ロードバイクに乗るためのマナー知って快適なサイクル生活を

ロードバイクに乗るためのマナー知って快適なサイクル生活を

2018.07.12

最近ではロードバイクで颯爽と通勤・通学している人を見かけるようになりました。ですが意外と自転車に乗るときのマナーを知らない人が多いものです。他のサイクリストと気持ちよくロードバイクライフを堪能できるように、基本的なマナーについてお話します。

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ロードバイクで走るのなら特にマナーは大切

時に車と同じくらいのスピードで走ることもできるロードバイクは、免許も必要なく誰もが乗ることができます。普段から自転車に乗っている人はあまり意識していないかもしれませんが、自転車にも交通ルールが存在し、そのルールに従わなければなりません。 一人でも多くの人がルールを理解し、マナーを向上させなければ事故に遭いやすくなりますし、他の人を事故に巻き込んでしまうかもしれません。だからこそ乗り手のマナーが大切になってくるのです。

マナーが悪いと思われる行動とは

道路には自転車だけではなく、車やバイク、歩行者などがいます。その中で自分勝手に走行している人がいると、周りから「自転車乗りはマナーが悪い」と思われてしまいます。ここでは自転車に乗るための最低限のマナーを見ていきましょう。

自転車同士が並列している

自転車は基本的に車道の左側を一列で走行します。しかし、仲間と一緒にサイクリングをしている時に、話をしながら併走している姿を見かけることがあります。2列になると、車道に大きくはみ出すことになり、車の走行を妨げ、自分自身も危険な状態になりますのでやめましょう。

交通ルールを守らない

自転車は軽車両に分類されます。軽車両というのは原付バイク等と同じで、言い換えればそれくらい危険な乗り物とも言えます。「左側通行」「信号を守る」「暗くなったらライトをつける」など、当たり前のことが守れていない人がまだまだ多いのが現状です。ロードバイクに乗るなら、決められた交通ルールを守らないといけません。

急な左折をする

じつは危険な行為、それが急な左折です。ロードバイクはかなりのスピードで走行することができます。なるべくスピードを落としたくない気持ちは分かるのですが、周囲を気にせずそのまま左折しようとすると一度右側に大きく膨れてから曲がる形になります。そうすると、少しの時間だとしても車道に飛び出すことになり、かなり危険です。 また、後ろに他のロードバイクがいた場合、追突の危険もありますし、左折した先に歩行者などがいた場合は事故に繋がります。左折する際はしっかりと減速をし、周囲を確認してから曲がるようにしましょう。

知っておくべき交通ルール

車やバイクだけではなく、自転車や歩行者にも交通ルールは存在します。「信号を守る」というのもその一つです。このように誰でも知っているものの他、ルール自体を知らないがために守れていないものもあるかと思います。次は街中でよく見かけるルール違反について見ていきます。

原則車道を左側通行

先ほども書きましたが、自転車は軽車両です。原付バイクと同じですから、車道の左端を走行しなければいけません。よく逆走している自転車を見かけますが、正面から自転車が迫って来るわけですから事故の危険も増します。逆走は絶対にやめましょう。 逆走以外にも危険な行為があります。それは歩道を猛スピードで走る自転車です。歩道には子供から老人まで、様々な年齢の人が歩いています。特に子供やおしゃべりに夢中になっている人などは、突然思いがけない動きをすることがあります。そんな中、自転車でスピードを出して走行するのはとても危険です。 では常に車道を走行しなければいけないのかというと、そういうわけでもありません。「自転車および歩行者専用」という、歩行者と自転車のイラストが描かれた標識があるところは自転車も走行できます。しかしその場合でも、自転車で走行するときは徐行をしなければなりません。また車道が通行できないような状況や、危険を回避する場合には歩道の通行が認められることがありますが、あくまでも例外的処置であるため、基本は車道の左端を走行しましょう。

左折レーンでも直進できる

車道を走行していると、左折専用レーンに出くわすことがあります。「軽車両」である自転車が左折レーンに入ってしまうと、そのまま左折しないといけないのでしょうか。じつは自転車は左折レーンの左端をそのまま直進することができます。わざわざ直進レーンに移動する必要はありません。直進レーンに移動するために、左折レーンを横切るよりは危険が少ないということでしょうか。ただ、左折レーンは当然車が左折してきますので、車の動きには十分注意してください。

右折は2段階右折で

では右折をする場合はどうでしょう。右折の場合、原付バイクと同じように2段階右折をすることになります。何と言っても「軽車両」ですからね。交差点を一旦直進し、渡った先で方向を右に向け、信号が変わったら直進します。自転車は信号の有無にかかわらず、全ての交差点でこの2段階右折を行う必要があります。全てとは十字路だけではなく、T字路も該当するということです。T字路では、2段階右折をするための待機所がある場所は少ないので、後方からの自転車や車両には十分注意をしましょう。

きちんとバイクの整備すること

道路を走行するときのルールも大事ですが、ロードバイクに乗る前にきちんと整備することも重要です。整備ができていない自転車に乗るのは危険なので、毎回点検する習慣をつけましょう。ますブレーキが効くかどうか。走り出してからブレーキが効かないことが分かったら命取りです。 点検方法は前後のブレーキをしっかりと握って、車体を前後に動かします。その時にブレーキがしっかりと効くか確認します。つぎに前ブレーキだけを握り、もう一度車体を前後に動かします。そしてヘッドにガタつきがないかを確認します。後はブレーキシューが正しくリムに当たっているか、ブレーキシューは磨り減っていないかを確認します。強く握らないとブレーキが効かない場合は、交換したほうがいいでしょう。 次にタイヤの空気圧は適正かどうか。ロードバイクのタイヤの空気圧は、一般的な自転車に比べて高圧です。そのためエアゲージの付いたポンプを使用しないと、適正な空気圧は入れられません。ロードバイクを購入したらエアゲージ付きポンプも購入し、毎回走行前にチェックをするべきでしょう。そうすることにより、パンクのリスクを減らせるだけでなく、快適な走行をすることができるのです。 またタイヤが磨耗していないかもチェックする必要があります。タイヤの溝が無くなっているものや、サイドにひび割れが出ているものは交換したほうがいいでしょう。 他にもチェーンの油は切れていないか、夜間走行の際はライトや反射板が付いているか、ベルの音はちゃんと鳴るか。確認することは色々ありますが、慣れてきたらすぐできるものばかりです。めんどくさがらずにチェックするようにしましょう。

同じ自転車に対するマナーは

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車に乗っている人が増え、街中で他のサイクリストと出会うことはよくあります。その時にお互いに気持ちよくサイクリングを続けるために、自転車同士でのマナーも確認しておきましょう。

近づきすぎないよう距離をとる

公道を走行していると、信号待ちなどで他の自転車に追いつくことがあります。走り出したものの、同じようなスピードだった場合、しばらく一緒に走行することになります。それ自体は仕方のないことなので、無理に追い抜こうとしたり離れる必要はありません。 しかしその時に気を付けなければいけないのが、近づきすぎないように距離をとるということです。近づきすぎると、前の自転車はドラフティング、いわゆる風よけに使われているように感じてしまい不快感を与えてしまいます。何より前の自転車が急ブレーキをかけた時などに接触する恐れがあり危険です。少なくとも3メートル以上は間を空けた方が良いでしょう。

手のサインで意思表示する

手信号というやつです。実は自転車に乗る際に手信号を使用しなければいけないと言うことは、道路交通法でも規定されています。しかし何より、手信号は車の方向指示器やブレーキランプの役割を果たし、後ろに自分がどのように動くかを知らせるためのものです。安全確保のためにロードバイクに乗るなら必ず実践しましょう。 では基本的な手信号を覚えましょう。「左折」する時には左腕を左側に水平に出します。と言うことは、「右折」する時には右腕を右側に水平に出します。簡単ですね。ただし、ロードバイクの右折は基本的に2段階右折です。手信号をしたからと言って、右折レーンから右折しても良いということではありません。右腕か左腕を斜め下に出して、手のひらを開くと「停止」の意味になりますが、背中のあたりで手のひらをパーにして後方に向けるサインもよく使われますので、両方覚えておきましょう。 この手信号を出すタイミングですが、右左折を行う場合は右左折する地点の30メートル手前、進路変更は進路変更開始の3秒前、徐行や停止は徐行や停止をする時に示すと決められています。ですが、手信号をしようとした時、周りの状況を考えて危険と判断した場合、手信号が出来なくても仕方ないという考え方のようです。片手を離すことになるので、バランス崩したら危ないですからね。他にもよく使う手信号があるので、ぜひ覚えて安全なサイクリングをして下さい。

追い抜くときは挨拶を

他の自転車に先に行ってもらいたい、または他の自転車を追い抜きたいという時にもサインを出します。先に行ってもらいたい時は、右腕を斜め下に出し手を前後に動かします。よく警備員が交通誘導でしている動きをイメージすれば分かりやすいでしょう。それを自転車に乗りながら行うのです。 では追い抜きたい時はどうするか。後方から車が来ていないかなど周りの安全を確かめ、前の自転車に近づきき過ぎないように右横に出たら、軽く左手をあげて合図をします。また追い抜く前に大きな声で「右を抜きます」と声をかけることも有効な手段です。 抜くときに合図を出すのはお礼の気持ちを込めてぜひして欲しいですが、それだけだと後ろから追い越す人が横に来るまで気付かない可能性もあります。いきなり横に人がいたらびっくりしますよね。なので追い抜く前に後ろから声をかけることで少し端によってくれたり、スピードを落としてくれたりと、追い抜きやすくなります。

マナーを守ってロードバイクを楽しもう

ここに書いたルールやマナーは、ものすごく基本的なものです。ですが非常に大切なことで、みんながルールを守らなければ甚大な事故に繋がります。そうならないようにまずは自分自身を省みて、人のお手本になりましょう。そうして楽しいロードバイクライフを満喫しましょう。

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