三角持ち合いとは|チャートに現れる意味と理由・出来高との関係をやさしく解説!

株やFX、仮想通貨のテクニカル分析として、「三角持ち合い」というものがあります。

「三角持ち合い」という言葉は聞いたことはあっても、実際のトレードにおいてどう活用したらよいかまでは分からないことは多いと思います。

さらに、三角持ち合いには「だまし」などの紛らわしいパターンも多く、正しく理解していないと、有効活用するつもりで損をするケースも少なくありません。しかし、逆にうまく利用することができれば大きく利益を上げることも可能なのです。

そこでこの記事では、三角持ち合いとはなにか、どのようにトレードに活かすべきかご紹介していきます。国内外問わず、上級者の中にも三角持ち合いを活用することで利益を上げているトレーダーはたくさんおり、投資においては必須の知識と考えられます。

この記事で「三角持ち合い」についてマスターして、ここぞというチャンスに大きな利益を得られるようになりましょう。

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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テクニカル分析の基本・三角持ち合いとは?

三角持ち合いとは、それまで売買が盛んで値動きも大きかった銘柄や通貨の勢いが、日が経つにつれて次第に落ちてゆき、徐々に値幅が小さくなって先細りになったチャートのことを表します。

ペナント型ボックス(ペナント)という名前で呼ばれることもあり、このようなチャートにトレンドラインを引いて分析してみると、その名の通り右側を頂点とした三角形のようになることがわかるはずです。

言われてみれば、なんだかこんな形に見覚えがあるかも…と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんな風に値動きが小さくなるとなんだかじれったく、早く動きが出ないかとやきもきしますよね。それも自分が参加している相場ならなおさらのこと。

ですが、実はこの三角持ち合いは後に相場が大きく動く予兆なんです。値動きが小さくなったところではじわじわとエネルギーが蓄積されており、それがふとしたきっかけで爆発するように値動きへと繋がるのです。

三角持ち合いはなぜ起こる?理由・意味とは

株やFX、仮想通貨の相場にしても、三角持ち合いはなぜ起こるのでしょうか?まず三角持ち合いが起きている原因としては、買い手と売り手が拮抗している状況であるということが言えます。

つまり買いも売りも需要がほとんど互角となっており、上に行くか下に行くかまだ方向感が定まっていないということですね。このようにどっちつかずの状態の時には、他の参加者たちが何を考えているのか、相場心理も気になるところです。

そんな相場心理ですが、三角持ち合いとなっている間はいわゆる様子見ムードとなっています。

「ここからどちらに行くかはわからないけど、近いうちに大きく動くことは間違いない」と思いながらウズウズしているといったところでしょう。

そのため三角持ち合いの間は、とにかくブレイクした方向へいち早くエントリーしようと考え、タイミングに乗り遅れないようチャートを見張っている人が多いです。

三角持ち合いと出来高の関係

三角持ち合いを見つけた際には、チャートだけではなく出来高もしっかりとチェックしておきましょう。三角持ち合いと出来高は非常に関係が深く、出来高をチェックしておくことで三角持ち合いから上下どちらの方向にブレイクするか手がかりを探ることができます。

その時に重要なのは、「出来高と値動きの連動」を意識しながら観察することです。価格の上昇と下落の、どちらに動いた時に出来高が増えているか見てみましょう。それは三角持ち合いがブレイクする際には、そこで連動していた方向へとブレイクする可能性が高いためです。

価格が上がった際に出来高が増えていれば上方向へブレイクし、価格が下がった際に出来高が増えていれば下方向へブレイクするということですね。

このように出来高と関連付けて考えるのは、三角持ち合いを見る上でとても大事なポイントなので、しっかり押さえておいてください。

三角持ち合いの形の種類

一口に三角持ち合いといっても、その形にはいくつかの種類があります。大きく分けると「対称形」、「上昇形」、「下降形」の3つで、簡単に言えば三角持ち合いの先細りとなっている方向が横向きか、上向きか、下向きかということで変わってきます。

それぞれの形に意味があるので、ここではさらに詳しく見ていきましょう。

対称形(シンメトリカル・トライアングル)

先細りの方向が横向きに伸び、上下が対称となる三角を形成している三角持ち合いを指します。対称形の三角持ち合いでは、上下どちらにブレイクするかは持ち合い前の需要が大きく関わってきます。

三角持ち合いが形成される前が上昇トレンドであったならブレイク後は上放れすると考えられ、逆に下降トレンドであったならブレイク後は下放れすると考えられます。

上昇形(アセンディング・トライアングル)

先細りの方向が上向きに伸び、下値を徐々に切り上げながら右斜め上を頂点とした三角を形成している三角持ち合いを指します。

上昇系の三角持ち合いは一般的に相場が強気であることを意味していると考えられ、ブレイク後は上放れする可能性が高いです。

下降形(ディセンディング・トライアングル)

先細りの方向が下向きに伸び、上値を徐々に切り下げながら右斜め下を頂点とした三角を形成している三角持ち合いを指します。

下降系の三角持ち合いは一般的に相場が弱気であることを意味していると考えられ、ブレイク後は下放れする可能性が高いです。

三角持ち合いとフラッグの違い

三角持ち合い(ペナント)とよく似ており、間違えやすい形に「フラッグ」というものがあります。フラッグは三角持ち合いとは逆に、傾いている向きと反対方向へブレイクする傾向があります。

そのため、この2つを間違えてしまうと大きく負けてしまうリスクもあるので、しっかり違いを見ておきましょう。フラッグとはその名の通り旗のような形で、トレンドラインを引いたときに高値のラインと安値のラインが平行になっていることが特徴です。先細りでなく、三角持ち合いのようにトレンドラインがクロスすることもありません。

フラッグはトレンドの最中に発生することが多く、トレンドの向きとは逆方向に形成されます。いわゆるトレンド最中の「小休止」といった意味合いが強く、フラッグの後は再度トレンドと同じ方向に動くという傾向があります。

三角持ち合いかと思ったらそれはだましで、実はフラッグだった…というケースもよく起こるため注意が必要。三角持ち合いがブレイクした時に慌ててエントリーしてしまうとこのだましに引っかかりやすいので気を付けて下さい。

三角持ち合いチャート形状スクーリング・探し方

三角持ち合いについて一通り理解した後は、実際のチャートでこの形ができている銘柄を探してみましょう。株の銘柄をスクリーニングできるサイトには、三角持ち合いが形成されているチャートに絞って検索する機能も用意されています。

実践で三角持ち合いが現れた時にいち早く気づけるよう、このようなサービスを活用してどんどん練習しておくのがいいですよ。

三角持ち合い上放れ銘柄をチェック

三角持ち合い上放れとは、三角持ち合いの状態から上に抜けてブレイクすることを表します。買いのエントリーをうまく流れに乗ってできれば、利益を得られるチャンスとなることでしょう。

スクリーニングサイトでは三角持ち合い上放れ初日の銘柄速報が掲載されているページがあるので、参考にしてみるのがおすすめです。
http://kabureal.net/sign/prompt/?sign_cd=2

三角持ち合い下放れ銘柄をチェック

三角持ち合い下放れとは、三角持ち合いの状態から下に抜けてブレイクすることを表します。その後は下落トレンドとなるのが特徴であるため、うまく空売りやショートでエントリーできれば利益を得ることができます。

三角持ち合いのだまし事例

三角持ち合いから動きがあったとしても、「これはもしかしたらだましではないか?」という不安で思い切ったエントリーができないこともあるでしょう。

しかし、あんまり躊躇しているとせっかくのチャンスを逃してしまうことにもなりかねず、勿体無いですよね。そこで、そのような状況でも素早く判断できるよう、ここでは三角持ち合いのだまし事例を見ておきましょう。

まずは、よくあるだましに三角持ち合いを抜けたと思ったら、すぐ逆方向へと反転してしまうパターンがあります。これは大口投資家や機関投資家が一般トレーダーを罠にはめるために仕掛けていることが多く、彼らがエントリーしたタイミングで一気に逆方向の注文を入れて損切りさせるのが狙いです。

また、三角持ち合いがブレイクしたと思ったのに、その後うまくトレンドにならずふらふら上下を行ったり来たりしているだましもあります。

これに関しては、相場うんぬんというよりはトレンドラインの引き方に問題があり、自分だけが三角持ち合いだと勘違いしていたというケースが考えられます。

トレンドラインの引き方

三角持ち合いを見つけられるようになるためには、チャートに自分でトレンドラインを引いて観察できるようになることが必要です。

とは言っても全然難しいことはなく、慣れてしまえばすぐにできるようになるためぜひトライしてみて下さい。

トレンドラインの引き方は簡単に言ってしまえばローソク足の高値、安値それぞれの端っこを直線で繋ぐだけ。ほとんどのスクリーニングサイトやツールにはチャート上に線を描画する機能が用意されているので、それを使って引いてみましょう。

ちなみにトレンドラインを引く際は完璧を目指す必要はなく、多少アバウトでも大丈夫です。

例えばローソク足の、実体部の端を繋げばいいか、それともヒゲの端を繋げばいいかということでちょっと悩むかもしれませんが、そういった場合にはラインが引きやすい方を選ぶといった感じでOK。

そして、色々なチャートにトレンドラインを引いてみると高値と安値の2本のトレンドラインが少しずつ近づき、クロスするものがあると思います。それが、今回ご紹介している三角持ち合いです。意外と多く見つけられたのではないでしょうか。

三角持ち合いのラインを引いてくれるインジケーター

トレンドラインの引き方も身に付き、三角持ち合いを見つけるのも慣れてきたのではないでしょうか?しかし、三角持ち合いを分析する度に毎回トレンドラインを自分の手で引くのはなかなか面倒ですよね。

そこで役に立つのがチャート上に自動でラインを描画してくれる「インジケーター」というツールです。このツールは自分の知りたいシグナルに合わせて使うことができ、もちろん三角持ち合いのラインも自動で引いてもらうことができます。

そんなインジケーターを使いたい場合、FXなら「MT4」というチャートソフトを活用するのがおすすめ。

MT4の特徴としては自由にカスタマイズできることがあり、世界中の投資家が開発しているインジケーターを好きに組み込むことが可能です。三角持ち合いのインジケーターもネット上に公開されているため、すぐに利用することができますよ。

三角持ち合いブレイク後の勝率が高いエントリー手法

ここまで進めてきて、三角持ち合いを見つけるのはかなり上達されたことと思います。ただし、しっかり利益を上げるために忘れてはならないのはエントリーのタイミング。

だましも多い三角持ち合いでしっかり勝てるよう、より確実で勝率の高いエントリー手法についても学んでいきましょう。

三角持ち合いブレイク後のエントリー手法には、大きく分けて3つあります。

  1. 三角持ち合いがブレイクしたらすぐにエントリー
  2. ブレイク後、一旦戻りの動きが出るのを見てからエントリー
  3. ブレイク後、少し様子を見てトレンドの流れになったことを確認してからエントリー

この中でおすすめしたいのは、一番勝率が高いエントリー手法である1です。この手法ならばだましに引っかかることも避けられ、確実に利益を狙うことができます。

1、2のタイミングでエントリーするのは、うまくいけば大きな利益を上げることが可能ですが、だましであった場合のリスクが高いためあまりおすすめできません。

利食い目標値分析例

投資において、エントリーのタイミングと同じくらい重要なのが、あらかじめ利食いの目標値を設定しておくことです。

せっかくエントリーに成功し、含み益を得たとしても利食いが適切にできなければうまく利益を上げることはできないので、しっかりと利食いの目標値を分析しておきましょう。

三角持ち合いで目標値を分析する場合は、三角形の底辺の長さが参考となります。三角形の底辺は三角持ち合いの中で最も長く引ける部分を目安にしてみてください。

その底辺の長さと同じだけ、ブレイク後に値動きすると考えられますので、利食いの目標値はその位置を参考にするといいでしょう。

三角持ち合いを狙った逆張りトレード例

三角持ち合いを狙って逆張りトレードをするのもおすすめです。例えば下降トレンドとなっている時でも、三角持ち合いが形成されていれば逆張りの買いで利益を上げることが可能です。

その場合は、揉み合っているレンジ部分の下限に注目。そこで徐々に買いの動きが現れたのを確認できたら、すかさず買いでエントリーしましょう。万が一予想が外れていても、売り方向へ大きくブレイクするようでなければ継続できます。

うまくいけば、エントリーしたタイミングから上昇の動きとなり、大きく利益を上げることができるでしょう。

まとめ

今回は三角持ち合いについての基本的な知識から、フラッグとの違いからだましの事例、さらには実践的なエントリー手法までご説明しました。

株、FX、仮想通貨に関わらず、チャート上に三角持ち合いの形ができた時には上下どちらかに大きく値動きすることが予想されることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

スクリーニングサイトやインジケーターのような便利なツールも活用して、トレードの際には三角持ち合いを注意深くチェックすることが大切です。

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