ロードバイクのコンポを選ぶポイントとは?費用に合わせて楽しもう

ロードバイクのコンポを選ぶポイントとは?費用に合わせて楽しもう

2018.02.27

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ロードバイクのコンポの基本的な特徴

駆動や制動に関する部品の総称

コンポとは、正式にはコンポーネントといい、ロードバイクを構成するさまざまなパーツのうち、セットで設計、製造されるパーツ達のこと。昔は、一つ一つのパーツを別々に設計、製造していましたが、近年、製造されるロードバイクの性能は高くなり、精密さが必要となったため、主要パーツをセットで設計、製造されるようになりました。 クランクやチェーン、レバーなど、駆動や制動に関する部品が主となり、サドルやタイヤ、チューブなどは含まれません。

軽量なほど戦闘力が高い

ロードバイクでは、性能を同じものであれば、軽量なものほど戦闘力が高くなります。ロードバイクの車体は軽いものが多く揃っており、重量に差が出てくるコンポは重要になってきます。趣味で乗る範囲では、あまり問題になりませんが、レースに出場する場合、少しの重量で大きく変化。 できるだけ、軽い車体にするようにしましょう。また、耐久性や操作感などもコンポのグレードにより変化するので、レースに出場する際は、重量と同じくらい注意しておくようにしましょう。

上位モデルほど寿命が長く価格も高い

ロードバイクのコンポの種類は豊富なため、初心者は迷ってしまうことがあります。種類豊富なコンポには、グレードの違いで、変速の違いや寿命の違いが出てきます。グレードが高くなるほど変速が多かったり、フロント変速も一発で決まるので、もたついた感覚がありません。 性能面だけでなく、上位モデルになればなるほど、重量も軽く寿命も長くなります。ただし、上位モデルになればなるほど、価格は高くなるので、予算に余裕のある人におすすめです。

マウンテンバイクのコンポとは違いがある

ロードバイクにマウンテンバイクのコンポを付けようとしてもできません。ロードバイクとマウンテンバイクでは、ブレーキレバーのワイヤーを引く長さやギアのワイヤーを引く長さなどが違うため、ブレーキは効かなくなり、ギアチェンジも行えません。無理に付けることができたとしても、ロードバイクとマウンテンバイクでは、種類が異なるためレスポンスが悪くなり回転も遅くなります。ロードバイクには、ロードバイクに適したコンポを使いましょう。

タイヤやチューブは含まれない

コンポに含まれるパーツは、走りの性能を向上させるために必要な主要なもの。デュアルコントロールレバーやブレーキ、クランク、ボトムブラケット、フロントディレイラー、リアディレイラー、チェーン、スプロケットがセットで設計、製造されています。 乗り心地や走り心地を快適にするサドルやハンドル、タイヤ、チューブはコンポには含まれません。快適に走るためにも、コンポに含まれないサドルやハンドル、タイヤ、チューブも自分の好みのものに変えるのがおすすめ。趣味用やレース用など、目的に合ったものに変えてみましょう。

ロードバイクのコンポを選ぶポイント

ブランドやグレードは同一にする

性能が向上してきたことにより、セットで設計、製造されるようになった各パーツ。ブランドやグレードを同一にすることで、高いパフォーマンスを発揮することができます。自分の目的に合った性能のコンポに交換しましょう。 元々、パーツを一つ一つバラバラに設計、製造していたのを組み合わせていたものなので、ギアの段数が同じであれば、サードパーティと呼ばれているカスタムパーツメーカーのパーツも組み合わせ可能。同一で組み合わせたものに比べ、パフォーマンスは劣りますが、見た目をこだわりたい人におすすめです。

メーカーの試乗会で乗り比べる

ロードバイクには、車のように試乗会があります。どのコンポにするか悩んでいるのなら、試乗会で乗り比べて決めるのがおすすめ。いろいろなロードバイクを乗り比べることで、コンポの違いを体で感じることができます。 そのため、自分の目的にあったコンポを選びやすくなり、予算も決めやすくなります。また、ロードバイクをこれから購入する場合、車体のサイズやタイヤのサイズが違うロードバイクに乗ることで、自分に合う車体やタイヤなど、購入の目安にもなるので、メーカーの試乗会でいろいろ乗り比べてみましょう。

自分の好みに近いデザイン

コンポはグレードによりギアの枚数や材質が変わってきます。そのため、見た目も変化してきます。自分の好みに近いデザインのものを選ぶのもよいでしょう。 車体の材質や色に合わせて選ぶのもおすすめ。コンポの材質や色を車体の材質や色と合わせることで、全体的に統一感が生まれ、引き締まった印象にします。自分の好みに近いデザインのロードバイクに仕上げてみましょう。

自分のレベルに合わせた材質や素材

ロードバイクのコンポを見た目だけで決めるのは、愛着がわく意味でもおすすめ。しかし、パフォーマンスを向上させたロードバイクが自分のレベルに合っていないと使いこなせない状態になってしまいます。自分のレベルに合わせた材質や素材のものを選ぶようにしましょう。 初心者におすすめなのがアルミやカーボン。アルミは、軽く安価で、お手入れも簡単。初めてのロードバイクのコンポには、グレードの低いものから始めて自分に合うレベルのものに変更していくのもよいでしょう。

予算に合わせてギア数を決める

グレードが上がるほど価格は高くなり、ギアの数も増えていきます。自分の使用目的には、ギアの数が何速必要なのかを考え予算に合わせて決めるようにしましょう。街乗りをメインとするのなら9速で十分楽しむことができます。 10速や11速などに比べ価格が安く、手軽に交換することができます。予算に余裕があるのなら、11速のギアにするのもよいでしょう。ギアの数が9速と11速では、20万円~30万円ほどの差があるので、予算に合わせてコンポを選ぶようにしましょう。

安くしたい場合は中古パーツも検討する

車体やタイヤ、チューブなど、他に予算をかけたい場合やロードバイク自体にかける予算があまりない場合には、中古パーツも検討してみましょう。中古パーツの中には、新品同様のものもあります。ネットやショップなど、いろいろ見て回るようにしましょう。 中古パーツを購入後、自分で交換ができるのが一番ですが、ショップで交換を行ってもらう場合、持ち込みを断られることがあります。ショップで交換してもらう場合は、中古パーツを取り扱っているところか持ち込みOKのところを探しておくようにしましょう。

用途に合わせてフロントを選ぶ

ロードバイクは本来、競技用に作られた自転車。今では、レースに出るためだけでなく街乗りとしても普及しています。車体が軽く、スピードを出しやすいロードバイクは、用途に合わせてフロントを選ぶようにしましょう。 街乗りが主な場合、フロントギアはシングルでも十分楽しむことができます。街乗りでは、スピードの出しすぎは危険なので、ゆったり乗れる仕様がよいでしょう。レースの使用が主な場合は、レースの会場によりますが、スピードと耐久性を求められるのでダブルギアやトリプルギアにするのがおすすめです。

ロードバイクのおすすめコンポメーカー

実用性が高い日本のシマノ

ロードバイクやマウンテンバイクのコンポが揃うシマノ。ロードバイクに乗る人のストレスを軽減するため、人間工学の研究に基づいたコンポデザインを取り入れています。STIデュアルコントロールレバーは、ポジションを変えることなく正確かつスピーディにシフトチェンジが可能。 ブレーキは制動力を向上し、さらにコントロールもしやすくなっています。快適な乗り心地と実用性の高い二本のコンポメーカーです。デュラエースやアルテグラといったグレードの高いコンポは、完成車に付いていることは、ほとんどありません。 正確かつスピーディな変速や制動力が向上したブレーキで快適にロードバイクに乗りたい人は、デュラエースやアルテグラへの変更がおすすめ。11速のギアで、快適な乗り心地を味わうことができます。

趣味性が高いイタリアのカンパニョーロ

ロードバイクのパーツを統一することを考え、販売、世界に広めたカンパニョーロ。カンパニョーロのコンポは、コストのかかるカーボンやチタンを多用し、見た目を意識したものが豊富。趣味性の高いイタリアのカンパニョーロは、おしゃれなデザインでレースだけでなく街乗りにもおすすめ。 耐久性にも優れ、重量も軽く設計、製造されているカンパニョーロのコンポには、スーパーレコードやレコード、コーラスなどがあります。スーパーレコードは、価格は高くなりますが、11速のギアにかっこいいデザインで、カーボン素材なので、とても軽いのが特徴。デザインにこだわっている分、こまめなメンテナンスが必要になりますが、デザインを重視してコンポを組みたい人におすすめです。 比較的、手頃な価格のコーラスは、スーパーレコードと同じ11速のコンポ。コーラスには、一部にカーボンが使用されていないためスーパーレコードに比べ約300g重くなるので、街乗りにおすすめです。

シンプルで機能性も高いフランスのマヴィック

1889年から自転車用のパーツを製造、販売しているマヴィック。ホイールやペダルを中心に根強い人気があるメーカーです。シンプルなデザインで機能性も高いフランスのマヴィックのコンポは、電動式でロードバイクの使用がレース中心の人におすすめ。 樹脂とチタンで製造されたコンポは、内部のカムのみに電気を流し、チェーンが駆動していくことでギアチェンジします。重い荷物もらくに運ぶことを可能にした電動式のコンポは、ツーリングにもおすすめのコンポです。

デザイン性が高いアメリカのスラム

取り扱っている店舗が少なく、日本での普及率が低めのスラム。カーボン素材で製造されているコンポは非常に軽く、常に最先端の技術を駆使し、製造、販売しているメーカーです。軽くてデザイン性も高いスラムには、レッドやフォース、ライバルなどがあります。 スラムのコンポの価格は、8万円~33万円ほどで、カンパニョーロに比べ、比較的安く購入することが可能。洗練されたデザインで、2kg以下と軽量のレッドは、無線式電動コンポ。無線式なので、ハンドル周りをすっきりさせることができ、発信する電波は外部から影響を受けにくくできています。 独特の操作方法の無線式電動コンポは、左レバーを押すとリアが軽くなり、右レバーを押すとリアが重くなります。また、レバーを押し続けている間は変速し続けるので、瞬間の多段変速も可能。フロントは、両方のレバーを同時に押すことで変速します。個性的なデザインのロードバイクに乗りたい人におすすめのコンポです。

費用に合わせてコンポのグレードを決めよう

ロードバイクのパフォーマンスを向上させるには、重量を軽量化させることが重要。しかし、軽量コンポに使用されるカーボンは、加工が難しくコストがかかるため、高価なものが多くなります。 タイヤやハンドルなど、コンポ以外にかかる費用の目安をつけ、コンポにどのくらいの費用をかけることができるかを判断。コンポのグレードを決めましょう。グレードはロードバイクの使用目的でも変わってきます。無理のない予算でロードバイクをカスタムして楽しみましょう。

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