魅力的なラフェラーリ。初採用された機構が多いラフェラーリの特徴

魅力的なラフェラーリ。初採用された機構が多いラフェラーリの特徴

2018.04.20

「フェラーリの車が欲しいけど、どれがよいか分からない」「購入を検討はしているけれど、値段がどのくらいなのか知りたい」と思っている方もいると思います。今回はラフェラーリについての魅力をチェック。ラフェラーリの知識を高めて他の方と差をつけましょう。

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ラフェラーリとはどんな車なのか

車に乗る人なら誰でも知っているメーカーのフェラーリ。フェラーリの中でも様々な車種がありますが、ラフェラーリはフェラーリ社が製造したGTカーです。ただこのラフェラーリのことについて知らない方もいるはず。そんなラフェラーリの魅力についてチェックしていきましょう。 【画像引用URL:http://auto.ferrari.com/ja_JP/sports-cars-models/car-range/laferrari-aperta/#multimedia-photos-2】

ラフェラーリの性能

最先端のv型12気筒エンジン搭載

ラフェラーリに搭載されているエンジンは6,262ccを誇るV型12気筒エンジン。このV型12気筒エンジンというのはV型のシリンダーに片側6気筒ずつ配置してあり、合計で12気筒あることからV型12気筒エンジンと呼ばれています。そして、元々はフェラーリが製造したGTカーの「F12ベルリネッタ」に搭載されていたエンジンをベースとして作られ、ラフェラーリに搭載されているものは最先端の技術で作られたV型12気筒エンジンなのです。 ラフェラーリのエンジンのもう一つ特徴としてエレクトリカル・モーターを二つ搭載していることです。一つは駆動輪を動かすパワーを送り込む役目を、もう一つは補助する役目を持っています。そういったエレクトリカル・モーターを搭載することで、ガソリンだけでなく電気で稼働するハイブリットへ。そして、そのモーターのアシストによって163cvの出力が生み出され、V型12気筒エンジンによる800cvとの合計で963cvという凄まじい出力のエンジンを搭載しているのです。

最高速度は350km/h

963cvという出力を持ったエンジンを搭載しているラフェラーリ。そのエンジンを搭載したこの車の最高速度は350km/hとなっています。そして、その加速力は動いていない状態から100km/hまでの速度を3秒以下で達し、200km/hを7秒以下、15秒で300km/hに。そこから最高速度の350km/hへと加速していくという驚異の加速力。 この車のテスト走行をした際のラップタイムは創業55周年で製造されたエンツォよりも5秒も速く、FRのGTカーであるF12ベルリネッタよりも3秒以上も速いタイムを叩きだしたそうです。 この加速力を生み出しているのは、出力もさることながらエンジンのトルクが900Nm以上を発生させるためです。960cv以上の出力と900Nm以上のトルクを生み出すエンジンから来るその加速力と最大速度を持ち合わせた言葉通りのスーパーカーです。

運動性能重視のハイブリットシステム搭載

V12気筒エンジンにエレクトリカル・モーターを搭載しているハイブリットカーという事は上記で解説させていただきました。このシステムは「HY-KERS」というF1のときに培われた技術をフィードバックしたもので、フェラーリ社とマニエッティ・マレリ社という自動車部品メーカーの共同で開発されたシステムです。このシステムはフェラーリ社初のハイブリットシステムであり、ラフェラーリはこのシステムを初めて搭載した初めての車です。 アシストによる163cvという出力はこのシステムによって実現されたものですが、中にはハイブリットカーは電力のみで走行が出来るEV走行が出来る車もあります。このラフェラーリもEV走行が可能なのだろうか、ということですがこのラフェラーリにはふさわしくないということでバッテリーのみのEV走行は採用されていません。そういった所からもフェラーリ社がこの車の運動性を重視していることがうかがえます。

最適な空間特性

ラフェラーリの空間特性として初めてアクティブエアロダイナミクスを採用されている所です。こうしたF1で使用していた技術を市販車へと採用させた初めての車。 このシステムは空力面でエアロが可変してダウンフォースを生み出すものです。このラフェラーリでは前後のディフューザーやスポイラー、アンダーパネルが自動で可変します。これらは走行中にそのときそのときの状況に応じた最適な空力を生み出すための可変を行うことで、大きな空力特性を生み出すことが可能です。そして、2015年に製造されたモデルではさらに効率が上げられ、システムが最大まで稼働するとダウンフォースが約363kgも得られるとのこと。 こういった所からもラフェラーリの空間特性は非常にレベルの高いものとなっています。こうした部分をスタイリングセンターと共に開発をすることによって機能的でありながらも素晴しいバランスを兼ね備えたボディになっています。

ボディに軽くて丈夫なカーボンモノコックを採用

自社でデザインされたこのボディにはカーボンモノコックを採用された、ものとなっています。これもまたF1のボディと同じく、オートクレーブでカーボンを高圧縮させて形成されたモノコック製法です。4種類のカーボンセラミック素材を職人が手作業でラミネート・オートクレーブ加工を行っています。これらを行うことで今までの市販車の強度よりも2割も向上。軽いカーボンを使いながらも丈夫なボディへと仕上げています。 こういったボディをフェラーリ社のデザイン部がしっかりとデザインをすることで美しいフォルムを実現。1960年後期に製造されたスポーツプロトタイプの面影を込めた、フェラーリの伝統を守りながら最新のデザインというこれまででも最高といえる仕上がりとなっています。 【画像引用URL:http://auto.ferrari.com/ja_JP/sports-cars-models/past-models/laferrari/#multimedia-photos-2】

ラフェラーリの価格と維持費

ラフェラーリアぺルタは約4億円

2016年に発表された後に公開されたラフェラーリアペルタ。アペルタというのは英語でオープンという意味で、ラフェラーリのオープントップモデルとなっています。 カーボン製とファブリック製のルーフが着脱式になっており、オープントップモデルになるとボディの性能が落ちてしまうことがあるので、このアペルタも心配されていました。しかし、心配されていたボディの性能は同じ性能をキープ。クーペと変わらない性能を持ち合わせてるという流石フェラーリといった所です。 これだけの性能であるラフェラーリアペルタですが、値段は約4億円。その値段であっても発表された際には購入者がすでに出ているという人気の高い車です。 ラフェラーリのオープントップモデルとして発表され、発売されたこのラフェラーリアペルタが生産された数は世界で限定209台。上記で購入者がすでにいると話しましたが、発表された2016年の11月にあったパリモーターショーでは、すでに209台のうち200台がそのときには完売。その人気がどれほどなのかが分かります。

ラフェラーリは約1.6億円

フェラーリ社初のハイブリットカーとなったラフェラーリですが、その価格は約1.6億円で取引されていました。ラフェラーリアペルタと比べると安く感じますが、紹介させていただいた性能を持っていることには違いはありません。 ラフェラーリアペルタは209台限定の生産でしたが、ラフェラーリは499台限定販売されました。しかし、希望購入者はその数の倍ほどに。そしてこの全てが3年ほどで完売し、生産を終了。しかし、499台生産されたラフェラーリですが、500台目を生産しイタリア大震災のために1台はチャリティーオークションに出品。新車価格は1.6憶円ですが、落札価格は約5憶円になるという予想が立てられました。 そのプロトタイプがオークションに出されたことでもニュースになりました。このプロトタイプは2013年にフェラーリのVIP向けに初めて公開されたモデルで、それだけでも価値があることが分かります。しかし、このラフェラーリのプロトタイプはサーキットで走行することは可能ですが、公道で走ることが出来ないという点や、そのために改造するには多額の金額が掛かるとのことで約1.6憶円という予想が立てられました。 しかし、プロトタイプということで多くいるフェラーリコレクターがこの車を欲しがるため、その値段よりもさらに値上がりするだろうという声もありました。

継続車検相場は約150万円

ラフェラーリを乗り続けたいと考えるとやってくるのが車検です。そして、この継続車検はどのくらいかかるのかというと、色々調べてみると平均して約150万円ほど。 紹介させてもらった通りアクティブエアロダイナミクスやV型12気筒エンジンなど、他の国産車とは違う構造やパーツが多々存在することが分かります。そういったことから特別な工具などが必要となり、整備士の方も検査をするのに非常に手間も時間も掛かります。それに加えてエンジン出力が大きかったり、部品の一つを取ってしても交換となるとこれ以上の値段になることもあります。こういった点を踏まえると車検では約150万円かかり、継続して乗るためにもこの金額が必要となるのは納得。

自動車税は約11万円

それでは自動車税もまた金額が通常よりも高くなるのでは、と思われると思います。しかし、自動車税は普通の自動車とあまり変わりません。 V型12気筒エンジンと言っても排気量などは通常の自動車と大きく差がありません。重量税や自賠責保険などが加わると少しだけ値段は上がりますが、自動車税のみで約11万円となります。しかし、それを踏まえて計算しても20万円以下。車検のように150万円という値段になったりはしないので、この辺りは通常通りといってよいでしょう。

消耗品の交換で約100万円

車は乗っていると必ず消耗品の交換などをしなくてはいけません。オイル交換やフィルターの交換などは必ずやってきます。 エンジンオイルを交換するだけでも約6万円。フィルターもまた同じくらいの金額が掛かります。通常の車であればこれ程掛かることはありませんが、ラフェラーリに乗るということは消耗品にもこれだけの金額が。そして、長い距離を乗る方であればあるほど、この消耗品を交換する頻度が増えてくるので、さらに金額が上がっていくでしょう。 その他の消耗品としてタイヤがありますが、4本で最低でも約20万円。タイミングベルトもまた20万円ほどと、全て合計していくと約100万かかる計算に。そして、故障をしてしまった場合は、その部品を交換するための金額がプラス。さらにお金が掛かってきます。 【画像引用URL:http://auto.ferrari.com/ja_JP/sports-cars-models/past-models/laferrari/#multimedia-photos-2】

ラフェラーリの購入条件

フェラーリの車を最低5台所有

通常のフェラーリであれば誰でも購入することが可能です。しかし、このラフェラーリは購入条件が厳しく決められています。 購入条件をつけられたフェラーリの車はいくつかあって、エンツォの場合はF40かF50を所有していれば購入することができました。しかし、どちらかを所有していればよいといってもF40もF50も安くはありません。 しかし、このラフェラーリの購入条件はフェラーリの車を最低5台は所有とのこと。実際に購入した方の中には4台しかフェラーリの車を所有してはおらず、5台目を購入することでこのラフェラーリを手に入れた人もいるほどです。しかも、この5台は正規販売店で購入したものでなくてはいけません。このラフェラーリを購入するためにはこれだけ厳しい条件があるのです。

458スペチアーレの所有

先程の条件の中にはさらにもう一つ条件があります。5台のフェラーリを正規販売店で購入したものを所有していなくてはいけないことに加えて、指定された1台を持っていなくてはいけません。その1台というのが458スぺチアーレです。 この458スぺチアーレという車はV8エンジンを搭載しており、エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞しているほど。そして、この458スぺチアーレの新車価格は3,390万円。購入した方が公開した情報によればこの458スぺチアーレを2年以上の所有していなくていけないとのこと。

ラフェラーリは18カ月の転売禁止

そしてさらなる条件がもう一つ。それはラフェラーリを購入した後18カ月の間は転売することを禁止されています。転売目的で購入する人がいることを防いでのことかもしれません。 最低でも正規販売店で購入したフェラーリを5台。そして、その内の1台が458スぺチアーレではないといけないこと。その条件を考えるとラフェーラリを購入する金額も加えると、合計で3億円以上のお金が必要となってきます。これだけ考えてもラフェーラリという車は価値のあるものだということが分かります。

フェラーリからの招待状

そして、これらのフェラーリを所有している人達へと送られる招待状。それは車を愛してやまない人達にとって最高のステータスといえるものです。 フェラーリの招待状には新作の車が公開されるときの誘いなどの内容があります。そういった最新の車をいち早く見ることが可能です。そして、そういった招待状が送られる方へ優先してフェラーリ社から声が掛けられることもあり、そういった所から発表時点で完売に至ることがあります。 【画像引用URL:http://auto.ferrari.com/ja_JP/sports-cars-models/car-range/laferrari-aperta/#multimedia-photos-2】

ラフェラーリの中古情報

海外でオークションに出品されることがある

今年に入ってからこのラフェラーリアペルタが中古市場へと出てきたという情報が出ました。それはサウジアラビアのディーラーへと入ったとのこと。カラーはホワイトとブラックのツートンカラーになっており、まだ100kmしか走っていないという代物です。このラフェラーリアペルタも10億円以上で取引がされるのではないかと予想されています。 その他にもヒューストンでシルバーのラフェラーリが売り出されましたが、こちらは4億5,000万円。しかし、こちらも欲しい方が多くいるということでさらに値段が上がるのではないかと予想されていました。

国内の販売店に出回るのは非常に希少

ラフェラーリを日本国内で購入した方はもちろんいます。その数は45台です。それだけのラフェラーリが日本国内に存在していることになります。 しかし、このラフェラーリを手放したいという方はやはり少ないので国内の販売店に出回るのは非常に希少です。45台のうちの1台だけが出されたとなればニュースになり、検索をしてみるとそのときの記事をいくつも見付けることができます。

ヤフオクで買う場合は弁護士の同伴が必要

そして、そのニュースになったのがヤフオクで出品されたラフェラーリです。しかも未登録ではありますが、新車。現品はないとのことでしたが購入を真剣に考えている方には、その証拠も提示するとのことです。そのため、いたずら入札などがあったときは法的処置を取るとまで注意書きがありました。しかし、購入するためには弁護士の同伴が必要となります。もちろんそれは非常に高い金額での取引になるからです。 ヤフオクでの落札は、落札をしたからといっても購入者のものにはなりません。売買契約が成立しているかどうか、というのが大切になってきます。これについて裁判になったケースもあり、多く問題となっていることが調べてみるとあります。詐欺に合わないためにも弁護士に同伴してもらい、きちんと売買契約を結ばなくてはいけません。

中古販売価格は約3億円

ラフェラーリの中古価格を調べてみると中古車販売店では値段が書いていない場合がほとんどで、どのくらいするか分かりません。しかし、さらに調べてみるとドバイの車情報サイトでは中古市場に出ている2台のうち1台は約3億円という情報があります。 出されているラフェラーリの1台は新車同然で走行テストをしているかどうかは分かりませんが、走行距離は0kmとのこと。このラフェラーリが約3億円。そして、もう1台は走行距離が398kmとのことですが、こちらは値段が公開されていません。しかし、新車の値段である約1.6憶円よりも高いのではないかといわれています。 【画像引用URL:http://auto.ferrari.com/ja_JP/sports-cars-models/past-models/laferrari/#multimedia-photos-2】

日本でもラフェラーリを見られる可能性あり

ラフェラーリが499台限定で販売され、その内45台は日本で販売されたという事を見ていただきました。2015年に開催された高雄サンデーミュージックではラフェラーリのオーナーが参加したという記事があり、その会場は大盛り上がりだったとか。 日本で販売をされていない部分や中古などで出される可能性、そしてイベントなどに参加されているオーナーが国内でもいるということは国内で見られる可能性はあります。ラフェラーリを購入する前にどのような車なのかを見てみるのもよいかもしれません。”

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