クロスバイクで輪行を楽しむための基礎知識・ルールやマナーなど

クロスバイクで輪行を楽しむための基礎知識・ルールやマナーなど

2018.06.30

これからクロスバイクで輪行をしてみたいと思ってるけど組み立てとか難しそうだし何から始めていいのか分からずなかなか行動に移せずにいませんか?クロスバイクの組み立ては練習すれば意外と簡単。ルールやマナーを守って最高の輪行ライフを楽しみましょう。

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分解と組み立てをマスターする

旅先などにクロスバイクを持ち込み、サイクリングを楽しむ輪行(りんこう)が人気となっています。輪行のメリットは、必ず元の場所へ戻ってこなくてはならないサイクリングに比べ、好きな時にスタートし、好きな時に終わらせることができることです。たとえば輪行中に素敵なお店を発見し、お酒を飲んでクロスバイクをたたんで持ち帰るということも可能になります。途中で天候が悪化してしまったり、疲れてしまった場合にも便利です。 旅先への持ち込み、持って帰る際には、手際よく分解、組み立てをする必要があります。また、大切なクロスバイクを傷つけないようにするにはちょっとしたコツがいりますので、本番前に練習しておくようにしましょう。 軍手も用意しておくと作業を進めやすくなるので準備しておくのをおすすめします。慣れてしまえば数分でこなせる作業です。諦めずにスムーズに出し入れできるまで何度も練習しましょう。

クロスバイクの分解と組み立て

作業場所を選ぶ

慣れないうちは特に注意したいのが作業場所。最初のうちは特に20分〜30分前後かかる場合もあるので、なるべく周囲の邪魔にならないような、広々としたスペースでの作業が好ましく、歩道の点字ブロックは絶対に塞がないように注意してください。 壁側もおすすめです。壁側を使用する際には壁から離れないようにし、クロスバイクと壁の間に人が通らないように注意してください。転倒の恐れがあります。 明るく、ゴチャゴチャとものが落ちていない、キレイな場所も作業がしやすいです。さらに、芝生などを利用するとクロスバイクが傷つかずに済みます。通勤時間も邪魔になりやすいのでなるべく避けたほうがベターです。

付属品の取り外し

次にハンドル周りの付属品の取り外しです。ライトやスピードメーター、ミラーやボトルなど、ハンドル周りの付属品は傷がつきやすく、出し入れするときに邪魔になりやすいです。分解する前に、あらかじめはずしておくことをおすすめします。外したパーツは放置せずに、外した段階で収納することにより、紛失を防ぐことができます。

ギアの変更

ギアはフロント側をアウター、リア側をトップに変更します。そうすることにより、後輪が外しやすくなります。

前輪、後輪の取り外し

まずは前輪の取り外しを行っていきます。ブレーキ・クイックリリース、ホイール・クイックリリースを外し、ホイール・クイックリリースの反対側にあるナットを緩めることで簡単に取り外すことができます。この時のポイントは、ナットを完全に取り外すのではなく、緩める程度にしておくことです。 続いて後輪の取り外しです。こちらも前輪と同様、ブレーキ・クイックリリース、ホイール・クイックリリースを外し、反対側のナットを緩めたら、フレームを外し、タイヤの取り外しが完了です。この時、自転車の左側に立つのがポイントです。

エンド金具の取り付け

続いて、持ち運び時の衝撃による変形や破損から車輪を守ってくれるエンド金具を後輪へ取り付けましょう。 エンド金具はリアディレーラーを守る大切な部品で、輪行袋に付属でついてくることもあります。サドルと二点でバランスが取れる場所を探してしっかりと固定してください。 エンド金具は持ち運びがしやすいように軽量に設計されている場合が多いため、壊れやすいので取り扱いには十分注意しましょう。

フレームと車輪の固定

エンド金具の取り付けが終わったら、バイクをプロテクトするそれぞれのカバーを装着します。

スプロケットカバー

後輪を取り外すとスプロケットがむき出しになってしまいます。そのまま持ち運んでしまいますと、スプロケット自体が傷ついてしまうだけでなく、別のパーツも傷つけてしまう恐れがあるため、できれば専用のカバーを用意するようにしましょう。

チェーンカバー

チェーンカバーもスプロケット同様、他のパーツを傷つけないためにも付けた方が安全です。さらにチェーンがむき出しになってしまうと、チェーンの油分が他の箇所に付着してし、汚れてしまいます。付着箇所の素材によっては取れなくなってしまうので気を付けてください。輪行袋に付属で付いている場合もあります。

フレームカバー

こちらも他のパーツ同様、持ち運び時の小さな振動によりクロスバイクは意外と傷ついてしまうものです。大切に長く使うためにもフレームカバーも使うようにした方が良いでしょう。また、電車などで持ち運ぶ際に、人にぶつかったりなどした場合、相手にケガをさせてしまう危険性もありますのでフレームカバーの使用をおすすめします。 また、サイクリング時にこれらのカバーなどのグッズを収納できるバックパックも必要になります。

位置を合わせてチャックを閉める

いよいよ輪行袋に収納していきます。入れやすいように、袋を広げ、袋の底に印刷されているマークの位置にバイクを合わせます。この時注意したいのが、輪行袋を外側にめくっておくとキレイに袋に収めることができます。そして、袋を持ち上げチャックを閉めます。

スタンドは先に外しておく

ご使用のクロスバイクによってはスタンド付きのものもあると思いますが、その場合、輪行袋に収納する前に外しておきます。また、持ち運びにかさばってしまったりと、輪行には不向きなので、輪行中は外しておいても良いかもしれません。

輪行袋へ出し入れする際の注意点

しっかり固定する

輪行袋にクロスバイクを入れる際に気を付けておきたいポイントは、しっかりと固定できているかどうかです。緩んでいるとクロスバイクに傷がつく原因になりますので気を付けましょう。

無理矢理詰め込まない

輪行袋へ出し入れする際、慣れない作業に最初は特にもたついてしまうかと思いますが、イライラして無理やり詰め込まないように注意しましょう。無理やり詰め込んで入ったとしても、部品の当たり所が悪ければ、クロスバイクに傷がついてしまったり、輪行袋が破けてしまう原因になりかねません。

大きめの袋を用意する

輪行袋には様々なサイズのものがありますが、コンパクトな方がいいからとあまり小さいものを買ってしまうと、ハンドルを曲げたり、ペダルを外したりと作業が増えてしまいます。ご自身のクロスバイクのサイズを今一度確認し、少し余裕があるくらいのサイズのものを選ぶようにしましょう。 ハンドルの幅もきちんと入るかどうか確認してから購入するようにしましょう。

交通機関別のマナー

電車の場合

おそらくほとんどの方が輪行される際に利用する交通機関は電車かと思います。輪行が人気となったことで、マナーの悪い人も増えているようです。輪行へ出かける際、現地まで電車で向かう場合はいくつかのルールがありますので絶対に守るようにしましょう。 まず、大きさの規定ですが、重量は30kg以下であること。そして、三辺の合計が250cm以下であることです。 ビニール袋はNGです。きちんと専用の輪行バッグへ収納し、持ち運んでください。サドルやハンドルなど、一部が見えている場合もルール違反となりますので、気を付けてください。ルール違反が発覚すると駅員に指導されてしまいます。他の乗客とのトラブルにもつながりかねません。また、混雑時は乗車を断られることもあります。 新幹線の場合は一番前の席の空いたスペース、もしくは、一番後ろの席の背の後ろ側に置くのが良いでしょう。もし空いていない場合は空くまで待つか、目的地に着くまで立って乗るしかありません。それを避けるためにも一番前か、後ろの席を指定席で取っておくとよいかもしれません。 友人同士で出かける際はさらに迷惑になりかねませんので、なるべく離れて座るように心がけましょう。

飛行機の場合

飛行機の場合は、航空会社により規定が違うので、ご利用の航空会社へお問い合わせすることをおすすめします。飛行機の荷物の出し入れは乱暴な場合も多く、他の乗客の荷物との接触も多いため、破損しないようしっかりと梱包するようにしましょう。 飛行機での輪行の際には、厚手の頑丈な輪行袋を用意した方が良さそうです。タイヤの空気を抜かなくてはならない場合もあります。その際は携帯の空気入れも持っていく必要があります。

船の場合

電車や飛行機同様に、こちらも船会社ごとに規定があります。別途料金を取られることもありますので、事前に確認しておきましょう。 大型船の場合は折りたたまずにそのまま輸送することができる場合があるので、折りたたまずに船を降りた瞬間からサイクリングを楽しめることもあります。その場合も自転車の持ち込み料金を取られることが多く、輪行袋に入っている場合は無料ということもあります。輪行袋に入れて船内へ持ち込む際には邪魔にならないところに置いておけば大丈夫です。大きな荷物をもって逃げる場所がないので盗難の心配もありません。 ただし、船が揺れる場合があるのでしっかりと固定しておくことが大切です。船会社によっては輪行の場合でも料金を取られることもあります。

他の利用客に迷惑をかけないための知識が必要

公共の交通機関を利用しての輪行はルールやマナーをしっかり理解したうえで他の利用者に迷惑をかけないようにしましょう。電車などの交通機関が独自に定めている規定以外にも、輪行袋はとても大きな荷物になりますので、基本的には座らないようにする、混雑時には縦に置くようにするなどの配慮は必要です。 ?規定を守っているからいいだろう!!”という考えではなく、?大きな荷物を乗せてもらっている”というちょっとした気遣いで他の乗客も、これから輪行を楽しむ自分にとっても気持ちの良いものとなります。 輪行の旅を気持ちよく楽しむためにも周囲に気遣った対応を心がけましょう。

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