- トップページ
- ロードバイクのタイヤサイズについて。目的別のタイヤの選び方
ロードバイクのタイヤサイズについて。目的別のタイヤの選び方
2018.02.27
ロードバイクのタイヤサイズの表記の見方
タイヤの外径はmmで表記されている
タイヤの規格はいくつかあり、WO規格、HE規格、BEタイヤ規格、チューブラーなどがあります。WO規格は、ワイヤードオンの略で、ロードバイクやママチャリに用いられている規格です。イギリスやフランスで生まれた規格で全体の約8割がWO規格でできています。
HE規格は、フックドエッジの略で、マウンテンバイクや子供用自転車に用いられる規格です。アメリカで生まれた規格で全体の約2割がHE規格でできています。BEタイヤ規格は、ビーデッドエッジの略で、現在では珍しい規格で、主に運搬車用のタイヤなどで使われていました。
幅はインチで表記されている
タイヤの幅は、インチ(C)で表記されています。ロードバイクのタイヤの幅は、23Cと25Cがほとんどです。数字が小さいほうが幅が細くなっています。そのため、転がる際の抵抗が少ないのは、細いほうが少ないため、スピードはでやすいです。
しかし、細ければ抵抗が少ないですが、変形はしやすいためパンクがしやすいのです。ロードバイクのタイヤは、超高圧ですが人が乗れば負荷はかかります。細いほうがバランスも取りにくいので、自分にあった幅のものを選ぶようにしましょう。
ホイールのリムはアルファベットの規格がある
ホイールのリムは、アルファベットの規格があります。700×25Cなどと書いてあった場合、Cがリムの大きさを表す数字です。この表記は、主にWO規格タイヤに用いられています。
タイヤ径だけを表現するときには、700Cや650Cなどとよばれています。アルファベットの記号の部分は、A、B、Cの3種類があり、同じ外径の数字が示されていても、この部分の記号が変わると、リムの大きさが変わるためにタイヤも別物になるのです。
表示規格は2種類ある
表示規格は2種類あり、WO規格、HEタイヤ規格があります。自転車のタイヤは、ビード部の形状の違いによって、イギリス・フランスのWO規格、アメリカのHE規格の2つの規格に分類されます。リムのはめ合わせ方が異なるため、互換性は全くありません。
WO規格には2つの表記があり、イギリスがタイヤの外径×タイヤ幅表示で、「26×1 5/8」のような表記になります。また、フランスはタイヤの外径×タイヤ幅に、リムのサイズを示すA・B・Cの添え字が付く表示で、「650×45C」のような表記です。タイヤ幅の表示に小数点表示があるのはHEだけなので、規格を間違えないように覚えておきましょう。
WO規格とHEタイヤ規格のインチ数には互換性がない
リムのはめ合わせ方が異なるため、互換性は全くありません。そのためどちらの規格なのかをしっかりと理解しておく必要があります。購入をする際や、手直しをする際に自身が理解していないと間違える可能性がでてきます。
違う規格は、代用できないので、自分自身のものは、しっかりと理解しておきましょう。パンクなどが起こって、急激にタイヤを変えなければならないときでも迅速に対応ができるようになります。
HEタイヤ規格は小数点を用いて表記している
小数点を用いて表記しているのは、HEタイヤ規格のみです。HEタイヤ規格は米国の規格です。WOタイヤ規格とは、ビード部の形状が異なり互換性はありません。同じC数でも、WOタイヤ規格より一回り小さくなっています。
これは、HEタイヤの規格の標準の太さが2.125Cで、この太さのタイヤを装着した際に、外径となるように設計されているのに対し、実用上の標準のサイズでは太すぎる為、標準よりも細いタイヤが多数派となってしまったからです。
ロードバイクのタイヤの選び方
使用の目的に合わせる
自分がおこなうロードバイクの目的を明確にしましょう。レース、ロングライド、ヒルクライム、通勤通学など、目的によってタイヤの種類は変わります。通勤通学で大事なことは、パンクがしにくいことや、天候や路面状況に対してオールラウンドに対応してくれるタイヤを選ぶことです。
溝付きのタイヤを選ぶと、雨でも滑りにくくなります。路面の凸凹などの段差にも強いものを選ぶとよいです。具体的には、23Cよりも25Cのほうが太いため、段差にも強く乗り心地もよいため通勤通学に適しています。
具体的な使用目的
ロングライドは、長距離のため、耐パンク性、乗り心地のよさ、タイヤの軽さを重視することがポイント。乗り心地の良さ=振動吸収性が高いということになり、ロングライドは身体に負担をかけるため、特に大事な部分です。
サスペンションシステムを持たないロードバイクの場合、路面からの振動がダイレクトに体に伝わってくるため、このタイプのものが好きな人を除いては、体の負担を考えサスペンションのついたものにしましょう。
タイヤの種類で選ぶ
クリンチャーは最も普及しているタイプで、売っているもののタイヤはほぼクリンチャーです。タイヤとチューブが別々になっています。コストが安いため、入手しやすくパンクしたときも直すコストが安く対応ホイールも多いのが特徴です。デメリットとして、ほかの種類と比べて走行性能が劣っていて、チューブも含めて重量があります。
チューブラーは、チューブとタイヤが円筒状に一体化していて、専用接着剤か、リムテープを使ってホイールに貼り付けるタイプのものです。ロードバイクが歴が長いベテラン勢のなかでは主流になっています。なめらかな高い走行性能があり、対応ホイールのリムが軽くなっているためです。単価が高いことや、交換に手間がかかることが大変なところです。
チューブレスタイプ
チューブレスは、タイヤをリムにはめ込んだときに完全に密着させることで、チューブなしで空気圧が維持される構造になています。歴史が浅いため、使用者はまだ多くありません。グリップ力があるため、走行性能の高さと運用のしやすさが特徴です。
また、パンクのリスクが低く、空気が抜けにくくなっています。品数が少なく、交換する作業も手間がかかってしまうのが大変なところです。
タイヤの幅で選ぶ
自分が乗ったときに安定するタイヤの幅にしましょう。23C、25Cがあり、数字が小さいほうが細いタイヤになっています。スピードをだすことにメインを置いていなければ、太いほうのタイヤを使うことがよく、スピードをだしたい場合は細いタイヤを選びましょう。
また、雨の日や、凸凹道を走ることが多い場合は、太いタイヤを選びましょう。道が舗装された綺麗な道をひたすら走る場合は、細いタイヤの方がスピードもでますし、ロードバイクを楽しむ要素が増えます。
デザインで選ぶ
トレッドパターンというものがあり、タイヤの表面をトレッドといい、トレッドにつけられた溝のことをいいます。このトレッドパターンは、メーカーやモデルによりいろいろあり、制動力や排水効果、操作性や駆動力に関係しているといわれています。
車のタイヤは地面との接地面が大きいため、トレッドパターンを設けることで、グリップ力の向上が認められていますが、ロードバイクは、接地面が少ないため、あまり効果は期待できないという見方もあり、デザイン重視になっています。
サイズ変更する場合は互換性を確認する
サイズを変更することで、互換性が生じる場合があります。ステップアップのためにパーツを変えやすい部分がタイヤです。今まで慣れていたサイズから変更する場合は、互換性が乗じる場合があるので、必ず確認しましょう。
地面に直に接触しているので、空気圧が高い物や、抵抗が少ない物にするとスムーズ転がりがよくなります。また、グリップがある物にすると高速でコーナーに入ってもしっかり走れるのも特徴です。
消耗品のため用意できる予算で選ぶ
タイヤは消耗品なので、乗っていれば減ってきて時期がくれば変えなければなりません。同じものに変えてもよいですが、せっかくなら違うものも試したいものです。
タイヤのなかでも安いものから高いものまであり、多くの種類があります。自分で使える予算と、試したいものの折り合いがつくものを選びましょう。すごく高価なものを初心者のうちから選んでしまうと、グレードが低いものに戻せなくなる可能性もでてくるため、気を付けましょう。
ロードバイクタイヤのおすすめサイズと種類
瞬発力を高めたいなら23C
23Cは、レース用で多く使われています。タイヤが細いため、スピードがでるほかに、瞬発力が高いためスタートや加速に適しています。反面安定感は少なくなるので、慣れが必要になってきます。
トレーニングをすれば、のぼり坂でも圧倒的にスピードがでるので、スピードを極めたい人は、楽しくなっていくでしょう。
安定性をあげたいなら25C
25Cは、23Cよりも太いため安定性が高いです。そのため、ロングライドなどの長距離や、通勤などの街乗り、段差などの道が安定していないところを走る場合におすすめです。ロードバイクは、タイヤが細い分パンクのリスクがあがるため、走る道には気を付けましょう。
ロードバイクを始めたばかりで、安定感に自信がない人は、太めのタイヤの25Cから入ると、慣れやすいためおすすめです。
ランニングコストならチューブタイプ
コスト的に安く抑えたい人は、チューブタイプのものを選ぶとよいでしょう。一般的に出回っているものがチューブタイプなため、パンクしても比較的安く直せ、品数も多いためすぐに交換できます。
あまり定期的にお金をかけたくない場合は、チューブタイプのものにすると一番コストが抑えられます。また、ロードバイクの取り扱いが少ないお店でも、比較的在庫を置いておきやすい商品のため、置いてある場合も多く、自分でも修理しやすいのが魅力的です。
パンクのしにくさならチューブレスタイプ
チューブレスタイプは、構造上パンクがしにくい作りになっています。チューブレスタイプは、もの自体が少ないので取り扱っているお店も限られてきます。直す際に時間が多少かかるところもあるかもしれませんが、パンクがしにくい丈夫さは一番です。
チューブレスタイプを扱うお店が近くにあれば、パンクをしてもすぐに持っていけるので、特に心配はいりません。パンクしたときのリスクを考え、大変な場合は検討しましょう。
試合用ならチューブラータイプ
チューブラータイプは、試合用としてほとんどの人が使っています。機能性が高いため、競技のパフォーマンスアップにつながるためです。試合にでて結果をだしたい人や、本格的に取り組みたい人は、チューブラータイプにしておきましょう。
チューブターのなかでもさらに機能性に幅があるため、購入する際に専門の方に相談して、自分のコストと機能性が合うものにするとよいでしょう。
走行スタイルに合わせたタイヤを選ぼう
ロードバイクのタイヤの種類は、数多くあります。各目的に適したものがしっかりとあるため、目的を明確にしてタイヤを選びましょう。最初は通勤通学などで使用、興味を持ち始め「競技にでてみたいからステップアップする」なんてこともよいでしょう。
安定性があるものから、スピードがでるもの、小回りが利きやすいものなど多くあるので、自分が走る道や距離も考慮したうえで選ぶようにしましょう。ロードバイクは、運動量が多いため、年齢とともに衰える体にも最適な運動です。