バイクで日本一周できる?準備の仕方や長旅の注意点を把握しよう

バイクで日本一周できる?準備の仕方や長旅の注意点を把握しよう

2018.02.27

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日本一周をバイクでする際の事前準備

日本一周したい理由や目的を考える

まずは、日本一周したい理由や目的を考えてみてください。「たくさんの人と出会いたいから」「日本の美しい景色を自分の目で見てみたいから」「日本一周をして自分に自信をつけたいから」など理由はさまざまでしょう。 もちろん人によって目的が違うのは当然です。大切なのは、日本一周をはじめる前に目的を明確にしておくこと。目的なしの日本一周と、目的がしっかりとしている日本一周では意味合いが全く異なります。意味を持った旅にするためにも、「事前に自分の目的が何なのか」「日本一周をすることで、どんな経験を得たいのか」じっくり考えてみてください。

前もって宿泊地の確認をしておく

前もって宿泊地の確認をしておくことも大切です。行き当たりばったりでは、どこかで躓いてしまいます。日本一周をはじめる前に、ある程度の目途をたてておきましょう。 たとえば「テントで宿泊をする」といった場合にも、テントを張る場所が必要となります。どんな地方に、どのような場所があるのかリサーチしておくことが重要です。また、悪天候でテントを張れない日が出てくるかもしれません。そういった場合はどう対処するのか、などもあらかじめ考えておきましょう。予算にあわせてバイクをとめられるカプセルホテルなど、宿泊先もチェックしておくことをおすすめします。

ルートは気候や行きたい所を参考に決める

日本一周のルートを決めるのは旅の醍醐味。「どんなところに行こうか、ワクワクしている」という方も多いのではないでしょうか。日本一周のルート設定において、大切なのは、気候や行きたいところを参考に決めること。 せっかくの日本一周なので、行きたいところはできるだけ訪れましょう。行きたいところをどんなルートで訪れるのか…と考えたときに意識したいのが天候です。地方での絶景を楽しみにしている方も多くいらっしゃいますが、絶景は天候がよくてこそ。その土地の気候にあわせてルートを設定してください。「この土地は何月に雨が降りやすくて、何月に晴れが多い…」などあらかじめ確認しておくことが大切です。また、中には曇りの日に見える雲海など、特定の条件で見られる絶景も存在します。みたい景色がどんな季節・天候によく映えるのかチェックしてみてくださいね。

必要な荷物を把握し使い方を理解する

ある程度の宿泊場所とルートが決まったあとは、必要な荷物をピックアップしていきましょう。日本一周をするにあたって、必要となる道具を考えてみてください。 テントを張って自炊をしながら日本一周をするのであれば、飯盒・自炊用具などが必要となります。絶景を見るために山に登るのであれば、丈夫なウェアやトレッキングシューズなどそれなりの装備が必須。ルートや目的に合わせて荷物を考えることがポイントです。また、道具を揃えたあとは、しっかりと使いこなせるように自宅で使用方法を学んでおきましょう。「揃える道具がわからない」という場合、アウトドアに詳しい方や、ショップの店員に相談をするのも手段です。

持参するテントは過ごし方で決める

持参するテントは過ごし方で決めるのがポイント。寝るだけであれば、コンパクトで小さめのものでよいでしょう。自炊やテントでの暮らしを楽しみの一つとするのであれば、ある程度の大きさで機能性が高いものがおすすめです。 また、日本一周に欠かせないテントですが、どこでもテントを張れる…というわけではないので注意が必要です。テントを張る際には、必ずその場所が「野営OKか」確認してください。不安であれば出発前にキャンプ場や野営地などの目途をたてておくとよいでしょう。快適に就寝するための寝袋も忘れずに用意してくださいね。

バイクでの日本一周がおすすめな理由

他の手段より景色を楽しめ仲間が増える

バイクで日本一周をしている方は全国に数多くいらっしゃいます。そんな中で旅をはじめれば、仲間が増えることは必然。ライダーハウスでの情報のやりとりなどを通じて、たくさんの人々と交流できるでしょう。 また、車では入れない細かな道を走れることもバイクならではのメリット。ほかの手段では見られない絶景を望めることも多いです。日本一周の手段はさまざまですが、バイクだからこそのよさがたくさんありますね。

たくさんの荷物を積載でき駐車場所にも困らない

バイクは、自転車や徒歩と比較してたくさんの荷物を積載することが可能です。長期間の旅ほど荷物は多くなりがちですが、バイクの積載量の範囲であれば自分に必要な荷物をしっかりと持っていけます。 また、駐車場所に困らないことも大きなメリット。車は駐車場を探したり、有料の駐車場にとめたりと大変なことも多いですが、バイクは最低限のスペースさえあれば駐車できます。もちろん中には駐車禁止のスペースもあるので、注意しながら旅を楽しんでください。

日本一周にかかる費用や期間

バイクの大きさで必要予算は変わる

バイクの大きさによって、費用は異なります。大型になればなるほど、ガソリン代がかさみます。ガソリン代を考慮するのであれば、燃費のよいバイクを選びましょう。 また、バイクの種類によってフェリー代が異なることも。750cc以上のバイクになると、料金加算されるケースが多いです。交通費を抑えたい場合は、750cc未満のバイク、または原付などをおすすめします。

日本一周にかかる期間は工夫できる

日本一周にかかる期間は、目的によって短縮することも延長することもできます。ただ単に日本をぐるっとまわる一周と、各都道府県に立ち寄っての一周では、かかる期間が大きく異なるのです。 海岸線をぐるっとまわったときの日本一周の距離は、約12,000km。早いペースであれば、1カ月での日本一周も可能です。ただ、この場合だと各土地でゆっくりする時間はとれないでしょう。バイクのスピードや、行きたい場所に合わせて3カ月~半年と余裕のある設定にすることが大切です。

旅の予算はおよそ50万から100万円

どんな旅にするかによって、旅の予算は異なります。やりたいことを全部叶える贅沢な旅にするのであれば、100万円あっても足りないかもしれません。 半年間、毎日2,700円の予算で日本一周をするのであれば、必要となる費用は約50万円。しかし、旅には、食費やガソリン代などの最低限の費用だけでなく、温泉代や観光費もかかってくるでしょう。行きたい場所や旅の目的にあわせて、余裕ある予算設定をしてくださいね。  

楽しみながら日本一周するコツ

好きなバイクで楽しみながら走る

日本一周をともにするバイクは、自分の好きな種類を選びましょう。扱いなれていたり、親しみのあるものベスト。バイクにのっているだけでテンションがアップします。 旅は楽しいことだけではなく、ときにはつらいこともあるかもしれません。そんなときも、好きなバイクであれば乗り越えられるでしょう。美しい景色をバックに、相棒であるバイクを撮影することも旅の醍醐味の一つです。

春か夏の出発が快適に走行できる

出発の季節として、おすすめなのは春か夏。とくに春は環境の変化が大きく、年度はじめであるため、スタート時期としてぴったり。休職する場合にも、年度はじめは区切りがよいでしょう。 また、夏に出発する場合は北海道をスタート地点にすることをおすすめします。比較的涼しい北海道であれば、夏でも快適にバイクの旅ができます。北海道から順に南へと進んでいきましょう。沖縄などの暑い土地を訪れる際は、快適に過ごすことのできる秋から冬にかけてがよいですね。「どんな所に行きたいのか」「どんなルートで日本一周するのか」をよく考え、その土地の気候にあわせて出発する季節を決定することが大切です。

バイクが決まらない場合はカブがおすすめ

バイクが決まらない場合はスーパーカブがおすすめです。スーパーカブとは、ホンダが販売している小型オートバイ。スピードこそ出ないものの、燃費がよいためガソリンにかかる費用を大幅に削減できます。 さらに、耐久性が高いこともメリットの一つ。メジャーなバイクであるため、どこでも修理ができることも大きなポイントです。これならトラブルが発生した場合にも安心ですね。また、一概にスーパーカブといっても種類はさまざま。比較をしながら、自分にぴったりのカブを見つけましょう。  

バイクで日本一周する際の注意点

事故や盗難率が高く故障による中断もある

日本一周は、必ず達成できるとは限りません。事故や盗難、バイクの故障などによってやむを得ず中断している方も数多くいらっしゃいます。 旅にトラブルはつきもの。万が一なにかあったときに備えるためにも、任意保険に入っておくことや、メンテナンスの費用を用意しておくことをおすすめします。きちんと備えておくことで、日本一周を達成できる確率もアップするでしょう。

しっかりと計画をたて諦めることも大切

長期間の旅は、しっかりと計画をたてることが重要。「風邪をひいたときは、どうする」など、些細なことまできちんと計画をたてておきましょう。とくに健康管理は必須。身体に無理のない計画をたててください。 また、あまりにも体調が優れなかったり、大きな怪我をしてしまった場合は諦めることも大切です。自分の身体を第一に考えながら、日本一周を目指しましょう。

本当に疲れるとテントもたてられない

人は本当に疲れると、簡易的なテントさえ張れなくなってしまいます。こうなっては、日本一周どころではありません。無理をして体調を悪化させないためにも、普段から身体の状態をきちんと把握することが大切です。 「疲れているな」「なんだか身体がだるい」といった場合には、ホテルに宿泊したり、病院を訪れるのも一つの手段。少しでも体調に異変があったときは、決して無理をせず、ゆっくり休息をとりましょう。また、日本一周中に怪我をしたり、病気にかかってしまうことは決して少なくありません。万が一のためにも保険証や身分証は必ず持参してください。胃腸薬や風邪薬、鎮痛剤などの常備薬も持っていくことをおすすめします。

時期次第では観光スポットを避ける

時期によっては、行きたい場所が混雑している場合も。とくに夏休みなどの長期休暇や、お盆休みは観光スポットが大変混み合うタイミングです。ゆっくり楽しみたいのであれば、時期をしっかり考慮しましょう。インターネットで、その場所の混雑具合をチェックできる場合もあるので、ぜひ利用してみてください。 また、夏休みを利用してキャンプ場に訪れる方も多いです。キャンプ場の利用を考えている場合は、事前に予約をしたり、混雑する時期を避けるとよいでしょう。「できるだけザワザワしていない空いてるときに利用したい」という方は、事前にキャンプ場に「空いている時期や曜日」を問い合わせることをおすすめします。

しっかり準備して後悔のない旅にしよう

日本一周を成功させるためには、事前の計画が大切です。万が一のことを考慮しつつ、しっかりと準備を整えましょう。「日本一周をするためにはなにが必要なのか」「どういった経路で日本一周をするのか」「予算はどのくらいなのか」を考えることが、最初の一歩となります。 また、もっとも重要なのは「無理のない計画をたてる」こと。ハードなスケジュールではなく、できるだけ余裕のある行程を組んでください。旅の目的を考えながら、行きたいところやルートを設定して、日本一周を思い切り満喫しましょう。

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