キャンプファイヤーでキャンプを盛り上げたい
1つの火を大勢で囲むキャンプファイヤー、暖かいだけでなく様々な魅力があるからこそ、キャンプ場では定番イベントとして親しまれています。キャンプファイヤーの魅力や楽しさを知って、よりキャンプを盛り上げてみましょう。
そのためには、楽しみを半減させない安全対策、キャンプファイヤーを成功させる準備方法、盛り上げるポイントを知っておくことも大切です。しっかり用意して、キャンプファイヤーを満喫しましょう。
キャンプファイヤーの楽しさとは
学生の頃に、行事でキャンプファイヤーを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。多くの楽しさがあるからこそ、キャンプファイヤーは記憶に残りやすいのです。
火の魅力を感じられる
日本の古くからの行事には神聖な火がよく登場します。炎のゆらめきや燃える音はとても神秘的で、なおかつ人の心を落ち着け、体を労わる不思議な力があります。
普段は火を見つめる機会が少ない現代だからこそ、キャンプファイヤーで火の魅力を再認識することができます。同じあたたかさでも、家電製品とはまた違うぬくもりを感じることができます。
冬場でもキャンプを楽しめる
キャンプは、冬には冬の楽しみ方があります。冬は空気が澄んでいるので、夜空の星が楽しめます。雪を静かに眺めつつ考え事ができるのも、冬場のキャンプの魅力です。そんな時、キャンプファイヤーがあると寒さ対策になります。
またキャンプファイヤーでできた熾火は料理にも最適です。野外キャンプならではの時間をかけて煮込んだシチューやカレー、炊き立てのご飯、マシュマロやチーズを炙って食べるなど、普段ではできない料理が気軽に楽しめます。
仲間との一体感を体験できる
火を囲み語らい歌を歌うと、自然と一体感が生まれます。そのような一体感は日常では経験できない貴重な体験になります。初めて会った人とでも、火を介すことで楽しく話すことができます。キャンプファイヤーには一体感を生む魅力があるのです。
仲間だけではなく、家族やパートナーとの絆を深める際にも、キャンプファイヤーは一体感の手助けをしてくれるのです。
キャンプファイヤーができるところを探す方法
安全にキャンプファイヤーを行うためには、キャンプファイヤーができる場所を探すことがとても重要です。たとえば芝生の上や木の近くなどで行うと、延焼して火災が発生するなど、大きなリスクを抱えることとなります。安全性に十分気を配るためにも、場所の選び方はとても重要です。
一番手軽なのは、キャンプファイヤーができる場所をインターネットで検索することです。場所によっては予約が必要ですから、事前に確認しましょう。
またキャンプ場によっては、キャンプファイヤーの用意を係の方が行ってくれる場所もあります。キャンプファイヤーの用意は楽しいものですが、子供たちが一緒で目が離せないときや、初めてで不安が多い場合はそうしたキャンプ場を利用することも1つの方法です。
キャンプファイヤーの組み方
キャンプファイヤーに慣れていないと結構な時間が掛かるので、明るいうちに用意を万全にしておきましょう。
準備は早めに行う
キャンプファイヤーは、頑丈な地面の上に薪をくみ上げて行います。火を焚くことそのものが地面を痛めやすく、直火OKなキャンプ場でも、火を焚ける場所は決まっていることがほとんどです。そのため、まずは場所選びをしっかりと行いましょう。コンクリートや硬く踏み固められた土、岩の上がオススメです。
慣れていないと結構な時間が掛るので、余裕をもってお昼ご飯を食べ終えたくらいに準備を始めるのがオススメです。薪は、あらかじめ燃料用として販売されているものを購入します。キャンプ場の木を拾い集めるのもロマンたっぷりで魅力的ですが、水分を含んで燃えにくく、点火にも時間がかかります。燃えカスを減らすためにも、燃料用の薪を購入することをオススメします。
あまり高くしないのがポイント
あまり高く積むと、倒れるリスクがあります。そのため、腰の位置を高さの目安にしましょう。
<作り方> 1.薪を束にし、中心に置きます。 2.薪の束を囲むように、「井」の字になるように薪を積みます。 3.上に行くほど「井」の字の大きさが小さくなるよう内に寄せて積みましょう。 4.井形に組んだ隙間に薪や新聞紙を差し込み、空いた空間を埋めます。
人数が多い時は、六角形や八角形にするとより大きく周囲を囲みやすくなります。この時も同様に、上に高く積み上げるほどに形を小さくしてすぼまるように仕上げると、内側に薪が折れて落ちるため火が広がらず、安全にキャンプファイヤーを行うことができます。
人数に応じてサイズを変えたり、燃えカスが残らないよう適度に薪を調整したりすることも大切です。
キャンプファイヤーをする時の注意点
思う存分楽しむためには、注意点を知っておくことも大切です。一緒に楽しむ人の安全を守れるように、準備は万全にしましょう。
キャンプファイヤーができるか確認する
まず、キャンプファイヤーが可能かどうか下調べが必要になります。キャンプ場や公園も、場所によっては火を使うこと自体が禁じられている箇所もあれば、必要な道具がそろっている専用スペースであれば火を扱っても良い場合もあります。
またキャンプ場によってはイベントとして大掛かりなキャンプファイヤーを開催してくれる場合もあるため、あらかじめキャンプ場側に問い合わせておくと安心です。気軽に楽しみたいのであれば、イベントに参加するのも1つの方法です。
キャンプファイヤーは、日常生活では触れないような大きな火を使うので、燃える範囲を制御できず、火の粉が落ち葉や枯れ木に引火すれば、山火事の元になるかもしれません。危険が伴う行為であることを肝に銘じて、しっかり安全確認をすることが大切です。
下見や打ち合わせを事前に行う
キャンプファイヤーを行うのであれば事前に当日の動きや配置水道の位置などをきちんと確認しましょう。キャンプ場で貸し出し備品を利用する際は、道具の使い方の確認や返却時の対応について十分確認しておくことも大切です。
薪を扱うための軍手や革手袋、薪が燃え尽きた後に使える火ばさみやスコップ、消化のためのバケツ、着火剤や新聞紙、灰を捨てるためのゴミ袋、ライターなど、必要な物品はたくさんあります。持っていない道具があれば、キャンプ場で貸し出しているものを使うことも視野に入れましょう。
また万が一火傷をした場合や薪で指を傷つけてしまった場合に備えて、救急セットを用意しておくと安心です。天候次第では、雨が降った場合のプログラムも打ち合わせ時に用意しておくと良いでしょう。
しっかりと消火を行う
キャンプファイヤー後は、残り火を完全に消火しましょう。砂をかけたり、バケツの水をかけたりする方法が基本です。しかしキャンプ場によっては水道が使えることもあるため、その場合はホースを準備すると便利です。
見た目は火が消えていても奥の薪が燃えている可能性もあるため、火事にならないように消火は特に入念にしたいものです。事前に、施設のルールも確認しておきましょう。施設によっては灰を捨てる場所が決まっていたり、消化方法が決まっていたりします。前もって問い合わせするほか、キャンプファイヤーの申し込み時に示された約束はしっかり守りましょう。
キャンプファイヤーをさらに盛り上げる方法
安全対策も万全、キャンプファイヤーをさらに楽しむ準備ができたなら、より盛り上がるイベントを用意しましょう。
定番のキャンプファイヤーの歌を歌う
「燃えろよ燃えろ」や「遠き山に日は落ちて」は、誰でも知っているキャンプファイヤーの定番の歌です。歌詞やリズムも簡単なため、全く耳馴染みのない人でも歌いやすいです。現代の歌より盛り上がりやすく、歌いやすいのも特徴です。
また「カントリーロード」のように、ジブリ映画の曲は聞いたことがある人も多く、子供も歌いやすいため大勢で歌うと盛り上がります。反対に好みの洋楽を流して、しんみりとした雰囲気やアウトドア感を楽しむのもオススメです。
フォークダンスを踊る
誰でも踊ったことがあるフォークダンスは、キャンプ場で教える必要もなく誰でも参加できるので盛り上がります。定番曲としては「オクラホマミキサー」、「コロブチカ」、「マイムマイム」などが挙げられます。
知らなかった場合でも、複雑なダンスではないためその場で覚えられます。事前にキャンプファイヤーに近づきすぎないよう木で区切りを作ったり、周囲に足が引っかかるようなものが無いように明るいうちに整備したり、安全対策をしっかりと行ってフォークダンスを楽しみましょう。
進行の仕方にこだわる
キャンプファイヤーとは「親睦の火」とも「儀式の火」とも言われ、キャンプで焚き木を囲んで行われる行事であり、儀式的な側面が強いです。ただ火を付けるだけでなく、キャンプファイヤーをどのように進めていくか考えておくと、盛り上がりやすくなります。
たとえば開会式をいれたり、点火時にコールをしたり、ちょっとした工夫でも十分楽しめます。より雰囲気を盛り上げるなら、係を決めて進行してみましょう。
<キャンプファイヤーのプログラム例> 1.はじめに開会式を行う。 2.司会を務める「火の長」を決める。 3.「火の長」は山から「聖なる火」を持ってきて点火。 4.その合間に歌を歌ったり踊ったりする。 5.火が落ち着いて消えてきたら「火の長」は山へ帰る。
「火の長」役はそれらしい衣装を着てみると、より雰囲気が盛り上がります。また昼間に行ったゲームの表彰式を兼ねることも多いようです。自分たちのキャンプらしい進行になるよう、工夫を凝らしてみるのも面白いでしょう。
キャンプファイヤーは火を取り扱うので十分注意する
キャンプを盛り上げ、かつ暖かさをもたらし、料理にも活用できるキャンプファイヤーは魅力に溢れています。燃える薪と火を見つめるだけでも、日常生活とはまた違った気分を味わうことができ、心安らぐひと時を過ごせます。
しかしキャンプファイヤーで起きる火はとても大きく、場合によってはテントを燃やしたり、山火事になったり、ケガの元になりかねません。十分注意をすることを忘れずに、素敵な時間を過ごしましょう。