登山靴とアイゼンの相性は まず、アイゼンを選ぶ前に靴です。夏山では土や岩、木の根や草木に対応できるような靴を選ぶと思います。冬山では岩、雪、氷に覆われた場所を歩くのに対応できる靴を選びます。 靴といっても多種多様ですので保温断熱性があるか、グローブをつけたままでも脱ぎ履きや調整ができるか、厚めの靴下を履いても問題はないか、そこが固く曲がらない靴かなどいくつも選ぶポイントがあります。 そして今回のアイゼンということで一番大事なのがアイゼンを装着できるようコバというかかと部分に出っ張りがあるかどうかです。 アイゼンの中にはどんな靴にも対応できるものもありますが、コバがあるものに相性のいいアイゼンをつける安心感は何よりも大切です。 アイゼンを選ぶ時におすすめの選定ポイント 一言でアイゼンと言っても色々なタイプのアイゼンがあり、どれをどういう風に選べば良いかわかりませんよね。そんな人のためにポイントをまとめましたので参考にして下さい。 登山レベルに合わせた爪の数 アイゼンには爪の数が4本、6本、8本、10本、12本、簡易チェーンといくつかの種類があります。 一般的に爪の数が4〜6本のものをコンパクトアイゼンと呼んだりします。アイゼンには長い爪のほかに短い爪もありますが、短いものは本格的な登山には不向きですので長い爪のものを買うのをお勧めします。 アイゼンの爪の数はどんな山に登るかで決めます。低い山や夏山の残雪歩行での使用であればコンパクトに収納できる4〜8本爪が適しています。 本格的な冬山になりますと8本以上が推奨されていますが、安全のためにも購入するのであれば前爪もある12本のタイプが良いと思います。アイスバーンの上を歩く時の安心感がすごく違います。 履きやすい重さ アイゼンを選ぶ上で大事な要素の一つに重さというのがあります。アイゼンを靴にはめて歩く場合、運動靴より重い登山靴+アイゼン+雪と普段の生活から比べると、足かせをされながら歩いていると言っても過言ではありません。 よって靴の重さもありますが、アイゼンの重さも体力の温存に関係してきます。夏山の渓谷でのアイゼン使用では、一部でアイゼンを使用しあとは収納してザックで持ち運ぶなどさまざまですが、アイゼンを運ぶ事には変わりません。行く場所の状況に合わせ、オーバースペックにならないように選ぶことも軽くすることの一歩かもしれません。 持っている登山靴との相性 アイゼンには靴の前後にコバが必要なワンタッチ式とうしろにコバが必要なセミワンタッチ式、コバを必要としないストラップ式の3種類があります。 ストラップ式はほぼどんな靴にも対応できますが、フィッティングが悪いこともあります。冬山に行く靴にコバがついているのであればワンタッチ式かセミワンタッチ式のアイゼンをおすすめします。 靴によっては靴底とアイゼンの形の相性が悪いこともありますので、現物合わせでしっかりと調整したりして、合うものを選んでください。 信頼している登山メーカー 山用品を選ぶ上で値段が高いと感じることがあると思いますが、何はともあれ命を懸ける大事な装備なので高いのです。命を懸ける物が途中で壊れたり、機能が十分発揮できないようなことがあれば、最悪の事態となってしまいます。 そんなわけで一緒に行く仲間などで話をしっかりとし、信頼のおける登山メーカーの物を選ぶことをおすすめします。 簡単に有名メーカーを紹介しますとモンベル、CAMP、ブラックダイヤモンド、グリベル、ペツル、マウンテンダックス、ノースフェイス、スノーピークなどですが、ここではあげられないくらい玄人好みのメーカーも沢山あります。 登山初心者にもおすすめのアイゼン これから紹介するアイゼンはごく一部ですが、間違いのないものを紹介します。登る山、ルート、持っている靴などから安全に登山出来るものを選んで下さい。 モンベル スノースパイクシングルフィット1129611 モンベル(mont‐bell) スノースパイク シングルフィット 1129611 ブラック BK 「モンベル」の4本爪アイゼンです。裏面のプレートが波状になっていて、雪が付きにくくグリップが効くようになっています。本体は190gととても軽く、着脱が簡単にでき、革靴にも装着可能です。 マウンテンダックス4本爪アイゼンhg121 マウンテンダックス(mountain dax) 4本爪アイゼン _ HG121 爪が頑丈で品質も高く何よりも脱着がしやすいです。慣れると1分くらいでできるようになります。締め増しもスムーズにできますのでお勧めの軽アイゼンです。 スノーピーク トレックシックスセットs082 スノーピーク(snow peak) トレックシックスセット S082 この商品は、どんな靴(例えば長靴)にも装着可能です。雪山にはもちろん街中でも大雪の時には活躍できるそんなアイゼンです。スノーピークというメーカーはアウトドア好きなら一つは持っていたいアイテムですよね。 Black Diamond(ブラックダイヤモンド) セラックプロ BD33053 Black Diamond(ブラックダイヤモンド) セラックプロ BD33053 前コバを金具できっちり固定しますのですごく安全ですし、簡単です。爪も12本のタイプなので本格的な冬山登山にも対応可能です。ただし、着用できるのは前後にコバがついている冬山用の靴になりますので注意してください。 アイゼンのおすすめ活用法 アイゼンはどんな時に使うのかですが、主に低い山や雪の上を歩く際に使ます。単なる重い荷物にしないように使う時にはしっかりと使い安全な登山に挑戦した下さい。 低い山の備えに 低い山であれば4〜6本の軽アイゼンで問題ない。そんな山に行くのであれば「備えあれば憂いなし」で少しでも雪の心配があるのであれば必ず持参しましょう。 低い山だから大丈夫などとは思わないでください。雪や氷があるのであればアイゼンは必須で、アイゼンをつければ何の問題もなく歩けます。 住んでいるところはまだまだ暖かかったりしても、山の上などは気温が低かったりと状況は全然違います。 積雪時の雪渓歩きに 山の北斜面や日陰部分だけ雪が残っていたり、登山道が凍っていたりする場合が多くあります。そんなときは登山靴で大丈夫と思っても、アイゼンをつけてみてください。 アイゼンをつけて歩くと、何とも言えぬ安心感が得られどんどん歩けます。アイゼンを履いた時は普段より蟹股に歩いたり、足と足の間を開いて歩くことをお勧めします。そうしなしいと、アイゼンがズボンのすそなどに引っかかてしまい転んでしまいます。 軽いアイゼンでは平らなところや簡単な斜面までですが、前爪のあるタイプであれば冬山にも登れ、普段では通らない道を通れたり夏山を行き尽くした場合でも新たな発見ができます。 登りにくい急斜面に 登りにくい急斜面で登山靴では滑ってしまい、どうにもならないときなどにもアイゼンが活躍します。見た目からも想像できるように、爪が土に刺さり安心して登れるようになります。 ただ注意が必要ですが、石などの岩場ではアイゼンが刺さらないので、石を避けたりしないと余計に危険度がアップしてしまいます。 アイゼンを装備して安全な登山を楽しもう 登山というのは準備が大事です。いくら装備をしっかり持っても、使い方やそのものの機能を最大限活用できるかが大事です。今回紹介したアイゼンもお守りのために持っていくのではないので、自分が持っているというか履いていく靴に装着することができるのか、登る山や時期に対して安全なアイゼンかなど事前に調べ、現地で素早く脱着ができるように練習していくことが必要です。 山は自然ですので無理を絶対にせず安全な楽しい登山になるよう祈っています。 RELATED POSTS 関連記事一覧 筋トレ効果が出始める期間を知ろう|筋トレの目的別効果も大公開 | 2020.04.06 人気の「ダンベルスクワット」で鍛えよう。正しいフォームや効果とは | 2020.04.06 男性用の白髪染め初めての方は必見|どこから見ても隙のない男へ | 2019.09.05