ストレッチに使う棒の名称はストレッチポール
どんな人でも日常生活を繰り返していくうちに体にゆがみが起こるものです。体がゆがんだまま生活を続けると、特定の場所に負荷がかかりすぎることにより肩こりや腰痛などの症状を引き起こす原因となります。 そこで、体のゆがみを整えるためにストレッチを行うことが大切ですが、自己流でやるとかえって体を傷めることにもなりかねません。 そこで取り入れてほしいアイテムが「ストレッチポール」。ストレッチポールの効果は、乗るだけで体のゆがみを解消してくれるだけでなく、脳もリラックス状態になりやすく、体も心もリラックスできる効果が期待できます。正しい使い方を心得て、自分に合うストレッチポールを探してみましょう。ストレッチポールの効果
ストレッチポールの効果について解説していきます。肩甲骨まわりをほぐす
仕事やスポーツなど、前屈みの動きが多い現代。体のゆがみはこういった日常生活から生まれます。そこで、ストレッチポールを使うと、背中を中心に体をほぐす効果を得られます。 ストレッチポールに乗って、簡単かつ手軽な運動をすることで、体の比較的外側にあるアウターマッスルが緩み、リラックスした状態になります。 それに伴って、体の内部にあるインナーマッスルが刺激され、関節などが本来の位置にもどり、自然な姿勢を取り戻すことができるのです。 さらに、体がリラックスするのと同時に、副交感神経を優位な状態に作り出すことで、脳内リラックスにもつながります。肩や胸周りがストレッチポールで緩められると、肩こりの改善にもつながるので、年齢関係なく使ってみる価値があります。骨盤を整える
日常生活をはじめとして、骨盤や背骨などが曲がったまま生活している人が多く、それに気がついていない人がほとんどです。これは将来的に、肩こりや腰痛などの原因になってしまいます。 そもそも、正しい姿勢というのがどういうものかもわかりにくいもの。しかし、ストレッチポールを使えば自然と正しい姿勢に強制されるので、気楽に姿勢の改善を促してくれます。 ストレッチポールは、体操の内村選手達が使っていたことでも有名ですが、姿勢のきれいさを競う競技では少しのずれも許されません。そのため、特に姿勢の重要な体操選手などには重宝されているようです。つまり、ストレッチポールは姿勢の一流プロのお墨付きをもらっているようなものといえます。腰痛の予防効果
姿勢のアンバランスは、体のさまざまな部分に影響してきます。特に、肩や腰などへの影響は顕著です。腰のゆがみは、腰痛の原因といわれています。腰痛は、座り仕事のサラリーマンやOLをはじめ、スポーツ選手に至るまで、多くの人を悩ませる慢性的な症状の1つです。 この要因のひとつとして、姿勢のゆがみがあげられます。よって、腰痛を予防する意味でも、ストレッチポールを愛用することは望ましいことです。ただ、1つだけ注意があるとすれば、すでに腰痛持ちの方にはストレッチポールは刺激が強すぎてかえって腰痛を悪化させてしまう可能性があるので、使用は避けたほうが無難。 普段から同じ体勢をキープし続ける仕事などで腰に負担がかかっている方には、腰痛になる前にストレッチポールの使用を検討されるほうがよいでしょう。体幹が鍛えられる
ストレッチポールは、体幹を鍛える効果もあります。ストレッチポールを使うことにより、体の外側の筋肉が緩むと同時に、内側のインナーマッスルで体全体のバランスをとるようになるので、自然と体幹の強化につながるのです。 体幹を鍛えると、普段より体のバランスをとるのが上手になるだけではありません。筋肉を鍛えるので、基礎代謝も同時に向上します。 すると、脂肪を燃焼させる効率もよくなります。結果的に体も痩せやすくなるので、ダイエット効果を得ることにもつながるのです。姿勢がきれいになるだけでなく、無意識に痩せていたなんてことも起こりうるので、相乗効果を狙って使ってみるのも一策です。基本の使い方をマスターしよう
基本の使い方をマスターしておけばより効果的に使用することができます。基本姿勢は仰向け
ストレッチポールの基本的な使い方は、仰向け姿勢で行います。実際に仰向けになる方法としては、以下の通りです。 まず、ポールの端に座り、そこから両手を床についたままゆっくり背骨から後頭部までぴったりとストレッチポールの上で仰向けに寝転びます。これが基本姿勢であり、他の動作をするにもこの仰向けから動作を開始するので、まずはこの姿勢になれることが大切です。 この基本姿勢でバランスを保っていられるようになるだけでも、一定の効果が得られます。肩こりに効果的なエクササイズ
肩こりは、頭痛や歯痛にまでつながるほどつらい症状の1つです。肩のこりをほぐして、すっきり快適な生活を送りましょう。おすすめのエクササイズは以下の通りです。肩を正しい位置に整える床磨き運動
肩こり解消には、肩をもとの位置に戻すことが重要です。床磨き運動は、肩をもとの正しい位置に戻す効果があります。 方法は、両腕の手の甲を自然に床につけて、小さい円を動かすだけの運動です。回す回数は、内回り外回りともに、10回程度で問題ありません。 これを継続していれば、次第に円を描くのもスムーズになり、それにともなって、肩の位置も自然に戻ってきます。固まった肩甲骨をほぐす肩交互運動
肩の交互運動も固まった肩甲骨をほぐし、肩こりの解消へと役立ちます。方法は以下の通りです。- 1.腕を肩と直線になるようにして、肘から先を地面にたいして垂直にたてます。
- 2.手のひらの向きも肩と平行にしましょう。
- 3.この状態から片方の手は肘を支点に甲が床につくように上側に倒し、同時に反対側の手は手のひらが床につくように下側に倒します。
- 4.終わったらまた肘を支点に戻し、左右反対の運動を繰り返します。