ロードバイクのクロモリは初心者にもオススメ。特徴や魅力とは

ロードバイクのクロモリは初心者にもオススメ。特徴や魅力とは

2018.02.27

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クロモリロードバイクの特徴

クロムとモリブデンの合金で錆びにくい

クロモリフレームのロードバイクの特徴としてまずあげられるのが、その素材になります。そもそも「クロモリ」とはどういった素材なのかというと「クロームモリブデン鋼」の略称で、炭素鋼にクロムとモリブデンを配合した合金のことを指しています。 この合金の最大の特徴は、通常の鉄製のものより「錆びにくい」ということ。他にも弾性があって加工がしやすいという理由から、自転車のフレームの素材に重宝されています。

カーボンやアルミに比べて重い

自転車のフレームには「クロモリ」以外にも「カーボン」や「アルミ」などの素材が主に使われていてそれぞれに特徴がありますが、「カーボン」や「アルミ」のフレームに比べ重いというのも特徴の一つ。 そのため乗り心地もしなやかで、適度な加速と剛性を味わうことのできるフレームになります。スピードになれていたり、それこそタイムトライアルのような速さにこだわるのであれば、もしかするとカーボンやアルミフレームのほうが扱いやすいという場合もあるかもしれません。 ただカーボンやアルミの特性をうまく生かせず、乗っていて妙な緊張感におそわれる、スピード感が思っていたよりつきすぎていて、自転車に乗らされている感覚に陥る場合もなかにはあります。恐怖心が勝ってしまってはロードバイクライフは楽しめません。

初心者にも扱いやすい

乗り心地のよさや性能のバランスのよさ、全体的なメリットを踏まえた上でもクロモリのロードバイクは初心者にも扱いやすいです。長時間乗っている「ロングライド」でも体力をうまくセーブできるので疲れづらく、値段もカーボンより安いです。 ただ同じクロモリのフレームでも日常用とレース用では特徴がまったく違いますので、用途によっては人それぞれ感じ方は違いが出てきます。 こればかりは乗ってみて、試してみてからでないとなんともいえないところでもあるので、安定感のあるバランスの取れた自転車で、日常で使うロードバイクには「クロモリ」は初心者にオススメできるといえます。

振動の吸収性が高い

さきほどの乗り心地にも関係しますが、振動の吸収力が高いということも特徴です。アルミのフレームと比べて衝撃吸収にとても優れています。ですので長時間乗っても疲れづらい、乗り心地のよさにつながってきます。 値段の心配がないのであればフルカーボンはオススメなのですが、乗り心地という点ではクロモリのほうが勝っている場合も。アルミとクロモリのいいとこどりなのがフルカーボンでもありますが、値段が3倍近く変わってきます。 コストパフォーマンスを考えるとクロモリも十分に機能を発揮してくれます。衝撃吸収性に関しては長距離やヒルクライムには大変重要となりますので、もし用途がそういったものであればしっかり考えましょう。

通常使用した場合の寿命が長い

クロモリの魅力的な特徴でもあるのが寿命にあります。他の素材に比べ通常使用の場合ですと約10年という長さで愛用ができるフレーム。素材が頑丈であることも理由の一つで、ちょっとぶつけたくらいでは割れたりするということはありません。 下手をするとカーボンフレームをたったの1回の落車でフレームが割れてしまい、もう乗ることができなくなってしまうなんていう事態も考えられます。またちょっとした傷から避けてしまうことも。カーボンフレームではいつも気をつけて乗らなくてはいけないストレスを抱えるということも考えられるのです。 多少雑にも扱ってもクロモリフレームは傷がつきにくいですので壊れにくく、ロードバイクのなかでも長く愛されていて、そういうところでも初心者にも扱いやすくなっています。

価格がカーボンよりも安い

フルカーボンのフレームはいいところが沢山あります。先ほど少しあげたようにアルミとクロモリのいいところを取り合わせたようなもの。その分高額なものが多く、クロモリが10万円ほどでフル装備できるのに対し、フルカーボンだと30万円以上かかってきます。 クロモリフレームは他のフレームに比べ細身ですっきりとしているのに、長期間耐えられる耐久性も抜群。ですのでコストパフォーマンスはとても優れているのです。クロモリフレームは価格の面でも趣味としてはじめやすく、長く楽しめるそんなフレームになっています。

ヒルクライムに対応した軽量化モデルもある

今まではヒルクライムと呼ばれる山などの傾斜の付いた坂にはクロモリフレームはあまり向いていませんでしたが、現在ではそういったヒルクライムにも対応したクロモリフレームで軽量化されたモデルも増えてきています。 そういった軽量モデルとなっても値段がとても高くなるわけではありませんので、検討してみるのもいいかもしれませんね。

クロモリロードバイクの魅力と購入のメリット

弾性があるため加工しやすい

素材自体に弾性があるクロモリフレームは加工がしやすいという魅力があります。万が一クロモリフレームが事故などでフレームが折れてしまったとしても、溶接することで再びつなぎ合わせることが可能なのです。 例としてあげられるのが、世界一周をするようなロードバイカーの自転車はほとんどがクロモリフレームで、その理由は修理・加工ができるからというものがあります。もし壊れた場所が発展途上国だとしても、そこの町工場でも修理ができるのでそのくらいメリットとなっています。

頑丈で壊れにくい

そもそも元から素材が丈夫で壊れにくいです。手入れをまめにすることで耐久性とあいまって10年ないし30年乗り続けている方もいらっしゃるほど。距離も10万キロは走れたりしてしまうほどです。それほど壊れにくいし、ストレスフリーなのです。 一応錆びにくいのですが、雨の中はあまりオススメしません。アルミよりは錆びにくいですが、塗料が取れていたり、水分がたまったままで放置してしまうと錆び付いてしまいます。もし乗ったあとには、丁寧にメンテナンスをしてあげることで錆を防止できます。

長く乗っていても疲れにくい

乗り心地に定評があるクロモリですが、長距離など長い時間乗っていても疲れにくいのです。カーボンやアルミに比べ剛性バランスが取れている、とりやすいので自分の体力を温存しながら、衝撃も吸収してくれますので、スピードもしっかり生み出せます。 乗り心地が良くないと、もしスピードが出ていたとしても結果的には疲れてしまい、同じくらいのタイムでゴールするということも多いようです。乗り心地というのはとても大切なことです。

適度なしなやかさが操作性を安定させる

クロモリを購入するにあたって操作性もとても大事ですよね。全体的にしなやかさが適度にありますので、操作性は安定したものとなります。また選ぶパイプによって、バランスを自在に操ることもできるのも魅力。 カーボンやアルミのフレームに関しても操作性はある程度バランスが取れていますが、なれていない場合だと全体的なバランスからいくとスピードに特化している部分が強いですので、それだけ操作が難しくなります。

剥げても再塗装が可能

多少傷が付いたり、塗装がボロボロになったとしても再塗装が可能なのがクロモリの魅力です。専門の塗装屋に持ち込めば剥離して再塗装まで引き受けてくれますので、メンテナンスの意味もこめて2~3年に1度再塗装を検討するのもよいでしょう。 自分で再塗装することも可能ですが、それなりの覚悟と時間が必要となります。一度剥離してしまったら後戻りはできませんので、もし解体したり塗装のデザインなど難しいという場合には専門に依頼するのがベターですが、費用はお店によって異なり、もし自分でできるのであれば安上がりです。

見た目が細身でスタイリッシュ

クロモリのフレームは細身な物が多くとてもスタイリッシュです。ここがカーボンとの違いでもあります。ちなみにカーボンは素材の性能からどうしても、特定の部分を薄くしたり太くしたり、湾曲させたりしなくてはなりません。先進的で合理的なフレームであるということは確かです。 奇抜さよりもシンプルさが際立つのがクロモリの特徴で、そのシンプルさが長く愛される理由の一つでもあります。

おすすめのクロモリロードバイクメーカー

RALEIGH CRTICarltonTeamTI

http://www.raleigh.jp/bikes2017/4940.html ラレーというメーカーは英国イギリスのメーカー。信頼度は高く定評も抜群。上位グレードの機能を有したリアは11段階のコンポとなっており、コンポがカンパニョーロで組んであるのが特徴となっています。 サドルには日東コーポネントのSelle Italia Turboを使用しておりトップレーサーにも人気があります。ヴィンテージデザインを思わせるのもこのサドルがあってこそ。2017年発売でラレー・チームTIが作ったものです。全体の重さは8.9kgとなっています。

CINELLI スーパーコルサ

http://www.podium.co.jp/cinelli/bike/super-corsa/supercorsa-rosa.html チネリというメーカーのロードバイク。デザインがクラシカルで伝統的なクロモリバイクが欲しいのであればはずせないメーカーです。サイズは10mmごとにあり、色も沢山あるのが特徴です。ですのでご自身の身長、乗車姿勢などとしっかり合わせながら選ぶことができるのがうれしいですよね。 正確に選びたいのであれば、試乗してみることが一番ですので確かめてみてください。イタリアのメーカーでコロンバスのパイプと美しいラグが印象的です。ギアもカンパニョーロで11段階ののコンポとなっています。

Panasonic OrderSystem

http://cycle.panasonic.jp/products/pos/ パナソニックでは好きなフレームがオーダーできるオーダーシステムによってロードバイクが購入できます。ビギナーからエリートまでカスタムオーダーでサイズやパーツを選んでより自分好みに仕上げる気軽にできるものや、1mm刻みの細やかな単位で角度の指定ができる完全オーダーのフルオーダーがあります。 フルオーダーは匠の熟練した技により1台1台丁寧に仕上げられており、この技もカスタムオーダーに生かされています。完璧なまでに自分にフィットする1台が手にできます。納期まで大体1ヶ月程度かかり、重量は9.4kgです。

アンカー RNC7EQUIPE

http://www.anchor-bikes.com/bikes/rnc7eq.html 理想的な応力、強度や軽さ、振動吸収性とスピニングバデッドをより引き出したフレームにネオコットというクロモリを使用しています。ネオコットシリーズの最高峰といえるモデルです。チューブ同士をラグでつながずに独創的な形状のパイプを溶接してあり乗り心地は抜群。 芯のある剛性としなやかな走りを両立したモデルです。こちらもカラーデザインが11種類から選ぶことができ、パーツのカラーやオリジナルネームを入れることもオーダーで可能です。完成重量はペダルつきで9.6kgとなります。

長年乗り続けられるバイクを見つけよう

趣味としてロードバイクを始めるにしても、長く乗り続けられるものを見つけるのがベターです。乗り心地やデザインなど人それぞれ感じ方は違いますので、一概にクロモリが絶対にいいとはいえません。アルミやカーボンそれぞれに良さもありますしどう乗りたいのかでも変わってきます。 ですがシンプルなデザインはきっと時間がたっても飽きがきません。そしてメンテナンスもしやすいです。長い目を見てロードバイクに取り組んでいこうというのであれば、値段もある程度しますので、ロードバイクを探す一つの目安として考える手助けになればいいなと感じます。

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