ロープを使ってタープを設営。役立つロープワークと活用方法とは

ロープを使ってタープを設営。役立つロープワークと活用方法とは

2018.07.10

アウトドア経験があるけれどロープワークについて知らない。いろいろな結び方を知り、活用すれば今まで以上に楽しいキャンプ生活が送れるでしょう。ソロキャンプを検討していてタープの設営が不安であれば、まずロープワークの基本を押さえておきましょう。

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タープを立てるのにロープワークを活用

風よけや日よけになるタープですが、大人数で張るのとは違い、一人で張るにはロープワークが重要です。ロープワークを知らなければ風に飛ばされてしまったり、テンションが効いていないだらしないタープになってしまう恐れがあります。 ロープワークには何十種類もありますが、基本的なロープワークさえマスターしておけば困ることはないでしょう。スタイリッシュなタープを設営するために、まずは、タープの張り方を含め、実践の場で生かせるように基本の結び方を覚えましょう。

キャンプで使えるロープワーク

ロープワークには沢山の種類があります。キャンプで使える基本のロープワークを確認しておきましょう。

ロープに自在金具がないときは自在結び

自在金具を失くした、忘れた、元々付属していない等のときに活用できる結び方です。自在金具のような役割をロープで行うことができ、結び目を移動することでロープのテンションを自在に変えることができます。 タープを張る時にペグに結びつけるときに必要となり、基本の結び方です。頻繁に使用することがあり、難しくないので必ずマスターしておきましょう。

フライシートのループ固定にはもやい結び

別名「キングオブノット」と言われ、結びやすいのにほどけないのが特徴です。ロープの先端に輪っかを作った形で、力が掛かっても作られた輪の大きさが変わらないので、タープに自在金具を付けるときやフライシートの固定時に使います。 タープを張るとき以外でも、高低差のある川から水を組むときにバケツに括り付けて使用することもできます。

巻き結びでタープを木にくくりつける

ハンモックの設置や木を利用したタープの設営など棒状のものに括り付けるのに最適な結び方です。幅の狭い森林などで木と木にロープを渡したりとポールが立てづらい場所でとても重宝するでしょう。 結ぶのもほどくのも簡単なのが特徴です。ロープを濡らした状態にすると強度が増します。ただし、ほどけなくなるので注意が必要です。 登山やヨットを一時的に繋いでおくとき、古本などを束ねるときにも使用されるほど実用性の高い結び方です。日常から練習しておくとよいでしょう。

タープの張網を強く引くにはトラッカーズヒッチ

名前の由来でもある、車に積んだ荷物を固定するのに多く用いられる結び方です。ロープを滑車の容量で少ない力で引き強いテンションを掛けることができます。 自在結びよりも強くテンションが掛けられるため、木と木にロープを張りタープを設営するとき、シュラフなどを干したいときなどある程度の強度が欲しいときに使用します。テンションを緩めれば簡単にほどくことができるのも便利ですね。

タープとロープを結びつけられるふた結び

別名「トゥーハーフヒッチ」と言い、ひと結びを2回繰り返すだけで結べます。結ぶのもほどくのも簡単です。ロープに力が加わっている間はほどけづらいですが、引っ張る力を弱めると簡単にほどけます。逆に、負荷を掛けすぎると結び目が締まりすぎてほどけなくなるので注意してください。 木や柱に結びつける、張り網を設置するときによく利用される結び方です。強度があるので自在結びの逆側の結びに使われることが多いです。簡単な結び方なので覚えておきましょう。

輪っかを作るには二重8の字結び

結んだ形が数字の「8」に似ていることから付いた結び方です。非常にほどけにくいがほどきやすく、切断されにくいのが特徴です。8の字結びもありますが、違いはロープを2重にしているかどうかという点。2重にすることで輪っかを作ることができます。 非常に安全性が高く、危険を伴う登山やクライミングでのハーネスとロープを結ぶときによく使われます。タープ設営のときはタープポールの先端に引っ掛けるための輪っかを作れるので活躍度は高いです。

2重テグス結びで短いロープを連結

2本のロープを結んで長さを確保したいときに使います。2本のロープの太さに違いがあっても大丈夫です。テグス結びよりも一回結びが多いので、強度が増します。2重テグス結びも信頼性のある結び方でクライミングの崖などを降りるときに使用されます。 キャンプでは木と木との感覚が広く1本のロープでは足らないときに使うことができるでしょう。長いロープが作れるのでテントやシュラフを干すのに便利です。

ロープワークでタープを設営

タープを設営するときに使えるロープワークは何でしょうか?せっかくなので、基本の結び方3種を使って設営してみましょう。

巻き結びでロープを木に結び付ける

タープは日よけや雨よけになるので、ソロキャンプでもあると便利です。ウィング型やヘキサ型であれば一人でも設営が簡単なのでおススメです。タープの種類や張る形がさまざまで、張り方のデザインによって設営の方法も変わるので、設営前にどのように設営するかをイメージしておくことが大切です。 森林などの狭いスペースでタープを設営するには、木をポール代わりに使用して設営するのがよいでしょう。その際、必ずテンションに耐えられる丈夫な木かどうか、周囲の木の様子など安全を確認して設置場所を選びましょう。 紳士らしく木肌を傷つけないようにロープを結ぶときは、木にタオルなどを巻いて保護する優しさを忘れないようにしましょう。

トラッカーズヒッチでタープに

次に、木に結んだロープの反対側をタープに結びつけます。結び方はしっかりとテンションの掛けられるトラッカーズヒッチが良いでしょう。しっかりと固定できたことを確認したら次のステップです。

自在結びでペグと固定

それぞれのペグを打ち込んでいきます。このときロープは結び目を移動させることによってロープを張ったり緩めたりテンションの調整が簡単にできる自在結びをしておいてください。さらに最初はテンションは緩めにしておくのがポイントです。 ペグが全て打ち込めたら、少しずつロープのテンションを強めていきます。1カ所ずつ仕上げるのではなく、全体の様子を確認しながら少しずつ行っていき、シワが無く綺麗に張れたら完成です。

ロープワークでキャンプをスマートにしよう

ロープワークについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか?使用する場面に遭遇しないと実践で活用することはできませんが、いざというときに慌てずにロープを使いこなせると、キャンプライフがより充実するのではないでしょうか? ロープワークの基本を押さえてアウトドア上級者の仲間入りです。ソロキャンプを計画しているなら、練習を兼ねてできるだけ多くのロープワークを取り入れてみるのがおススメです。仲間とキャンプに行った際にロープを使いこなせるようになっていれば、一目置かれる存在になれるはず。ぜひ実践に出掛けましょう。

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