ワンランク上のテーブルウェア 外で楽しむキャンプには、いろいろなアイテムが必要不可欠です。何度もキャンプに行くうちにそのアイテムたちをより便利なものや、自分の好みにあったものに新調したいと欲求がでてきます。 どんなものがよいだろうかといろいろと探し回ってしまい、ついつい時間すらも忘れてしまうことも。そういったキャンプを楽しくするための工夫自体もとても楽しいものです。 ここでは、キャンプに行くなら欠かせないアイテムのひとつである「食器」について紹介します。キャンプで食べるおいしい料理たちを、食器を変えることで雰囲気を作り、よりおいしく、より楽しく。ワンランク上のキャンプにするための、自分にあった食器を探してみましょう。 キャンプ食器の選び方 丈夫で割れにくいもの キャンプに使用する食器でもっとも重視すべきことは、やはり食器の割れにくさです。簡単に割れてしまうものでは、アウトドアに持っていくのに多くの不安がつきまとってしまいます。日が暮れてくると不注意で物を落としやすくなるので、耐久性がないものだと簡単に壊れてしまうため、キャンプには不向き。 割れやすいものは、持ち運ぶときの梱包に手間をかけなくてはいけなかったり、気を遣わないと使用する前に破損してしまうというトラブルに見舞われてしまうケースもあります。準備に手間をかけるのも楽しみのひとつですが、万が一のことを考えると割れやすいものは避けた方が無難です。 食器のトラブルで怪我をしては楽しい思い出が台無しに 子供がいる場合は、割れやすい食器を使用しているとちょっとした不注意で怪我をする原因になることがあります。せっかくの楽しいキャンプを怪我で台無しにしてしまうのは悲しい思い出作りになってしまうことにもなりかねません。お子様がいらっしゃるときは、特に耐久性の高さを重視してあげるとよいでしょう。 スタッキングできるもの キャンプではいろいろと物が必要です。負担を減らすためにもコンパクトに収納が可能なものは重宝します。食器類は重ねて収納が可能なものだと少ないスペースで済むので重ねての収納、スタッキングができるものを選びましょう。スタッキングが可能で、重量の軽いものだとよりベストです。 他にも、収納ケースがついているタイプを購入すると省スペースに役立ちます。食器をまとめておくための収納ケースがついていれば、スペースをやりくりする上でも必要なスペースがわかりやすいので非常に便利です。 収納ケースつきで4人分の食器類がまとめて購入できるタイプの商品もメーカーによっては販売されているので、「いろいろと揃えるのが大変だな」と感じる場合は、セットで購入するのがおすすめです。 軽いもの キャンプ食器はできれば軽いものをチョイスするのがおすすめ。人数が少ない時などはさほど気になりませんが、大人数でのキャンプとなると必要な食器の数はかなり多くなります。そんなときに食器の重量がそこそこあると持ち運ぶのが大変です。 軽いものであれば、人数が多くてもそこまで負担にもなりません。子供でも楽に扱えるので、お子様がいる場合でもとても便利です。子供たちに配膳の手伝ってもらいたい場合でも安心して任せられます。 紙皿は便利だけど、キャンプには不向きなことも 軽いものといえば紙皿もありますが、アウトドアで使用するのはあまりおすすめできません。もちろん土壇場で食器が足りないとわかった場合に、間に合わせで使う分には紙皿は非常に助かります。しかし、紙皿は非常に軽いので飛ばされやすく、風が強ければ中に物を入れてもそれごと飛ばされてしまうこともあります。 何度も飛ばされていく紙皿を見ていると流石にストレスがたまってしまうので、あらかじめ予定を組んで人数に変更がない場合は、きちんとした食器を用意して行くほうがストレスフリーで楽しめます。 キャンプ食器の素材と特徴 軽くて割れにくいメラミン メラミン樹脂はメラミンを主成分として構成しているプラスチックの一種です。非常に硬く、傷がつきにくい特徴を持っています。耐久性や耐熱性にも優れていて、カラフルでおしゃれなものが多くデザイン性の高い食器です。 メラミン樹脂は、熱伝導率が低いのもポイント。熱いものを入れても器がそこまで熱くならず、軽量なので扱いやすい食器になっています。子供が食器に口をつけてもやけどしにくいというのも助かるポイントです。 どんなに性能がよくても強い衝撃には耐えられない 耐久・耐熱性が高いメラニン樹脂といっても、強い衝撃を与えれば割れたり欠けたりなどはあり得ます。また、カトラリーが金属製のものだと表面に傷がついてしまうこともあるので、メラミン素材にする場合はカトラリーにも気を使うとより長く使っていけるでしょう。 180度以上の熱を与えると変形してしまうことがあるので、調理中などで火のそばに置いておかないように注意しましょう。 耐久性の高いホーロー ホーローは、鉄などの金属性素材の表面に、ガラス質のうわぐすりを焼き付けたもののことです。金属が使われているため、耐久性が高いうえにサビにくいため、腐食にも強い便利な食器素材のひとつ。油汚れなども落としやすく、お手入れしやすいのもありがたいところです。 レトロな雰囲気がおしゃれと注目を集めているのもこのホーロー。見た目の柔らかさや質感がよいと評判です。耐熱性があり、軽く扱いやすいのもメリットとしてあげられます。 ヒビからサビが生じることも メラニンと同様に落としてしまった場合や、衝撃を与えてしまったときにはヒビが入ることがあります。そうなるとヒビの入った部分からサビてしまう場合も。もしヒビが入ってしまったら、手入れをするときに気をつけてあげましょう。 スタイリッシュなステンレス キャンプ食器の王道ともいえるステンレス。非常に耐久性が高く、炊事場などで誤ってコンクリートに落としてしまっても、割れないだけの耐久性を持っています。汚れも落としやすく、手入れが非常に簡単。長く使っていける素材なので、アウトドアでは重宝するでしょう。 シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴のステンレスですが、金属製品ゆえに熱伝導率が非常に高いです。そのため、熱いものをいれたときに器そのものが非常に熱く、持ちにくくなってしまいます。 料理によってはステンレスが不向きな場合も 熱伝導率が高いということは熱くなりやすく冷めにくいということなので、アツアツの料理を盛り付けてもガンガン熱を逃がしてしまいます。アツアツのまま食べたい料理を考えている場合は少し考えた方が良いでしょう。 熱いものをいれる食器としてはあまり向いていませんが、作る料理が決まっていればあらかじめそれ用に別の素材の食器も用意して、使い分けるなどの工夫をしてあげれば問題ありません。 ほかの素材の食器と比べても価格帯は高めの設定ですが、それに見合うだけの耐久性があるのでキャンプに頻繁に行く人や、長く使っていきたいという人におすすめです。 ぬくもりのある木製 木製の食器は趣があり、キャンプをおしゃれに楽しみたい人から非常に高い人気を得ています。独特な優しくぬくもりのある雰囲気が特徴です。丈夫さもあって割れにくく、軽くて扱いやすいのもメリットとしてあげられます。 キャンプの雰囲気とマッチした自然な風合いが出るため、とてもよい雰囲気を醸し出してくれます。写真に残す場合も非常に映えるので、撮るのが楽しくなるほどです。 通常の食器の形だけでなく、カッティングボードをそのまま食器としておしゃれに使えるのも木製素材ならではの魅力。カッティングボードにきれいに並べられた料理を見ると、それだけで気分が高揚してくるでしょう。 写真映えする木製食器にもデメリットが 木製食器のデメリットとしてはかさばることがあげられます。ほかにも使用後にはきちんと乾燥させるなど、手入れをマメにしないと寿命を縮めてしまうことがあるので注意が必要です。 また、木製の食器は高価なことが多いので、できるだけ長く使うためにも丁寧に扱うことを心がけましょう。 カラーが豊富なプラスチック プラスチックは100円ショップなどでおなじみの素材で、安価で数をそろえることができます。簡単に手に入るので、食器が多めに必要なときやアクシデントで急きょ食器が必要になった場合にありがたいのがプラスチックです。 カラーも豊富でおしゃれなものも多くあるため、どれを選ぼうかといろいろと見てしまいます。家族で色分けして使いたいときなどもおすすめ。落としても簡単には壊れず、非常に軽いので持ち運びも楽ちんなのがありがたい食器となっています。 軽いがゆえに風に弱い食器でもある 軽すぎるという側面もあって風が強い日だと空っぽの状態では簡単に飛ばされてしまいます。紙皿と比べればかなりマシですが、それでも飛ぶ可能性があるので気になる方は別の食器素材を選んだほうが無難でしょう。 ものによっては耐熱性が低く、アツアツのものには使えないというデメリットがあるので、予定している料理によってはプラスチックは避けた方がよいでしょう。 繰り返し使えるエコ素材 キャンプでの食器を使い捨てではなく、繰り返し使用可能なものを使い環境に配慮しようという観点から注目を集めているのがエコ素材です。素材の再生利用することも当然として、廃棄するときに有害物質であるダイオキシンを発生させない素材が開発されています。エコソウライフやクピルカなどのブランドが有名です。 KUPILKA(クピルカ) クピルカ製品はナチュラルファイバーコンポジットというバイオ材料で作られており、このバイオ材料の半分を木材のパインファイバー、もう半分を熱可塑性物質で構成しています。このバイオ材料によってクピルカ製品は木材の風合いを損なわず、かつ木材食器ほどの手入れを必要としません。 熱にも強く、耐久性も充分。湿気にも強いので食洗機で洗うことも可能です。マイナス30度~100度まで対応できます。電子レンジでの使用は不可なので、家庭で使うときには注意しましょう。 エコ素材としてあげたこのクピルカ製品ですが、再生利用も可能な食器として知られています。パッケージやラベルも再生ボール紙で作られていて、再生利用を強く意識しているのがこのクピルカです。エコロジーの観点から食器を探している人には候補の1つとしておすすめします。 EcoSouLife(エコソウライフ) EcoSouLifeは100%天然由来の素材を使用しているブランドです。竹の繊維やヤシの葉っぱ、米のもみ殻やコーンスターチなどのさまざまな天然由来の素材が使われています。着色料でさえも天然素材100%というこだわりっぷり。 これらの天然素材を使用しているのも、エコの観点から選ばれています。竹を使用するのは木材よりも成長が早くて森林資源に負担をかけないように、もみ殻やコーンスターチの繊維を使用するのはもみ殻などの廃棄時に排出されるCO2の削減に配慮しているからです。 天然素材100%使用のエコソウライフ製品ですが、当然繰り返して使うことも可能です。シリーズによって若干の違いがありますが、およそマイナス30度~120度まで対応可能なので、通常使用するには十分な耐熱性。食洗機や電子レンジにも対応しているシリーズもあるので、家庭でも使えます。 エコソウライフの一番の特徴は、使用していくうちに寿命を迎えたあとに再生利用するのではなく、土に還すというところです。エコソウライフ製品は土に埋めることで、2~4年ほどかけて土に還ります。こういったエコアイテムに興味がある方は、こちらのエコソウライフ製品もおすすめです。 便利でおしゃれな食器セット コールマン メラミンテーブルウェアセット コールマン メラミンテーブルウェアセット 170-9135 4人分の食器がセットになっている、コールマンのメラミン製テーブルウェアセット。軽くて扱いやすいメラミン素材で、深さのあるプレートと手頃なサイズのボウルに加えてカップもついています。スタッキングが可能な設計になっており、収納ケースがついているのでコンパクトに収納できて持ち運びも楽ちん。 また、収納ケースは別売りしているランチプレートも一緒に収納できます。メラミンは丈夫な素材なので、スタッキングして収納しても割れる心配はありません。収納ケースでまとめても総重量はせいぜい2~3kgなので移動させるときの負担が少なくて済みます。 別売りのプレートも収納可能なケースなので、代わりに別のものをいれるのも一案です。電子レンジでの使用には適していないので、家庭で使用する場合には注意しましょう。 キャプテンスタッグ ウエストホーロー食器セットキャリングケース付 キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ウエストホーロー食器セット 【皿・ボウル・マグカップ各4個セット/ケース付】 M-1078 アウトドアブランドのキャプテンスタッグからウエストホーロー食器セットです。ホーロー製で質感がよく、人気のある商品です。軽いながらも風に飛ばされない程度の重量はあり、アウトドアにはもってこいの一品。油落ちもよいので手入れが簡単なのも高ポイント。 また、キャリングケースがついているので、まとめて持ち運ぶこともできて便利です。デザインもおしゃれでなので、雰囲気を出してくれるのもうれしいところ。耐熱性にも優れているので、アツアツなメニューを考えてる場合でも、この食器でばっちり対応できます。 ロゴス ナバホ パーティー箸付き食器セット4人用 ロゴス ナバホ パーティー箸付き食器セット4人用 81285000 4人分の食器セットに箸もついてくるという、これ1つでキャンプは十分OKなロゴスのナバホパーティ箸付き食器セット。あえて丸型のプレートではなく、四角いプレートにすることで配膳しやすいようになっています。プレートは横長になっており、魚も盛り付けられるので、無理なく和食にも対応できる商品です。 メラミンを使用した食器は質感が陶器に似ているので、「食器は陶器がよいけど割れたら困るからキャンプでは使えない」という人におすすめです。もちろん陶器よりも耐久性が高いですから、そう簡単に割れることはありません。 専用の収納袋もついているので、スタッキングしてひとまとめに収納ができます。ひとまとめにして持ち運びできるというのは、アウトドアでは大事な要素なのでありがたいメリットといえるでしょう。 エコソウライフ 生分解性Eco Dineセット エコソウライフ(EcoSouLife) ピクニックセット (Picnic Set) Pink 14774天然成分100% エコに気を使った食器を探している方におすすめしたいのが、こちらのエコソウライフの生分解性EcoDineセット。ボウル・プレート・カップ・カトラリーのセットなので、これ1つで食器類は完結させることができます。 生分解性なので、土に埋めておくと微生物が2~4年ほどかけて分解してくれるという驚きの食器。洗って何度も使うことができますから、何度も使ってくうちにそろそろ替え時となったら土に埋めてあげれば自然に還るという代物です。 この製品は耐熱温度は100度までで、電子レンジでの使用はできないのに注意しましょう。また、天然成分100%ゆえに食器同士の色移りや、斑点やテカリなどが商品に見られることがあります。不良品だからというわけではないので、購入を検討されている方はそういうこともあると覚えておきましょう。 スノーピーク テーブルウェアーセット L ファミリー スノーピーク(snow peak) テーブルウェアーセット L ファミリー TW-021F スノーピークブランドの「テーブルウェアーセットLファミリー」は、ステンレス製のシンプルでスタイリッシュなデザインの食器です。サイズの異なる食器類を1つにスタッキングできるので、とてもコンパクトに収納ができるものになっています。 ステンレス製なので非常に耐久力が高く、アウトドアでも安心して使うことができます。すべての食器がスタッキングで1つにまとまるため、スペースを取らないところも優秀です。手入れも非常に楽で、簡単に汚れが落ちるのも魅力のひとつ。 ただし、金属製なので熱伝導率が高く、熱いものを入れるのには向いていません。メニューによっては別の食器にしたり、器が熱くなっても持てるような工夫を考えた方がよいでしょう。価格は高めですが、長く使っていける食器なので、頻繁にキャンプに行く方や長期的に使えるものを探している方におすすめです。 コールマン ノルディックカラーボウル 4PC コールマン ノルディックカラーボウル 4PC 2000021907 コールマンのノルディックカラーボウル4PCは、プラスチック製のカラフルな食器。色鮮やかかつおしゃれなので、普段使いにも向いています。スタッキングも可能なので、コンパクトにまとめることができ、軽くて扱いやすい便利な食器です。 カラーは4種類あるので、家族などで色分けして使いたい人におすすめ。電子レンジにも対応しているので、食洗機もOKです。家庭でも使いやすい点が非常にありがたいメリット。安価で手の届きやすいところにある食器なので、急に食器が必要になった場合にも役立ちます。 紙皿でもよいかもしれませんが、アウトドアだと簡単に飛ばされてしまうことがストレスになることも。こちらの商品であれば紙皿よりしっかりしており、カラーもカラフルなので誰がどの食器だったかという見分けもつきやすいのもポイントです。 こだわり食器でアウトドアをおしゃれに演出 キャンプ用の食器といっても用途や料理のシチュエーションにあったさまざまな種類があります。素材によって違う特徴を持ち、違ったよさがあるキャンプ食器。自分のキャンプスタイルや好みにあった食器を選べば、いままで以上にキャンプが楽しめること間違いなしです。 自分の理想のキャンプに近づけられそうなこだわりの食器を用意して、見た目や雰囲気も楽しめる、おしゃれなアウトドアを演出してみましょう。 RELATED POSTS 関連記事一覧 筋トレ効果が出始める期間を知ろう|筋トレの目的別効果も大公開 | 2020.04.06 人気の「ダンベルスクワット」で鍛えよう。正しいフォームや効果とは | 2020.04.06 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