ロードバイクの漫画には名作が多い
ロードバイクには乗るが、漫画はあまり読んだことがない。そもそもロードバイクを題材とした作品をそんなに知らないと言う人は多いのではないでしょうか。しかし、ロードバイク漫画には熱いレース展開、気持ち高ぶる描写など、読めばもっとロードバイクが好きになる作品がたくさんあります。
そこで、あまり胸が熱くなるような経験を普段しないと言う人でも熱くなれる、ロードバイク漫画を厳選してご紹介します。もちろん、趣味としてロードバイクの知識を深めたいと言う人にもうってつけの作品を解説していきます。
漫画をきっかけに、これまで以上にロードバイクの世界の奥深さを垣間見ていきましょう。
ロードバイク漫画の魅力
ロードバイク漫画を読むことの魅力は、どういった点にあるのか解説していきます。
バイクを乗る人に最適
ロードバイク漫画のおもしろさは、日常的にロードバイクを乗っているからこそ感じられるものです。ロードバイク乗りにとって憧れの白熱したレース、自然との一体感に心ふるわす描写などロードバイク乗りだからこそ疑似体験できるでしょう。
もちろん、ロードバイクに関する知識も豊富に描かれているので、漫画を読みながら楽しくロードバイクのことを知れるのも大きな魅力です。
今まで知らなかった世界を見ることができる
ロードバイクとひとくちに言っても、その楽しみ方は千差万別です。本格的なレースを目標にロードバイクに乗っている人や、定年を迎え第二の人生の楽しみとしてロードバイクに乗る人も、色々な楽しみ方ができるのがロードバイクの魅力と言ってもよいでしょう。
ロードバイク漫画を読むことで、そういったさまざまな世界観を知ることが出来ます。ロードバイクに乗ったことが無い人にとっては、「そういった楽しみ方もあるのか」と驚かれることも少なくないでしょう。漫画を足が掛かりに自分らしい自転車の楽しみを見つけてください。
おすすめのロードバイク漫画
通販で購入可能な、誰が読んでも楽しめるおすすめロードバイク漫画をご紹介します。
男子中心の熱い漫画
男性が主人公のロードバイク漫画は、ロードバイクならではの熱いレース展開や、仲間やライバルたちとの人間模様など、胸が湧きたつ描写満載です。ここでは、ロードレースの世界、競輪の世界、大人のたしなみとしての自転車の世界が描かれた作品を解説します。
弱虫ペダル
小さな体に眼鏡のオタク少年、小野田坂道が仲間たちと切磋琢磨するなかでロードバイクの魅力に魅入られ、ライバルたちとの熱いレースに、自身のクライマーとしての才能を開花させる王道スポ根漫画です。
2015年に第39回講談社漫画賞を受賞するなど、現在でもロードバイク漫画の金字塔的な存在として人気を博してい ます。特に、ライバルたちとの熾烈な戦いには定評があり、キャラクターたちの滴る汗や息づかいを臨場感をもって感じることができます。
もちろん、自転車競技のルールやロードバイクの知識についても詳しく解説がされているので、未経験者や初心者でもリアル感をもって作品世界に引き込まれることでしょう。
シャカリキ!
自転車バカで負けず嫌い、強情っぱりの主人公が自転車名門校に入学し、一人前のロードレーサーとして成長していく物語です。弱虫ペダルと同じくロードレースの世界が本格的に描かれているので、熱い青春物語が好きという人にもおすすめです。本作の作者は才能をもった主人公、いわゆる天才を物語の主役に描くことが多く、「シャカリキ! 」もそのひとつです。
また、主人公の曽田正人は、性格的にとっつきにくいところがあるのですが、主人公のロードバイクに対する情熱、そして自分の限界に挑み続ける登場人物たちの姿に、いつのまにか作品世界に引き込まれていくことでしょう。古い作品ではありますが、弱虫ペダルとはまた違った熱いロードレースを疑似体験できる作品となっています。
Odds
競輪を舞台にした作品の「Odds」は、なじみのない競輪世界を知るのにうってつけの漫画です。主人公の辻堂麟太郎は、元々ロードバイク競技者で高校選手権では2位受賞をするなど、将来の期待されたロードレーサーでした。しかし、自動車事故により母と妹が他界、父親は植物状態になったことをきっかけに、競輪選手としてお金を稼ぐ道を選びます。
当初は金儲けの手段として競輪の世界に入った辻堂麟太郎ですが、競輪学校の仲間たちと切磋琢磨するなかで少しずつ競輪の魅力に虜になっていきます。元はロードレーサーであった主人公が競輪選手へと転身することを通じて、読者はロードレースと競輪が大きく違うことに驚かれることでしょう。
長距離走と短距離走のように、体の鍛え方から筋肉の使い方まで、まるきし違うロードレースと競輪。主人公の辻堂麟太郎の並々ならぬ努力、そして競輪のシビアな世界感がリアルに描かれている作品となっています。
じこまん~自己漫~
作者の玉井雪雄先生みずからのロードバイク体験を赤裸々に漫画化した「じこまん」は、メタボなアラフォー男性が自分らしい自転車の楽しみを開拓するエッセイ漫画です。大人の趣味として自転車を捉えたこの作品の中には、同世代の男性たちにとって心惹かれるものがあるでしょう。
もちろん、ロードバイク初心者がつまづくポイントについてもつぶさに解説付け加えられているのでについての詳しい解説も記されているので、初心者はもちろん、女性が読んでも楽しめる作品となっています。
女子のロードバイク漫画
女性主人公のロードバイク漫画の特徴は、起承転結が少なくほのぼのとした描写が淡々と描かれ続ける点にあります。ただ、近年では女性版「弱虫ペダル」と呼ばれることもある本格ロードレース漫画の「ガールズ×ロードバイク」が連載されています。
ろんぐらいだぁす!
運動音痴の女子大生がロードバイクと出会い、それをきっかけに女友達たちとのツーリングの楽しさに目覚め少しずつ大人へと成長していくハートフルな物語です。運動音痴の少女がロードバイクにのめり込んでいく過程を描いているので、ロングライドの注意点や道具の選び方といった初心者が知りたい情報が盛り込まれています。
熱いレース展開の「弱虫ペダル」とは違い、起伏の少ないストーリー展開が続きますが、日本各地のツーリングスポットを知ることができるので、男性でも飽きることなく読み進めて行くことができるでしょう。ゆったりとした世界観だからこそ、初心者だけでなくベテランサイクリストにも初心にたちかえらせてくれる作品となっています。
ガールズ×ロードバイク
Pixivコミックで連載中の注目を集めているガールズ×ロードバイクは、山梨を舞台に女子高生が主人公のロードバイク漫画です。女の子が主人公のロードレース漫画というのはこれまであまりなく、また、「ろんぐらいだぁす!」のようにゆるフワ系の作品ではない女の子のガチレース展開の作品はこれまで皆無であったと言ってもよいでしょう。
その他、主人公が登りが苦手なスプリンターという点もこれまであまり見られなかった設定と言えます。ロードバイクの楽しさに目覚め、本格的なレースに参戦してみようと考えている女性にとっては、大いに参考になる漫画と言えるでしょう。もちろん、熱いレース展開に白熱する描写が満載の本作品は誰が読んでも楽しめる内容となっています。
ロードバイク漫画で熱くなる
ロードバイクの知識を学べるだけでなく、普段知ることができない世界観を疑似体験できるロードバイク漫画は、初心者だけでなく本格的にトレーニングしているロードレーサーにとっても面白いことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
本記事でご紹介したロードバイク漫画だけでも、本格ロードレースの世界から競輪の世界、女性も楽しめるツーリングの物語に、アラフォー男性の自転車の楽しみ方など、多岐渡る作品を見てきました。
本格ロードレース漫画の「弱虫ペダル」や「シャカリキ!」から気持ちを高めてより一層ロードバイクの楽しみに興じるも良し、「じこまん~自己漫~」や「ろんぐらいだぁす!」を参考に自分らしいロードバイクの楽しみ方を探してみるのも良いでしょう。