ロードバイクの塗装の種類・方法・費用は?自分好みにカスタムしよう

ロードバイクの塗装の種類・方法・費用は?自分好みにカスタムしよう

2018.03.16

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ロードバイクを塗装しよう

ロードバイクを塗装すると、世界に一つだけのオリジナルのロードバイクを作ることができるので、より愛着がわきます。また、長く乗っていると「色を変えたい」「塗装が剥げてきたから綺麗にしたい」ということも出てくるもの。そんなときは、自分でロードバイクを塗装しましょう。 しかし、今まで一度も塗装したことがないと、どうやって塗装すればいいのか悩んでしまいます。「塗装にはどのような種類がある?」「やり方は?」「費用はどれくらいかかる?」など、ロードバイクの塗装についてのさまざまな疑問を1つずつ解決していきましょう。

塗装の種類

ロードバイクの塗装には種類があります。自分にできそうな塗装の種類を選びましょう。

粉を吹き付け塗装する「パウダーコート」

「パウダーコート」は、粉を吹き付けて塗装します。静電気の力を利用して粉上の塗料が素材に付着するので、複雑な形状であっても簡単に均一な塗装が可能。また、シンナーなどの溶剤を使用しないので、溶剤の揮発や排水を汚すことがなく、環境に配慮できる塗装の種類です。他にもさまざまな特徴があります。 ・耐熱性・耐油性にも優れている(高強度) ・金属の伸縮によるひび割れにも柔軟である(耐高度) ・塗膜が厚くサビにくい(耐食度) ・エコ塗料といわれているくらい環境にやさしい塗料なので、中毒や火災などのリスクが少ない(耐薬品度) パウダーコートを選ぶメリットは、高強度・耐高度・耐食度・耐薬品度で、性能の高い塗装被膜を完成させることができるにもかかわらず、安心・安全です。

有機溶剤に塗料を溶かし塗装する「溶剤塗装」

「溶剤塗装」は、シンナーなどの有機溶剤に、アクリル塗料やメラニン塗料、ポリエステル塗料、ウレタン塗料などの塗料を溶かして塗装します。スプレーで塗布してから焼き付けて塗装する方法で、これまで多くの塗装で用いられてきた種類です。溶剤塗装には以下のような特徴があります。 ・塗料の種類が豊富である ・パウダーコートと組み合わせてさまざまな対応が可能 ・原色がたくさんある ・あらゆる色の表現が可能 ・低コストでできる 他にもさまざまな特徴がありますが、溶剤塗装を選ぶメリットは、種類が豊富なので難しい塗装が可能です。

素材別ロードバイクの塗装方法

素材別でロードバイクの塗装に最適な方法を見ていきましょう。

アルミ製の場合

アルミ製のロードバイクを塗装する際にまず気をつけることは、下地の処理。下地用のプラサフはアルミ用のものを選びましょう。プラサフ塗布後は十分に乾燥させてから、耐水ペーパーでアルミの素材が出ない程度に下地を削るのですが、この際に傷をつけることが原因で劣化が早まる可能性があるので、耐水ペーパーで削らずに剥離剤を使用するという手段もおすすめです。 その後マスキング処理をして、溶剤を塗ります。一度に厚塗りするよりも、薄く塗って重ねたほうが仕上がりが綺麗です。仕上げに艶出のクリアスプレーを使用するのであれば、色を付けることを重視して、あまり通夜が出ないように薄く塗り重ねるようにしましょう。また、必ず換気に注意するようにして、周囲は火気厳禁で塗装作業をするようにしてください。

カーボン製の場合

カーボン製は金属のように元の塗装を溶剤で落とすことができません。そのため、ペーパーやすりで手間をかけて削る作業が必要です。塗料を落とすことができたら、表面の傷をパテで補修してからやすりを使用して平らにします。 さらに、特殊な下地処理が必要です。プラサフスプレーを全体に吹き付けて十分に乾燥させたら、耐水ペーパーで表面がツルツルになるまで丁寧に水研ぎ。その後、ベースカラーを吹き付ける作業を2回行って艶を出し、色付け用の塗料を塗り重ねます。ただし、塗料により塗り重ねる回数や方法が異なるので注意しましょう。最後にクリアー塗料を塗って乾燥させたら、コンパウンドで磨いて作業終了です。

ロードバイク塗装にかかる費用

専門店に塗装を依頼する場合、どのような塗装をするのかで、かかる費用が異なります。では具体的な例を1つずつ見ていきましょう。

本体のフレームデザイン料

本体のフレームは、ロードバイクの車体部分で、前後の車輪を連結させて乗り手の体重を支える役割をしている部分のことです。このフレーム部分を塗装する場合、技法、使用する塗料、デザイン、ペイントの種類、フレームの形など、さまざまな条件により費用は大きく異なります。 かかった費用の例では、2万円〜10万円以上と幅広いです。また、これらの値段にはロードバイクの分解工賃を含んでいないので、実際にはもっと費用が掛かる可能性があります。逆に、デザインを自分で用意して提出した場合は値引きがあるなど、値段を安くする工夫をすることも可能です。

ステムなどのパーツデザイン料

現在ロードバイクはアヘッドステムが主流です。アヘッドステムはフロントフォークのコラムが飛び出していることが特徴で、スレッドステムはフロントフォームのコラムが飛び出しておらず、逆に穴が開いています。自分好みにカスタムする方の中には、アヘッドステムをスレッドステムに交換する方も多いです。 このように、ステムなどのパーツデザインにもこだわる方は多く、専門店ではそれらのパーツへの塗装にも対応してくれます。費用に関しては、やはり技法や塗料の種類、デザイン、ペイントの種類、形など、さまざまな条件によって異なるので、お店に確認しましょう。塗装のやり方にもよりますが、最低でも2万円以上の費用が必要になることが多いです。

メーカー名などのステッカー製作料

ロードバイクをおしゃれにカスタムしたいという方に人気があるのが、メーカー名などのステッカーをつかってカスタムする方法。塗装してしまうと元の状態に戻せませんが、ステッカーであれば剥がせば元通りになるという気軽さも人気の理由です。 ステッカーは自作して自分で貼ることも可能。すべて自分で行えば費用はかなり抑えられますが、手間がかかることと、慣れていないと綺麗に貼れずに失敗する可能性もあります。費用をかけてでも綺麗に仕上げたいのであれば、やはり専門店に依頼したほうがよいです。ステッカーのデザインの作成から制作、貼る作業まですべて行ってくれます。予算とステッカー製作料の見積もりを照らし合わせながら、どこまで自分で行うかを検討しましょう。

単色による塗装料

単色による塗装とは、例えば白、赤、黄、青などのように、単一の色に塗装することをいいます。メタリックやパールの塗装とは違いシンプルな色です。 塗装料は、塗装する箇所や種類、または各お店ごとで値段が異なります。しかし、ソリッドカラーの価格がいくらと値段設定されているので、複雑な塗装とは違い、いくらくらい費用がかかるかは予測しやすいです。単色のソリッドは、ペイントをした後にトップコートクリアーをします。場合によっては剥離作業が必要になるなど、追加料金がかかることが多いので、ソリッドカラーの値段プラス追加料金が必要。詳細については直接お店に問い合わせてみましょう。

メタリック、パール色による塗装料

メタリックやパール色によると送料は、オプション料金になります。各お店ごとで料金設定はさまざまですが、ソリッドカラーの値段プラスオプション料金で2,500円くらいの値段設定が多いです。 メタリック塗装は、ソリッドカラーの中にメタリックを混ぜることで、光に反射するとキラキラと輝く色に変化します。見る角度によってボディカラーの色目が変わることも魅力です。 パール塗装は、真珠のような独特の光輝感を生み出す塗装。半透明の膜が何層にも積み重なった構造で、光が当たると透過しなからも、各層ごとに複雑に反射や屈折をします。真珠のように柔らかい光沢になるので、上品な印象です。

塗装終了後の組み立て料

塗装の際には、ロードバイクを分解します。自分で分解できない場合は、そのままの状態でお店に持ち込めばOKです。お店では、グリスが塗られていなかったり、トルクにばらつきがないかを点検する意味も含め、分解してから塗装するようになっているのです。 そして塗装後は、組み上げてから納車することになります。分解費や組み立て料は別途必要で、値段はお店によって異なりますが、約1万5,000円くらいです。最近のロードバイクは、カーボン素材のフレームであったり、さまざまなパーツがあるので、正しいトルクで組み立てることが重要。自分で組み立てるのは難しいので、プロにすべて任せたほうが安心です。

自分好みにカスタムして快適に走ろう

ロードバイクの塗装はいろいろな種類や方法があります。自分で行うことも可能ですが、慣れていない場合は専門店に依頼したほうが失敗するリスクがなく安心です。 また、どのような塗装にするかによって費用が変わります。なるべく費用を抑えるために、自分でできることは自分で行い、難しい作業はプロにお願いするという手段もありです。自分好みにカスタムしたロードバイクで快適に走りましょう。

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