おすすめの資産運用は
40代〜50代と社会人としての経験を重ねてきた人たちにとって、より身近な話題となる「老後の備え」子育てなどもひと段落し、自分の時間、お金共に余裕が出来る頃かと思います。
現在は、銀行預金や定期預金などで、ただ貯金しているだけでは年間1%にも満たない場合が多いのです。そこで、最近注目されているのが、資産運用です。もっと多額の資産を持っている人がする事と思っているのは一昔前の話です。今回は1000万円から考える資産運用について一緒に考えていきましょう。
1000万円の資産を運用する方法
まず、1000万円が自由に運用出来るともなれば、出し惜しみなく存分に資産運用することが出来ます。1000万円を元手にギャンブルにつぎ込んだ次の日には目も当てられませんが、そのようなことをしない限りは資産を増やす可能性は多いにあるのです。
保持が目的の貯金
定期預金に預けると、そのままにしておく人が多いと思います。満期にならないと引き出せないというデメリットはありますが、定期預金にしておくことで普通預金より利息が高くなることが多いのです。しかし、利息が付くとはいえ、現在日本国内のどこの銀行でも1000万を預金したとしても、利息は微々たるもの。それを資産運用というには、魅力が足りません。
ですが、保持するという面から考えた場合では、預金した時点で安全な運用法と言えます。長期間の定期預金の場合は、利息が変動し契約した時から解除するまでの間に利息が下がった場合は得をしますが、その逆に契約当初よりも今、契約した方が利息が上がるという場合もあるのです。
あくまで保持することが目的だとしても、短期間の定期預金を上手く運用することも可能ではあります。低リスクではありますが、低リターンの資産運用といえるでしょう。
分配金を得やすい不動産投資
リターンの大きい資産運用方法の中に、不動産投資というものがあります。人口減少後も価値の下がらない物件を見つけるのは大変ではありますが、相続税対策としても有効なのもあり人気な運用法となります。
不動産投資の方法は大きく分けて2種類あり、不動産を直接保有して自身で運用する方法の「直接投資」と、REIT(リート)の投資口を保有する方法の「間接投資」があります。
直接投資は自身で運用していくので、不動産投資の知識や判断能力が必要となりますが、自身の運用次第では間接投資よりも多くの利益獲得を狙うことが出来ます。間接投資は運用会社に一任して分散して運用してくれるので、安定的なリターンを期待出来ます。直接投資ほどの利益は出ませんが、分配金も得やすいため安全な資産運用方法と言えるでしょう。
24時間取引の可能なFX
?近年は少額からでも投資できる事から、話題となっているFX。
FXとは外国為替証拠金取引のことを指し、低コストで大きなリターンを期待出来る資産運用法です。レバレッジにより入金の25倍までの金額を使うことが出来るために、大きな金額をかけて資金に心配することなく取引することが出来ます。
ギャンブル性もあるため、使い過ぎには禁物ですが、外貨預金として使えば優れたパフォーマンス力を発揮してくれます。さらに為替差益やスワップ金利を狙えますし、レバレッジを活用すれば本来の数倍〜数十倍の利益を期待出来るのです。スワップ金利は外貨預金に比べ大きく利益を見込めますし、毎日少しずつ受け取ることも出来るというメリットもあります。
良いとこだらけのFXですが、もちろんリスクも存在します。リターンが大きいので、その分リスクもとても大きいと言えます。さらに為替リスクとスワップ金利の支払いがあり、レバレッジを活用していればリスクも倍々になっていきます。何かの拍子で急激に為替レートが変動した時や、思わぬアクシデントに見舞われた場合は借金を背負うこともある、ハイリスクハイリターンな資産運用方法と言えるでしょう。
株価変動で利益を得る株式投資
自由に運用出来る株式投資は手数料も抑えられて海外にも資産を分散出来るため、人気な資産運用法と言えるでしょう。株式投資は、購入価格と売却価格の差からなる売却益(キャピタルゲイン)と、株主が年に数回受け取れる配当金(インカムゲイン)からなります。
株主優待も受け取れる企業もあるので、購入したものによっては金銭的な配当以上に、思いもよらぬ利益が見込めるでしょう。リスクや投資期間を自由に選択出来るので、インフレリスクや為替リスクを避けることや、短期的に伸びそうな株をまとめて買うなど柔軟な投資が出来ます。経済悪化などで急激に株価が下がることはありますが、投資額以上の損失は少ないため、リスクは限定的だと言えるでしょう。
プロにおまかせの投資信託
ここまで色んな資金運用方法について触れてきましたが、やはり自分ひとりで始めるには不安があるという方におすすめなのが、投資信託です。
1000万円を専門の方に預けて、資産を運用してもらうという形になります。リスクやリターンの大きさを自身で設定することが出来るので、値動きなどを細かく見ておく必要がなく、忙しい人でも安心して運用することが出来ます。
運用会社が運用した収益の一部を分配金として受け取ることが出来るという手軽さから人気が高く、リスクが大きい新興国株系の投資信託ならば、年間75%以上と非常に大きなリターンが期待出来るプランもあります。手数料が高めな点を除けば、比較的安全な運用法なのです。
ローリスクな個人向け国債
資産運用はやってみたいけど、どうしても元本割れが心配だという人には、個人向け国債がおすすめです。
個人向け国債とは日本が個人投資家向けに発行する債券のことで、増やしたお金を守る手段としても有効です。日本国が財政破綻する場合を除けば元本割れがないので、数年後の教育資金など減らしてはいけないお金の預け先としては最適です。金利情勢に応じて金利変動が起こるので、インフレリスクにも柔軟な対応を見せてくれます。
資産運用時に知っておきたいリスク
資産運用時に関わらず、リスクというものはどんなものにも付いて回るものです。ですが、予めどんなリスクが起こるかを知っておくことによって、リスクは回避出来ますし、もしリスクを被っても最小限のものに抑えることも可能なのです。
金融機関が破綻するリスク?
どんなものにもリスクは付きものと言いましたが、インフレによるリスクは突発的であるため、大変予想がつきにくいです。銀行が経営破綻してしまった場合、預金者を保護するペイオフ方式というものがあります。ペイオフ方式により1000万円までの元本は保証されますが、金利の差額が無くなってしまうということがあります。
そこまで頻繁に起こる、そして多いリスクではありませんが資産運用をする上では覚えておきたいリスクと言えます。
売り時を誤ると損失が出る?
何かしら資産運用をやっている人にとっては、損をすることは恐怖の対象でしかありません。特に株やFXで資産運用している人にとっては、売り時を間違えると大きな損を被ることになります。明らかに損をすると分かっていて売ってしまうなら問題ないのですが、大きく上がる前兆の時に売ってしまうと、3日3晩は頭を抱え、枕を濡らすことになるでしょう。
為替変動のリスク?
為替変動リスクは、その名の通り為替レートの変動による値動きによるリスクです。外国為替レートが変動することによって損をすることがあります。投資対象の価格が上下することでリスクがあるわけですが、一方で差益を得られるリターンにも十分なり得る可能性があるのです。
価格変動のリスク??
景気が悪化すると下落する傾向にある価格変動リスクは、恐れるべき対象なのですが、同じく利益の対象として見られることにもなります。価格が通貨ベースで上下するわけですが、捉え方によっては大きなリターンにもなるので、見極めは重要になってくるでしょう。
そうならないためにも、情報収集や世界情勢、金融施策などに対してもチェックしておくことがリスク回避にもつながり、資産運用を成功させるポイントと言えるでしょう。
投資で賢く資産を増やそう
資産運用のリスクを数多く述べてきましたが、どんな運用にも大きなリターンがあるというのも覚えておくと前向きに考えられとかと思います。資産運用はやり方次第では将来の財産にもなるので、この機会に大きく一歩踏み出してみるといいのかもしれません。