自分に合った投資アドバイザーを探そう
「投資に興味がある」という人も多くいることでしょう。しかし、初めて投資をするにあたって、まず何に投資をすべきか、どのような投資計画を立てればよいのか、初心者には判断が難しい部分もあります。そんなときに、投資判断についてアドバイスをくれる専門家、「投資アドバイザー」が強い味方になってくれます。
そこで、見通しのよい投資計画を立てるために、相談すべき投資アドバイザーについてご紹介します。
投資アドバイザーはどんな人
そもそも、投資アドバイザーとはどのような人物を指すのでしょうか。まず初めに見ていきましょう。
投資判断の助言をしてくれる
投資助言代理業、通称「投資アドバイザー」は、株式や債券などの有価証券に購入するタイミング、銘柄、また売買の方法など投資の基本的な方法を助言してくれる業者のことのです。
投資アドバイザーは実際には投資を代理で行ってくれるわけではなく、あくまでもアドバイスをしてくれるだけであり、実際に投資を行うのは本人であることが特徴です。
8種類の投資アドバイザー
投資アドバイザーは、その所属する機関によって銀行、証券会社、保険会社、FP(ファイナンシャルプランナー)、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)、ファンド、フリーの投資家に分けられます。これらはそれぞれ得意分野が違うことを知っておくことが大切です。
例えば、銀行機関での投資アドバイザーは主に預金や国債などについて詳しく、証券会社の場合金融証券の売買に精通し、保管会社のアドバイザーは保険商品を扱う、というように、それぞれの機関に関係した投資方法を得意としています。
自分が投資をしようと考えている分野に合った投資アドバイザーに相談することが大切です。
自分の求める投資アドバイザーの選び方
投資アドバイザーに相談をするならば、よい投資結果を招いてくれる人物を選びたいものですよね。そこで、自分が求める投資アドバイザーの選び方を見ていきましょう。
アドバイザーの経験や専門分野を調べる
投資アドバイザーにはそれぞれ専門、得意分野というものがあります。これにそぐわない分野での相談を持ち掛けても、自分の求める回答は返ってこないでしょう。
つまり、投資アドバイザーに相談を持ち掛ける前に、その相手となるアドバイザーが自分が行おうとする投資の分野の知識、あるいは投資経験を知っていることが大前提となります。
アドバイザーの人柄を確認する
アドバイザーも人間ですから、各々人柄が異なります。アドバイザーとして相談するのに適した人物像は、話をよく聞いてくれ、かつ自分と価値観の合う、よい関係を築くことのできる相手です。
場合によっては長い期間付き合いを持つことになる相手なので、自分にとって信用のできるパートナーを選びましょう。
顧客評価が高いアドバイザーを選ぶ
リスクのある投資のアドバイザーなので、当然慎重に投資アドバイザーを選択することが重要です。そこで1つの指標となるのが、「顧客評価」。
過去に利用した客からの評価が高いということは、「投資の助言が上手であり、満足のいく投資結果に終わった」ということです。そのため、投資アドバイザーを中心にビジネスを行い顧客からの満足度が高いアドバイザーからは、よりよい投資助言を受けやすいといえるでしょう。
運用結果を重視する
アドバイザー選びは、既存の客からの評価点が重要な目安です。しかし、それはあくまでも目安であり、有名なアドバイザーに依頼をしたとしても運用結果が芳しくないのであれば、アドバイサーの変更を検討してもいいでしょう。
なぜなら、いくら他の顧客には満足のいく投資計画であったとしても、それが必ずしも自分に合うとは限らないからです。
投資アドバイザーとの相性の良し悪しは、運用結果で分かります。短期間での損失であれば問題はないですが、長期的に大きな損失がある場合、自分には合わない投資方法なのだと割り切って別のアドバイサーを探すのも方法の1つです。
投資アドバイザーを選ぶ時の注意点
世の中には投資アドバイザーを名乗る人物が数多くいます。もちろん優れたアドバイザーもいますが、中には信用に置けない相手も存在します。そのような相手を見抜くための注意点を確認しておきましょう。
助言資格のない人に騙されない
実はテレビなどで見かけるあどばいさー、ファイナルシャルプランナー、評論家などの人は、投資家に対し個別に助言をする際に必要な「投資顧問」や「証券外務員」などの資格を保有していないケースが多いです。
つまり、これらの人々が確実に投資アドバイザーとしての資格を持つわけではありません。したがって、これらの人々の言葉が必ずしも自分の役に立つとは限らないということを認識しておきましょう。
銀行や証券会社を利用するときは要注意
銀行や証券会社は、投資信託や金融商品を扱うことがメインであり、その先の投資助言までは専門としていないケースがあります。そのため、銀行などにアドバイスを求めたところ逆に資産が減ってしまう場合もあるのです。それらの担当者の言葉は参考程度に留めておくよいでしょう。
また、銀行や証券会社の中には、顧客の資産を増やす、ということよりも投資信託などを販売することに重きを置いているところもあります。そのような場所では良い投資助言が受けられないどころか、別の金融商品を勧められることも。
また、銀行などの担当者は投資信託の銘柄については詳しくても、専門的な投資の知識を持たないケースが多く見受けられます。つまり、商品を売る事だけに特化しているということです。
このような相手は、資産を増やすための投資アドバイザーには向きません。
断定口調の宣伝に注意
投資の世界は運に大きく左右されます。投資について詳しければ詳しいほど、そのことは熟知しているはずです。したがって、投資運用において「絶対」、「必ず」などの断定口調を繰り返す人物は信用に置けない、ということになります。このような人物には注意するようにしましょう。
投資アドバイザーは慎重に選ぼう
大切な資産の増減にまつわる投資アドバイザーは、今後の人生にも影響を及ぼす可能性があるので、慎重に選びましょう。また、評判がよいからと資産が減っていく投資方法を続けていくのも得策とはいえません。
損をしてしまわないよう、自ら知識を蓄えておくとともに、よいビジネスパートナーとなりえる投資アドバイザーと巡り合い、納得のいく投資運用を行うようにしましょう。