クロスバイクの鍵を選ぶポイント。盗難にあいにくい鍵のかけ方とは

クロスバイクの鍵を選ぶポイント。盗難にあいにくい鍵のかけ方とは

2018.02.27

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クロスバイクの鍵を選ぶポイント

太さと強度があるものにする

クロスバイクは盗難被害が多く、強度が弱いものだと鍵は簡単に壊されたり切断されてしまいます。切断防止のためには、太さと強度のある鍵を選択することがポイント。 鍵にはさまざまな種類があります。たとえばシティサイクルで定番の固定式ロックや、プレードロック、ケーブルロック、チェーンロック、U字ロックなどです。 同じ種類であっても、使用している材質や厚さにより防犯効果が高いものとそうでないものがあります。口コミなどで鍵の種類がよいと聞いたからと、100均などで強度の弱い、安物の鍵などを購入しないようにしましょう。 簡単に切断されて高価なクロスバイクを盗られてしまうことになります。少なくとも太さ15ミリ以上のものを選択するようにしてください。

持ち運びしやすいものにする

壊されにくい太さと強度のあるものは、たしかに切断されにくいかもしれません。しかし同時に重かったりかさばったりすることが多いです。重いものになると、鍵だけでも1.5キロ~2キロくらいの重量の鍵もあります。 せっかくの軽快なクロスバイク生活。鍵を入れるために鞄が重くなったりするのは、サイクリングの妨げにもなるのでできれば避けたいものです。鍵の中には強度に加え、持ち運びしやすさを重視しているものもあります。持ち運びのしやすさは重要だと頭にいれておいてください。 プレードロックは使用していないときに小さく折りたためますし、ケーブルロックは長いケーブル部分をくるくると巻けばそれほど場所を取りません。さまざまな鍵の種類があることを理解し、自分のサイクリングスタイルにあった鍵を選びましょう。

バイクを傷つけないものにする

鍵はその性質上、クロスバイク本体と接します。そのため鍵によってバイクが傷ついてしまうことも多々あります。特に移動中、ハンドルなどに引っかけていたりすると、ガタガタという振動で2キロ近い重さの鍵がフレームとこすれ、傷になる原因に。 傷つき防止に力を入れている鍵は、フレームと当たる部分にシリコン製のカバーなど保護素材がついていたりします。鍵による傷が気になる場合は、それらの鍵タイプを探してみてはいかがでしょうか。

鍵の組み合わせを考える

鍵が1つだと不安が残ります。そのため、できれば2種類以上の鍵を準備しておくとよいです。たとえば1つはチェーンロックなどを使って両ホイールを連結します。そうすることで自転車の機能を制御します。 ただそれだけでは、軽い車体ごと持ち運びされてしまう可能性が。その持ち運びを防止するために、地球ロックできる異なる種類の鍵を選択します。 異なる鍵の種類を組み合わせて使用することで、防犯への意識が高いことをアピールし、いたずらを防止することにもつながります。安全にクロスバイクを保管するために、鍵の組み合わせを考えることは重要です。

クロスバイクの鍵の種類

定番の固定式ロック

固定式ロックとは、シティサイクルについているリング状の鍵のことです。タイヤが動かないように固定するこのタイプは、シティサイクルのように自転車自体に重量があり、苦労してまで盗む必要がないような自転車なら有効ですが、クロスバイクはそうではありません。 クロスバイクは車体自体が軽量のため、タイヤが固定された程度では車体ごと持ち運ばれてしまいます。窃盗団にとっては、固定式ロックしかついていないクロスバイクなど、路上に数十万円の価値のあるものが転がっているようにしかみえないのです。 クロスバイクの鍵の基本は、地球ロックです。地面に固定されて動かないものと鍵で結びつける方法でしか、クロスバイクは守れません。シティバイクで定番の固定式ロックは避けるほうが無難です。

折りたたみ可能なプレードロック

プレードロックは、鉄のプレートを組み合わせた鍵で、持ち運びがしやすいように折りたためるのが特徴です。同じ種類でも鉄のプレートの厚みや長さ、重さなどがかなり異なります。 ワイヤーケーブルを使用したものなどもあり、チェーンロックよりも軽量なものもありますが、鉄のプレートが薄すぎると、手で力を入れただけで割れてしまうものもあるので注意が必要です。多少重くなっても、簡単に破壊されないレベルのプレードロックの購入をおすすめします。 また、長さも重要です。プレートを長く伸ばすことができれば、地球ロックするのに苦労しないでしょう。しかし短かったり柔軟に形を変えることができないものだと、結びたい目標物に届かない可能性があります。プレードロックを購入する際には、強度と長さに注意してください。

長さも太さもあるケーブルロック

ケーブルロックは、その使い勝手の良さと価格の幅広さから人気があります。長さのあるケーブルロックを使用すれば、前輪と後輪をフレームにつなぐことができるのでホイールの盗難防止をすることもできます。また地球ロックも容易です。 容易に鍵を持ち運びもできるケーブルロックは、クロスバイクの鍵として選択肢の1つとなりますが、万能ではありません。安いケーブルロックは細く、100均で売っているようなニッパーで簡単に切断可能です。まして窃盗団が使用しているような高価な工具では、多少値のはるケーブルロックでも数十秒で切断されてしまいます。 高価な自転車は、数千円の鍵では守り切れません。防犯性を意識して、太いケーブルであること、そして切断対策としてコーティングがしっかりとなされているものを選択しましょう。

切断されにくいチェーンロック

ケーブルロックよりも、切断されにくい材質でできています。また、切断されにくいように保護する素材でコーティングされているものも多いです。盗難防止の面だけを考えれば、切断されにくいチェーンロックとU字ロックでの、2重ロックの組み合わせなら最強といえます。 しかし弱点もあります。それは重量です。1.5キロ前後の重さのものを持ち運ばなければならないので、持ち運びにストレスを感じるようならば難しいかもしれません。街中でよくたすき掛けしている人もみかけます。 チェーンロックが新品の頃はよいですが、汚れてくるとしだいに抵抗を感じてしまうかもしれません。クロスバイクに巻くなど、工夫が必要です。

鍵を取り付けるときの注意点

柵やガードレールも一緒につなぐ

クロスバイクは車体が軽いため、バイクの機能を制御しただけでは車体ごと持ち運ばれてしまいます。そのため、柵やガードレールなど動かないものと一緒につなぐ、「地球ロック」と呼ばれる施錠方法が基本となります。 地球ロックをするためには、鍵には一定の柔軟性と長さが必要となります。そうでなければ、せっかく近くにガードレールなど地面と固定されている建造物があったとしても、鍵がそこまで届かない事態が発生してしまいます。それを考えると地球ロックをするには、チェーンロックやケーブルロックが比較的向いているかもしれません。

フレームと後輪も一緒につなぐ

ホイールは高価なため、地球ロックをしてもホイールが盗すまれてしまうことは多々あります。そのため地球ロックだけではなく、別の鍵でフレームと後輪も一緒につなぎ、盗難に備えてください。 バイクの機能を制御し、ホイールの盗難を防止するにはどのように鍵をかければよいのでしょうか。ケーブルロックやチェーンロックのように長さがあるのならば、ホイールとフレームを連結してしまいましょう。後輪、フレーム、前輪のすべてを絡めるようにして鍵をするのが、オーソドックでかつ理想的な方法です。 鍵の長さが短いなど、上記の方法が難しい場合には、前輪を外してまとめる方法があります。手間はかかりますが盗難に遭うよりはよいでしょう。

最低でも鍵は2つ以上

車体自体を持ち運ばれないための地球ロック。そしてホイールなどの高価なパーツを盗られないための防犯対策。この2点を重要視して考えると、最低でも鍵は異なる種類のものが2つ以上必要になります。 効果で防犯性が高い鍵は、それなりにかさばったり重量があったりします。U字ロックなどはリュックに入れて背負い、チェーンロックならたすき掛けをしたり、クロスバイクの車体自体に巻き付ける方法があります。ただしたすき掛けの場合、鍵が新品の頃ならよいですが、年月とともに鍵が汚れていってしまいます。 その場合、ハンドルに8の字に巻く方法なら、手元の操作に支障はありませんし巻くのにそれほど時間もかかりません。もしくはペットボトルホルダーなどを工夫して、鍵フォルダーとして車体につけてもよいでしょう。

クロスバイクにおすすめの鍵

ABUS Granit X-Plus 540

ABUSのラインナップ上、最強レベルのセキュリティーを誇るU字ロックです。アームが広いのが特徴で、クロスバイクに取り付ける際も、簡単で確実に取り付けることができます。 切断するのに14トンの負荷をかけなければ切断することができないほどのレベルだと、切断テストでわかっています。また、スチールの表面がコーティングされているためバイクを傷つける心配もありません。重量は1556グラムです。

Granit Bordo X-Plus 6500

厚さ5.5mmのプレートがクロスバイクを守るプレードロックです。キーシリンダーは150万通りの組み合わせがあるX Plusシリンダーを採用しています。 スチールのプレートを重ねたプレードロックタイプなので、無駄なく折りたたむことができ携帯に便利です。また表面もコーティングされているので車体を傷つけにくくなっています。

ABUS Steel-O-Chain 880

チェーンは他社のものに比べても強度が高いものを使用しており、厚さは7mm。強度が高いのに、同じ強度で25%ほど他社よりも軽い、軽量タイプです。 チェーンの表面は、クロスバイクを傷つけないように布で巻かれているため車体を傷つけにくくなっています。またたすき掛けをした際の肌あたりも柔らかく、携帯に便利です。

DOPPELGANGER ダイヤルコンボリフレクトチェーンロックDKL121

ダイヤルロック式の、スチール製チェーンロックです。鍵を持たずに施錠ができるダイヤルロック式を採用していて、一般的なダイヤルロックより一桁多い5桁。10万通りの組み合わせがあるので安全性は高いです。 885gの軽量設計で、チェーンも1100mmの長さがあるため、地球ロックをしやすくなっています。チェーン表面は布に覆われていて、車体を傷つけにくく、さらに反射材の3本ラインが入っているので、たすき掛けをしている際ヘッドライトを反射して事故防止にも貢献します。

J&C JC-006W 650mm

太さ18mmのワイヤーロックは、ワイヤー、スチールジョイント、布カバーと三重構造です。鍵はピッキングにも強いディンプルキーで、4本付いています。 価格帯もリーズナブルで、サブキーとして使用するのによいでしょう。

適した鍵を選んでクロスバイクを守ろう

クロスバイクの鍵には、さまざまな種類があります。選ぶポイントは、丈夫さ、重量、携帯のしやすさです。また鍵のかけ方も重要です。バイクの機能を制御し、さらに車体を持ち運ばれるのを防ぐには、ホイールなどをフレームと連結した上で、地球ロックの必要もあります。そのために最低鍵は2つほしいところです。 高価なクロスバイクは、安価な鍵では守れません。ピッキングなどの窃盗から大切なバイクを守るため、自分に適した鍵を選んで、クロスバイクを守りましょう。

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