ロードバイクをよく理解してサイクリングを楽しんでみたい
近年では、国内でもロードバイクのレースが盛んに開催されている為、ロードバイクの認知度と共に、その人気も高まりを見せてきました。普通の自転車販売店でも、よく見かけるようになりましたが、同時に自転車の事をよく理解して、サイクリングを楽しんでみたいといった方も増えており、その為にもロードバイクとの違いも学んでおきたいものです。
普通の自転車とロードバイクの違いについて
競輪選手のように、専門のロードバイクが一般的となってきた昨今、随分とロードバイクの事が気になってしまうといった方もかなり増えてきています。
ロードバイクユーザーとして、一般の方が興味を持ってくれるのは、大変有り難い事なのですが、ロードバイクの特性や知識を持たず、重大な事故に巻き込まれてしまうといったことも増えてきました。そこで、普通の自転車と、ロードバイクにはいったいどのような違いがあるのか、一般の方でも理解しておく必要があるようです。
ロードバイクは早く走ることが目的
ロードバイクの事をあまり知らない方でも、フランスで毎年開催されるツールドフランスや競輪などを見て、ロードバイクが競技レースに使用されている事は、ある程度理解している事でしょう。
ロードバイクの最大の特徴として、フレームが非常に軽く設計されており、実際にクラスによっては、フレーム単体で1kg以下のものまであります。また、タイヤが非常に細く、幅も2センチ程度にしていますので、早く走らせる為の抵抗を極限まで減らした、まさに走る為に特化した自転車といえます。
ロードバイクのハンドルはドロップハンドル
一般自転車の形状と大きく異なる部分といえば、ロードバイク特徴はハンドルがドロップハンドルが採用されているところにあります。
ドロップハンドルは、大きく湾曲した独特の形状をしていますが、必ずしも同一のものではなく、大まかに分けてステムの長さ、ドロップのリーチやハンドルクラップ径、コラムサイズの幅などによって構成されています。つまり、ステムの長さとハンドルリーチが、実際のサドルから手を伸ばした距離と、密接に関係してくる事がお分かりいただけるでしょう。
ロードバイクは変速レバーがデュアルコントロールレバー
変速機は、一般自転車にも採用されていますので、変速レバーによってギアをチェンジし、坂を上る際やスピードを出す際に使用する事はよく知られている事でしょう。
しかし、ロードバイクの場合は、この変速システムが多少異なっており、デュアルコントロールレバーと呼び、ブレーキとシフティング機能を備えると共に、ハンドルから手を離す事なく、ブレーキングとシフティングとの同時操作ができるところにあります。しかし、必ずしも同じ操作方法とは限らず、メーカーによっても操作方法は異なってきます。
ロードバイクは変速段数が多い
一般自転車とロードバイクでは、その変速機能に大きな差がある事をご存じでしょうか。実は、ロードバイクのギアは、一般的なものでも前側のフロントギア板が2枚、そして後ろ側のリアギア板が7枚以上という、少し複雑な組み合わせで構成されています。
一般自転車でも、スポーツタイプともなれば、5速や6速といった変速ギアが一般的にみられますが、ロードバイクの場合、値段が高くなれば後ろ側が11段のものまでありますので、多いものでは20速といった変速段数も存在するのです。
耐久性の違い
一般の方から見れば、スポーティーな普通の自転車に比べても、ロードバイクは非常にスマートで、非常に目立つスタイリングをしています。見た目が異なるのは当然の事ですが、ロードバイクは走りに特化した自転車ですので、スピードが出る事は当然ですが、長時間走行しても疲れにくいという特徴を持っています。
つまり、ロードバイクは長距離に適した強度があり、スピードを出す為に力強く踏み込んでも、耐久性に非常に優れています。とはいえ、雨ざらしや直射日光は、避けなければなりません。
普通の自転車の特徴
ロードバイクが、一般自転車とは異なり、走りに関して特化している乗り物だという事は理解していただけたでしょう。大まかな違いは、形状の異なる点やギアの多さ、そして耐久性がよいという事が挙げられますが、一番の違いは一般の自転車とは材質が異なっている事にあります。
価格が安めで購入しやすい
一般自転車のフレームなどの素材には、クロームモリブデン鋼やステンレス素材が使用されています。価格が安いので、自転車の値段にも反映され、一般自転車は10000円から中級クラスでも25000円程度で買えてしまいます。
買い物に便利
一般自転車のメリットとして、ママチャリのように、後ろの荷台やかごが付いているタイプの自転車が多い、という事ではないでしょうか。
この、荷物置き場のメリットはかなり大きく、スーパーなどの買い物の場合は、どうしても食料品を購入しますので、かなりの荷物を抱えてしまいますが、かごや荷台などを利用できる事もあって、場所荷物が増えても問題ないという部分があります。特に最近では、アシストつきの自転車が増えてきましたので、さらに快適な買い物ができるわけです。
ロードバイクの特徴について
一般自転車と比較して、ロードバイクの性能の良さは、素人でも簡単に理解できるものです。姿形は非常にスポーティーで、軽量化によって驚くほど軽いのもその特徴の一つです。小回りが利くのも、一般自転車のメリットとして挙げる事ができますが、これはロードバイクが小回りが利かないというものではなく、いわば適材適所といったところでしょうか。
では具体的に、一般の自転車とロードバイクとでは、どのような差があるのでしょう。決定的に違うポイントも、明確に見る事ではっきりと表れてきます。
価格が高い
ロードバイクと、一般自転車との明確な違いは、実際価格の違いにあります。ロードバイクの場合、安価なものでも10万円くらいはしますし、高いクラスでは100万円以上もしてしまいます。
また、ロードバイクの場合は、価格帯によるクラス分けがなされており、初心者向けではロウアークラスの10万円以下のエントリーモデル、次にロウアーミドルクラスは10万円から20万円台、中級者モデルとされるミドルクラスでは、30万円から50万円台が一般的です。また、パーツを組み合わせた、カスタマイズもロードバイクの魅力です。
ロードバイクは乗りこなすが難しい
まず、かっこいいからと言って、暗にロードバイクに手をだしてしまうのも考えものです。なぜなら、ロードバイクの場合、乗車時の姿勢は前傾姿勢となりますので、慣れるまでは乗りづらいという事が言えます。
そして、走りに特化したロードバイクは、タイヤが非常に細く幅も短いので、段差や砂利道などではパンクしやすいので注意が必要です。もちろん、慣れればすぐに乗りこなすことは可能ですが、一般自転車とは異なり、かなりスピードが出やすく、前かがみになりますので、かなりの注意を払わなければなりません。
普通の自転車を選ぶときのポイント
普段の通勤や通学、あるいはお買い物程度であれば、一般自転車でも十分に利用可能です。普通の自転車を選ぶ時のポイントとしては、まず自分の体型に合った自転車を選ぶ事が、非常に重要なポイントとなってきます。また、長く使い続けていくならば、ぜひ素材で選んでいただきたいものです。
一般自転車では、スチールフレームが一般的と言えますが、さびやすい為ある程度のメンテナンスが必要となります。しかし、アルミであれば、比較的丈夫でサビにも強いので耐久性に優れているのです。
初心者のロードバイクの選び方
非常にスポーティーなロードバイクは、男女問わずあこがれの対象となってきます。ロードバイクは、走りに特化しており、非常にスピードも出やすく危険性も指摘されていますが、乗る場所を選び適切に運転する事で、一般自転車よりも安全な走行が可能です。
特に、ロードバイクでのツーリングは、仲間で小旅行を楽しみ、さまざまな思い出づくりに適しています。そこで、初めてロードバイクに興味をもった方に、初心者用のロードバイクの選び方を、各ポイントに分けて説明していきましょう。
素材で選ぶ
まず、ロードバイクは、一般自転車とは異なり、かなり軽量な作りになっています。その理由として、ロードバイクに使われる一般的な素材にはカーボンとアルミが使われているからです。カーボン製の素材は価格は高いが軽くて乗り心地が良いのが特徴で、少し前までは初心者はまずは低価格のアルミを進めていました。
しかし、近年では、カーボン素材の価格も安定し、一般の方でも手の届くを範囲に価格が落ち着いていますので、予算が20万円程度用意できるのであれば、ぜひカーボン製をお勧めします。
目的に合わせて選ぶ
目的や用途に合わせて選ぶのは、ロードバイク購入において、一番重要のポイントとなるものです。もちろん、ロードバイクの利点として、パーツごとにカスタマイズする事も可能ですが、初心者には敷居が高いと言えるでしょう。また、目的や用途に合わせて選ぶ事は、こうした手間を省く要素でもあるのです。
ロードバイクの初心者用といえば、エントリークラスが挙げられますが、価格帯は10万円くらいです。レース用に使用したいのであれば、ロウアーミドルクラスがお勧めで、15万円から30万円くらいの予算が必要となります。
ロードバイクのモデルで選ぶ
ロードバイクの必要なポイントとして、値段によるクラス分けとは別に、スタイルによってロードバイクを選ぶことも可能です。
ロードバイクには、長距離走行に適したロングライドタイプ、山岳など上り坂に適したヒルクライムタイプ、そしてその両方のよいところを兼ね備えた、オールラウンドタイプがあります。初めて、ロードバイクを購入される際には、ご自分のイメージや乗るシーンに併せて選ぶというのも、十分に理由付けされた選択肢の一つなのです。
今後の予定を考慮して購入する
ロードバイクを購入すると決めたのなら、次はご自分の状況をよく把握し、今後の予定を考えて購入を検討されるといった考え方もあります。つまり、まずは初心者用で慣れて、ステップアップしていきたい方ならば、エントリークラスで何ら問題ありません。
そして、長く使い続けていきたい、あるいは買い換える予定がないといった場合は、少し上級者向けのミドルクラスのロードバイクを検討し、カスタマイズの知識やパーツの組み込みに慣れてきたら、パーツのアップグレードにより上級グレードに近づけるのがお勧めです。
早く走りたい人には普通の自転車よりロードバイクがおすすめ
ロードバイクは、人力を動力とする乗り物の中で、世界最速のものという事ができます。より早く、自転車を走らせたいと願う方であれば、ロードバイクに出会うことは必然で、ロードバイクの世界では走る事以上に、様々な出会いやカスタマイズの楽しさなど、多くの魅力にのめりこんでいく方も多いものです。