世界最強の車ブガッティ。スピードも値段もトップレベル

世界最強の車ブガッティ。スピードも値段もトップレベル

2018.02.27

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自動車メーカーブガッティの基礎情報

代表的な車種はヴェイロン

ブガッティは、イタリア出身のエットーレ・ブガッティが1909年ドイツ領のアルザスに設立した自動車会社。その以前から自動車エンジンの設計に携わっていましたが、自動車会社を設立したことにより自身でも自動車の設計を始め1940年代までレースカーや高性能スポーツカーを主に製造していました。 ブガッティの代表車種といえばヴェイロンです。1998年、フォルクスワーゲンの傘下として設立された新しいブガッティ・オトモビルで初の市販車として2005年よりブガッティの代表車種となっています。初代ブガッティのエンジニアでレーシングドライバーだったピエール・ヴェイロンから名付けられています。 2001年新モデルとしてジュネーブのモーターショーで発表されたヴェイロンは、市販車の中では世界最速そして世界最高価格といわれ正式車名はヴェイロン16.4。2015年2月には完売が発表され絶版となっています。

ヴェイロンの後継車はシロン

ヴェイロンの後継モデルとして発売されているのはシロン。2016年より販売されています。世界で限定500台の生産が予定され、2017年からオーナーへ納車が開始されています。 名前の由来となるシロンはブガッティのレーシングドライバーとして活躍した、ルイ・シロンからとられています。デザインはヴェイロンを踏襲していますが、使用している部品のほとんどを刷新しました。すべてにおいてヴェイロンを上回っています。エンジンスペックもヴェイロンを大幅に上回るパワーを誇り世界トップレベルの性能です。

本社はフランスのモールスハイム

1909年、エットーレ・ブガッティが設立したブガッティは1930年代にはモナコGPで3回優勝するなどスポーツカーのメーカーとしての地位を確立しました。1940年代からは会社の業績も悪化し一時は飛行機のブレーキ・ホイールを製造。1987年イタリア人の実業家がブガッティの商標を入手し、スポーツカーの製造販売を行いますが、経営破綻し倒産してしまいます。

本社は城を改装したもの

現在のブガッティはフォルクスワーゲンの子会社で社名をブガッティオトモビルといいます。現在のブガッティの本社の所在地はフランスのモールスハイム。1856年エットーレ・ブガッティがゲストハウスとして使用していたシャトー・サン・ジャンを購入後改装し本社として利用しています。 2000年フォルクスワーゲンはブガッティの工場を本社脇に建造することを発表。2005年9月3日に竣工しました。アトリエと呼ばれる工場は本社の南隣にあり、1000?の床面積、ロゴマークにちなんだ楕円形の建物です。

フォルクスワーゲンの子会社

1998年ドイツのフォルクスワーゲンがブガッティアウトモビリの商標権と製造販売権を買い上げ、ブガッティ・オトモビルを設立。フォルクスワーゲンが100%出資する子会社として創業しました。 ブガッティブランドを再生させるべくイタルデザインのジウジアーロ氏にコンセプトカーのデザインを依頼、1998年に2ドアクーペEB118を発表しています。最終的にコンセプトモデルとして発売されたのはフォルクスワーゲンがデザインしたものです。

ブガッティヴェイロンの基礎情報

車両価格1億7900万円

ギネスにも世界一速い市販車として認定されたブガッティヴェイロンの販売当初の価格は1億6300万円でした。その後、何度かの価格改定があり2009年11月からは車両価格が税込1億7900万円で販売。 アメリカ市場での価格は、125万ドルです。この値段の理由は、ブガッティヴェイロンに使用される部品はすべて特注品であることがあげられます。ミシュラン製のタイヤもヴェイロン専用のものです。1台1台オーダーメイドで組み立て作業はすべて人の手を介しているため高額になるといわれています。

燃費は3.4?/L

ブガッティヴェイロンの燃費はメーカーの公表では市街地で3.4?/L 、高速道路では6.4?/Lとなっています。しかし実際の燃費は、市街地3.0?/L、高速道路では6.5?/L と燃費は決してよくありません。ほかのスポーツカーの公表されている燃費は以下の通りです。 ● フェラーリ エンツオ 燃費 約6~7?/L ● ランボルギーニ アヴェンタドール  燃費 市街地 4.2?/L  高速道路 6.8?/L ● フェラーリ GTCルッソ  燃費 5.5?/L 2011年アメリカ合衆国の環境保護局(EPA)によって、世界で最も燃費の悪い車ランキングで1位になっています。

生産型は300台限定

2005年東京モーターショーにおいて生産型が正式に発表されました。2006年6月からデリバリーが開始。全世界で300台の限定生産とされ、そのうち日本へは15台が割り当てられました。例えば日本で15台以上の受注があった場合、全世界での受注が300台になっていなければ日本で受注があった台数を販売することになっています。 そのほかたとえ300台を超える受注があっても増産はせず、また受注が300台以下だとしても生産期間の延長はしないなどの条件も付け加えられていました。2015年2月に完売が発表、絶版になっています。

オープンモデルは販売継続中

2009年4月からはオープンモデルとして150台が販売されました。クーペモデルの300台と異なり16.4 GrandSportと名づけられています。タルガトップ仕様のため剛性の低下を防ぐためボディを強化。フロントガラスや走行ライトにも変更が加えられています。 ハードトップはポリカーボネード製で取り外し可能です。ハードトップを装着した場合は標準のクーペモデルと変わらない最高速度をだすことができます。ソフトトップを装着した場合の最高速度は130?/hです。 16.4GrandSportの販売価格は約2億6000万円でした。ベースはクーペモデル、取り外し可能なルーフ、8LのW16エンジンに4ターボチャージャーを搭載しています。エンジンスペックは通常のヴェイロンと同じですが安全対策もしっかり施されています。取り外したルーフは、車両に格納することができないので、ガレージに保管するしかありません。

ブガッティヴェイロンの性能

100?/hまでの加速に2.5秒

発進してからの加速が早く100?/hまでに2.5秒です。スーパーカーのランボルギーニ・アヴェンタドールは2.9秒以下といわれています。 これはトルクの数値が大きいためです。トルクはタイヤを回す力を指し、トルクが強いほど加速がよいという瞬発力を示す数値。ブガッティヴェイロンが搭載しているエンジンの最大トルクは、127.5?です。瞬発力を表す数値であるトルクが大きいことから加速がよく、わずか2.5秒で100?/hに到達します。

最高時速407?/h

標準モデルで最高速度407?/h、SuperSportタイプでは最高速度415?/hのスピードをだすことが可能です。実際、最高速度を体感するには運転席の横にあるサイドシルに専用のキーを差し込みます。車高が最低位置まで降下しリアウイングの水平からの角度を最低の2度までさげることが可能。そのほか事前にすべてのタイヤとマグネシウムホイールを新品に変えておくことも必要になります。 最高速度をだすためには、最低で11.5?の直線コースが必要です。407?/hでの走行可能な距離は80?でその際の燃費は800m/L 、100L入る燃料タンクは12分でからになります。

エンジンスペック1200馬力

トランスミッションは7段デュアルクラッチトランスミッションを採用しています。クラッチペダルがないので、日本での運転にはオートマチック限定免許でも可能。 最大出力1200馬力、最大トルク127.5?とされています。馬力とは、一定の時間内に重い荷物をどれだけ多く遠くの場所へ運べるのかを馬が何頭かで表す数値です。そしてその数値が大きければ大きいほどスピードが出ます。日本国内で販売されている一般的な車は280馬力に規制されています。

エンジン形式はクワッドターボ

ブガッティヴェイロンに搭載されているエンジンは、W型16気筒エンジンです。1シリンダーに4つのバルブがあり、4つのターボチャージャーで過給されます。車体の中心部に搭載されたエンジンは8.0Lの排気量です。 シリンダーの列をバンクと呼びます。バンクとクランクシャフトをつないだ形が英文字の「V」に見えるものはV型エンジン、「W」の形に見えるものはW型エンジンと呼ばれます。ブガッティヴェイロンのエンジンはシリンダーが6本あるVR6に2本シリンダーを追加したものを2基合わせ、V16気筒としているWR型16気筒エンジンともいわれるエンジン形式です。

ブガッティシロンの特徴

420?の最高速度

公式には最高速度は420?/hとされているシロン。エンジンキーのほかのキーを使用しリミッターを解除するとそれ以上のスピードをだすことが可能。実際には458?/hが最高速度とアナウンスされています。 ヴェイロン同様、トップスピードの420?/hを体感するにはタイヤと全部のホイール交換が必要条件です。シロンのリミッター解除キーは2つ用意されていて2つ目の解除キーを使用すると最高速度458?/h、または463?/hものスピードをだすことも可能だといわれています。 スピードが注目されるシロンですが、コーナリングの際のボディコントロールやボディラインの強固さなどにおいてもトップレベルの水準です。

スピードメーターの上限は500?

公式アナウンスではシロンの最高速度は420?ですがスピードメーターは500?まで表示されています。シロンは実はもっとスピードをだせる車といわれています。メーカーは否定していますが最高速度は482?/hまでだせる可能性も。 ただし、現在のところ時速480?に耐えられるタイヤがありません。シロンのバルブキャップの1個当たりの重量は2.5gですが、シロンが420?走行したときバルブキャップの重量は7.2?になると計算されています。

ヴェイロンよりもボディサイズアップ

シロンは全長が4,554?、全幅2,038?、全高1,212?、ホイールベース2,711?のボディサイズです。エンジンとの組み合わせにより重量は1,995?となります。 ヴェイロンより軽量化が図られています。シャーシについてはフルカーボン製を使用しヴェイロンのものより約16?軽量化。このシャーシはルマンLMP1レースカーと同じ性能のねじれ剛性、曲げ剛性を発揮するものです。しかし、エンジンが大型化してしまい車両重量はヴェイロンよりも155?重くなっています。

15台の冷却装置を搭載

シロンのエンジンはW16型気筒エンジンを搭載し1500psを発生させます。ラジエーターを15個装備。ボディサイドには大型のエアインテークを設置し、フロントグリルからも空気を取り込みます。 高出力のエンジンを搭載しているシロンは、大量の熱を発生させます。熱によるエンジンのオーバーヒートを防ぐための冷却装置を搭載していますが、それだけではなくヘッドライトの横にも空気を通すために穴を設ける、リアエンドに乱気流を発生させるようなデザインを採用するなどのエンジンを冷却するための工夫が随所に取り入れられています。

燃費は3?/L

ブガッティシロンの公称されている燃費は4.68km/L ですが、この数値は市街地と高速道路を走行した場合なので高速道路のみだと5.96?/h、市街地のみは3.83?/hになります。公称の数値はアメリカ合衆国環境保護局へ届け出たもの。 約40?走るごとに約690円のハイオクガソリンを消費する計算です。しかし、ヴェイロンよりは市街地と高速道路を走行したときの値は改善されています。

タイヤ交換は4000?ごと

ブガッティは通常走行をしていても4,000?ごとにタイヤ交換することを推奨しています。そして、16,000?走行ごとにタイヤもホイルも交換することを推奨。 シロンのタイヤはミシュラン社のシロン仕様です。以前はタイヤの交換は日本ではできないのでフランスに送る必要がありました。現在は、ブガッティ専用の保守点検設備が整えられフランスに空輸しなくなった分、割安になりました。シロンのタイヤは1セット300万以上するとされています。

全世界で500台限定生産

ブガッティシロンは、ヴェイロンの後継車としてブガッティ・オトモビルが2016年より販売しています。世界で500台限定生産。研究開発費に約2,300億円かけたといわれています。 2016年のワールドプレミアより前に開催されたブガッティ本社での、シロンの内覧会には世界の富裕層が招待されました。ヴェイロンよりも価格が上がっているシロンですが、その既に100名が予約金を支払ったといわれています。

ブガッティシロンの魅力

16秒で320?にまで達する

ブガッティシロンが搭載しているエンジンは、最大トルクが163.2kg。加速が強く16秒で320?にまで達することが可能です。 加速は静かで超高速域に達しても制御が緻密にそして精緻にされています。ブガッティ初のアダプティブダンピングシステムが採用されているので、乗り心地がよいです。コンピュータが内蔵されており、シフトアップはベストタイミングで自動的に行われます。

エンジン出力が高い

W型16気筒エンジンで各バンクにターボが設置。市販車としては最高の1500馬力を誇るエンジンを搭載しています。このエンジン出力は世界最高といわれるものです。 ヴェイロンのエンジンと基本構成は変わりはありません。ただし、4基のタービンは大型化しカーボンファイバー製のインレット・マニフォールドやチタン製のエキゾースト・システムを採用することによりエンジン出力が高まっています。

洗練されたスタイリング

「8つの目」といわれるライト周りのつくりのデザインが特徴的なシロン。設計段階ではまったく別のデザインがありました。蝶が羽を広げているように見えるデザインでしたが、試作段階で現在のデザインに変更されています。 8つのヘッドライトは「ブガッティ・ビジョン グランツーリスモ」のデザインから取り入れられたものです。シロンのスタイリングは基本的にはグランツーリスモのデザインからエアロパーツを取り除いたものといえます。リアビューカメラも設定される予定でしたが、法規上の理由で見送られています。

高級感あふれるコックピット

サイドウインドウとドアを囲むように「C」のラインが描かれています。ボディにはバーと呼ばれる曲線が取り入れらました。そのCラインはコックピットでもデザインに生かされています。ドライバーと助手席を仕切るCライン。 チーフデザイナーのエティエンヌ・サロメ氏は「コックピットに何十個もスイッチがあるのは許せない」と最小限のスイッチ類に抑えています。スピードメーターはアナログスピードメーターがステアリングホイールのセンターパットに取り付けれられ、駐車時にもブラックアウトしない作りです。

トップスピードから停車まで10秒

2017年9月、静止時から400?/hまで加速し急制動で停止するテスト走行を行いました。このとき、41秒96の世界新記録を樹立しています。このときのドライバーは元F1レーサーでモナコGP優勝、インディ500を2度、ディトナ24時間を3度制したファン・パブロ・モントーヤ選手でした。 トップスピードから停止までに約10秒。このとき、車とドライバーにかかる重力は約2Gといわれています。スペースシャトルの打ち上げ時の重力に近いそうです。

未来的な外装デザイン

エクステリアには欧州で格式が高いとされる馬蹄型のフロントグリルを、両サイドに長方形のグリルを採用しています。ルーフからリアエンドにかけては車の構造力に基づきデザイン。高速走行するときに車にかかる揚力が調整され走行中の車の左右のブレを防ぐ効果もあります。 1934年から1940年まで販売されていたブガッティの名車「T57アトランティック」のデザインも取り入れました。とくにエアインテークは戦前のデザインをベースに未来的な外装になっています。

半円形で優雅な内装

円がモチーフとしてデザインされています。ペダルやスイッチ類も独特なデザインが施されています。専用のトラベルバック、ガーメントも用意されています。 インテリアには革とアルミニウムが使用されています。内装の色はオーナーの好みの革の色にすることが可能です。トランクスペースが用意されています。そのトランクには革のバックが装備。小さな荷物を入れることができます。 センタートンネルから立ち上がるコンソールにシフトノブと各種スイッチが設置。スピードメーターの左に車両情報、右にナビゲーション画面を表示します。アルミニウムにカーボンと革で優雅な空間を演出します。

ブガッティシロンの価格と維持費用

車両価格は約3億円

ブガッティシロンの値段は、260万ユーロ日本円で約3億円です。この価格は、ベース車両価格。購入するまでにユーザ好みにカスタマイズを行うので購入価格は跳ね上がることになります。 20名による熟練スタッフが、1台あたり1,800以上のパーツをほぼ手作業で組み上げることで完成させるのです。シロンのパーツはすべて特注品ですし、スタッフによる手作業が多く部品代と人件費も車両価格に上乗せされての金額とブガッティでは説明しています。

メーカー点検1回200万円

ブガッティでは車のメーカー点検を年に1回行うことを推奨しています。しかしこのメーカー点検の費用は1回に200万円。 この点検の際にエンジンオイルを交換、タイヤの交換などのメンテナンスをした場合は200万以上になります。また1万6,000?ごとにブガッティの規定に基づいたメンテナンスが必要です。この費用は約180万円とされています。 保守点検は日本の場合、日本国内に点検保守整備の設備が整ったのでフランスまで空輸する必要がなくなりました。

タイヤ交換一式300万円

ブガッティシロンのパーツはすべてが特注品です。タイヤも専用のタイヤを使用しています。シロンのタイヤを製造しているのはミシュラン社。シロン専用のパイロットスポーツ2を使用していますが、装着方法にリム・ジオメトリを採用しているのでヴェイロンよりは割安になっています。タイヤはフロント285/30R20 、リアが355/25R21 のサイズです。 ホイールも車両と同じ寿命となり、破損しない限りは交換は不要になりました。シロンはタイヤ交換についても日本国内の場合、ブガッティ専用の保守点検設備にて交換が可能。ヴェイロンは、日本国内に設備がなかったフランスまで空輸していました。その空輸代もタイヤ代に含まれての金額で一式450万円でした。シロンはタイヤ1セット300万円するといわれています。

5000?走行でガソリン代25万円

シロンの燃費は3km/Lです。燃料はハイオクガソリンを使用します。年間5,000?走行した場合、ガソリン代だけでも約25万円。 燃料タンクの容量は100Lとされています。ハイオクガソリン150円で計算すると一度の給油で15,000円、走行距離は300?が可能です。高速走行をすればするほど燃費は悪くなりガソリン代がかかることになります。しかし、ヴェイロンよりはエンジンの性能も25%向上し、燃費は改善されています。

年間の維持費は1800万円にのぼる

シロンは年間の維持費も高額です。ブガッティは年に1度の定期点検を推奨しています。 ● タイヤ交換 4,000?ごと 300万円 ● ガソリン代 年間5,000?走行で 25万円 ● 年一回の定期点検 200万円 そのほか、ブガッティが定める点検、タイヤ交換、自動車保険、などのトータルで1,800万円の年間維持費が必要です。 エンジンオイルの交換も必要となる場合も。エンジンに使用されているエンジンオイルの量は23L、普通の車の約5倍です。オイルの交換費用だけで約200万円になります。そのオイルは、ヴェイロンの場合はカストロールのヴェイロン専用オイルを使用していました。

ブガッティ車の購入方法

ブガッティジャパンのスタッフと商談

以前は日本でブガッティを購入するには、代理店のニコルレーシング・ジャパンにて代理店審査を受ける必要がありました。審査内容は顧客の職業や購入目的。タイヤだけでも1本数百万円もするブガッティの維持管理がきちんと行われるのかも含めて審査されたのです。 購入審査を受けていたのは2009年から2015年の間の基準でした。ブガッティ東京が2015年11月に南青山に設立。現在は商談はだれでも行えるようになっています。

ブティックショップも併設

ブガッティ東京ではブティックも併設しています。ブガッティの名車のイメージからデザインされたジャケットやバックなどのアイテムを販売。アジア初の拠点として、また世界初の複合施設としてのショールームです。

フランス本社で人物審査

フランスのブガッティ本社での人物審査を契約締結の前に行います。フランスの国内の法律では、自動車を販売してはいけない人の職業が定められていて、その職業の人には販売できないからです。そのほか購入目的についても審査されます。 テロを起こしそうな人などはもちろん契約してもらえません。公序良俗に反しない人物か、購入したのちすぐに手放すことがないかをみるための面談も兼ねているといわれます。また投機目的での購入を防ぎ車を大切に扱うかを見極めるための最終的な審査。 公序に反しない人物で、普段から暴力に訴えることのない人であれば契約は可能です。ブガッティのブランドイメージを汚さない人が前提になっています。

ブガッティ本社との購入契約

本社での購入契約には、日本国内での各種税金、自賠責保険の支払いが必要になります。任意保険について加入は必要とされてはいますが、ブガッティを購入できるほどなので保険に加入しないという選択肢も。ヴェイロンの場合、任意保険だけで年間600万円になるとの試算もありました。もっとも、損害保険会社で引き受けをした場合に限りますし、契約内容にもよります。 フランス語を話せなくても、ブガッティ・ジャパンのスタッフによるサポートがあるので心配する必要はありません。

海外口座の準備

購入契約がすんだら、ブガッティ社からの期日までに何回かに分けてですが、ユーロでの支払いを行います。送金がユーロで行えれば問題はありませんが、海外口座を準備した方がよさそうです。 ただし、海外口座の開設は年々厳しくなっています。2017年1月1日から新しく口座を金融機関で開設するときは、届出書を提出する必要があるのです。海外口座を作成できたら、世界の国の通貨で貯金ができるばかりか海外のATMが使えるようになるなどのメリットがあります。高額の取引をするわけですから、海外口座の準備をすることも必要です。

最初の予約金は20万ユーロ

本社での審査に合格すると予約金を支払わなければなりません。シロンの場合、予約金は20万ユーロ、日本円で2500万円と決まっています。この支払いを期日までに行えるかが購入希望者の最終審査です。この予約金を支払わない限り、仕様の決定などの細かい商談はできません。 納車されるまでに、残りの金額を支払い納車となります。ブガッティというブランドとオーナーの強固な信頼関係を築くために必要な予約金とも言えます。

リースという選択

購入はできないけれどもリースという方法もあります。この場合月のリース料だけで約289万円。しかも年間走行距離も決められていて約4,000?、最大で5年間は借りることができます。

ファーストクラスの航空券で本社に招待

ブガッティ本社の審査を通過、予約金も支払いが済んだところでブガッティ本社から招待状が送付されてきます。中にはファーストクラスの航空券が同封されていて、ブガッティ本社へ向かうことに。宿泊費もブガッティが支払ってくれるのです。 この招待には、外装や内装などのオプションについての詳細な打ち合わせも含まれています。そのオプションの費用も高額です。内装のカーボン仕上げに数千万円、コンフォートシートを仕上げるのに300万円となっています。

試乗して仕様を決定する

ブガッティはすべてがオーダーメイド。試乗しオーナーの好みの仕様、インテリアやエクステリアを決定します。ボディカラー、オーナーの身体に合わせたシート調整など以前は本社で行っていましたが、日本国内でも決めることができるようになりました。

好みのカラーバリエーションで

エクステリアでは23種類のトップコートカラー、8種類のカーボンを選ぶことが可能です。インテリアは31種類の色やレザー、30種類のステッチ、18種類のフロアカーペット、11種類のベルトカラー、8色のアルカンターラより好みの色の組み合わせを選ぶことができます。 オーナーは、シロンが完成するまでに数回アトリエに行く必要があります。デモ車両に試乗、契約が成立しエクステリアやインテリアの仕様を決定するとき、そして自分のシロンの製造過程を希望すれば見ることも可能です。

納車後はオーナー専用レースに出場できる

ブガッティは契約してから納車までに9か月以上かかるといわれています。製造は手作りの工程が多く完成までに12の工程を経て完成。すべてテスト走行を行い、人工雨による雨漏りチェックを含めたチェックも行い承認がでるとポリッシュをかけて出荷されます。 ブガッティのオーナーは専用のクラブに入会することができます。シークレットレースへ招待される特典つきです。このレースではオーナー同士が400?/hオーバーを目指してレースを行うなどのイベントに参加できます。

中古が出回ることはまれですぐに売り切れる

ブガッティは生産台数が少ない車です。中古市場に出回ることもほとんどありません。たとえ運よく見つけられたとしても、販売価格は高額になるでしょう。 2016年、サウジアラビアで中古車として3台のヴェイロンが中古車市場に登場しました。しかし、翌日には3台とも完売。中古車としての価格は明らかにされていませんが、サウジアラビアという地域の特性からしてかなりの金額で取引されたのではとの見方をされています。

情報はきちんとチェックして

ごくまれに中古車や事故車両が中古車市場に出回る場合もあるので中古車市場はくまなくチェックすることも必要になります。しかしブガッティの中古車は希少価値が高いだけに怪しい情報もあるようです。仕様も走行距離などの情報を開示せず、高額な取引価格のみを提示する場合もあるといわれています。

一般人がブガッティを狙うなら中古市場をチェック

高級車としてブランドイメージを大切にするブガッテイ。購入希望者は代理店審査とブガッティ本社での厳密な人物審査が行われます。その審査をクリアした人のみが購入できるのです。 世界最速ともいわれるブガッティシロンは2016年より500台限定で生産販売されています。購入価格も維持費も高額なブガッティ。新車購入は難しいけれども手に入れたい、乗りたいという方は中古車市場をチェックしてみましょう。まれではありますが中古車として登場する場合もあります。

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