儲かる株の探し方とは?初心者でもわかる株の買い方と成長株の見つけ方

株のやり方にはさまざまな方法がありますが、やはり一番大切なのは「儲ける」ことですよね。しかし、リターンとリスクは紙一重であり、利益を得ることばかり考えてトレードをしていると反対に大きな損失を背負ってしまう危険もあります。

ですが、株で「儲ける」ことの本質を理解していれば、リスクを抑えながら着実に資産を増やしていけることでしょう。

今回は、そのように株で儲けることについて、基本的な考え方やポイントなど具体的に解説していきます。きちんとこの記事で書かれていることを実践していけば、必ずや投資の成功者に近づいていけることでしょう!

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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目次

株で儲けるということの考え方

まず最初に、「株で儲ける」ということの考え方についてイメージしてみてください。

ありがちな誤解として、株で儲けるためには値動きの荒い銘柄を短期売買したり、数十倍に値上がりする「テンバガー銘柄」を当てなければならない、と思ってしまう方も多いようです。

しかしそうした方法はリスクが高く、よほど運が良くなければ逆に大損してしまう可能性も高いもの。投機的、つまりはギャンブルに近い考え方になってしまうのですね。

では、本当の意味で「株で儲ける」ための考え方とはどのようなものなのでしょうか?

短い言葉でまとめれば、次のようになります。

「損失を出さない、または損失をできる限り小さくして、最大限に利益を引き出す」

株式投資では何より元本の資金を守りつつ、相場の世界で生き残り続けることが重要。たとえ一度や二度、運良く大儲けできたとしても、リスクを管理できなければ利益を超える損失であっけなく退場させられることもザラにあります。

逆にきちんとリスクを管理できていれば、派手な儲けは無くても時間を追うごとに、着実に資産を増やしていける結果になるでしょう。

なので株で儲けるためには、「儲けることよりも損失を出さない」ことを第一に考えていく必要があるのですね。

株での儲け方は3種類ある

株での儲け方はキャピタルゲインである「売買益」に加え、インカムゲインの「配当」「株主優待」と3種類あります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

株式の売買で利益を得るキャピタルゲイン

まずご紹介するのが、一般的な株のイメージである「キャピタルゲイン」という儲け方。これはいわゆる売買差益のことであり、つまりは株を買った価格より高く値上がりした時に売ることで、差額として得られる利益を指します。

キャピタルゲインでは大きな利益を生み出す可能性がある反面、莫大な損失を負う恐れもあるので注意が必要。

ちなみに、売買での差額がマイナス(損失)の場合は「キャピタルロス」と言います。

株を保有するだけで利益を得られるインカムゲインは2種類

一方で株は売買を行わなくても、株式を保有しているだけで利益が得られる「インカムゲイン」による儲け方もあります。

株でのインカムゲインとしては、「配当」と「株主優待」の2種類があることを覚えておきましょう。ここからは、それぞれについて詳しく説明いたします。

配当と呼ばれるインカムゲイン

株式投資における1つ目のインカムゲインが「配当」。

年に数回、株主は株式を保有している企業から「配当金」として、利益の一部を受け取ることができるようになっています。

配当金の額や配当を貰える回数については、株主還元を重視するか成長のために資金を回すかなど、それぞれの企業の状況やスタイルによって異なります。

より配当が充実している企業を選びたいなら、知っておきたい指標が「配当利回り」。

【1株あたりの配当金÷購入株価×100】という計算式により算出され、株価に対する年間配当金の割合をすぐに求めることができます。

配当による利益は、株式の売買差益であるキャピタルゲインと比べると収益性は低い傾向にあります。

しかし、株式を保有しているだけで利益が得られるためほとんどリスクが無く、比較的安定して行えるところが利点と言えるでしょう。

株主優待制度もインカムゲインのひとつ

株式投資における2つ目のインカムゲインが「株主優待」。これは配当金とは別に、株主に対し企業に関連する物品やサービスなどを提供する仕組みのこと。

具体的に受け取れるものとしては、食料品やカタログギフト、クオカード、商品券などが挙げられます。

株主優待では、株の保有数に応じて優待内容が変化する企業もしばしば。その場合はよりたくさん株数を保有していれば、それだけ豪華な優待が受けられるのですね。

先ほどの配当と並んで、株主優待も株式投資で安定した利益を得られる手段となりますので、是非ともこの仕組みについても押さえておきましょう。

ちなみに株主優待は日本特有の制度であり、海外では一般的でないようです。

利益はトータルリターンで考えよう

株におけるキャピタルゲイン・インカムゲインそれぞれの儲け方をご紹介してきましたが、利益を考える上で大切なのはどちらかに偏るのではなく、「トータルリターン」つまり総合での収支を意識することです。

キャピタルゲイン(売買益)にしてもインカムゲイン(配当・株主優待)にしても、それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらかに偏ってしまえばリスクが高くなりすぎたり、逆にリターンが少なくなりすぎたりとバランスが取れません。

そのため、キャピタルゲイン・インカムゲイン両方の要素からトレードの計画を立て、総合的にどれだけの収益を見込めるかを考えて売買を行うのが大切です。

初心者が心掛けたい5つのポイント

これから株を始めるという、初心者の方も多くいらっしゃると思われます。そこで、株で儲けるために心がけたい5つのポイントについてもご紹介していきたいと思います。

資金管理を徹底する

投資を行う際には、資金管理を徹底することは欠かせません。つまり、株に用いる資金と生活資金とをはっきり切り離して管理すること。

これができていないと、株で損をした際に生活資金に手を付けてしまい、あげく生活が困窮。せっかくの資産運用が本末転倒となってしまう結果もあり得るでしょう。

また、資金管理を徹底することはトレードを行う上でもメリットがあり、ゆとりを持った判断ができることでトレードを成功させやすくなりますよ。

達成目標は明確にしておく

しっかり利益を積み重ねられるようになるためにも、株式投資における達成目標は明確にしておくようにしておきましょう。

ここで大切なのは、達成可能な現実的な目標を立てること。あまりに大きな目標を立ててしまうと、その分リスクを取って無理したトレードを行わなくてはいけなくなってしまうので注意しましょう。

目標の立て方としては、「1年で〇%」「〇年後に100万円増やす」といったように、期間と利益率を意識すると明確に捉えやすくなりますよ。

感情に流されず客観視する

株式投資では、常に冷静で客観的な判断が求められます。そのため、感情に流されないようにメンタル面をコントロールできることが非常に大切。

先ほど述べたように目標を明確にしておくことや、あらかじめ複数の場合に分けてシミュレーションを行っておくことで、感情を入れず客観的に自分のトレードを見ることが出来るようになりますよ。

中長期的に利益を求める

株式投資では、数ヵ月~数年単位の中長期的な運用が基本です。しばしば、1日のうちに売買を繰り返すデイトレーダーの話も耳にするかもしれません。

しかし実際のところ短期間での運用はあらゆる面において難易度が高く、専業でもない限り大きなリスクの元となってしまいます。

中長期投資であれば、長いスパンでの値動きを対象とするため毎日マーケット情報を確認する必要もなく、週末など余裕のある時間だけでも十分に投資を行うことができます。

そのため、サラリーマンの方など普段仕事をされている方にもピッタリのスタイルなのですね。

分散投資でリスクを減らす

リスクを減らすためには1つの銘柄に資金を集中させるのではなく、業種などが異なる複数の銘柄に「分散投資」するのがが基本。

もしも1つの金融商品へ資金を集中していた場合、損失が発生すると資産全体への影響も大きくなってしまいますよね。

ですがこのように分散投資を行うことで、万が一保有している1つの銘柄の業界全体が低迷しても、他の銘柄で損失を相殺することができ、結果的にリスクを抑えられるのです。

知っておきたい株でかかる税金

株で忘れてはいけないのが、税金がかかること。しっかりと把握しておけば、面倒な確定申告を行わずに済ませることもできますので、ぜひとも頭に入れておきましょう。

株でかかる2種類の税金

株式投資では「譲渡益課税」、「配当課税」といった2種類の税金がかかります。

「譲渡益課税」とは、株式の売却で利益が出た際に課せられる税金のこと。

「配当課税」とは、配当金に対して課せられる税金のことです。

どちらの税金も、利益に対しての税率は「20.315%」。つまり、利益の2割弱が税金として取られてしまうということで、これはなかなか大きな額ですよね。

また、「一般口座」を利用して取引を行っている場合は、確定申告をすることが必要となります。しかし、書類作成をしてわざわざ税務署まで足を運ぶ確定申告、できれば行わずに済ませたいのではないでしょうか。

そこで、次にご紹介する「特定口座」についても見ていきましょう。

特定口座は確定申告が不要

先ほども少しご紹介しましたが、証券会社の口座には

  • 特定口座(源泉徴収あり)
  • 特定口座(源泉徴収なし)
  • 一般口座

といった3種類があります。

この中でおすすめは、「特定口座(源泉徴収あり)」。この口座では証券会社が自動で年間取引報告書を作成してくれ、確定申告をする必要もありません。

これが「一般口座」と「特定口座(源泉徴収なし)」であれば、給与所得者なら20万円以上、扶養者なら38万円以上で確定申告が必要となってしまいます。

ただし少額投資のように、年間の利益について20万円(38万円)以下が見込まれるのであれば、「特定口座(源泉徴収なし)」を利用した方がお得になるケースもありますので、自分のスタイルに合わせて使い分けてください。

株式売買時には手数料が発生する

株の取引においては、基本的に売り買いを行うたびに手数料が発生します。それには発注した注文を約定させるために、証券会社のシステムを利用するなどの費用がかかることが理由としてあるのですね。

株における手数料のプランとしては、大きく分けて「約定ごと」と「定額制」の2つがあります。

「約定ごと」とは、1回の取引ごとに手数料がかかるプランのこと。スイングトレードや長期投資など、1日のうちにほとんど取引を行わない方はこちらのプランがおすすめです。

一方「定額制」とは、1日の取引額の合計で手数料が決定するプランのこと。デイトレードをする場合、1日に何度も取引を行うため、先ほどの「約定ごと」では手数料が膨大になってしまいます。そこで、こうした定額制の手数料プランを使うと、手数料を安く抑えることができますよ。

手数料の額については証券会社によってや約定金額で変わるので、なるべく安いところを選ぶのが間違いありません。

まとめ

今回は株での儲け方について解説してまいりました。

「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」と2種類の儲け方があるものの、利益を考える際には総合収支であるトータルリターンを意識することが重要なのですね。

初心者が心がけたいポイントや、税金についての解説も参考となりましたでしょうか。

株で儲けるためには、目先の利益よりも設定した目標に向けてコツコツ利益を積み重ねていくことが大切。余裕を持ちつつ、着実な資産運用をしていきましょう!

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