ロードバイクのブレーキを選ぶ基準は
ロードバイクのブレーキを選ぶ際の基準は、「種類」と「グレード」です。安全性の観点からもグレードは一定以上のものを選ぶべきですが、それ以外は自分がどこまで求めるかによります。 そこそこで良いと思うなら最低限のグレード、走りを追及したいならハイグレード。種類は特にこだわらないならキャリパーブレーキ、レスポンスを高めたければディスクブレーキ…といった具合です。見た目など好みの問題もあるので、個人の求めるスタイルに応じて適切なブレーキを選ぶことが重要です。 それぞれのブレーキの持つ特徴について、詳しく見ていきましょう。ロードバイクのブレーキの種類別の選び方
一口にブレーキといっても、その種類はさまざまです。それぞれのブレーキの持つメリット・デメリットについて詳しく知ることで、自分が求める形に一番近いブレーキを選べるようにしましょう。ブレーキの違いはロードバイクのパフォーマンスにも大きく影響します。105以上のグレードのブレーキシュー
SHIMANOの場合、「105以上か以下か」が一つの判断基準です。 SHIMANOのコンポーネントは105以上が標準の11速、それ以下は順にTIAGRAが10速、SORAが9速、CLARISが8速という風に分かれており、105がエントリーレベルから中・上級クラスへの境目になっているからです。 ブレーキもグレードによって作りが異なっており、TIAGRA以下はブレーキシュー丸ごと交換しなくてはいけないのに対し、105以上はカートリッジ式のためシューだけの取り外し交換が可能です。そのため105以上は一度決めた位置のままでシューを替えるだけで良く、交換の手間も掛かりません。 なお、SRAMとCampagnoloのブレーキは全グレードにおいてブレーキシューがカートリッジ式のため、SHIMANOの105以上のものと同様に交換が容易で手間いらずです。疲れにくいキャリパーブレーキ
キャリパーブレーキは、左右のブレーキアーチが軸を支点に動き、リムを挟み込むことで制動力を得るブレーキです。 1900年代に誕生して以降、長らくロードバイクの主流なブレーキとして用いられてきました。歴史が長いため、各メーカーが試行錯誤を凝らして創り上げてきたブレーキは、上位グレードに関しては今やかなりの制動力を有するものになっています。現在では当たり前のように使われているキャリパーブレーキですが、そのメリットとデメリットは何なのか、今一度確認したいと思います。 キャリパーブレーキのメリットは、- 構造がシンプル
- ブレーキ自体が小型
- 汚れが付きやすい
- 制動力が弱め
制動力の高いディスクブレーキ
ディスクブレーキとは、ホイールの中心部のブレーキローターと呼ばれるパーツをブレーキパッドで挟み込むことでホイールの回転を止める方式です。油圧式と機械式の2種類が存在します。 シクロクロスを筆頭にレースでも使用が認められるようになってきており、最近ではディスクブレーキ仕様であることを示す「DISC」と名前を冠したロードバイクも多く目にするようになりました。マウンテンバイク等のオフロード車では定番になっていますが、ロードバイクのディスクブレーキ化についてはさまざまな意見が交わされています。 ここでは、ディスクブレーキを導入する上での具体的なメリットとデメリット、油圧式と機械式の特徴について詳しく見ていきます。ディスクブレーキのメリットは、- 天候に左右されない高い制動性
- ホイールへの負担軽減
- ブレーキタッチの向上
- ディスクブレーキ化に伴う重量の増加
- 怪我のリスク
- メンテナンスの難化