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ノッチバックの特徴。ハッチバックやファストバックと区別するコツ
2018.02.27
車のスタイルに「ノッチバック」があることは知っていても、その特徴や「ハッチバック」「ファストバック」との違いについて聞かれると、戸惑ってしまう方は多いことでしょう。
車のスタイルは、実は形状をおさえることにより、簡単に覚えることができます。
ノッチバックとは
自動車の形状の総称
「ノッチバック」と聞いても、いまいちピンと来ない方が多いのではないでしょうか。自動車には、ファストバックやノッチバック、ハッチバックなどさまざまな種類がありますが、ノッチバックとは簡単にいうと、自動車の形状をあらわす言葉です。
外観の特徴として、エンジンルームとキャビン(乗員室)、トランクの3部分がきちんと区別されていることがあげられます。トランクの大きさやリアウィンドウの角度とは関係なく、シンプルに「3ボックス型」と呼ばれることもあります。
ノッチバックのスタイル
ノッチバックの自動車は、どのようなスタイルを醸し出すのでしょうか。ノッチ(Notch)は「折れや段差」という意味で、バック(Back)は「後部」を指します。その名の通り、水平なルーフから後部のリアウィンドウにかけて、角度が明確に傾斜しているという特徴を持ちます。
このようなスタイルの自動車は、フォーマルで落ち着いた「大人の車」という印象を与えます。目立ち過ぎず、かつ上品でモダンでありたいという方にぴったりの車です。
【画像ページhttps://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/exterior_interior.html】
ノッチバックの車種例
トヨタの「クラウン」
トヨタが販売している「クラウン」は、ノッチバックセダンの代表の車です。ノッチバックセダンとは、3ボックス型の自動車であり、かつ、2列シートで4人以上が乗車することのできる、4ドアタイプの自動車を指します。
トヨタといえば、「レキサス」を思いつく人がほとんどですが、「クラウン」も立派な高級車の一種です。2017年の東京モーターショーでは、新型クラウンのお披露目が行われました。新型クラウンは、走行性能をさらに高め、また安全装備にもこだわっており、革新的な技術を備えた車として注目を浴びています。
日産の「GT-R」
日産の「GT-R」は、ノッチバッククーペの代表的な車種です。ノッチバッククーペとは、3ボックス型のスタイルで、かつ、シートが1列で2ドアタイプの自動車を指します。運動性能の高さやデザインを重視した車なので、車内の空間やトランクは狭いという特徴があります。
日産の「GT-R」といえば、洗練されたクールでシャープな外観と、圧倒的な速さを持つことで有名な自動車です。人とは違う独特なスタイルで目立ちたいという方や、速さを極めて歓びを感じたいという方には、ぴったりの車です。
ダイハツの「オプティ」
ダイハツが販売する「オプティ」は、セミノッチバックセダンの代表車種です。セミノッチバックセダンとは、トランクスペースの上部がノッチバックに比べると短いという特徴があり、「ショートノッチバック」と呼ばれることもあります。
ダイハツの「オプティ」は、長らくの間生産が停止されているものの、中古車として人気の高い自動車の一つです。車体が小さく、小回りが利きやすいことや、走行性がかなり高いこと、また安価に購入できることも、男女を問わず人気を得ている理由です。
【画像ページhttp://toyota.jp/crownroyal/?padid=ag341_from_athlete_top_rec_crownroyal】
スタイルによる違い
ハッチバックとの違い
自動車は、スタイルによってハッチバック、ノッチバック、ファストバックというように分類されることがあります。ハッチバックは、自動車の後ろのドア(バックドア)が上に向かって開くタイプを指します。
ノッチバックとハッチバックの違いは、ルーフからトランク(リアデッキ)にかけて、はっきりとした違いがあるかどうかです。ハッチバックが2ボックス型で、座席の空間と、荷物を載せる空間が、明確に分かれていないのに対し、ノッチバックは、エンジンルームとルーフ、トランクの3部分が、明確に分かれているという特徴があります。
ファストバックとの違い
ファストバックとは、ルーフからトランク(リアデッキ)にかけて、なだらかに傾斜するタイプのスタイルを指します。ルーフとトランクの間に明確な折れがないため、2ボックス型の外観を持っています。
ファストバックとノッチバックの違いは、ルーフからトランクにかけて、外観的にはっきりとした区別があるかどうかです。ファストバックが、ルーフとトランクとの間に明確な折れがないのに対し、ノッチバックは、エンジン、ルーフとトランクの間に明確な折れがあり、3ボックス型に構成されています。
最近の車の分類法
最近では、車のタイプを「セダン」「コンパクトカー」「ミニバン」「クーペ」「オープン」「SUV」などと、細かく分けて呼ぶことが増えています。どれも聞きなれた言葉ではあるものの、実は違いがよく分からないという方は多くいることでしょう。
セダンは3ボックス式で主に4ドアタイプ、クーペは2人乗りで2ドアタイプ、ミニバンは、大人数が乗れる3列シートなど、形状や座席、ドアの数で区別すると覚えやすいでしょう。一方、コンパクトカーは小さいサイズの乗用車、オープンは屋根のないタイプなど、名前の通りで分かりやすいものもあります。
SUVの定義はやや曖昧であるものの、スポーツやアウトドアを目的とした、お洒落でパワフルな車という意味で用いられることが多いようです。
【画像ページhttps://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/nismo.html】
車の分類法を知ってもっと車に詳しくなろう
車にはさまざまな種類と名称があり、自動車に詳しくない方は、戸惑ってしまうことでしょう。
比較的容易に覚える方法は、車のボディタイプの特徴と代表車種をしっかりおさえることです。そうすれば、頭の中にイメージが浮かびやすくなり、車についての興味や知識もグンと増えるでしょう。