やさしい株の買い方(購入方法)を解説!初心者でもいますぐできるかんたんな株の買い方

株式投資の基本として、まずはしっかり身に付けておくべきなのが株の買い方です。株を買うためには株の選び方や注文方法、証券アプリの使い方など、意外に知っておかなければならない知識が多く、あなたはこれらを全て把握できていますでしょうか?

事前に知識が全く無い状態で、いきなり株を買おうとすると混乱してしまい、株に苦手意識を持ってしまうかもしれません。そのため、あらかじめ株の買い方について学んでおくことは、スムーズに投資の世界に入っていく上で非常に大切です。

どんなに優れた勝率を上げているトレーダーでも、最初は株の買い方といったように基本的な内容から勉強を始めているのも事実。

この記事では証券会社の選び方から始め、注文方法や株の選び方など、株の買い方について詳しく解説していきますので、株の基本知識を固める上でも、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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目次

株の買い方の手順とは

まずは、株の買い方についての大まかな手順から見ていきましょう。ここでは口座開設から注文、取引成立に至るまで、5つのステップに分けてご説明してまいります。

(1)証券会社に口座開設をする

株を買うために必要となるのが証券会社の口座です。申し込みから口座開設が完了するまでは、平均的に一週間前後かかるようです。証券会社の口座はほとんどが無料にて開設できるため、複数の口座を作って使い分けることもおすすめです。

(2)取引用口座に入金する

証券口座を開設したら、株式投資の元手となる資金を取引用口座に入金しましょう。現在ではわざわざ銀行に行ってお金を振り込まなくても、ネット上で入金を完結できるサービスもあるので便利ですよ。

(3)買いたい株を選択する

口座開設・入金と株を買う準備ができたら、次は買いたい株を選んでいきます。すでに気になっている株があるなら、まずはその株をチェックしてみましょう。もしもどの株を買ってよいのかわからないという場合には、後ほど株の選び方についてじっくり解説させていただきますので、そちらを参考にしてください。

(4)注文を出す

買いたい株を選択したら、いよいよ注文を出します。自分の資金に応じて、何株買うのかも決めておきましょう。注文方法には「成行」や「指値」などがあり、場合によって最適な方法を使い分けることがポイントです。

(5)取引成立(約定)

自分の出した買い注文に対し、合致する売り注文が出されれば取引成立(約定)となります。この約定までのプロセスが完了すれば、見事お目当ての株を自分のものとして手に入れることができました。

以上が、株の買い方についての大まかな手順となります。

それぞれの手順についての詳しい内容はこれから解説していきますので、是非とも最後まで読んで、株の買い方を詳しく学んでいきましょう。

株の買い方とは

それでは、ここからは具体的な株の買い方についてご説明いたします。内容には証券会社選びから株取引の種類、注文方法など、これから株式投資を行う上では欠かせない知識が多く含まれているため、しっかりと頭に入れておいてください。

株の買い方:証券会社の選び方とは

株を買うにあたっては証券会社に口座を開設することが必要不可欠となります。そこで大切なのが証券会社選びです。ここからは証券会社の種類や手数料、取引の利便性などを交え、証券会社の選び方のポイントを解説いたします。

証券会社の種類

証券会社には、大きく分けて「対面型証券」と「ネット証券」があります。「対面型証券」は証券会社のスタッフと直接会ったり、電話でやり取りをしながら株の取引をする証券会社です。株についての情報をもらったり、相談をしながら株を買うことができる一方、手数料がかなり割高であることがデメリットとなります。

対面型証券の例としては、野村證券、みずほ証券、岡三証券などの証券会社が挙げられます。「ネット証券」はインターネットを使い、自分一人で好きなように株の取引ができる証券会社です。何と言っても手数料が安く、他人に気兼ねすることなく自分のペースでトレードを行えるところがメリット。

しかし、対面型証券のようにスタッフにアドバイスを受けたり相談をすることはできないため、独学で株の知識や情報を身に付けていくことが必要となります。ネット証券の例としては、SBI證券、楽天証券、松井証券などの証券会社が挙げられます。

証券会社を選ぶポイント

証券会社を選ぶ上でポイントとなるのは、「手数料」「取引ツール」「取り扱い商品」の3点が挙げられます。まず「手数料」は取引コストを抑える上で非常に重要視しなくてはならない部分です。

通常、株は一度の売買ごとにいくらかの「取引手数料」を証券会社に払わなくてはならないのですが、頻繁に売買を繰り返すデイトレやスキャルピングをする場合にはこの取引手数料が重くのしかかってきます。そのため、売買の頻度が多い方は特に、なるべく手数料の安い証券会社を選ぶのが良いでしょう。

「取引ツール」とは、主に証券会社が投資家に提供しているトレードソフトのことを指します。例えば楽天証券の「マーケットスピード」や、松井証券の「ネットストック」などがそれにあたります。それぞれの証券会社のツールによって搭載されている機能は異なるため、自分の使いたい機能が付いているトレードソフトを提供している証券会社を選ぶのが好ましいでしょう。

また口座を開設しておくだけで、取引ツールを無料で利用させてくれる証券会社もあるため、メインの証券会社とは別に、取引ツール用として口座を持っておくのも良いかもしれません。
「取り扱い商品」も証券会社によって変わってきます。取り扱い商品については、特に信用買いや外国株投資などをしたい場合に大きく影響されると言えるでしょう。

また、IPO(新規公開株)の取り扱いについても証券会社ごとに違ってくるため、IPOの当選確率をなるべく上げたいと考える方は、多くの証券口座を持っておくことがおすすめです。

証券会社の手数料を比較

ネット証券の中でも、特に取引コストの安い6社の証券会社を厳選してみました。以下の表で手数料や口座管理料を比較しながら、自分に合った証券会社をチェックしてみましょう。

取引手数料
~10万円
取引手数料
~20万円
取引手数料
~50万円
取引手数料
~100万円
口座管理料
SBI証券 90円 105円 250円 487円 無料
楽天証券 90円 105円 250円 487円 無料
マネックス証券 100円 180円 450円 1,000円 無料
カブドットコム証券 90円 180円 250円 990円 無料
松井証券 無料 300円 500円 1,000円 無料
GMOクリック証券 88円 98円 241円 436円 無料

株の買い方:取引用口座の入金とは

証券会社に口座を開設したら、取引用口座に入金しましょう。入金方法としては、従来の「銀行振込」という方法の他に、ネットバンキングを利用した「即時入金」という方法もあります。即時入金では証券口座から入金指示を出すことで、ネット上の操作のみで取引口座への入金が完了できるため、わざわざ銀行に行く手間がかからないことがメリットです。

ただし即時入金を利用するためにはネット銀行の口座を使うか、事前にお手持ちの銀行口座をネットにしておく必要があります。

ネットバンキングに対応している代表的な銀行としては、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行などが挙げられるでしょう。ちなみに、ほとんどの証券会社では入金手数料は無料となっています。

株の買い方:株取引の種類とは

株取引の種類には、「現物株取引」「信用取引」「株式ミニ投資」の3つがあります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

現物株取引

普段私たちが買い物をするように、持っている資金から株を買う取引が「現物株取引」です。
現物株取引で買った株については完全に自分のものとなるため、保有しておけば配当金や株主優待を受け取ることができます。

信用取引

証券会社に預けたお金を元に、その額の3倍程度まで資金を借りて株を買う取引が「信用取引」です。信用取引では多くの資金を使ってトレードできるため、うまくいけば大きな利益を上げることができる一方、トレードに失敗した場合に損失も大きくなることや、金利や手数料を取られるといったデメリットもあります。

また信用取引で買った株については、配当金や株主優待を受け取ることはできません。(配当金相当額を受け取れる制度はあります)

株式ミニ投資

「株式ミニ投資」とは、単元(最低売買単位)未満の株数で株を買うことのできる取引です。例えば通常100株単位で買わなければいけないような株でも、株式ミニ投資を利用すれば1株単位から買うことができるため、手持ちの資金が少なくてもあらゆる株を購入することが可能となります。

ただし、

  • 成行注文しかできない
  • 注文を出しても売買が成立するのは翌営業日の寄り付き価格
  • 手数料が割高

などといった制限やデメリットがあるため、本格的なトレードにはやや不向き。どちらかと言えば、じっくり保有する長期投資向けと言えるでしょう。

株の買い方:注文方法とは

株の注文方法には、「指値注文」と「成行注文」の2つがあります。「指値注文」とは自分で購入する値段を決め、株価がその値段になると取引がなされる注文方法です。約定までに少し時間はかかりますが、自分の納得の行く値段で買えることがメリットになります。

一方「成行注文」とは、現在買うことのできる値段ですぐに購入する注文方法です。確実でスピーディーな約定ができるため、流れの早い銘柄を買うのに最適。ただし、銘柄の注文状況によっては思わぬ高値で買うことになってしまうこともあるので注意しましょう。

株の買い方:取引成立(約定)とは

自分の出した買い注文に条件の合う売り注文が出され、取引が成立することを「約定」と言います。株の取引が約定するとその分の株については自分の保有となり、好きなタイミングで売りに出すことができます。約定では、注文した株数の取引がすべて成立する「全部約定」となることが通常です。

しかし指値注文を出している場合などは、注文した株数の中から一部の株数だけ取引が成立する「一部約定」となることもあるため、約定後はどれだけの注文が約定したのかをチェックしておきましょう。

株の買い方のポイント

株の買い方において特に重要なポイントとなるのが、株選びから注文までの流れ。そこで、株の選び方や株数・注文方法の決め方といった、実際のトレード面で役立つポイントを詳しく解説していきます。

株の買い方のポイント:株の選び方とは

いざ株を買おうと思っても、実際のところどの株を買ったらいいのか迷ってしまうかもしれませんね。そこで、ここではさまざまな株の選び方をご紹介しましょう。

検索機能(スクリーニング)やランキングから株を選ぶ

多くの株式情報サイトやトレードソフトでは、最低購入金額や業種、配当金などの条件を設定して銘柄の検索を行える「スクリーニング機能」があります。これを利用して、自分の予算や条件に適した株を探してみましょう。また、株式ランキングも株選びの大きな参考になります。

株式ランキングには値上がり率や売買代金、デイトレ適正など、さまざまなテーマがありますので、気になるものを日々チェックしておくと良いでしょう。

知っている会社名から株を選ぶ

株式市場で購入できる銘柄の中には、普段から私たちの生活に深く関わっているような会社のものも多くあります。例えば携帯電話会社のドコモやソフトバンク、自動車メーカーのトヨタや日産、外食チェーンのマクドナルドや王将など。このように、知っている会社名から買う株を選ぶのも良い方法です。

普段から馴染みがあるからこそ、会社の変化を肌で感じられ株価予測に生かすことができますよ。

配当金・株主優待から株を選ぶ

配当金や株主優待の面から株を選ぶのも、特に初心者の方にはおすすめです。不確実なトレードでの利益と異なり、配当金や株主優待は現物株を権利確定日まで保有しているだけで受け取ることができるため、低リスクで確実な利益を上げられるのがメリットです。

ただし配当面が充実している銘柄は、権利確定日に近づくにつれ株価が急激に上昇する傾向があるため、なるべく早いうちに保有しておくことがポイントです。

株の買い方のポイント:株数の決め方とは

買いたい株が決まったら、次は何株買うのか株数を決めましょう。とは言っても株数は好きに決められるわけではなく、株の銘柄ごとに決まっている単元(最低売買単位)に従った株数を買うことになります。大体の銘柄では単元が「100株」に設定されていることが多いです。

なので例えば、単元「100株」の銘柄の株価が800円だったとしましょう。すると、最低購入金額は800円×100株=80,000円となります。これより多く買う場合も100株単位で株数を増やすことになるため、200株なら160,000円、300株なら240,000円…といったように購入金額も増やしていくこととなります。

通常では以上のように株数を決めることとなりますが、実は単元株より少ない株数で株を買う方法もあるのです。それは「株式ミニ投資(ミニ株)」と呼ばれるサービスで、SBI証券やマネックス証券などで利用することができます。

ミニ株なら1株単位から株数を指定して買うことができるため、最低購入金額が高くて通常では買いづらい、「任天堂」や「ファーストリテイリング」のような株の購入も少額から可能になることがメリットです。

株の買い方のポイント:注文方法の決め方とは

株の買い方として非常に重要なポイントとなるのが、注文方法の決め方です。株の注文方法としては「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つがあり、その時々に応じてどの注文方法を使うか決めることとなります。

適切な注文方法を出すことができれば株を安く手に入れたり、人気のある株を確実に約定させられることもできるため、しっかりと理解しておきましょう。

成行注文

「成行注文」は買いたい株価を指定せず、(最も現在株価に近い)売り手の注文に応じた価格で購入する注文方法です。売り手に買い値を任せるため素早く取引が成立し、さらには指値注文よりも優先されるため、成行注文は約定までのスピードが非常に速いことが特徴。そのため、すぐに株を買いたい時や確実に株を手に入れたい場合には、最適の注文方法と言えるでしょう。

ただし、板の薄い銘柄や売買の激しい銘柄ですと、いくらで約定するかわからなかったり、思わぬ高値で買わされてしまうこともあるので気を付けましょう。成行注文を出す際には事前に板の状況をチェックしておき、おおよその約定価格を予測しておくことも大切です。

指値注文

「指値注文」は買いたい株価を自分で指定し、その価格と同じ・もしくは安い売り注文が出た場合に購入する注文方法です。約定すれば必ず指定した価格以下で株を手に入れられるため、堅実なトレードを行うことができるのがメリット。

また指値注文は出しておけば、対応する売り注文があった時に自動で取引してくれるため、サラリーマンのように頻繁に相場状況を見る余裕の無い方にも便利です。

しかし指値注文は約定までに時間がかかるのがデメリットで、さらには指値価格まで株価が下がらず、株を買えずに終わってしまうことも多々あります。

特に勢いのある上昇局面ではそれが顕著で、その場合は指値注文を何回も出しなおすより、成行注文で買った方が結果的に安く株を手に入れられることも。

逆指値注文

「逆指値注文」は指値とは逆に、指定した価格よりも株価の現在値が高くなった場合に購入する注文方法です。一見、不利になってしまいそうにも思われる注文方法で、「いつ使うのか?」と疑問に感じられるかもしれませんね。

相場にはある価格帯を上抜けると、一気に買いが勢い付く「ブレイクアウト」と呼ばれる現象があります。そこで、逆指値注文をブレイクアウト直後となる価格帯に設定しておけば、株価が上昇しブレイクアウトした場合にその流れにすぐ乗ることができるというわけです。

また、そこまで株価が上がらなかった場合には株を買うことなく注文が取り下げられるため、予想が外れたとしても損をしにくいこともメリットです。

ただ、ブレイクアウトしたと思ったらすぐに株価が下落する「だまし」という現象も相場には多々あるので、逆指値注文が約定した時には注意しましょう。

実践!株の買い方

株の買い方について一通りの知識が身に付いたところで、実際にパソコンやスマホを使って株の買い注文を出すやり方を見ていきましょう。

ここでは、ネット証券の中でも特に人気の高い「SBI証券」と「楽天証券」を例にご説明いたします。

実践!パソコンでの株の買い方:SBI証券

まずはSBI証券のサイトにアクセスし、ユーザーネームとパスワードを入力してログインしましょう。次に「銘柄をさがす」と書かれた場所の検索窓を使い、銘柄名や銘柄コードを入力して自分の購入したい株を探します。

例えば、「ソフトバンクグループ」を検索したとしましょう。すると「9984 ソフトバンクグループ」についての株価やチャートなどを表示した画面が現れます。

この銘柄の株を買うには、「現物買」と書かれたボタンをクリックします。そして「株数」・「価格」・「期間」・「預かり区分」についてそれぞれ選択したら、取引パスワードを入力して「注文確認画面へ」のボタンをクリックしましょう。

すると自分が注文した条件を確認できる注文確認画面へと移動しますので、しっかりと確認してから「注文発注」をクリックします。これにより、SBI証券のパソコンでの株の注文は完了です。

実践!スマホ、タブレットでの株の買い方:SBI証券

SBI証券にてスマホやタブレットで株を買う場合は、まず専用アプリをインストールしましょう。アプリにてログインが完了すると「銘柄検索」というボタンがありますので、パソコンと同じようにそこから購入したい銘柄を検索します。

パソコンと同じように、「ソフトバンクグループ」を検索したとしましょう。すると「9984 ソフトバンクグループ」についての板やチャートなど、詳細画面に移りますので、赤く表示されている「取引・登録」ボタンをタップ。購入画面に移行したら、さらに「現物買」ボタンをタップしましょう。

「株数」や「注文方法」など、それぞれの注文条件を選択したら取引パスワードを入力し、下の方にある「確認」ボタンをタップします。すると注文内容を確認する画面となりますので、内容に間違いがなければ「注文発注」ボタンをタップ。これにより、SBI証券のスマホ・タブレットでの株の注文は完了です。

実践!パソコンでの株の買い方:楽天証券

楽天証券にてパソコンで株を買う場合には、無料で提供されているトレードツールの「マーケットスピード」をインストールするのがおすすめです。マーケットスピードを起動したら、まずはログイン。

国内株式の市況情報の画面に行くと、画面上部に検索窓があるため、購入したい株の銘柄名を入力して検索します。例えば、「任天堂」と検索したとしましょう。検索結果に「任天堂」の銘柄が現れるため、選択して「OK」ボタンをクリックします。

すると「任天堂」の株価情報が表示された画面へと移りますので、その画面上で右クリックしてメニューを表示し、「現物取引」の「買い注文」をクリック。取引画面でそれぞれの注文条件を選択したら、「確認」をクリック。自分の注文条件をしっかりと確認した上で取引暗証番号を入力し、「執行」をさらにクリックしましょう。これにより、楽天証券のパソコンでの株の注文は完了です。

実践!スマホ、タブレットでの株の買い方:楽天証券

楽天証券にてスマホやタブレットで株を買う場合は、まず専用アプリである「iSPEED」をインストールしましょう。iSPEEDにてログインすると、画面下部に「注文」タブがありますので、そこをタップ。

注文画面で「現物買」をタップすると、銘柄の検索窓が現れるので銘柄名や銘柄コードを入力し、購入したい銘柄を検索しましょう。例えば「7974」と検索すると「任天堂」の銘柄が検索結果に現れますので、タップします。

すると取引画面に移行しますので、それぞれの注文条件を選択して「確認画面へ」をタップ。自分の注文条件をしっかりと確認した上で取引暗証番号を入力し、「注文する」をタップします。これにより、楽天証券のスマホ・タブレットでの株の注文は完了です。

株 買い方の関連用語とは

最後に、株の買い方を学ぶ上で知っておくべき関連用語をご紹介します。「預り区分」や「板」という用語を、あなたは聞いたことがありますでしょうか。

いずれも確定申告や、トレードと株式投資で重要なことに関わってくる用語なので、これから詳しく解説してまいります。

株 買い方の関連用語①「預り区分」

株式を買った後は、その株を証券会社に預けて保有することとなります。株の預り方法には「一般預り」「特定預り」「NISA預り」の3つがあり、このような区分のことを「預かり区分」と言います。

それぞれの区分によって、主に確定申告や課税などといった税金の取り扱いが変わってくるため、きちんと確認しておきましょう。

・一般預り

一般口座を利用して株の取引をしている場合、株の預かり方法は「一般預かり」となります。一般預かりとなっている株に関しては、証券会社による損益計算がなされず、確定申告の際には自分で損益計算をする必要があります。

・特定預り

特定口座を利用して株の取引をしている場合、株の預かり方法は「特定預かり」となります。特定預かりとなっている株に関しては、証券会社により損益計算をしてもらうことができるため、自分で行う手間を省くことができます。

・NISA預り

NISA口座を利用して株の取引をしている場合、株の預かり方法は「NISA預かり」となります。NISA預かりとなっている株に関しては、株を売った際に利益が出たとしても、譲渡益が非課税となります。(通常は譲渡益に20%課税される)

また、証券会社に「一般・特定・NISA」のうち複数の口座を開設している場合には、株の注文ごとに預かり方法を選択し、預かり区分を使い分けることも可能です。

株 買い方の関連用語②「板」

「板」とは、株の銘柄に現在どのような売買注文が出ているかわかる「板情報」を見られるツールのことを表しています。板は株価が並んでいる真ん中の列を境に、右側が買い注文を表す「買い板」、左側が売り注文を表す「売り板」となっています。

買い板は下から上へ、売り板は上から下へ向かって現在の株価へと近づいており、中央を挟んで両方の勢力がせめぎ合っていると捉えると良いでしょう。

板を見る際には買い板・売り板それぞれの注文数を比べることで、リアルタイムの需給を一目で把握することができます。ちなみに、成行注文は板の上に数字として表示されません。

成行注文も含め板情報についてより深く把握したい方は、約定の履歴が見れる「歩み値」というツールも板と合わせて利用するのがおすすめです。

まとめ

今回は株の買い方について、口座開設や銘柄の選び方から、実際に証券会社を利用した注文方法など幅広く解説させて頂きました。

株を買うための証券口座はさまざまな証券会社で開設することができますが、まずはやはり、便利で手数料も安い、ネット証券を開設することがおすすめです。

また株を買う上で大切な、注文方法の使い分けや株の選び方についても、これから勉強を続けていくことでさらにトレーダーとしての力を付けることができます。書籍や新聞・Webサイトなどあらゆる情報源から、積極的に知識を吸収していきましょう。

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