大人のバイク「INAZUMA400」|魅力のスペックで颯爽と

大人のバイク「INAZUMA400」|魅力のスペックで颯爽と

2018.07.12

中型バイクとは思えない大きな車格で人気の「INAZUMA400」大型バイクにも負けない迫力と外観はまさに大人のあなたにぴったりではないでしょうか?今回はそんな「INAZUMA400」の魅力とスペックについて解説したいと思います。

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「INAZUMA400」とは?

「INAZUMA400」はスズキが1997年から2001年にかけて製造をしていました。現在購入を考えている方は、新車での購入は出来ないので気に入った中古車を探すしかありません。エンジンは399ccで4ストローク油冷DOHC4気筒エンジンを搭載しています。 最高出力は38kw53ps/11000rpm最大トルクは36n.m3.7kg.m/9500rpmとなっており、フレームはエンジンを取り囲みエンジン下部に2本のパイプがあるダブルクレードルを採用。全長2140mm幅は745mm高さは1090mmとなります。 燃料供給装置は現在の現行型400ccバイクではお目にかかれない、KEIHIN製のキャブレター。ブレーキ装置は前後ともに油圧式を採用。フロントはダブルディスクでリアはシングルディスクとなっています。 同クラスのバイクとは思えない大柄の車体を気に入り購入する人が多く人気の車種です。

「INAZUMA400」の主な特徴

「INAZUMA400」の特徴や魅力について解説していきたいと思います。

車体デザインが美しいネイキッドバイク

一番最初に「INAZUMA400」の魅力でお伝えしたいのは何といってもその外見でしょう。同クラスのバイクよりもワンサイズ大きい車体。400ccクラスでは初の油冷エンジンの搭載。 大柄の車体のわりに燃費も良く時速60km走行で2名乗車時でも36.5/lと文句なしの性能。存在感のある外観から、バイクのレビュー等でも目に付くのが「一目ぼれ」での購入です。 大きな車体でありながらしなやかなフォルムに惚れて、買ってしまう方も多いそうです。

1200クラス750クラスと同じ車体を用いた大柄のバイク

INAZUMAシリーズでは1200クラス、750クラス、400クラスと全ての車種でフレームを共有しています。 750フレームに400ccを搭載したのが「INAZUMA400」同じ750フレームに1200ccを搭載したのが「INAZUMA1200」となります。そのためINAZUMAシリーズでの大きな違いは「エンジン」だけです。 その他の車体やタイヤなどはすべて同じものが使われてるため大型バイクにも見間違えられる大きな車体となっています。中型免許でもナナハンサイズのバイクを運転できるのが面白いですね。

カラーバリエーションは6種類

INAZUMA400のカラーバリエーションは全部で6種類「black」「led」「silver」「blue」「white」「flash metallic silver」があります。定番はblackとwhiteですが他の色もバイクを引き立ててくれます。 この中でも特にオススメなのが「led」で、「INAZUMA400」の大きさとも相まってその迫力は半端ではありません。渋さを求める方にはsilver系の色も落ち着きがあり人気があります。

ところどころにメッキが入ったデザイン

純正の「INAZUMA400」のマフラーやブレーキペダルにはクロームメッキが入っています。そのため、光や熱の反射性が非常によく耐性があります。 メッキを多く使っている車体よりも、ポイントでメッキを使っているほうが落ち着きがあり、大人のあなたにはぴったりではないでしょうか。 メッキパーツを増やしたいという方には、カスタムパーツも豊富に流通しているので、自分好みの車体にカスタムしてみてはいかがでしょうか。

他人と被らない油冷エンジン

「INAZUMA400」のもう一つの大きな魅力は油冷エンジンにあります。油冷エンジンの排気音は大変魅力的です。水冷エンジンとは違って別個孤立した冷却システムが不要なので、簡略的でかつ軽量にすることが可能となります。 ただし油冷エンジンの場合「オイルの温度がバイクの運命を決める」と言われていますので、油温計は必須となります。 またINAZUMA400のような大型のバイクは、ワイヤークラッチよりも油圧クラッチのほうが、油が切れてもスムーズにクラッチを踏めるのでおススメします。 油冷エンジンは走行前の暖気を長めに取るようにします。特に冬場の暖気は確実に行うようにしましょう。

「INAZUMA400」の中古車相場

現在では生産終了となっている事から、「INAZUMA400」を新車では買う事は出来ない事は最初に説明しましたが、ここでは現在流通している車体の中古車相場を見ていきましょう 価格は10万円台後半から高くても40万円台となっています。流通台数は少ないので、気に入った車体があったら早めに見に行き、必ず現物を見てからの購入をおすすめします。 現物を見ずに購入すると、予期せぬトラブルや故障にあう確率が高くなります。

中古で「INAZUMA400」を購入する際の注意点

中古で車体を購入する際の注意点をいくつか述べておきたいと思います。まず一つ目ガソリンタンクの中の錆びです。 外装タンクは綺麗だからと安心してはいけません。必ず給油口からタンク内の錆を確認しましょう。錆はタンクの穴あきや、キャブの詰まりを引き起こします。 二つ目にエンジンのガスケットからのオイル滲みや漏れです。エンジンのガスケットからのオイル漏れや滲みはガスケットが劣化している証拠です。エンジン上からのにじみ程度ならまだましですが、下のほうからの漏れなどは、最悪オーバーホールしなくてはなりません。それは車体価格以上の費用が発生することもあるので良く見ておきましょう。 三つ目に消耗品の残量です。購入してすぐに消耗品を交換なんてことにならないように消耗品の残量はきちんと確認しておきましょう。チェーンの伸び具合、スプロケットの削れ具合、ブレーキパッドの残量など目視できる所は確認してから購入したいところです。

「INAZUMA400」のカスタムについて

「INAZUMA400」のカスタムでは、純正でも若干のアップハンドルになっているので、ハンドルを握りバイクにまたがると、風の抵抗が強い事を感じると思います。ハーフカウルやビキニカウルの装着車が多く、走行時の風の抵抗を軽減してくれます。 マフラーはやはりショート管よりも、レーシングマフラーがおすすめです。カウルとの愛称も抜群で、レーサー気分を味あわせてくれる事間違いなしです。 さらに他と差をつけたい方はアンダーカウルの装着もおすすめします。アンダーカウルを装着することでさらにレーシーな仕上がりになりますので、目立度は抜群です。

その他のカタログスペック

ここでは「INAZUMA400」のスペックやカタログ値について解説していきます。

出すことのできる速度

「INAZUMA400」は400ccバイクの中では大型の部類に入ります。そのため、最高速度は180kmほどです。走行道路の法定速度で走っていれば十分な速度です。 100km以上は安定して出ますので、普通にツーリングを楽しむ分には特に問題はなさそうです。高速走行時もまず問題はありません。日本の法定速度ではストレスを感じることなく走行可能です。車体重量が重いので高速走行時も安心して走行することが出来ます。

大柄の車体ゆえの重量

「INAZUMA400」の乾燥重量は187kgガソリンやオイルを入れた装備重量では210kgと、400ccバイクの中では特に大きなものとなっています。 「INAZUMA400」は400ccバイクでありながらそのフレームは大型バイクと同じものが使われているため、車両重量も重たくなっています。 重量があるので走行時の安定感は抜群です。ですが信号待ちなどではバイクを傾けてしまうと立ちごけには注意したいところです。 押して移動する場合も、車両重量があるので反対側に倒れないよう腰で支えて押すと安定してバイクを移動させることが出来ます。

タイヤの種類とサイズ

「INAZUMA400」は17インチのワイドタイヤを採用しています。フロントは120/70ZR17 58Wを装備。リアは170/60ZR17 72Wのタイヤとなっておりフロントよりさらにワイドとなっております。 この大き目なタイヤも「INAZUMA400]の魅力の一つで、その迫力にさらに拍車をかけています。ホイールも同じく17インチのものが使用されています。 イタリアの高級ブレーキメーカーであるブレンボ社の対向4ポットキャリパーを標準装備しているのでかなりスポーティーに見えます。ホワイトレタータイヤなどを装着すればさらにレーシーな雰囲気も漂わせてくれます。

バッテリーの種類

標準バッテリーは「GS YUASA (ジーエスユアサ) YTX7A-BS」、適合バッテリーは「STX7A-BS(密閉型)(YTX7A-BS互換)スーパーナット」となっています。開放型バッテリーはバッテリー液の補充などメンテナンスが必要となってきます。 またバッテリーの内圧があがった時などにバッテリー液を排出してくれるホースも邪魔になってきますので、密閉型のメンテナンスフリーのバッテリーを選択するのもいいと思います。

エンブレムの形

エンブレムはタンクには同社のバイクに最も多いSUZUKIではなく、英語でINAZUMAのエンブレムが装着されています。他と被らないINAZUMA専用エンブレムが魅力的です。 サイドカバーには、こちらもファルコンマークをあしらったINAZUMA専用の逆三角形のエンブレムが採用されています。タンクのエンブレムとは違った持ち味が魅力的です。

ハンドル周りの構成

ハンドル周りはまず、左側にスピードメーター、右側にタコメーターを配置。その中央にガソリンゲージが付いています。古いバイクはガソリンゲージが無いものもあるので、付いていると便利です。 運転時に操作するスイッチやボタンは、ハンドル周辺にまとまっているので操作で迷うこともありません。 純正ハンドルから自分好みのハンドルに変えてみたり、見やすいミラーに変えてみたりとさらにバイクをあなた好みにカスタムするのも楽しいですね。

INAZUMA400のインプレッション・評価

続きまして、INAZUMA400の乗り心地についてその評価を書いていきます。

比較的柔らかいシート

シートは柔らかく、シート高も程よいのでバイクの乗り降りが非常にしやすいです。また乗り心地も良く長距離のツーリングでも疲労感は少なくすみます。 スピードを出して走ると言うよりは、車体も大きく重さもあるので、ゆっくりとした大人のスポーツライドにはもってこいです。 タンデム走行時も柔らかいシートのおかげで、疲れにくく友人、恋人、パートナーとのツーリングをより良い時間にしてくれるでしょう。

安定感があり倒れにくい

装備重量210kgという重さのおかげで安定感があり、非常に倒れにくいです。信号待ち中の立ちごけなどもバイクを傾けたりしない限りは安心できます。低速での走行時は車体重量が重い分注意が必要です。 走行時のコーナリングの安定感も抜群に良いです。その重さのおかげで安心して体重移動を行うことが出来ます。 加速時や高速で走行するときも、210kgという車体重量のため、車体がぶれたり、よろめいたりせずに安定した走行を実現してくれます。道路のわだちなど道路の状態があまり良くない場所でも安定して走行することが出来ます。

迫力のあるサイズ感

大型車と同じフレームを共有しているため、大型バイクに乗っている感覚も味わうことが出来ます。「大型バイクは値段も高いし、免許もとらなきゃ」と思っている方には、普通自動二輪免許でも大型気分を味わえるためおすすめです。 初めて「INAZUMA400」を見た人は大型バイクだと思い込んでしまうぐらいの車体ですので、中型だと思われたくない大人の男性にもいいですね。 エンジン以外はINAZUMA750とINAZUMA1200と共通なため、カスタムパーツも豊富です。

油冷エンジン独特の音が格好いい

水冷エンジンや空冷エンジンにはない、油冷エンジン特有の心地よい音が、ツーリングをさらに楽しいものとしてくれること間違いなしです。 1990年代後半に生産されていたバイクですので、現在の同クラスのバイクと比べると排気音は大きく図太いです。アイドリングはばらついた音に聞こえますが、それはそれでかっこいいと思います。 油冷エンジンのバイクは少ないので、水冷、空冷には真似できない油冷エンジンの魅力を満喫できます。

サイズのわりに足つきがいい

「INAZUMA400」のシートの座ると体感しますが、シートが高すぎないため、サイズのわりに足つきは非常にいいものとなっています。 またリアのサスペンションがかなり柔らかめなので、体重をかけると車体が沈むのが分かります。これも足つきが良い一つの要因になっています。 上記の事から身長が低めの方にもおすすめできるバイクとなります。見た目が大きいと思って諦めてしまっている方は、一度試しにまたがってみると良いかもしれません。 自転車のようにシートの高さが変えれるわけではないので、足つきの良さはバイクを選ぶ一つの基準にもなりますね。

おすすめできる人

ここまで、INAZUMA400の魅力とスペックについて語ってきました。最後に、INAZUMA400を特におススメできる人を3パターンに分けて紹介したいと思います。

女性とのツーリングに最適のバイク

好きな人がバイカーであったり、女性がいるバイクサークルに入っている人にはINAZUMA400がおススメでます。外観に迫力があり、大きな車体なので女性受けが良いことは言うまでもありませんね。 恋人やパートナーとのタンデムツーリングでも安定して走行できるので、同乗者の安心感も得られます。大きなバイクに乗っていると高感度アップ間違い無しです。

ビッグバイクへのステップアップ前に

大型バイクへの乗り換えを考えている方にも「INAZUMA400」がおススメです。大型車と同じフレームを使っているので、ステップアップ前の慣らしとしては最適です。 大型車とフレームが同じと言うことは、基本的な運転方法は同じと言うことです。「INAZUMA400」のような車体が大きなバイクを乗りこなせるようになったら、リッターバイクも夢ではありません。

人とは一味違うバイクを選びたい人に

400ccとは思えない大きさで、油冷エンジン搭載のバイクに乗っている人はそう簡単には見つけることが出来ません。 他の人と同じようなバイクに乗りたくない、個性的なバイクに乗りたいという方にもINAZUMA400がおススメです。同クラスで集まった際などでは、目立つこと間違い無しです。

30代、40代の大人の男性

10代、20代よりも「INAZUMA400」は30代、40代の大人の男性におすすめです。車体の美しい造形美や、大型と見間違う外観でゆっくりと走る大人のツーリングにはもってこいのバイクだからです。 パートナーとの至福の時間を楽しむのも良しですし休日に気分転換に自然あふれるコースでゆっくり走ると気分も爽快です。 バイクとの一体感も同クラスの物と比べると車体が大きい分感じやすいと思います。

格好いいスタイルとエンジン音を持つバイク

以上、「INAZUMA400」の魅力と基本的なカタログ情報を解説してきました。 何度も言いますが「INAZUMA400」の魅力はそのかっこいいスタイルと、心地よいエンジン音にあります。車体も安定しているので初心者にありがちな立ちごけも起きにくくなっています。 中古車相場も比較的に手が届きやすい価格帯ですし、初心者でも扱えるバイクですのでバイクのステップアップを考えている方、バイクデビューを考えている方は「INAZUMA400」の購入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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