ワームで釣りをするメリット 食いが深いから逃がしにくい 釣りを趣味としている人は、ルアー(疑似餌)を使うことが多いのですが、やはり本物の餌の方が食いつきがよいものです。そこで注目されているのがワーム。ワームとは、英語でミミズ・サナダムシなど細長い虫の俗称です。 この虫を釣り竿のフックにつけて、獲物を捕ります。しかし、本物のミミズは苦手、そんな人のために作られたのが疑似ワーム。ワーム自体が柔らかいので、獲物がかみついたときに違和感を与えづらく、しっかりと奥まで食いつくため、食いちぎって逃げてしまうことが少ない特徴があります。 お求めやすい価格 できるだけ釣りにコストをかけたくない場合、餌代にも注意したいものです。ワームは、一般的なルアーと違い、価格が安いので、手軽に使える魅力があります。お気に入りのルアーは、無くしてしまうと、テンションがダウン。 一方、ワームの場合は、求めやすい価格のため、もしも魚に食いつかれて持っていかれてもあまり気にならないでしょう。 魚を自然に誘うことが出来る ワームは柔らかいので、水中でぶつかっても音がなく、静かなので、警戒心を与えることが少ない特徴があります。そのため、魚を自然に誘うことができるのです。また、ハードルアーに比べて、スレづらいため、連続で釣ることができる点からも、面倒な手間が省けます。 大量に魚を釣りたい場合は、できるだけ魚にストレスを与えない、警戒心を持たれないことが前提なので、ワームはまさに画期的な方法といえるでしょう。 海釣りでのおすすめワーム ただ巻で釣れるシャッドテール まっすぐなボディに水を受けるテールが付いた形のワーム。シャッドは英語で「shad」となり、ニシン科の食用魚を意味します。この尾部分に似せて作られたのが、シャッドテールなのです。シャッドテールは水の中に入れると、テール部分が水を受けて、左右にプルプル震えるアクションをします。 プルプル震え、ボディが動くことで、まるで本物の魚のように自然な動きを作り出すのです。そして、この振動が水の中に伝わり、魚が餌と思って寄ってきます。 自然に誘えるストレートテール 名前の通り、真っすぐな形状のワーム。ミミズなどの形をイメージして作られていて、長さもいろいろあります。中には30cmほどあるものもあり、釣りをするたびに大きさを変えることで、魚に対してシルエットを変えたアプローチが可能です。 ミミズの形に似ていて、細長いボディが水圧で自発的に動く姿から、ノーシンカーリグ・ノーシンカーワッキーリグ・ジグヘッドリグ・ネコリグといったさまざまな使い方ができます。 ブラックバスをワームで釣る方法 底まで沈めて巻き上げる方法 ワームを底まで沈めて、ゆっくり引っぱる方法が「ズル引き」。バス釣りの基本であり、単純に引っぱるだけなのですが、ここは奥深く、ワームは複雑な動きをします。まっ平な部分ではなく、水底は大小さまざまな石や木の枝が多く沈んでいます。 これらの障害物に当たることで、微妙な動きが出て、それがまるで生きた餌のような動きを演出するわけです。ただ単に引っぱるだけという動作で、しっかりバスを誘える究極のテクニックといえるでしょう。 移動させずに震えさせるシェイキング バス釣りでよく使う「アクション」とは、釣り竿やリールを操作して、ルアーに動きを与えることを意味します。シェイキングは、ルアー自体の移動をさせずに震えさせることで獲物をとらえる方法です。この方法で、ワームに振動を伝えて、魚をおびき寄せる方法。 まさに動かないはずのワームに命を吹きこんで、ワームを生き物にすることができるのです。移動しないので、ポイントにいるバスに長い間アピールすることができ、同じ場所での集中アクションが特徴的。 沈めるだけで釣れるフォーリング ワームを水に投げると、重力で下に沈んでいきますが、このことを「フォール」と呼び、これもれっきとした動かし方の一つです。ただ単に沈めるだけの動作ですが、かなりの確率でバスが食ってくることが多いので、バスの特性を活かした方法といえるでしょう。 バスは落ちてくるものに反応しやすく、画期的なバス釣り方法なのですが、やはり釣るためにはコツが必要です。ワームをフォールさせてから、ラインが止まったり、横に動いたときはバスの当たり。ラインが分かりやすいように、張らず緩めずで、ワームをフォーリングすることがポイント。 海底を引きずるだけのズル引き 底にズルズルと引きずるというテクニック。底のみのアクションなので、アピール度がとても低いのですが、実際はよく釣れると評判です。釣り方は、コンクリート護岸など、あまり変化が見られない場所でゆっくりロッドを使ってワームを引きずります。 ロッドを戻しながら、ラインを巻き取り、何か感覚があれば、動きを止めて相手を食わすように仕向けることも可能。すれている場所などではとても有効な場合もあるので、効率的でしょう。 ワーム釣りの仕掛けについて 作り方と操作が簡単なスプリットショット シンカー(おもり)から距離があり、針・ワームといった構造になるので、ワームの動きがとてもナチュラルな点が利点となる仕掛け。ワームが自然に動くことで、よりリアルな餌として魚が警戒心を感じず、食らいつくわけです。 フローティングのワームを取りつけると、水面に漂うことで、魚や他の獲物のリアルな動作を演出しやすくなります。 おもりを使わないノーシンカーリグ シンカー(おもり)を使わない単純な仕掛け(リグ)。必要な道具はフック(針)とワームだけで、表層・中層の魚を狙うのであれば、グラブ・カーリーテールなどのワームがよいでしょう。カバー撃ちといったフォールをさせたいときは、太めのストレートワームが有効です。 自然に動かしたいときに使用し、ワームの浮力により早くフォールさせたり、逆に遅くフォールさせることが可能。その日のコンディションに応じ、浮力のあるワーム、浮力のないワームに使い分けることで、魚を捕ることができます。 根がかりしにくいテキサスリグ 「パレットシンカー」というおもりをつけて、ボトム・カバーに使用する仕掛け。水中ではさまざまな障害物にぶつかり、動きを止めてしまうこともありますが、この仕掛けは、そういった物を容易にすり抜ける能力があります。 葦や桟橋といったしっかり根がはった障害物の場所で使うことが多く、水底で行うズル引きやボトムバンピングなどの釣り方法でも操作がしやすいことで注目されているのです。 ワーム釣りの仕掛け 重りとハリが1つになっているジグヘッドリグ テキサスリグに似ているのですが、カバーやストラクチャー(魚が隠れる障害物)を狙う場合に適しています。テキサスリグと何が違うのかというと、ジグヘッドリグには、専用のジグヘッドを使用するということです。 どんなワームでも使用可能で、特にストレートワーム・カーリーテール・クロー系ワームなどがよく、カバー撃ち・ストラクチャー撃ちに有効。フォール速度を稼ぎたいときにぴったりです。 遠くに投げられるヘビーダウンショットリグ ダウンショットリグは、マス針にワームをかけてフック部分から20cmほど取り、ダウンショット用シンガーを結ぶ方法。このやり方はリグ(仕掛け)を作るのに時間がかかり、場所によっては使えないこともあるので注意が必要。 一定のポジションを保てる場所と仮定した上で、使用した方が無駄なく使えるテクニックといえるでしょう。面倒なリグではあるものの、じっくり釣りができるという点から、根強くユーザーが多い特徴を持っています。 ジグヘッドの付け方 メバル用のジグヘッドワームの付け方 1.ヘッド部分の5ミリ位の場所に刺す ワームのヘッド部分にフックの先端5mmくらいを刺します。このとき指でワームを固定して、フックの方を動かすようにしましょう。しっかりジグヘッドへワームを取りつけなければ、アクションを起こしたときにワームが動いて変形してしまうおそれも。 また、ワームの動きが安定せずにぎこちなくなり、敵(魚)にばれてしまうので、ナチュラル的な動きを安定させるため、しっかりと固定させることがポイントです。 2.指したら指を離すを繰り返す その後、5mm刺したらワームから指を離す、また5mm刺したら指を離すを繰り返します。一気に刺すのではなく、ゆっくり徐々に刺していくことがポイント。初めての場合、なれずにズブズブ一気に深く刺してしまうのですが、ここはあえて時間をおいて刺しましょう。 釣り結果にも直接かかわってくることなので、焦らず「刺したら指を話す」を繰り返すように、一度練習しておくとよいかもしれません。 3.フックの曲がっている部分まで繰り返したらフックの針先を通して抜く ワームのヘッドがフックのカーブしている部分に来たら、ワームからフックの針先を貫通させて抜きます。この工程も焦らずゆっくりと行いましょう。そうすることで、捕りたい獲物を狙いやすくなるので、慎重に行ってください。 フックの針先は鋭いので、ケガをしやすいことから、初心者はとくに気をつけなければいけません。せっかくの楽しい釣りがケガで台無しにならないように、十分に注意しましょう。 4.ジグヘッド側へワームを押し込めて完成 フックの針先を貫通させて抜いた後は、ジグヘッド側へワームを押しこむだけで完成。これで、ジグヘッドの付け方は終了です。最初は難しく考えてしまいますが、慣れてくると一連の工程がスムーズに出来ます。釣りをする前に何度か練習をするとよいでしょう。 これからメバルを釣りたいと思っている初心者は、この方法をマスターすることで、人よりも一歩先を行った釣りテクで、欲しい獲物を狙えるはずです。 シーバス用のジグヘッドワームの付け方 1.針先を出す位置を確認して真っ直ぐ刺す シーバス用に限らず、ワームを刺すときは、まっすぐに刺すことがとても重要。もしも曲がって刺してしまった場合は、一度抜いてからもう一度刺し直すことで、釣りの結果が変わってくるのです。それほど重要なポイント。 付けるときのコツは、まずジグヘッドをワームに当てて、どこから針先を出すのか、確認することです。これでまっすぐ刺すことができるでしょう。 ワームのデメリット 魚が寄りにくい 本物の餌ではない分、とうぜん魚の寄りは難しくなってきます。大事なポイントは、どれだけリアルに自然な動きができるか、でしょう。そのためには釣る場所に合ったワームを選ぶこと、そして自然な動きをマスターすること。 普段から海や川に行って、魚や水の中で泳ぐ生き物の動きを観察しておきましょう。そうすることで、よりリアルな動作を頭の中でイメージでき、魚が本物と思って食らいつく確率も高くなるはずです。 付け方を間違えると動きが悪くなる 餌が生きていない以上、手の動きなどが重要になってくるワーム釣り。付け方を間違えてしまうと、とうぜんワームの動きが鈍くなり、不自然でぎこちなく、魚も寄ってこなくなってしまうのです。釣る場所やワームの種類選びも大事ですが、やはり付け方がポイント。 初めてワームを仕掛けて釣りをする場合は、動画などを参考にしながら事前にしっかりと学んでおくことが大事な要素です。 柔らかいからちぎれやすい ワームはとても柔らかい素材なので、使っているうちにだんだん消耗します。ボロボロの姿になってしまうと、獲物としての認識がつきにくく、魚も寄ってこなくなってしまうのです。特にバスの場合、入れ食いしたときやカバーを狙っていくときは要注意。 とても消耗が早くなるので、自分が好きなワームであれば、ボロボロになってしまう前にストック用にいくつか準備しておくとよいでしょう。 テクニックが必要 ワームはソフト素材で柔らかく、付け方や動かし方によってヒット率も変わってきます。つまり、動かすテクニックが必要。タダ巻きやフォーリングなど、さまざまな釣り方がありますが、基本的な方法を学び、その経験と知識から自己流テクを取り入れることで、より獲物を捕らえやすくなります。 その場所や捕りたい獲物についてしっかりと学び、よりよい釣り方をマスターした上で、自分なりに研究を重ねて、ヒット率を上げてみましょう。 色々なワームで釣りの楽しみを広げましょう ワームはミミズやサナダムシなどの俗称で、釣りで使うワームは、この形に似たものをかたどったもの。付け方や水中での動きによって、魚の食いつきが違います。そのため、その場所や捕りたい魚に合ったワームを使うとよいでしょう。 いろいろなワームを使いながら、試行錯誤を繰り返し、自分なりに経験と知識を広げて、ワーム釣りを楽しんでください。 RELATED POSTS 関連記事一覧 筋トレ効果が出始める期間を知ろう|筋トレの目的別効果も大公開 | 2020.04.06 人気の「ダンベルスクワット」で鍛えよう。正しいフォームや効果とは | 2020.04.06 男性用の白髪染め初めての方は必見|どこから見ても隙のない男へ | 2019.09.05