手元に現金が不足している場合、キャッシングはとても便利です。
引っ越しや旅行などでまとまったお金が必要な場合、お金を工面することができます。
しかし、キャッシングには金利が発生するため、できるだけ安い金利で利用したいところです。
そこで今回は、どこのカードローンを利用すれば安い金利でキャッシングができるのか、カードローンの上手な選び方や注意点などを解説します。
水上克朗(CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャルプランニング技能士、DCプランナー)
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- キャッシングの金利はクレジットカードの金利とは異なる
- 金利でキャッシング会社を比較しても、金利は安いとは限らない
- キャッシングの金利は、同じ金額を借りてもキャッシング枠が大きいほど低金利になる
- キャッシングの金利を安くするコツは、最高金利を基準と考えてキャッシングを選ぶこと
金利が安い優良キャッシング会社TOP 3 | ||||
---|---|---|---|---|
金融名 | 年齢 | 成約率 | 年利 | 即日キャッシング |
アコム | 20歳~ | 45.3% | 3.0%~18.0% (初回30日間無料) | 即日 可能 |
プロミス | 20歳~ | 45.2% | 3.0%~18.0% (初回30日間無料) | 最短 60分 |
アイフル | 20歳~ | 42.9% | 3.0%~18.0% (初回30日間無料) | 最短 60分 |
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キャッシングにおける金利の仕組み
キャッシングを利用すると金利が発生します。
ここでは、キャッシングにおける金利の仕組みについて詳しく解説します。
- キャッシングにおける金利とは、元金に発生した利息だけを計算したもの
- 実質年利から金利の安さを比較するのが正解
キャッシングにおける金利とは?
金利とは、元金に発生した利息だけを計算したものを言います。
金利の上限は「利息制限法」という法律によって20%までと決められており、この上限金利までの範囲内で各カードローン会社やクレジットカード会社が金利を決めています。
クレジットカードでは、金利が発生する場合としない場合があります。
一括払いをすると支払いは1回で終わるため金利は発生しません。
一方、分割払いを3回以上で行ったり、リボ払いをしたときは金利が発生します。
実質年利から金利の安さを比較しよう
キャッシングをした場合、実際には利息だけではなく事務手数料や保証料も含めて会社に支払うことになります。
この利息に諸経費を含めて算出された「実質的な金利」のことを「実質年率」と言います。
ローンなどの種類によっては事務手数料や保証料などが発生するため、これらの費用も考慮した実質年利を見ることで、支払いの負担金額を知ることができます。
一般的に、クレジットカードでは事務手数料や保証料は発生しませんが、ショッピング分割払い利用分やショッピングリボ払いの元本に対して発生するお金は、手数料として扱われます。
そのため、クレジットカードでは、これらを含めた実質年率で計算することになります。
キャッシングとカードローンでは金利は異なる
キャッシングとよく混同される「カードローン」というサービスがあります。
ここでは、キャッシングとカードローンの機能や金利の違いについて詳しく解説します。
- キャッシングとカードローンの違い
- キャッシングはカードローンより金利が高い
- キャッシングが適しているケース
キャッシングとカードローンの違い
キャッシングとカードローンはどちらも現金を借りることができるサービスですが、キャッシングは一般的にカードに付帯するサービスのことを指します。
クレジットカードでは、1枚のカードに買物、現金の借入という両方の機能が備わっており、そのうち現金の借入をキャッシングと呼ぶのです。
キャッシングは、クレジットカードによっては全国の銀行やコンビニのATMなどで使うことができ、金融機関の営業時間外であっても使えることもあります。
一方、カードローンとは、借入だけのために作られた商品のことを指します。
カードローンは、カードローン会社や消費者金融、などさまざまな会社が提供しています。
カードローンは、ATMからの借入だけでなく、指定の口座に振り込んでもらう方法もあります。
審査時に決められた限度額内であれば、何回でも借入れを行うことができ、限度額もカード付帯サービスのキャッシングより高額に設定されています。
キャッシングはカードローンより金利が高い
キャッシングにおける金利は、カードローンと比較すると高めに設定されています。
キャッシングで設けられている限度額は数十万円までされているところが多く、低額なキャッシングを高金利で行うことになります。
カードローンでは、一般的に限度額が数十万円から数百万円の範囲で設定されており、カード付帯のキャッシングよりも高額で低金利に設定されています。
キャッシングが適しているケース
普段は借入をすることがほとんどない方や、ごく少額の借入しか行わない方は、わざわざカードローンの手続きをする必要はないかもしれません。
借入額も少額の場合は、手元にお金が不足したときに銀行やコンビニでスピーディーに借入することができるキャッシングを利用した方が便利です。
少額の借入であればカードローンとの金利の差はそれほど大きくならないため、それほど損をしてしまうわけでありません。
一方で、キャッシングする機会が増えてきたと感じる場合や、一度にまとまったお金が必要になった場合、返済まで長期間の時間が必要な場合は、金利の安いカードローンを使った方が有利なこともあります。
金利が安い優良キャッシング会社TOP 3 | ||||
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金融名 | 年齢 | 成約率 | 年利 | 即日キャッシング |
アコム | 20歳~ | 45.3% | 3.0%~18.0% (初回30日間無料) | 即日 可能 |
プロミス | 20歳~ | 45.2% | 3.0%~18.0% (初回30日間無料) | 最短 60分 |
アイフル | 20歳~ | 42.9% | 3.0%~18.0% (初回30日間無料) | 最短 60分 |
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キャッシングの金利が安い会社は?
ここでは、各クレジットカード会社のキャッシング金利や金利から利息を計算する方法を解説します。
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代表的な会社の金利を比較
代表的なクレジットカードの実質年率は以下の表の通りです。
クレジットカードの種類 | 実質年率 |
---|---|
三井住友カード | 18.0% |
イオンカード | 7.8%~18.0% |
ニコスカード | 14.94%~17.94% |
オリコカード | 15.0%~18.0% |
ヤフーカード | 18.0% |
マイルカード | 18.0% |
楽天カード | 18.0% |
みずほマイレージクラブカード | 2.0%~14.0% |
三菱UFJ | 14.95%~17.95% |
セディナカード | 18.0% |
セゾンカード | 12.0~18.0% |
ライフカード | 15~18% |
実際には14.0%~18.0%程度の金利が設定されているクレジットカードが多くなっています。
これらの年率は各会社の公式サイトで確認することができます。
金利から利息を計算しよう
キャッシング前に利息を計算できれば、計画的に利用することができます。
キャッシング金利から利息を算出する計算式は以下の通りです。
キャッシング利用金額×金利÷365×返済日数=利息
このように、金利さえわかれば利息を計算できます。
例えば、金利が18%の会社から20万円をキャッシングし、60日後に返済したい場合は、次のように利息を計算します。
200,000×0.18÷365×60=5,917円
つまり、金利が18%の会社から20万円をキャッシングし、60日後に完済する場合は、元金の200,000円と利息の5,917円の合計205,917円を返済する必要があるのです。
利息は金利が高いほど、返済日数が長いほど高額になるため、月々の負担とのバランスを考えて慎重に決める必要があります。
キャッシングする際の注意点
安い金利でキャッシングをすることは理想ですが、いくつか注意点もあります。
表示されている金利が安いからといってすぐキャッシングすることはおすすめできません。
- ショッピング枠とは金利が異なる
- キャッシング枠は申し込み時の審査によって決まる
- 海外キャッシュサービスでも金利は発生する
- 最高金利を基準と考えてキャッシングする
- キャッシングする前にシミュレーションする
ショッピング枠とは金利が異なる
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠が存在します。
ショッピング枠において分割払いで買い物をすると、分割手数料が発生することになります。
一般的に、ショッピング枠の方がキャッシング枠よりも金利が安く設定されています。
そのため、普段の買い物にショッピング枠で分割払いをしていた場合、同じ感覚でキャッシングをしてしまうと思いのほか利息が高く、後に返済の負担が大きくなってしまう可能性があります。
キャッシング時にはあくまでキャッシング枠の金利をチェックするようにしてください。
キャッシング枠は申し込み時の審査によって決まる
キャッシング枠はクレジットカードを申し込む際に行われる審査によって決められます。
クレジットカードの申し込みを行う際にキャッシングの希望限度額を設定することができ、審査が通ればこの限度額までキャッシングが可能になります。
審査では現在の収入や過去の取引状況、現在借入をしているかなどの情報に基づいて決定されます。
ただし、キャッシング利用枠は、カードを発行した後に引き上げられる場合もあります。
キャッシングを利用していて足りないと感じた場合は、限度額の変更が可能かクレジットカード会社に聞いてみましょう。
海外キャッシュサービスでも金利は発生する
海外旅行などをする際には、現地の通貨の借入れすることができる「海外キャッシュサービス」を利用することもできます。
この海外でのキャッシングにも金利は設定されており、利息も支払わなければならない点には注意が必要です。
しかし、為替レートの関係で割安になる可能性があります。
日本円と海外の現地通貨を両替する場合、キャッシングのほかに銀行や両替商を通じて行うこともできます。
これらの場合、実勢レートのほかに手数料も発生するため、想定するほど海外通貨を取得できないケースもあります。
一方、海外キャッシュサービスを利用すれば、実勢レートのみが換算され、余分な手数料を支払う必要がありません。
レートを換算する日は、カードの利用情報が決済センターに着いた日付とされます。
現地で海外キャッシュサービスを利用する場合は、利用中のクレジットカードに海外キャッシュサービスが利用できるようあらかじめ設定しておく必要があり、国内利用と同じく限度額も設定されています。
利用設定をしていないと、現地でもサービスが利用できず、カードでは現地通貨を取得できないため、忘れずに設定しておきましょう。
最高金利を基準と考えてキャッシングする
最高金利は利息制限法による制限を受けており、借入限度額ごとに「10万円未満なら年20%まで」、「10万円~100万円未満で年18%まで」「100万円以上で年15%まで」と決められています。
もしこれらの金利よりも高く設定している会社があれば、法律に違反しているため、絶対に借入れしてはいけません。
キャッシングを行う際には、あらかじめ最高金利で返済することを想定しておくことをおすすめします。
最高金利を基準としていれば、想定外の利息で返済計画が狂うこともありません。また、自分の収入などの状況から余裕をもってキャッシングすることにもつながります。
キャッシングする前にシミュレーションする
一度キャッシングしてしまうと、利息も含めて返済を行わなければなりません。
そのため、現在検討しているキャッシングが自分の返済能力に見合っているのか確認しておくと、リスクを減らすことができます。
クレジットカード会社などが提供しているキャッシングシミュレーターを使えば、自分の検討している条件に応じた金額を自動で算出してくれます。
多くのキャッシングシミュレーターはオンライン上で無料で利用でき、希望借入金額や返済期間を入力するだけで計算してくれます。
キャッシング後に後悔しないためにも、一度会社のシミュレーターを使って確認しておきましょう。
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キャッシングの金利を安く抑えるコツ
キャッシングの金利を安く抑えるには、上限金利や繰り上げ返済を意識しておくと良いでしょう。
それぞれの具体的対策方法を見ていきます。
- キャッシング枠が大きいほど低金利になる
- 繰り上げ返済で金利の影響を減らす
- 短期で返済できるなら消費者金融で金利ゼロも
キャッシング枠が大きいほど低金利になる
キャッシング枠とは、いくらまでお金を借りられるかという利用限度額を示しています。
利用限度額が低めの方が審査に通りやすいだろうと考え、低い額で申し込んでしまう方もおおくいらっしゃいます。
ところが、実は利用限度額が高額になるほどキャッシングにかかる金利は低くなるのです。
例えば、あるクレジットカードでは100万円未満のキャッシングには18.0%の金利がかかるのに対して、150万円~200万円の範囲内だと12.0%に。
ここで重要な点は、実際にキャッシングした額そのものではなく、あくまで「枠」の利用限度額によって金利が変わるということです。
つまり、同じ20万円をキャッシングするとしても、100万円未満の枠で20万円をキャッシングするのと、150万円~200万円の枠で20万円をキャッシングするのでは、後者の方が有利な条件で借入することができるのです。
当然、金利が低い方が支払う利息も少なくてすみます。
繰り上げ返済で金利の影響を減らす
繰り上げ返済をすると、金利の影響を抑えて支払う利息を減らすことができます。
キャッシングをした後は、毎月決められた日に返済を行うことになります。
この返済は、元金と利息の返済両方に充てられることになります。
一方、繰り上げ返済をすると、返済した全てのお金が元金の返済に充てられることになります。
返済金額の中で利息が占める割合は、返済を開始した直後が最も高くなっており、その後は次第に割合が低下します。
そのため、繰り上げ返済を早くするほど効果的に返済残高を減らせるのです。
繰り上げ返済のタイミングは、まとまった収入が入ったときにすることがおすすめです。
会社員であればボーナスが入ったときや、副業などで臨時収入が入ったときに余ったお金を繰り上げ返済に回しましょう。
早めに返済をしておくことで、将来的な負担を減らすことができます。
短期で返済できるなら消費者金融で金利ゼロも
短期間での借入れであり、すぐに返済できる見込みがある場合は、消費者金融を利用することも視野に入れておきましょう。
特に、申込みをしたことがない方を対象に、金利0円で貸付を行っている会社もあります。
このようなサービスでは金利が発生しないため、通常のキャッシングよりも返済総額を抑えられる可能性があります。
ただし、長期間に渡る返済の場合は、かえって金利が高くなり返済総額が膨らんでしまうこともあります。
利用を検討している銀行やクレジットカード会社、消費者金融が発信している情報をこまめにチェックしておくことをおすすめします。
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キャッシングは金利の安さ以外も考慮して選ぼう
これまで見てきたように、キャッシングは見かけ上の最低金利だけで決めてはいけません。
事務手数料などを含めた実質年率を参考にしながら、月々の利息を算出し、無理のない返済計画を立てるようにしましょう。
また、キャッシングにおいて金利を安く抑えるためには、キャッシング枠をできるだけ大きく申し込んでおくことが大切です。
キャッシング枠によって金利は決められるため、同じ金額をキャッシングしても、申し込んだ枠によって金利が変化するためです。
キャッシングは便利なサービスですが、無計画に借りてしまうと後々利息の返済などで苦労することもあります。
事前にシミュレーションなどを行い、後悔のないキャッシングをしましょう。
ファイナンシャルプランナー・DCプランナー水上克朗さん監修コメント
キャッシングは非常に便利なサービスですが、返済についてはしっかりと事前に計画を立てておくことが大切です。
また、キャッシングは見かけ上の最低金利だけでなく、事務手数料などを含めた実質年率を参考にしながら決めていきましょう。
なお、キャッシングとカードローンは、一見似たようなサービスに思えますが、どちらを利用するかで利用枠や金利が変わってきます。利用頻度や利用金額を踏まえて選択していきましょう。
水上克朗(CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャルプランニング技能士、DCプランナー)
慶応義塾大学卒業後、大手金融機関にて、営業・企画・総務・クレジット業務を経験。
1級ファイナンシャルプランニング技能士、日本FP協会認定のCFP、一般社団法人金融財政事情研究会の定めるDCプランナーの資格を保持。
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