キャンプの朝食を楽しむ。マンネリ化しやすい朝食メニューをひと工夫

キャンプの朝食を楽しむ。マンネリ化しやすい朝食メニューをひと工夫

2018.02.27

Share :

キャンプでの朝食を楽しむコツ

のんびりとした気持ちで食べる

前日はきっとさまざまなアクティビティーで大忙しだったはず。夜には炭で火をおこしてバーベキューをしたり、カレーを作ったりとバタバタしていたかもしれません。 その疲れを癒やすような気持ちで、のんびりと翌日は朝食を楽しみましょう。仲間と騒いでいるときとはまた違い、すがすがしい空気を感じたり、美しい景色を楽しむ余裕が持てると「あ~、キャンプっていいなぁ」と実感できるでしょう。 そのためには、朝から炭で火をおこしたり、凝ったものを作らないほうがよいです。楽に美味しく、そしてお腹も満足できるメニューを選択しておくのが優雅な朝食を楽しむ秘訣。後片付けもすぐにできるものにすれば、早くその日のアクティビティーを楽しむこともできます。

お気に入りのお皿を使う

食べ物だけではなく食器にも気を配ると、キャンプの朝食をより味わうことができます。100均などで簡単に安く購入できる紙皿は、できればやめたほうがよいでしょう。紙皿のメリットは安さと手軽さですが、ゴミがでること、風で飛ばされること、強度がないので水にも油にも弱いことがあげられます。 プラスチックのお皿は軽くて持ち運びしやすく、割れにくいです。アウトドアメーカーから出ているものは、収納にも優れているので、気に入ったものがあれば選んでもよいですね。 オシャレで、風に飛ばず、割れにくく、何度でも使えるものといえば、木のお皿も選択肢に入ります。収納は大変かもしれませんが、家でも使えてエコです。時と場合により、お気に入りのお皿を選んで持って行くのも楽しいものです。

キャンプでの朝ごはんの条件

簡単にできる

キャンプをした翌日は、前日の疲れが残っていたりするので簡単で、なおかつキャンプらしさを感じられる朝食にしたいものです。とくにキャンプ最終日だったりすると、少しでも早く撤収して残りの時間を楽しみたいと思ってしまいます。 夜のように炭で火をおこして朝食を作ろうとすると、時間も手間もかかります。炭は水をかけて火を消すことができず自然鎮火をまたなければならないので、後片付けも大変。それよりはカセットコンロのような簡易的な調理器具でさっと作れるものがよいでしょう。

材料が少なくて済む

キャンプに持って行く食材はできるだけ少なくしたいものです。たくさん持って行くと重いし、かさばるし、季節によっては傷んでしまったりします。 朝食に使う材料はそれこそ少なめにしましょう。前日の野菜の残りなどを活用できると助かりますし、非常にリーズナブルです。 また生の肉や魚などを使う朝食の場合、食材が腐らないか心配になることもあるでしょう。その場合は、傷みにくいベーコンなどの食材を使用したり、前日のバーベキューで余った具をパンに挟んでホットサンドにするなどの工夫ができます。 そのようにすれば、ほとんどゴミやあまりを出すことなく、朝食で食材を食べきることができます。

満足感がある

朝からおにぎりとお茶だけだったり、コンビニで事前に買ってきていた菓子パンだったりすると、せっかくのキャンプも残念な印象になってしまいます。できれば目にもお腹にも満足感がある朝食にしたいものですよね。 思わずSNSにあげたくなるようなボリューム感がある朝食にするには、色彩も重要です。ホットサンドを作るなら、チキンなどの茶色系の色だけではなく、トマトの赤や、レタスの緑、卵の黄色など、色をふんだんに取り入れてみましょう。さまざまな色を取りそろえることで、栄養バランスもグンとよくなります。 またパン食だと、男性にはちょっと物足りなさがあるかもしれません。そんなときには、パンの代わりにライスバーガーにするという手もあります。食べやすいし、お腹も満足します。

食べやすい

キャンプ飯は、食べやすさも重要です。風が強かったり、雨が降っている場合も想定されます。テーブルについて優雅に食べられるとは限りません。できればナイフやフォークも必要なく、手で持って食べられるメニューだとよいです。 またお皿がたくさん並ぶ朝食よりも、ポトフのようにひとつの椀でたくさん栄養が取れ、ボリュームがあるほうがキャンプ向きです。普段の家庭の食卓は一汁三菜がよいとされますが、キャンプはそれとは別物。 おにぎりやホットサンドのような食べやすいメインを中心に、もう一品ポトフやハムエッグなどのサイドメニューがあれば十分でしょう。

キャンプでおすすめの朝食

定番の卵とコンビーフのホットサンド

キャンプといえば、定番はやはりホットサンド。そして卵はホットサンドには欠かせない具材です。色鮮やかな黄色に、缶詰で持ち運べる便利なコンビーフを挟めば、それだけでもお腹も満足な一品に。コンビーフでなくスパムでも美味しくできます。 ホットサンドメーカーに卵とコンビーフを挟みましょう。もしもホットサンドメーカーがない場合にも、ちょっとした工夫でできます。 具材を挟んだ食パンをバターをのせたフライパンでトーストし、両面を軽く2~3分焼きます。それからちょっと小さめのフライパンやフライ返しで、上からギュッと抑えて軽く焦げ目がつくまでプレスすれば、ホットサンドのできあがりです。 ホウレンソウなどの緑色が鮮やかな食材を使えば、さらに栄養たっぷりで満足感もアップ。ホットサンドは失敗も少ないのでキャンプの朝食の定番です。

ガッツリのプルコギ風ホットサンド

ニンニクや醤油、そしてほのかなごま油の風味。そんな韓国料理のプルコギは、食欲をそそる味付けのお肉。それを使った料理が、白米と合うのは言うまでもありませんよね。しかし食パンとも意外にマッチするのです。軽いパン食では足りない人に向けた、ガッツリ系のホットサンドをぜひお試し下さい。 プルコギの主な材料は、牛肉の薄切り、タマネギ、ピーマン、ニンジン、ニンニクと調味料です。具材を醤油、酒、砂糖、胡椒、ごま油を混ぜたタレに漬けておいて、ニンニクとごま油でよい香りが立ったフライパンで炒めるだけ。それをパンに挟んでホットサンドにします。前日の残り野菜で簡単にできます。

女性向けのフルーツ入りホットサンド

キャンプのメンバーの中に女性がいる場合は、フルーツを入れたホットサンドを取り入れてみてもよいでしょう。デザート感覚で食べられます。 中に入れる具材はフルーツならたいてい美味しくできます。キウイフルーツや、リンゴ、ブルーベリーやパイナップルなど。食パンにのせる前にしっかり水分を取っておくと仕上がりがベショベショになりません。 たとえばフルーツだけではなく、一工夫するとさらにスイーツ感覚となります。前日のバーベキューで焼きマシュマロをした残りがあれば、パイナップルと一緒に挟んでみましょう。ふわっとしたマシュマロの食感が絶妙です。凍ったマシュマロを使うとさらに美味しくできあがります。 他にもイチゴと小豆、リンゴとレーズンなどさまざまな組み合わせが考えられます。

焼きたてのホットドッグ

ホットドッグは手軽で簡単に作ることができるので、キャンプの撤収日など手早く朝食を作ってしまいたいときなどに重宝するメニュー。マスタードを塗ったパンに、千切りキャベツやレタスなどの野菜と炒めたソーセージを挟んでできあがりです。 そして温かい焼きたてのホットドッグを食べたい場合には、牛乳パックで焼きたての美味しいホットドッグを作る方法もあります。上記で作ったホットドッグをアルミホイルを二重にしてくるみ、1リットルの牛乳パックの中に入れます。そしてそれを牛乳パックごと火で焼くだけ。 牛乳パックに火が移りメラメラと燃えますので、そのまま最後まで燃やしてしまいます。多少焦げても、ほかほかの美味しいホットドッグができます。家ではやらない方法なので、キャンプらしさを味わうことができるでしょう。

おこげが美味しい焼きおにぎり

パン食はちょっと物足りないという人には、焼きおにぎりもよいです。腹持ちもいいし、なにより簡単で食べやすい。前日に炊いたご飯で握ってもよいですし、家で握ってきてもよいです。 家で握ってくる場合には、冷凍してしまえば保冷剤代わりにもなります。そのまま醤油だれや味噌だれを塗って焼けば香ばしい香りのする焼きおにぎりのできあがりです。そのまま食べてもよし、お茶漬けにしたりライスバーガーにして具材を挟むのもオツなものです。

子供が喜ぶホットケーキ

子供が喜ぶ定番の朝食メニューといえば、ホットケーキです。キャンプのメンバーに小学生くらいの子供がいる場合には、手伝って焼いてもらってもよいかもしれません。フライパンで普通にホットケーキミックスを使って焼くだけでなく、ちょっとした工夫でさらに楽しめます。 たとえば、ツナ缶などの上下のふたをくりぬき、それを抜き型として焼いてみます。すると、ふわふわのスフレ風ホットケーキになって楽しいです。また、ソーセージやチーズ、ベーコンやコーンなどおかずとなるものを混ぜて焼いてみてください。ボリュームもあり、栄養たっぷりのホットケーキができます。

キャンプにおススメのサイドメニュー

王道のハムエッグ

キャンプの王道サイドメニューといえば、ハムエッグです。フライパンに油をしき、ハムやベーコンをのせてその上から卵を割って焼くだけです。簡単で、材料もシンプル。しかし、だからこそキャンプで調理するとそのおいしさにうなってしまうのです。キャンプ飯を味わうならもってこいのメニューが、ハムエッグ。 シンプルなのに、「半熟?固め?それともターンオーバーで両面を焼いてしまう?」。さらに味付けも「塩こしょうは派?醤油?ソース?ケチャップ?」と、目玉焼きだけで話題はつきません。 ジブリのラピュタに出てくるラピュタ飯のように、できたハムエッグをパンにのせて食べても美味しいです。

焼くだけのスパニッシュオムレツ

一品で栄養がたっぷり取れる卵料理といえば、焼くだけのスパニッシュオムレツです。前日の料理で残っている野菜の切れ端でも何でも、入れてしまいましょう。 なにを入れて焼いても美味しいですが、定番はジャガイモ・タマネギ・ニンジン・ベーコンなどです。他に、プチトマトやコーン、マッシュルーム、ハム、ソーセージ、ツナ、チーズなどを入れてもボリューミーに仕上がります。 野菜の切り方は、さいころ型。フライパンにオリーブオイル(バターでも可)を温め野菜を先に炒めます。火が通ったら溶いておいた卵を流し込み、ざっと混ぜて焼いていきます。片面焼けたらひっくり返して反対も焼き、できあがりです。

カリカリが美味しいガレット

ジャガイモのガレットとは、スライサーなどで千切りにしたジャガイモに、チーズやバジルなどの香辛料を加え、フライ返しで押しつけるように焼いた食べ物です。表面はカリカリ、中はホクホクになるように焼くのがベスト。しらすを混ぜたり、上にミックスベジタブルや目玉焼きをのせたりとボリューム満点にできます。 フライドポテトはみんなが好きな食べ物です。でもキャンプでお芋を揚げるのは大変。そんなときに活躍するメニューがジャガイモのガレットです。

体の温まるポトフ

ポトフのよいところは、具だくさんで栄養がたくさん取れるスープであり、これだけでお腹を満足させることができることです。具材もミネストローネのように細かいみじん切りなどにしなくてすみ、ゴロゴロと大きく切った形のままのほうが美味しいのも魅力的。 もしも前日の冷や飯が余っているようなら、ポトフの中に入れてリゾット風にしてしまっても美味しいです。味付けはコンソメでもトマト系でも合います。

キャンプで美味しい朝食を食べよう

夕ご飯にばかり力を入れてしまい、マンネリ化しやすいのがキャンプの朝食。そこを一工夫するのが腕の見せ所。王道のホットサンドにしろ、中に挟む具しだいで、さまざまな料理に変化します。 雄大な自然の景色を見ながら食する朝食は格別です。せっかくなので、キャンプ飯らしさを味わえる朝食を作り、キャンプのよい思い出にしましょう。

category

記事カテゴリー