多種多様な種類があるスコットのロードバイク|速さを実感しよう

多種多様な種類があるスコットのロードバイク|速さを実感しよう

2019.02.26

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スコットというメーカーについて

スコットはスイスに本拠を置くスポーツ用品メーカーです。1958年、創業者のエド・スコットにより世界初のアルミ製スキーポールが開発されたのが歴史の始まりです。

スコットの成り立ち

スキーというスポーツは、アイダホ州サンバレーで暮らすスキーレーサーであるエンジニア、エド・スコットの技術で革新されました。エド・スコットによって、初めてアルミ製のスキーポールが開発され、スキー業界に革命を起こしたのは1958年にさかのぼります。

エド・スコットの最初のテーパード(先細り)のアルミニウム・スキーストックの発明は、直ちにスポーツに於ける竹と鋼のそれまでの立ち位置を置き換えました。1970年にモトクロス市場に参入し、1986年には最初のマウンテンバイクが開発されています。

現在のスコット

スコットは1989年にはサイクリングの歴史で最も著しいプロダクト・イノベーションのうちのひとつであるエアロ・ロード・ハンドルバーを導入しました。このエアロバーは、アメリカのグレッグ・レモンによって1989年のツール・ド・フランスで彼の勝利の為に戦略的に利用されました。またスキー用品のメーカーとしても、世界的なブランドとなっています。

軽量化を目指すスコット

スコットはメーカーの特徴の1つとして、計量化にこだわっていることが挙げられます。2001年には、当時世界最軽量のロードバイクフレーム「チームイシュー」を生み出していますし、その技術は確かなものがあります。2003年には、CR1を発表しています。このバイクに搭載されているフレームは、それまでの世界記録を更新する895グラムを達成しました。

デザインも優秀である

スコットのロードバイクは軽いだけではなく、デザインについても定評があります。すべてのモデルでケーブルがフレーム内部を通されており、すっきりとしたデザインが好評です。

ロードバイクのモデルラインナップ

スコットのロードバイクにはどのような車種があるのか、その構造から性能まで説明します。

スピードとパフォーマンスを向上させるFOIL Disc

新しく登場したFOIL DISCではスピードとパフォーマンスを向上させるだけでなく、エアロダイナミクスとパワー・アウトプットをも高め、優れたブレーキング・パフォーマンスも備えています。

ライダーの狙ったラインを正確にトレースする高い安定性とスピードコントロール性を兼ね備えた事で、勝利を納める為のより多くの可能性を提供します。FOIL DISCは、乗る人にバイクの信頼性を与え、走行スピードを最大限にサポートします。

エアロロードのFOIL

スコットのエアロロード・フォイルシリーズは、空力の追求だけでなく、軽さや剛性も両立することでオールラウンドなモデルを目指しています。

ダウンチューブなどフレーム各部を翼断面形状の後端を切り取ったようなカムテール形状とするF01エアロテクノロジーを採用しており、新しいフレーム形状の採用によってさらに斜め方向からの風に対し高い空力性能を発揮するようになっています。エアロ形状の専用ステムやスペーサーの採用も特徴的です。

ADDICTのディスクブレーキモデルのADDICT RC DISC

昨年まではセカンドグレードの「HMFカーボン」モデルのみで販売されたADDICT DISCですが、18モデルでは新たにトップグレードの「HMXカーボン」を使用しました。

レーシングスペックのADDICT RC ULTIMATE DISC、ADDICT RC PREMIUM DISCという2つのモデルを追加しており、新作のFOIL DISCとともにレース用途のディスクロードをエアロロードかオールラウンドロードかで選べるラインアップとなっています。

またバリューモデルとしてノーマルなADDICT DISCはミドルグレードの「MFカーボン」を使用しており、合わせて3つのカーボングレードが揃っています。よりハイスピードなライドを楽しむならADDICT RC DISCを、ロングライドや軽いグラベルライドを楽しむならADDICT DISCをおすすめします。

軽量オールラウンドロードのADDICT

スコットが誇る軽量オールラウンドレーサー「ADDICT」。2007年に登場したこのバイクは、一時ラインアップから姿を消したものの2013年にはモデルチェンジを果たし復活しています。以降エアロロードの「FOIL」とともに同社のレーシングラインを支えてきました。オリカ・スコットの選手たちも山岳ステージではこぞってADDICTを選択するほど信頼を寄せる1台となっています。

レーシングバイクとして広く認知されるADDICTですが、登場から丸4年間モデルチェンジのなかった同バイクに、18年モデルでスコットは全く逆のアップデートを加えてきました。それが、エンデュランスジオメトリーを採用しフレームを刷新した新型の「ADDICT」です。

アルミロードバイクのSPEEDSTER

スイスのバイクブランド、スコットが長年ラインアップし続けるアルミロードバイク「SPEEDSTER」。定番のロングセラーモデルがフルモデルチェンジを果たし、最新のトレンドを汲み取ったバイクへと進化を遂げました。

軽量性と剛性のバランスを整えるダブルバテッド加工を施した6061アルミ素材を使用することは変わりないですが、ジオメトリーやケーブルルーティングなどが進化した新モデルとして登場しています。SPEEDSTERの最も特徴的なところは、エンデュランスジオメトリーを採用していることです。

通常レースバイクは前傾姿勢を深くとるためにハンドルのポジションが低く、遠くなるように寸法が設計されます。一方でSPEEDSTERはハンドルの位置が近く、高くなるように設計され、首や肩への負担が少ないポジションをとれるバイクとなっているのです。

タイムトライアルバイクのPLASMA

PLASMAは空気抵抗を極限まで抑えた究極のタイムトライアルバイクです。PLASMAに乗りセバスチャン・キーンレ選手(トライアスリート)が2年連続で2013年アイアンマン70.3ワールドチャンピオンになりました。2013年のツール・ド・フランス第4ステージ・チームタイムトライアルでOrica GreenEDGEチームがPLASMAでツール歴代最速アベレージスピード57.8km/hを叩き出し、その実力を証明しました。

スコットのロードバイクで速さを体感しよう

スキー業界に革命を起こした1958年の設立からちょうど60年。自転車業界に参画以降スコットのロードバイクはカーボン素材の進化とともに歩んできたと言っても過言ではありません。独自の最新技術を集結させ、強度を増しながら数グラム単位まで軽量化を実現させています。さらにSCOTTでは「HMX」「HMF」という製法が用いられており、高耐久、安全、長寿命にこだわり抜いています。

数々の独自技術のクオリティーは高く、中上級者のためだけではなく、ロードバイクに初めてエントリーする人もその恩恵を受けられるのです。また、アルミシリーズの「スピードスター」の人気も厚いなど、スコットのラインナップは幅広いです。ロードバイクの速さをスコットで是非体感して下さい。

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