自宅でできる簡単白髪染めを教えてほしい
美容院で染めてもらうにも忙しくてなかなか行けない人や、節約のために自宅で白髪染めを使用する人が多いです。白髪染めは比較的簡単に染められるのが売りですが、どの商品を選べばよいのか迷ってしまいます。自分に合った白髪染めを購入して、正しく染められる方法をお伝えしていきます。
自宅で染めても美容院のような仕上がりを目指して、白髪染めに関する注意点や髪質に合わせて使用していきましょう。
白髪染めを選ぶポイント
自宅で白髪を染められる商品は数多くあり、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。白髪染めの成分内容や、皮膚にダメージが起こりやすいかを把握しておきましょう。
成分内容と染まり方をチェック
ひと昔前までは白髪染めは、化学成分や添加物という強い刺激で頭皮や髪にダメージを与えてしまって、トラブルがあとを絶えませんでした。最近ではオーガニックのものが増え始め、健康志向の人にぴったりな白髪染めがたくさん発売され始めています。
白髪染めを選ぶ基準として髪や、頭皮に優しいかどうかがポイントとなってきます。髪染めは薬剤の頭皮への刺激が強く、ダメージもあるので低刺激や無添加のものを選択するとよいです。基本的にヘアカラーといわれているものは、酸化染料とアルカリの1剤と酸化剤の2剤という2種類で構成されています。
この2つをかき混ぜることによって混合液が出来上がり、酸化染料が発色する仕組みとなっています。混合液を髪に塗ると、まず1剤のアルカリ剤が髪の毛のキューティクルを開かせるため、混合液が内部に浸透して染まります。
ジアミン系の薬剤に注意
髪を染めたときに少しヒリヒリしたり、かゆみを感じたという人は少なからずいるでしょう。しかし、これらの原因は「ジアミン」という物質が原因の可能性が高いです。
ジアミンは、酸化染毛剤で発色がよいのがメリットで多くの染毛剤に使用されています。これが原因で起こるアレルギー性接触皮膚炎を「ジアミンアレルギー」といわれています。アレルギーは誰にでも起こるわけではないのですが、特定の人が起こりやすいため注意が必要です。
自分の髪質によって選ぼう
髪の毛が太くて硬い人は、浸透率も低くなり白髪染めも染まりにくいため、放置時間を少し長めにすると染まりやすくなります。細く軟らかい髪質の人は染まりやすい髪質だといえます。また、一番染まりやすい色はダークブラウンやブラックがよく日本人の顔によく合うカラーです。
髪にコシがないと感じている人は、トリートメント成分が配合されているものを使用するなど、白髪を染めながら髪の毛も健康にできるというものを選びましょう。
男性用と女性用の白髪染めの違い
白髪染めは、男性用と女性用とに分かれているものがほとんどですが、白髪染め自体の配合成分は男女ともにそれほど大差ありません。男性は白髪染めを面倒だと思うので、素早くできるタイプが多いということです。
女性の場合は、自分の好きな香りなどを選べてカラーも豊富にあります。成分はほぼ変わらないので、男性が女性用を使用しても問題ないでしょう。
白髪染め前にパッチテスト
初めて染める方は、念のために染める2日前にパッチテストをしてみてください。利用する白髪染めの1と2剤を少しずつ出して、綿棒でよく混ぜてから腕の内側にごく薄くつけます。30分くらい放置し乾燥させましょう。それを2日ほど放置し、かゆみや痛みがなければ問題なく使用しても構いません。
アレルギーは突然発症する可能性があるため、必ず使用する2日前に行うようにしてください。万が一、パッチテストを行なっている最中に発疹やかゆみなどがあった場合、すぐに洗い落としてその白髪染めは使用を中止しましょう。
白髪染めメンズ 自宅で気軽にできる ブラック
実際に自宅で、白髪染めを使用する際におすすめの商品をご紹介します。に本人は黒髪が合いますので、ほとんどの人はブラックを使用することが多いです。
ミスターパオン セブンエイト 7 自然な黒色 80g 838円
使い方もとても簡単な早染めタイプです。1剤と2剤を同量をブラシにのせ、全体的によく髪をとかして5分間放置すれるだけです。そのあとは、普通にシャンプーとリンスきれいにムラなく仕上がります。
1剤と2剤を混ぜ合わせていないため、余った液体で次回も使用できます。(2回目も必ずパッチテストを行う)時間がなくて、白髪染めを面倒に感じている人にぴったりです。
ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 7 《ナチュラルブラック》 1剤40g+2剤40g 1,090円
ワンプッシュの早染めのクリームタイプです。放置時間も5分程度でよく染まると人気の商品です。匂いもシトラス系でさわやかですので、白髪染めの独特な匂いも気になりません。
ルシード ワンプッシュケアカラー ナチュラルブラック 1剤50g・2剤50g 1,076円
ワンプッシュで、1剤と2剤をブラシに沿って出すためトレーが不要です。ムラなく全体にとかし、5分放置したあとしっかりすすぎ湯に色が出なくなるまでしっかり洗い流します。染めあがったら通常通りシャンプー・リンスをすれば完成です。白髪染めのパサつきを抑えるために、過酸化水素水を3分の1カットしています。
リライズ 白髪染め リ・ブラック 《自然な黒さ》ふんわり仕上げ 男女兼用 本体 155g 2,916円
100%天然由来配合の黒髪メラニンのもとだけで染めていきます。男女共に利用でき、お風呂で5分放置したら洗い流すだけでですのでとても簡単に使用できます。また、匂いが気にならない無香性となっているのも、ありがたいところです。
白髪染めメンズ 自宅で気軽にできる ブラウン
ブラウンといっても自然な色ですので、黒髪があまり好きではないという人におすすめです。全体的に柔らかい印象となりますので、黒髪に飽きた人は挑戦してみてもよいでしょう。
メンズビゲンワンプッシュ6 《ダークブラウン》1剤40g+2剤40g ケープセット付 798円
一度に1剤2剤がワンプッシュで出るので、ブラシに出して染めるだけですので時間もかかりません。気になる匂いも少なくコスパもよいためリピートしている人が多いです。
ルシード ワンプッシュケアカラー ナチュラルブラウン 1剤50g・2剤50g 1,089円
頭皮への刺激が少なく、ブラシにワンプッシュでムラなく全体に髪をとかし5分放置します。そのあとにぬるま湯でしっかり落としてからシャンプー・リンスをすれば完成です。ほのかな明るさのブラウンで優しい印象を与えられます。余った染毛剤は次回に使用できます。
白髪染めメンズ 自宅で気軽にできる グレー
グレーの白髪染めは、年相応に見られたい人や白髪が気になるけれど、黒髪にするのは違和感があるという人におすすめです。仕上がりも上品な感じになりますので、少し40代後半の人にぴったりでしょう。
ホーユー メンズビゲン グレーヘア 《ナチュラルグレー》1剤40g+2剤40g 756円
ワンプッシュで混ぜる手間がなく、付属のブラシでとかすだけで簡単に染められます。何度も染める必要なく自然な仕上がりとなり、2〜3カ月に一回程度でもよいでしょう。フレッシュなシトラス系の香りで、微香性タイプとなっています。
ホーユー カレンシアカラー 80g 白髪ぼかし 1剤《(ナチュラルグレー》 1,200円
白髪を真っ黒にしたくない方におすすめの白髪染めです。白と黒の間でグレーに染め上がり、自然な仕上がりとなります。年相応な印象を与えて落ち着いた雰囲気が出せます。
自分に合ったヘアトリートメントを使おう
今は頭皮や髪にやさしくヘアケアができ、白髪も自然と染まるタイプのものがたくさん発売されています。面倒な準備も必要ないため、一度試してみるのもよいでしょう。
アンファー 《ANGFA》スカルプD ヘアカラーコンディショナー 男性用 白髪染め 150g 豆乳発酵液 2,300円
お風呂で簡単にでき、シャンプー後に白髪の気になる部分から塗布していきます。生え際など染まりにくい部分は多めに塗布していくのがポイントです。そのあとは5分放置でOKですので、面倒な作業はかかりません。1週間に2〜3回の頻度で使用すれば、きれいに仕上がります。
【参考 URL : https://item.rakuten.co.jp/angfa/sd_haircolor/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_114_0_10000051】
大島椿 ヘアカラートリートメント ダークブラウン 180g 2,678円
シャンプーしたあとタオルで髪の水気をよく切り、適量を付属のブラシで髪になじませます。5〜10分放置してからたっぷりのお湯で、色が出なくなるまでしっかりゆすげば完成です。目安は、5回ほどの連続使用で仕上がりがきれいになり、髪の毛にハリ・コシ・ツヤが出てくるのが特徴です。
白髪を上手く染める方法
自宅で白髪染めをする場合は簡単にできますが、基本を知っていないと上手く仕上がらない可能性があります。きれいに白髪染めを仕上げるにはさまざまな知識を持っておきましょう。
染める前には前準備は必要
髪には、スタイリング剤がついてない状態であることと、染める場所は風呂場で行うことが必須です。服装は前開きのものを着て、汚れてもよいものを着用しておきます。白髪染めはチマチマ行なってしまうと塗りムラが発生してしまうので、スムーズに髪に塗布していくことが大切です。
一人で白髪染めを塗る場合は、後頭部の部分が見えにくいため、手鏡を利用し三面鏡にして塗り忘れないように気をつけてください。薬剤を塗ったあとは、ラップで巻くか専用キャップをかぶると、よりきれいに仕上がります。染めたあとは髪の毛や頭皮が敏感になっているため、弱酸性シャンプーを10日間ほど使うとよいでしょう。
シャンプーの際に気をつけることは、しっかりとぬるま湯ですすぎ落とすことです。流れているお湯が、完全に色がなくなるまですすぎ続けることが大切です。その際に浴槽もきれいに洗っておきます。一滴でもカラー剤のついた水滴が落ちていると、シミとなって洗い落とすことができません。
頭皮に色が残った場合の対処は
白髪染めを髪に塗布していると、どうしても皮膚にまでついてしまうのは当然のことです。肌まで染まってしまう理由はタンパク質にあります。人の皮膚や髪の毛、爪はタンパク質で作られているため肌も染まってしまうということなのです。肌についた場合は新陳代謝によって肌が生まれ変わるため自然に剥がれていきます。
しかし、そのままなにもせずに放置していると、肌が炎症してしまう危険性がありますので対処する必要があります。頭皮についた場合は、化粧用のクレンジングオイルを使うという方法もあります。髪を乾かしてから頭皮にクレンジングオイルを塗り、しばらく放置して優しく洗い流しましょう。
爪についた場合
多くの人が染毛剤が爪について、落ちなかったという経験をしたことがあるでしょう。爪についてしまった場合は、クレンジングオイルになじませたあとに、石鹸で洗い流すことが大切です。
時間が経つほど落としづらくなるため、爪の部分を歯磨き粉を使用し指で摩擦していきましょう。誰かマニュキアの除光液を持っているのであれば、ティッシュに少し含ませて落としてみてください。
白髪染めで頭皮の痛みやかゆみが起きたら
放置せずに皮膚科へ行くことをおすすめします。多くの場合はただの一過性で治る可能性がありますが、染毛剤によるアレルギーの場合は、使用するたびに症状が悪くなってしまいます。飲み薬や塗り薬で改善するアレルギー検査を受け、自分の体質を確認することが大切です。
普段から頭皮を強くするために、シャンプーのときはゴシゴシこすらずにやさしく洗うようにしていきましょう。ゴシゴシ洗うと皮膚が剥がれて乾燥してしまい、さらに白髪の原因となってしまいます。
白髪染めの頻度は
個人差はありますがタイミングは、2カ月程度がよいといわれています。根本の白髪が目立ってくるのが2カ月ぐらいのため、最低45日は空けて頭皮の負担を避けることがよいでしょう。白髪のことばかり気にしてしまうと、少しでも白髪が出てきたら気になってすぐに白髪染めをしてしまうくせがつきます。
第三者は白髪が1cm伸びてもそうそう気がつかないことが多いため、白髪染めするルーティーンが短くなると頭皮や髪の毛にダメージを与え続ける結果となります。自分が白髪染めをする期間は、2カ月後というように決めておくのがよいでしょう。
自分に合った白髪染めをしよう
人はいつまでも若くみられたいと思うもので、白髪染めも身だしなみとして必要なものです。しかし、自分に合わない色や髪質に合っていない染毛剤を使用すると、自分自身や髪にもダメージが大きくなってしまいます。
白髪は一生付き合っていくものですので、年齢とともにカラーや、染毛剤の種類を使い分けていくことをおすすめします。自分に合う白髪染めを見つけて、毎日素敵な生活を送りましょう。