白い車のメリットとデメリット。きれいなカラーを保つコツとは

白い車のメリットとデメリット。きれいなカラーを保つコツとは

2018.02.27

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車のボディーカラーで白は不動の人気です。爽やかな白さが魅力ですが、水垢や紫外線での黄ばみが気になる方も多いのでは?それらは汚れに合った洗車をすることで簡単に防ぐことができます。まずはメリットとデメリットを比較してみましょう。

人気の車体の色

すべての世代に人気の白

白い車は世界でも日本でもトップの人気カラーです。大手グローバルペイントサプライヤーのアクサルタ コーティング システムズが発表した、「2016年版自動車人気色調査報告書」では世界で37%、日本では34%の人が白を支持しているという結果がでました。世代も男女も関係なく乗れ、どんな車種にも合う白は流行がないので飽きもきません。長く乗り続けることに適したカラーでしょう。 白という色は人も車も選ばない。スマートに風景に溶け込んで、それでいて美しいフォルムは爽やかで凛とした存在感を漂わせています。

高級感のでる黒

日本で第二位(22%)の人気カラーは黒。重量感があり黒光りするボディは高級感が漂います。見た目の格好よさから若い世代に好まれる傾向があります。その反面、キズや汚れが目立ちやすいので放っておくと高級感が台無しになってしまうということも。 高級感を維持するには汚れたら洗車をするというマメな手入れが必要となってきます。黒は車体が小さく見え、夜間は目立たないので運転には特に注意が必要です。高級感のある美しい黒を維持し続けるのは手間がかかりそうです。

大人っぽい雰囲気のシルバー

落ち着いた雰囲気が大人っぽいシルバーですが、2011年まで長きに渡って第一位の人気だったにもかかわらず、次第に人気は下がり今では第三位(13%)に。若い世代からは年配層向けのように思われているのが人気低迷の理由のようです。 しかしキズや汚れが目立ちにくいので手入れが簡単というメリットをもっています。シルバーにはメタリック塗装が多く、光を反射することで他車から認識されやすく、夜間でも目立ち事故に遭う確率が低くなります。車種によっては近未来的でスマートなカラーではないでしょうか。 レクサス

車体が白色のメリット

車体温度が抑えられる

白い車は黒い車よりも車体温度が抑えられると思われています。これは、車の表面温度のことで、太陽の光を吸収しやすい黒と比べると差は約20度。白の方が低くなります。しかし、車内の温度差は約2度前後しか違いがありません。 車内の温度を下げるには、窓の断熱が効果的です。日陰のない場所に駐車した場合、サンシェードをすることにより約15度、室内の温度が下がります。日光を反射してくれる白いタオルをダッシュボードに置くことも有効です。

?車が大きく見える

白い車は視覚的効果により膨張して見えるため車体が大きく見えます。 車体が大きく見えると存在感が出て迫力があります。そこに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。大きく見えることによって認識されやすくなり、事故率も減ってきます。

飽きがこない

流行がなく、どんな背景にもマッチする白は飽きがきません。飽きがこないということは長くその車に乗り続けることができるということ。 個性的な色はそのときは素敵に見えても、年齢を重ねていくと自分に合わなくなって嫌になったり、流行に左右されて飽きたり。街で変に目立ってしまったりする場合もあるので、他の車に溶け込む白色は無難な色でもあります。 長く乗り続けたいなら飽きがこない白色はおすすめです。

年齢を問わず乗れる

年齢を気にすることなく乗れるのが、唯一白といえます。白という色には年齢、性別のイメージがほとんどありません。 車種によって同じ白でも、若々しい車に見えたり、落ち着いた雰囲気、あるいは高級感のある車にも見えます。若い層から年配層まで、乗る人を選ばない自由な色です。

冠婚葬祭のいずれでも乗れる

社会人になると、どうしても冠婚葬祭が増えてきます。お葬式の場合は特に白や黒の一般的な色の車で出向きたいものです。 派手なで車で葬式に行くのは非常識なのか?特に決まり事はありませんが、嫌う人もいます。その場合、公共交通機関かタクシー、あるいはレンタカーなどを利用することになるでしょう。 冠婚葬祭、どんな場所にも適応する白色は無難といえます。

売りにだすときに価格が高くなる

車買取り価格はボディカラーによって大きく変わってきます。定番の白と黒は一番の高価格で査定されます。 日本で最も人気がある白と黒は流行に左右されないので需要が高く、中古として売れる確率が高くなります。しかも白の塗装は一番強度があるためキズがつきにくく、ついても目立たないので高く売れるのです。 特に高級車は、査定額が色によって変わります。乗り潰さず数年で買い替える予定なら査定額が高い白か黒をおすすめします。 車

車体が白色のデメリット

砂汚れが目立つ

黄砂の降る3月~5月は要注意です。車体に降り積もった黄砂は黄色味がかって目立ってしまいます。 色が白だけに黄を帯びた砂は目立ちますが、黒い車程ではありません。汚れたら放置せずにすぐに水で洗い流しましょう。

紫外線の影響で黄ばむ

どの色の車であっても紫外線の影響を受け色褪せしてしまいますが、紫外線を長期間に渡って浴び続けると、ベースが白の車は次第に黄ばんできてしまいます。紫外線は車体表面のクリア塗装を徐々に壊していき、やがては塗装の下層まで破壊していって劣化が進んでいきます。 白は比較的紫外線の影響を受けないといわれていますが、変色はしていきます。スチール部分はそれほど黄ばみが出てきませんが、バンパーやドアミラーの樹脂部分はスチール部分に比べて、黄ばみが特に目立ってきます。ABS樹脂に含まれる成分による劣化や添加物によるものが原因で一度黄ばんでしまうと元に戻すのは困難です。 すべて同じように変色していけばまだいいのですが、スチールと樹脂部分で色の違いがどうしても出てきてしまいます。

水垢が付きやすい

白い車は水垢が目立ってしまいます。ドアやサイドミラーの下に入る黒い縦筋も水垢によるものです。車体に残る効果の切れたワックスと水が混じることで水垢の原因になります。 車体に塗布してから時間が経ち撥水効果がなくなったワックスは劣化していき、空気中の油分やばい煙を含んだ雨水と混ざることで汚れを吸着してしまいます。放置している間に水分だけが蒸発して汚れを吸着した油分だけが残り、黒い水垢となるのです。 ワックスの撥水効果は大体30日が目安です。それを過ぎると水垢の原因になってしまうので注意が必要です。

ガラスの水垢汚れやウロコの原因

ガラス面に無数にこびりついた水滴の白い跡をウロコと呼びます。これは通常のカーシャンプーを使っても落ちません。

空気中には、油分やばい煙などの汚れが無数に点在しています。その汚れは常にガラス窓に付着しているのです。雨に濡れて放置しておいたり、洗車のあとの拭き上げが十分じゃなかったりすると、汚れを含んだ油分は水分と混ざっていきます。やがて水分だけが蒸発して残された油や水の中のミネラル成分が水垢となり、それを放置しておくとウロコになってしまいます。 油分を含んでいるため、ウロコは水洗いだけでは落ちなくなるのです。 車 白

車の塗装を長持ちさせる方法

ガレージにいれる

車を劣化から守り長持ちさせるにはガレージにいれることが一番です。紫外線や雨風をしのいで、黄砂や雪などを寄せ付けなければ、車の持ちはかなりよくなります。 せっかく洗車しても、その日の夜には雨が…、となればがっかりです。車を使用しないときは、ガレージにいれておくと、雨水にさらされることもありません。車は長期間雨にさらされたり、冬の朝の凍結や紫外線、黄砂などの汚れのストレスを受けることで劣化はひどくなります。 ガレージにいれて、車をダメージから守りましょう。

カバーをする

ガレージがない場合はカバーもおすすめです。車体をしかっかりカバーで覆うので紫外線を避け色褪せを防ぐことができ、雨や黄砂などの砂汚れから車体を守ることもできます。駐車場に止めている間に、何らかのアクシデントでキズがつことも防げます。 費用もかからずお手軽なカバーですが、使用する際に注意しておかなければいけないことがあります。汚れたままカバーを着脱すると、車体にキズがついてしまう可能性があるということと、毎回カバーを着脱するのは、結構手間がかかるということです。台風など風が強い日には、カバーが飛ばされたり、飛んできた障害物で車体がへこんでしまう可能性も考えられます。 カバーはメリット、デメリットありますが、ないよりはあったほうがいいでしょう。

紫外線を吸収するコーディング剤をかける

ガレージやカバーもない場合は、コーティングをして車を保護しましょう。ガレージに入れる程の効果はありませんが、紫外線を長期的に遮断する効果を持続できるので、塗装の劣化を低減することが期待できます。 業者に頼んでコーティングするのが一番望ましいと思われます。ご自分でやりたいという方は、紫外線を吸収するコーティング剤がお手軽な値段で売られていますので購入されるのもいいかもしれません。洗車後にスプレーして拭くだけという簡単なものもあります。 ガレージやカバーで対処できても、運転中や屋外に駐車する場合は、どうしても紫外線を浴びてしまうので、コーティングまでしておくと安心です。

白い車の洗車のコツ

水で流したら水滴を素早く拭く

汚れを落とし、水で洗い流したら素早く水滴を拭き取ります。濡れたままにしておくとすぐに水垢がついてしまいます。乾きの早い夏場は特に注意が必要です。上から順に拭き上げて、最後はステップやドアの内側などもキレイに水滴を拭き取っていきます。 自然乾燥などは厳禁です。少しでも放置してしまうと水垢はついてしまうので、放置せずに素早く拭き上げていくことが水垢をつけないコツです。

水垢は中性洗剤で落とす

水垢はできたらすぐに洗うと跡は残りませんが、なかなかそうはいきません。水垢の原因は劣化したワックスや空気中などに含まれる油分です。油汚れに強く油をキレイに落とす中性洗剤を使えば簡単に落とすことができます。 洗剤1に対し水100の割合で薄めて使用します。普通のカーシャンプーのように洗っていきます。洗ったらすぐに水をかけて洗剤を洗い流してください。一面ずつ洗剤で洗い、その都度水で洗い流していけば、新たな水垢を作ることがありません。 中性洗剤は泡立ちがいいので、泡が残らないようにしっかりと洗い流してください。すすぎ残しがあるとまた汚れの原因になってしまいす。ゴムに残った洗剤はゴムを劣化させてしまうので、きちんと洗い流すようにしましょう。

雨にさらされたらすぐに洗車する

雨水には空気中の油分やばい煙などが含まれています。これを放置しておくと水分は乾いても汚れを含んだ油だけ残り水垢となってしまいます。そうならないためには放置しないですぐに洗車するのが肝心です。 雨が降る度に洗車するのは面倒ですが、車を綺麗に保つにはこまめな洗車をすることが必要です。

真夏の炎天下の洗車は避ける

真夏の炎天下での洗車は、車体が熱くなりすぐ水が蒸発してしまいます。結果、水垢ができてしまうので避けましょう。 真夏の洗車は、朝夕の気温がなるべく低い時間帯や日陰などの涼しい場所で行うことが望ましいです。どうしても、日中やらなければならない場合は、ホースで水をかけながら手早く洗車をして自然乾燥させないようにしましょう。 水分の自然乾燥を避けるためにも真夏の暑い日は洗車をしないことが賢明です。

落ち葉は手で取る

木の下に車を停めていると、落ち葉がたくさん散らばっていることがあります。落ち葉は車体に擦れてキズになるので、面倒でも手で取るようにしましょう。 落ち葉も放置しておくと、キズの原因になったり、樹液が付着している場合もあるので、落ち葉を取る際にはそういった汚れがないか確認しておくといいでしょう。 払いのけたり、いきなり水をかけて洗い流そうとしないで、キズをつけないように手で一枚一枚取るようにしてください。

花粉はお湯をかけて除去する

カーシャンプーで落ちなかった花粉は熱湯で除去することができます。花粉の内容物のひとつ「ペクチン」は熱に弱く、塗装に熱湯をかけることで結合していたペクチンが分解され花粉シミが取れるからです。 花粉シミやクレーターになってしまったら、コンパウンド(研磨剤)を使って塗装表面の花粉は落とせますが、それは表面の花粉が落ちただけで、塗装内部の花粉は落ちていないのです。時間が経つとまた花粉シミが表面に出てきます。ペクチンが塗装内部の分子と結合して花粉シミやクレーターを引き起こしているので、このペクチンを除去しなければ問題解決になりません。 やり方ですが、花粉がついた部分に洗車用のマイクロファイバータオルを乗せて80℃の熱湯をタオルに注ぎます。塗装の下層まで熱を加えるのがポイントです。あとはそのタオルで優しく花粉を拭き取ってください。直接車体に熱湯をかけたりドライヤーの熱を当てたりすると痛むことがあるので避けましょう。ゴムの部分にも熱湯がかかると劣化するので気を付けてください。

黄砂は水で流す

黄砂がついたら、水をしっかりホースでかけて表面の汚れを洗い流します。黄砂は砂や鉱物などの微粒子なので、いきなりスポンジなどで擦ると小さなキズが無数についてしまいます。高圧洗浄機があるとキレイに落ちます。 十分に水で洗い流してから、スポンジにたっぷり泡立てたカーシャンプーを取り、上から順番に優しく洗っていきます。黄砂と花粉は違うので、花粉と同じように熱湯をかけないで、水で洗い流してください。黄砂を放っておくと塗装面を痛めてしまうのですぐに対処しましょう。 車 タイヤ

きれいな白を保とう

爽やかでスマートなイメージの白は、飽きのこないカラーで幅広い世代から人気があります。メリット、デメリットを色々紹介してきましたが、デメリットのないカラーはありません。デメリットにどう対処し、いかに車を美しく保っていくかが肝心です。 マメに洗車をするのは大変なことですが、きれいに手入れすることで、車への愛着も湧きますし、いつまでも大事に乗ることができます。汚れたら汚れの原因に合った方法で洗車をしていつまでも美しい白を保ちましょう。

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