iDeCo(確定拠出年金)の運用利回りはどれくらい?お得な証券会社も紹介

iDeCo(個人型確定拠出年金)は長期的に安定した資産運用をしたいと考えている方におすすめですが、できるだけ運用利回りが良い方法を選ぶことが大切です。

証券会社や運用商品の選び方によって最終的に得られる利益にも違いが生じるため、運用利回りをマイナスにしないための選び方を覚えておきましょう。

この記事では、これからiDeCoで資産運用を始めたいと思っている方が知っておくべき運用利回りの良い商品の選び方やおすすめの証券会社などを詳しく紹介します。

ぜひ参考にして将来のために安定した資産運用を実現するためにお役立てください!

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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目次

2019年に発表されたiDeCoの運用利回りの平均

実際にiDeCoの運用利回りはどのくらいなのか、2019年に企業年金連合会から発表された「2017年度決算確定拠出年金実態調査」の情報を確認したところ、運用利回りの平均は3.1%だったことがわかりました。

運用利回りはほとんどがプラスになっており、中には7.0%以上の運用利回りを実現した例もあったようです。

しかし数%は運用利回りがマイナスになっており、中にはマイナス4.0%以下になった例もあります。

このように、運用利回りは平均以上になる場合もありますが、平均を下回ってマイナスになるリスクがある点も覚えておきましょう。

iDeCoの運用利回りと最終利益

iDeCoで資産運用を行う際には、運用利回りだけでなく、何年間積み立てをするのか、毎月いくらずつ積み立てするのかなどを具体的に考慮したうえで、予想される最終利益を計算して考えましょう。

運用利回りと利益の計算方法

iDeCoの運用利回りを考える際には、当初予想した想定利回りよりも実際に運用した結果の運用利回りが大幅に下回ると、コツコツ積み立ててきたのに思っていたほど利益を得られないどころか、損失を生み出す可能性があります。

最終利益をできるだけ増やすためには運用利回りの良い商品を選ばなければいけませんが、最終利益を算出するためには、年金終価係数を用いて計算します。

年金終価係数とは、積み立てたお金を運用した際に得られる将来の積立金合計額を求めるために使われる係数です。

仮に毎月1万円ずつ(年12万円)を利率2%と3%で運用した場合、10年・20年・30年では最終利益がどう変わるのか比較してみましょう。

運用年数 10年 20年 30年
元金 12万円×10年=120万円 12万円×20年=240万円 12万円×30年=360万円
利率2% 年金終価係数 10.950 24.297 40.568
最終利益 12万円×10.950=131.4万円
(+11.4万円)
12万円×24.297=291.564万円
(+51.564万円)
12万円×40.568=486.816万円
(+126.816万円)
利率3% 年金終価係数 11.464 26.870 47.575
最終利益 12万円×11.464=137.568万円
(+17.568万円)
12万円×26.870=322.44万円
(+82.44万円)
12万円×47.575=570.9万円
(+210.9万円)

このように、運用利回りが1%違うだけでも最終利益に大きな違いが生じますし、運用年数が長くなるほどその差が大きくなってきます

運用商品の利回りはランキングで確認

iDeCoを取り扱っている証券会社では、実際に運用されている商品のランキングを公表しています。

ランキングを参考にして運用商品を決定する方も多いと思いますが、購入金額や件数などの売れ筋だけでなく、ぜひ運用利回りについても注目してください。

どの運用商品を選ぶべきか迷った場合は、ランキングの「トータルリターン」と表示されている項目に注目し、安定した運用利回りを実現している商品をピックアップしてみましょう。

早く運用を始めるほど利益は望める

iDeCoは任意で加入する制度ですが、加入年齢は20歳以上60歳未満と制限があり、積み立てできる金額(拠出限度額)も職種によって上限があります。

運用利回りと利益の計算方法」でも紹介したように、運用年数が長くなるほど最終利益の金額が多くなる可能性があるので、20歳以上の方はできるだけ早い段階で運用を始めることをおすすめします。

仮に、運用利回りが少ない商品でもプラスをキープしていれば少しずつ資産は増えていきますので、ぜひお早めにご検討ください。

節税効果で現金が残る

iDeCoの大きなメリットの一つに、掛け金は全額所得控除となって所得税と住民税が軽減できる節税効果が挙げられます。

所得税は所得額によって税率が変わり、iDeCoの掛け金に応じても節税効果は異なりますが、所得が多い人ほど節税効果が高くなり、年間で数万円は節税ができて現金が残る結果になります。

他にも運用益は全非課税になる点や、60歳を過ぎて年金または一時金として受け取る際にもさまざま控除が適用されるなどの節税効果があります。

運用開始が遅いと余計な出費

iDeCoは基本的に60歳になると引き出しできるようになりますが、運用を開始した年齢が遅い方は60歳時点で引き出しできず、拠出期間が5年だと63歳、3年の場合は64歳となります。

また、引き出しをするまでは口座管理料手数料が発生するため、せっかく運用で利益を得られたのに余計な出費が増えてしまいます。

iDeCoで運用開始する時期はできるだけ若い年齢が良いので、お早めにご検討ください。

iDeCoで運用利回りをよくする方法

iDeCoで最終利益をできるだけ増やしたい場合には、運用利回りが良いほど有利になります。

以下で紹介する運用利回りをよくする方法をぜひお試しください。

目標金額を決めてブレない資産運用をする

iDeCoで運用できる金融商品は証券会社によって異なりますが、さまざまな種類があるのでどれを選ぶべきか迷ってしまうと思いますが、一度運用すると決めたなら60歳になるまで継続しましょう。

運用商品は大きく分けるとリスクが少なくて安全性は高いですが収益性も少ない元本確保型商品と、リスクは高い可能性もありますが収益性も高くなる可能性もある価格変動型商品があります。

最初はリスクが少ない元本確保型商品を選んでいたけど、やっぱり収益性を求めて価格変動型商品にしたい・・・などと運用商品を変えてしまうと、中途解約で利回りが下がり、解約控除金を差し引かれるなどのデメリットがあり、結局は最終利益も少なくなる可能性があります。

必ず目標金額を決めておき、一度決めたら最後までぶれずに継続できる運用商品をじっくり選ぶことをおすすめします。

リスクはコントロールする

iDeCoの元本確保型商品は、元本割れリスクを回避することを優先しているため、運用利回りは低くなるため、将来確保できる最終利益はあまり多く望めません。

しかし、あらかじめ許容できる範囲のリスクを決めておくことで、運用商品を分散させて運用利回りが高い商品を選び、できるだけ最終利益を多くするようにリスクコントロールする選択肢もあります。

運用状況をほったらかしにしない

iDeCoで運用をはじめたら、運用状況をしっかりチェックするようにしてください。

証券会社のお客様専用サイトから運用状況を確認できるようになっているので、少なくても3ヶ月毎にチェックしてみましょう。

しばらく運用状況を確認してみて、掛け金の割合に応じて順調に資産が増えていない状態であれば、掛け金配分を変更したり、資産配分の修正(リバランス)を行いましょう。

運用商品を見直したい場合には、今まで積み立てた資産を売却して新たに運用商品を購入する預け替え(スイッチング)という方法もありますが、手数料がかかる点やスイッチングの回数が制限されている場合もあるので、あまり頻繁に行わないように気をつけてください。

iDeCoを始める金融機関を厳選する

iDeCoを扱っている証券会社や保険会社などの金融機関は200社以上存在しており、それぞれ取扱商品や手数料が異なります

もしiDeCoの運用先を変更したいと思っても、別途手数料が発生することになるので、最後まで安心して運用し続けられる金融機関にしてください。

どこを選んでも良いわけではなく、できるだけ取扱商品が充実してコストがかからない金融機関を厳選しましょう。

コストを抑えて運用利回りを高める人気の証券会社

iDeCoを扱っている金融機関の中から、運用コストが安い証券会社を3社ピックアップしました。

運用実績もある人気のある証券会社ばかりなのでぜひ参考にしてください。

SBI証券

SBI証券は10年以上iDeCoの運用実績があり、加入者数No.1の人気を誇る証券会社です。

運営管理手数料と口座開設手数料が無料で、資産残高に関わらず運営管理手数料がかかりません

信託報酬が安い運用商品が充実しているのが特徴です。

手数料一覧 2019年10月現在
加入・移換時手数料(国民年金基金連合会) 2,829円
運営管理手数料 無料
口座管理料(運用時) 拠出あり 171円/月
拠出なし 66円/月
給付手数料(給付時) 440円/回
還付手数料(還付時) 2,148円/回
他の金融機関へ移管時 4,400円
運用商品 オリジナルプラン 38
セレクトプラン 37

>>SBI証券公式サイト

楽天証券

楽天証券も手数料が安い証券会社で、運営管理手数料がかかりません。

投資初心者にもおすすめのオールインワン型バランスファンドなど、楽天証券経済研究所が厳選した運用商品を取り扱っています。

手数料一覧 2019年10月現在
加入・移換時手数料(国民年金基金連合会) 2,829円
運営管理手数料 無料
口座管理料(運用時) 拠出あり 171円/月
拠出なし 66円/月
給付手数料(給付時) 440円/回
還付手数料(還付時) 1,488円/回
他の金融機関へ移管時 4,400円
運用商品 32

>>楽天証券公式サイト

マネックス証券

マネックスは加入者が100万人を突破している信頼のある証券会社で、運営管理手数料もかかりません。

低コスト商品を中心に取り扱っており、専門スタッフが土曜日にもサポートしてくれる点は大きな魅力です。

資産運用が初めての方にも安心してご利用いただけるように、iDeCo専用のロボアドバイザーもサポートしてくれます。

手数料一覧 2019年10月現在
加入・移換時手数料(国民年金基金連合会) 2,829円
運営管理手数料 無料
口座管理料(運用時) 拠出あり 171円/月
拠出なし 66円/月
給付手数料(給付時) 440円/回
還付手数料(還付時) 1,488円/回
他の金融機関へ移管時 4,400円
運用商品 25

>>マネックス証券公式サイト

自分に合った運用利回りでiDeCoを開始

iDeCoは将来に備えて資産運用する方法としておすすめですが、最終利益をできるだけ多くするためには運用利回りについて考える必要があります。

今回ご紹介した運用利回りを良くする方法や、低コストの証券会社を選ぶことで、より良い資産運用が実現します。

あなたに最適な運用利回りはどのくらいがベストなのかを検討しながら、ぜひお早めにiDeCoの運用を始めることをおすすめします!

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たとえば・・・

・決算後に暴落した高配当株4選

・【高再現性】下落相場で3倍銘柄を仕込む方法

・エグい株25分割で話題のNTT、気になる結末

などなど。

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