然の事として受け止められています。特に、ライザップグループのように、多くの株式会社では数えきれないほどの株主を抱えている為、一定の利益を常に出し続け、こうした株主たちに対して、配当を与え続けなければならないからです。
多くの株主や、これからライザップへの投資を検討されている方にとって、一番気になっているのは、ライザップグループの今後の見通しについてではないでしょうか。様々な企業が淘汰される中、成長企業として常に躍進し続ける為には、何が必要なのでしょうか。もちろん、企業が成長し続けるには、収益の確保が必須条件ですが、常に100%を儲かるといったものは、この世に存在していないといってもよいでしょう。
その為には、企業として最大限の企業努力を行わなければならないわけです。とはいえ、どこをテコ入れするのか、また新たな関連事業を打ち出すのか、経営陣の経営力が試されるところですので、これからの動向についても、つぶさに注目し続けなければなりません。
様々な業界に参入しているライザップグループ
一般に高く認知されているライザップは、独自の肉体改造による痩身術で一世を風びしました。特に、ライザップ独自のコマーシャルは、私たちにかなり強い印象を与え、実際に芸能人など数々のタレントたちの変りように、インパクトを与えたのは間違いのない事実です。
こうして、健康や美容のイメージの強いライザップですが、現在では様々な分野で様々な業界に参入していることでも、知られるようになってきました。まず、従来までの美容・健康関連事業は、およそ16社ほどあり、アパレル関連事業では約7社が、ライザップグループとして参入しています。
また、住関連ライフスタイル事業では、インテリア雑貨や小物類、あるいは携帯電話や音楽ソフト・映像ソフトのレンタル事業などにも参入しており、リユース事業やEコマース事業も展開しています。こうした、住関連ライフスタイル事業の関連会社は4社ほどあり、ほかにもエンターテインメント事業として、書籍や雑誌の出版と販売、あるいはアミューズメント業界へも進出しています。
アパレル業界への参入
現在、ライザップグループでは、アパレル業界への参入も知られるようになってきましたが、さらにこのアパレル事業を強化していると聞きます。現状を見てみますと、現在のアパレル業界では、長引くデフレや景気低迷の影響もあり、いずれのアパレル会社も業績不振が続いています。
では、一体なぜ、こうした不況と言われるアパレル業界への力を、ライザップは入れ続けるのでしょうか。実際に、ライザップのアパレル事業への力の入れ具合を見てみましょう。ライザップは、2012年のエンジェリーベ買収を始め、2017年までに子会社化も含めて、7つのアパレル関連企業を買収しています。
これらの会社を見てみると、男性向けのカジュアル服会社が一軒と、素材生地販売メーカーを除く5社が婦人服あるいは、若い女性向けのアパレルメーカーとなっています。これらはもちろん、すべてが業績不振の会社でしたが、現在ではほとんど黒字に転換しています。一つの例として、ネット販売に切り替えるといった手法が、とられているようです。
スポーツ業界へのさらなる参入もあるか
ライザップの、これまでの経営手腕ともいえる手法を見てみると、1から企業を立ち上げるというよりも、たくさんの企業買収を重ね続け、これらの会社を立て直すといった傾向が強いようです。実際に、これまでのライザップでは、パーソナルトレーニングジム事業を核としているのは、言うまでもありませんが、アパレル関連企業やエンターテインメント事業など、実に多くの幅広い分野の企業買収を重ね続けています。
実際に買収した企業のほとんどは、それまでの経営不信を払拭し黒字転嫁へと成功の道を歩んでいますが、以外にもライザップは、スポーツ業界へはまだ足を踏み入れてみません。
現在までには、RIZAPグループの社員総会などでも、こうしたスポーツ業界へのさらなる参入は口にしていませんが、現在のライザップの傘下グループの状況から、可能性としては否定できるものではありません。スポーツ業界とはいっても、様々な分野が存在していますので、いずれかのタイミングで参入もあり得るでしょう。
数十人の新卒採用枠は今後の発展も示唆しているか
就職浪人という言葉がささやかれて、随分と経ってしまいましたが、現在でも人材不足といいながら、就職浪人は後を絶ちません。それというのも、大きな企業になればなるほど、新卒採用というものが企業にとっての実績につながっているからです。
株主にとっても、企業実績の一つとして、新卒採用枠はかなり重視しており、ライザップグループでは、ここ数年は毎年のように数10人の新卒を採用しています。新卒を採用するという事は、それだけ企業に新人を育てていく土台や余裕がある事につながり、それだけ企業の信用に箔がついていく事になります。
ちなみに2019年度ですが、2017年3月現在のところ、募集人員は26名から30名となっており、これまで通りの実績は続いていくものと判断してよいでしょう。ライザップグループの公式サイトでは、こうした就職に関する情報なども公開しています。
今後も更に注目なライザップグループ
いつの時代でも、発展し続ける企業というものは、それだけでもかなり魅力的な会社と言えるでしょう。ライザップグループの場合、膨れ続ける関連事業は、どの会社も現状では成功を続けていますので、更なる今後の成長も、かなり期待が持てると言えるのではないでしょうか。