投資の種類はどれぐらいあるのか
皆さんお金は欲しいですか?やはりお金がないよりはあった方が良いに決まっています。コツコツと少しずつ安全に増やす方法も良いですが、もっと効率的にお金を増やす方法もあります。投資です。
この言葉を聞いて、怖いと身構えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は知識があれば、投資はそんなに怖いものではありません。そうはいってもどういった投資があるのかすら分からない。この記事では投資の種類を説明していきます。投資の知識を身に付けて、お金を増やしてください。
どんな投資がおすすめなのか?
おすすめの投資と聞くと、リスクが少なく利益の多い、万人受けする初心者向けの投資と思われるかもしれませんが、そうではありません。
投資をする際に考えなければならないのは「何のために投資をするのか?」「リスクはどのくらいあるのか?」の二つです。それを考えたうえで投資の種類を見て行きましょう。
安定して低リスクな個人向け国債
まず紹介するのが、日本に投資する、個人向け国債です。日本が破綻しない限りは投資したお金は保証され、投資の中では安全度はかなり高い方です。
利率は銀行に預けるより高く、(最低でも0.05%)年2回、利息が支払われます。利益が高いとは言えませんが、ただ銀行に預けておくだけよりは利益があると考えておいて良いでしょう。
個人向け国債よりは利率の高い社債
個人向け国債が国に投資するのに対して、個人向け社債は企業に投資するものです。10万から投資でき、満期は1年から。
途中で売却することも可能で、利益は売却した場合の利益、満期まで保有した場合の利息です。リスクは投資した企業が倒産した場合ですが、大企業に投資すれば、簡単に倒産することは少ないです。
個人向け国債はよりは利益を得たいが、なるべくリスクは少なくしたいという人にはおすすめでしょう。
安定した収入で人気の不動産投資
マンションやアパートを購入して、その賃料を得る投資が不動産投資です。長期的に安定した収入が入るので、将来働けなくなったときの収入や年金対策になります。
別に収入を得ている場合、節税対策も期待できます。リスクとしては、長期保有が条件であることや、金利によって投資した不動産のローンが変化するなどが上げられます。
年金対策にはIDECOで安心。IDECOとは自分で毎月一定額のお金を投資し、自分で運用する商品を選び、お金を運用する物です。
運用したお金は60歳以降に受け取ることが出来ます。老後の年金対策におすすめな投資で、IDECOはさまざまな税制優遇対策も行っています。
FXの特徴は大きな利益のレバレッジ取引
FXとは、インターネットで専門の業者により外国の為替を取引するものです。最大の特徴はレバレッジ取引という、少ない額を投資して大きな利益が期待できる取引です。
ただ大きな利益が期待できるということは、場合に寄っては高額な借金を負う可能性もあります。使い方には注意が必要です。
純金積み立てコツコツ
金、銀などの貴金属を購入する投資法の一つです。他の投資法と違い、(もちろん上がり下がりはしますが)価値がゼロになる可能性は少ないです。
自分の資産の投資を、さまざまな方法で分散して投資する場合に、資産を守る一つの方法として持っておくとよい物でしょう。
誰もが知ってる株式投資
ここからは投資と聞いてまず思い浮かべる人が多い、株式投資について見て行きましょう。
株は怖いものじゃない
株式投資とは企業が発行する株を買い、それを売買したり、一定の期間期間保有して配当金を得たりするものです。株はさまざまな理由で上下します。
安いときに買い、値段が高いときに売れば当然利益が出ます。良く「株で借金」などという言葉を聞くと思いますが、株は投資額以上の損はしないのでリスクは調整ができます。
株式投資をより簡単に。テーマ型投資
テーマ型投資とは様々なテーマに沿って投資ができる投資です。企業の株の銘柄を買う場合はその企業をある程度分析しなければなりません。
テーマ型投資は一つのテーマを選択すれば、関連した銘柄が10銘柄パッケージされた物として、最低金額10万円で買える仕組みになっています。過去どのくらい値上がりして来たかも見ることができます。
一般的な株式投資が難しそうと感じる人も手を出しやすいでしょう。保有する間も費用は掛りません。
手軽に売買簡単投資
簡単投資はスマホを使って株式を買う仕組みです。大企業などの高い銘柄の株は当然高額なものですが、簡単投資はこの銘柄を小分けにして、最低金額1,000円から手軽に買えるものにした物です。
ミニ株より手軽に売買できるサービスと言えるでしょう。
銀行とうまく付き合おう
ここからは銀行で扱われている様々な投資を見て行きましょう。皆さんが一般的に行っている銀行預金も僅かながら利息が付き、お金が増えるという意味では立派な投資と言えます。
なんとなく銀行預金はリスクのある投資とは違い、一度預けてしまえば安心という印象がありますが、銀行預金にもリスクがあり税金が発生します。
銀行にも三菱USJ、三井住友、みずほなどのメガバンクから、地方銀行、農協、ネット銀行などのあまり知られていない銀行までさまざまです。
銀行とはどう付き合うのがかしこいやり方なのでしょうか?
銀行預金も立派な「投資」
銀行預金も投資の一種とは先に述べました。しかし、皆さんご存知のように現在銀行の金利は大変低いです。
生活するうえで利便性があり、また信頼性が高いという意味では、メガバンクに代表する大手都市銀行がおすすめです。
しかし少しでもお金を増やすために、貯金目的でお金を預けるならネット銀行が高金利で手数料も低いです。ですが銀行預金を投資として見る場合、それほど大きな差があるとはいえません。
銀行預金のリスクとしては1,000万以上のお金は保証してくれないという倒産のリスク。インフレになるとせっかく貯めた貯金の価値が下がってしまうというインフレに弱いというリスクが上げられます。
銀行の預金はお金を守るという意味で考えた方が良いでしょう。
為替の差額で儲ける外貨預金
外貨預金とは日本円を海外の通貨に変えて銀行に預けておくというものです。外貨預金のリターンとしては、普通の預金のように金利が貰えること。
日本円と、買った海外通貨との為替差益というものを貰える可能性があることでしょう。銀行預金の部分で説明したように、現在日本の金利は底辺です。
言い換えれば海外の金利は、日本の金利よりは高いということで、金利の高いアメリカの通貨である米ドルや、オーストラリアの通貨である豪ドルは人気のある外貨商品です。
米ドルが安いときに買い高いときに売れば、その分の為替差額の儲けが出るというわけです。
これが為替差益というものです。外貨預金のリスクとしては、為替差益が必ずしも儲けが保証されるものではなく、円高や円安によって損が出ることもあるということです。
満期までの期間が長いと当然お金の上下の期間も長くなります。
まかせて安心信託系投資
ここまで自分で買い、運用していく投資を見てきました。投資の中には運用の専門家に商品を選んでもらって、運用してもらう投資方法もあります。
良く分からなくても、名前だけは聞いたことがあるかもしれない投資信託や、先ほど説明した不動産投資を、より少額でプロに任せて投資することができる不動産投資信託などです。
ここからは信託系の投資方を紹介して行きましょう。
投資信託とは何なのか?
前述したように投資信託は、投資家たちがお金を運用のプロに「信じて託す」というものです。リスクが少なく、その分リターンも少ない場合が多い、安全性重視の元本確保型と呼ばれるもの。
変動が大きく利益も大きいものまでさまざまで、投資初心者から投資に慣れた上級者まで幅広く対応した投資方法と言えるでしょう。
金額も1,000円や1万円からと少額で始められる物もあります。
手数料も安く選びやすいETF
投資信託は1日1回しか売買できないケースが多いです。そんな中、投資信託が株などのように上場し、リアルタイムでいつでも売買することができるのがETFです。
株と同じように取引所で販売されており、販売手数料もリーズナブル。投資信託のように数千円程度から取引が可能です。
株を始めたいけど、どの銘柄を買えば良いのか分からないという人も多いと思います。ETFは日経平均株価などに連動しているものもあるので、銘柄に詳しくなくても簡単に選ぶことができます。
みんなで不動産投資REIT
マンションやアパートを買い、賃料を収入として得る不動産投資は先ほど述べました。
不動産投資が一人で一つの不動産を買うのに対して、REITは運用のプロが何人もの投資家からお金を集め、そのお金で不動産を買います。
そこから得た家賃収入が、投資家にリターンとして入ってくるものです。個人投資家から人気のある投資で、資金の豊富さから多くの不動産を所有しているため、安定した収入が期待できるのも人気の一つでしょう。
2018年からスタート積み立てNISA。つまり何?
テレビや雑誌などで積み立てNISAという言葉を聞いたことある人は多いと思います。しかし、それが具体的にいったいどういうものなのかと聞かれると、よく分からないというのが現状ではないでしょうか。
積み立てNISAは2018年よりスタートしたもので、投資をより長期的に、行いやすくすることができ、個人の資産がより増えるように出来た制度です。
それ以前から、NISAという物はありました。ここではNISAの説明から始まって、積み立てNISAとはいったい何なのか、詳しく説明していきたいと思います。
そもそもNISAとは?
積み立てNISAについて説明する前に、まずNISAとは何か、ということから説明していきましょう。難しい言葉を使って説明すると、NISAとは「少額非課税投資制度」です。
私たちが仕事をしてお給料を貰う場合、税金が引かれるように、投資でお金を儲ければ、その分引かれる税金が発生します。NISAとはこの投資で儲けた「少しのお金」の税金を「非課税」、つまり税金を引かないことにできる制度です。
ではいくらまで非課税になるのかというと、従来のNISAの場合、年間で120万円まで非課税の対象になります。しかしいつまでも非課税なわけではなく、非課税期間は最大5年間までです。
まずは積み立て投資から
では積み立てNISAとは何なのでしょうか。積み立てNISAについて説明する前に、投資信託の一種である積み立て投資について説明していきます。
前述したように、投資信託は株やFXのように高額なものではなく、1,000円や1万円からと初心者でも手軽に始められる投資となっています。
積み立て投資はこの少額の投資を毎月(または毎週)コツコツと投資をするものです。一度設定をしてしまえば毎月自動的に投資をすることができます。
投資のイメージとなる、手間がかかるのではということもありません。積み立てNISAはこの積み立て投資をする際に行っておいた方が良いものです。
積み立てNISAとは?
では積み立てNISAとはどういったものなのか説明して行きましょう。
少額でコツコツ毎月投資する
これまでのNISAが年間120万円までが非課税対象だったのに対し、積み立てNISAは年間で40万までが非課税対象となっています。
積み立てNISAを最大限に使って毎月積み立て投資をするとして、毎月3.3万円程度投資に回すと考えれば良いでしょう。
NISAに比べると長期的
NISAが、非課税実施期間が5年間であるのに対し、積み立てNISAは2018年から20年間と長期的に非課税が実施されます。
積み立てNISAはコツコツと長期的に投資し、将来の資産を作るための物と考えて良いでしょう。
いつでも売却可能
積み立てNISAで購入した投資信託やETFは、積み立てNISAを実施している期間の間、購入してから20年間の間であればいつでも売却可能です。
IDECOのように60歳まで出金できないということはありません。
金融庁のお墨付き
大手銀行が進める金融商品でも、実は大きく損をする可能性が高い商品を勧めている場合も多いです。
また日本の間では、投資は元本が保証される預金などの安定的なものと、株やFXなどのハイリスクなものとに大きく分かれています。
積み立てNISAはこのような状況の中で、投資をより身近に行ってもらうために国が作った制度です。積み立てNISAの中で進めている金融商品は、金融庁が審査した一定の条件を満たすもののみが扱われています。
投資初心者でも安心して投資にチャレンジできる物ものとなっています。
これだけは気を付けよう
ここまでさまざまな投資方法を見て来ました。どれも魅力的な投資に思われるでしょうが、やはりお金を扱うことなので、投資をする上では大なり小なりリスクが伴います。
しかし投資で得たい利益が人によって違うように、投資をすることで受けるリスクの範囲も人によって違います。大きなリスクを受ける覚悟で、FXのレバレッジ取引に手を出したい人もいます。
リスクは極力減らしたいので、利益は少なくてもよいから、個人向け国債や社債で十分という人もいるでしょう。このように自分にあった投資は人によってさまざまなのです。
ここからはどんな投資がどんな人に向いているのか、それに伴うリスクと注意点を見て行きます。
自分に合っている投資は様々
投資には、良い投資と悪い投資がある訳ではなく、自分に合っている投資があるかそうでないかだけです。
しいて言うならコスト効率がよく、リスクバランスに優れ、利益が優れた商品ということになるのでしょうが、これも投資する人によって変わってくるでしょう。
まだ若い20代がする投資と、子供などの養う家族がいる30代と、将来の老後のことを考えたい年代とは、投資に回せるお金も、投資から得たい利益の額も、投資を続けられる期間も、許容できるリスクの大きさも変わってきます。
株と投資信託の違いについても、金融のことをよく熟知していて、投資に回せるある程度高額のお金があり、すべて自己責任で決めたい人は株が向いているといます。
投資を始めたばかりでまだ銘形などはうまく選べない、少額なお金で投資したいという人などは信託系の投資が向いているといえるでしょう。
投資を選ぶポイントはリスク利益期間
投資をする上では自分に合った投資リスク、投資で得る利益、投資をし続ける期間の3点が重要です。長期的にゆっくり投資を続け、老後の資産にそなえたいという人には不動産投資やIDECOがおすすめです。
何年後かのマイホーム購入などに備えたい人など、中期的にお金を増やしたい人には、利益が少ないですがリスクも低い個人向け国債や社債。
少しリスクは高くなりますが、より利益を得たいという方は信託系の投資がおすすめです。
投資に慣れていて、短期的にやや高額のお金を儲けたい人には、リスクも大きいですが得る利益も大きい、株式投資が向いているといえるでしょう。
投資や貯金は色々な場所で
投資は(銀行預金も含めて)どんな安定的なものも、必ずお金を失うリスクが存在します。10万円投資したいと仮定して、一つの投資に10万円を全部投入して、お金を全額失ってしまう可能性もあるわけです。
そんなことにならないように、貯金や投資は様々な場所に分散させるのがおすすめです。
投資をするときはよく考えて投資先を選ぼう
投資にどういったものがあるのかということが分かって頂けたかと思います。残念ながら、現在は銀行にお金を預けていても、あまり自分のお金が増えるとは言えない状況になっています。
投資には様々な方法があります。この記事を読んで、自分に合った投資を見つけ出し、投資の勉強に役立て、少しでも自分の資産を増やして欲しいものです。