指値注文とは?かんたんな買い方と約定しない場合や取り消しする時の対処法

株取引を行うためには、注文をしなければなりません。株の注文方法には様々な種類があり、それぞれの特徴があるので、メリットとデメリットがあります。注文方法ごとにきちんとメリットとデメリットを理解しておかないと、投資の機会を逃したり、思わぬ損失を被る可能性があるので注意が必要です。

この記事では、株の注文方法の1つである指値注文について基本に遡ってわかりやすく解説していきます。この記事を読めば指値注文が詳しくわかります。

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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指値注文とは

まずは指値注文とはどのような注文方法なのかについて概要を説明していきましょう。

指値注文とは何か?

指値注文(さしねちゅうもん)とは、希望する売買価格(買いの場合は上限価格、売りの場合は下限価格)を指定して発注する方法を言います。

例えば、株式の売買において、「A株式を500円で1,000株買いたい」とか、「B株式を500円で1,000株売りたい」などといった注文は指値注文です。

買い注文は、指定した値段以下の売り注文が出れば約定でき、売り注文は、指定した値段以上の買い注文が出れば約定できます。

指値注文の約定について

指値注文では、自分が指値で提示した金額より高い金額で買ってしまうことはありませんし、指値で指定した金額より安く売ってしまうこともありません。

金額を指定して買い(売り)の注文を出すので、指値で買いの注文を出した場合、今の株価が指定した金額よりも高い場合は、指定した金額以下に株価が下がるまではその株を買うことができません。

自分で決めた値段以上で買ってしまうことがない代わりに、指値で決めた株価まで下がらなければ買えないので、買いのチャンスや売りのチャンスを逃してしまうこともあるというデメリットがあります。指値での注文は、値段が同じなら早く注文を出した順に約定されていきます。

とにかく買ってしまいたいときは、今の株価よりも高めの金額で指値注文を出しておけば、株価が急な値上がりをしても指値で出した値段の範囲内で買うことができますし、株価がそのままであれば今の株価で買うことが可能です。

指値注文の売り方について

現在の株価よりお得(高く)に売りたい場合には、指値の売り注文を利用するのが基本です。指定した株価以上になると売り注文が約定します。

購入したいレートを自分で指定することができ、注文の有効期限内にご購入レートが指定したレートに到達すると取引が約定します(下図)。

現在のご売却レート(TTB)よりも高く売却したい時には次の図のように使うのが一般的な指値注文の売り方です。

指値注文の買い方について

指値注文では、「銘柄」「価格」「株数」を指定して、「買い」または「売り」の注文を出す方法です。指値注文だと、株価が自分が指定した金額にならない限りは約定(取引が成立すること)しません。

指値注文と成行注文の違いについて

注文方法には指値注文の他にも成行注文(なりゆきちゅうもん)という方法があります。成行注文とは、値段を指定しない注文方法です。取引時間中に成行の買い注文を出すと、そのときに出ている最も低い価格の売り注文に対応して即座に注文が成立します。

同様に成行の売り注文の場合は、最も価格が高い買い注文に対応して注文が即座に成立することになります。注文さえ出せばすぐに買ったり売ったりできる半面、想定外の高い株価で買い注文が成立してしまったり、低い株価で売り注文が成立してしまうこともあるので注意が必要です。

日々の売買高が非常に少ない銘柄で成行注文を出すと、現在の株価が300円なのに、350円で買い注文が成立してしまったり、250円で売り注文が成立してしまう、ということもあるので注意しなければなりません。

指値注文と成行注文、2つの違いは「注文の際に価格を指定するかどうか」という点です。購入価格や売却価格を重視したい場合には指値注文を、取引の成立を重視したい場合には成行注文を使うというように使い分けます。

逆指値注文とは

次に逆指値注文について説明していきましょう。

逆指値注文とは何か?

逆指値注文とは、「価格が上昇し、指定した値段以上になれば買い」「価格が下落し、指定した値段以下になれば売り」とする注文方法です。指値注文で、それぞれ、「指定した価格以下で買い」、または「指定した価格以上で売り」とすることと逆の注文方法であることから「逆指値」と呼ばれます。

逆指値注文とは、一言で言ってしまえば「いくら以上になったら買う」という条件付の注文方法です。あらかじめ注文を出す株価の条件を設定しておいて、株価がその値段になった時点で設定しておいた指値あるいは成行の注文を出します。

逆指値で注文を出した時点ではまだ買いの注文は出していません。条件を設定した値段まで株価が上がった時点で、指値または成行の注文を出すことになります。

指値注文と逆指値注文の違いについて

指値注文は、値を指す注文、つまりレートを指定する注文方法となります。一方で、、逆指値注文は「今のレートより不利なレート(ドル円を買いたい場合、現状のレートよりも高い値段)での指値注文」のことを言います。

指値注文とは異なり、買いの場合は「ある価格(注)以上になったら(指値、または成行で)買い」、売りの場合は「ある価格(注)以下になったら(指値、または成行で)売り」という方法が逆指値注文です。

逆指値注文の売り方について

通常の指値注文では、「株価500円の指値で売り注文」であれば、株価が500円以上のとき注文が成立します。しかし、逆指値注文の場合、「株価500円の逆指値で売り注文」であれば株価が500円以下にならなければ売り注文が市場に発注されません。

売り注文の場合は逆指値「以下」でなければ注文が成立しない注文方法です。事前に損切りしても止むを得ない価格であらかじめ逆指値注文を出しておくことで、株価が予想より大きく下落した場合の損失額の拡大を防ぐことが期待できます(下図)。

その他にも、含み益が出た銘柄でまだ上昇しそうではあるが、万が一株価が下がっても、売り時を逃すことを避けるため、あらかじめ逆指値の注文を出しておくことで、利益を確定することが可能です。

設定値(90円)にて、自動で損切り!

逆指値注文の買い方について

通常の指値注文は、例えば「株価300円の指値で買い注文」を出せば、株価が300円以下であれば注文が成立します。

しかし、逆指値注文の場合、「株価300円の逆指値で買い注文」なら株価が300円以上にならないと注文が市場に発注されません。買い注文の場合は逆指値「以上」にならなければ成立しないのです。

例えばテクニカル分析などにより上値の節目を越えた場合など、買いシグナルとなる価格で逆指値注文を出しておくことで、相場をずっと見ていなくても買いシグナルを逃すことなく買付注文を執行できるようになります(下図)。

100円まで上昇したときに買い

指値注文と逆指値注文の同時注文について

指値注文と逆指値注文を同時に行う注文方法では、はじめに、通常の指値注文が発注され、「市場価格が○○円以上(以下)なら」という条件に達すると注文を訂正し逆指値注文が執行されることになります。株価の値上がり時に利益確定を自動で行いますし、株価の値下がり時に損切りを自動で行います。

たとえば、保有株の現在値が1,000円とした場合、通常の指値売却注文を1,100円で発注し、市場価格が950円以下となった場合に指値を950円に訂正するといった注文が可能です。

この注文方法は、逆指値付通常注文と呼ばれることもあります。利益確定と損切り(ロスカット)の注文が同時に発注できるので非常に便利な注文方法と言えます。

指値注文の手数料について

逆指値注文を出しても約定しないこともあります。手数料は約定したタイミングでかかるものなので、約定していなければ手数料はかかりません。つまり、注文しただけで手数料がかかることはないのです。

手数料は売った・買ったという取引があり、売買が成立して初めてかかるものであることをきちんと理解しておきましょう。

指値注文の手数料が発生するタイミング

指値注文の場合、注文が約定しなかった時の手数料はかかりません。売買手数料は、約定時(取引成立時)のみ徴収されます。

指値注文が約定しない場合の手数料

同様に、逆指値注文の場合も、注文が約定しなかった時の手数料はかかりません。売買手数料は、約定時(取引成立時)のみ徴収されます。

指値注文の修正・取消について

指値注文では、注文を出した後、約定する前までは「注文価格を変える」などの注文の訂正や注文自体の取消をすることが可能です。以下では、その概要についてわかりやすく解説します。

指値注文の修正について

注文が未約定の場合は修正ができます。値段及び期限の訂正はできますが、数量の訂正はできません。数量訂正を行う場合は、一度注文を取り消してから、あらためて注文をご入力します。

指値注文の取消について

注文が未約定の場合は取消ができます。基本的に取消が可能なご注文は、「注文訂正・取消」画面にすべて表示されますので確認することが可能です。

実践!指値注文のやり方まとめ

以下では、実際に指値注文をするときの方法をわかりやすく解説していきます。

FXroidでの指値注文のやり方

FXroidはFXの取引をスムーズに行うことができる、GMOクリック証券の便利な取引アプリです。メイン画面を軸とした機能配置により、スピード注文やチャート画面、マーケット情報などの多くの機能にスムーズにアクセスでき、初心者でも迷わないストレスフリーな操作性を実現されています。

FXroidでは、1タップで新規・決済・ドテン・同一通貨の全決済注文が可能な高速注文機能「スピード注文」と、スマートフォンの大画面を最大限生かした「テクニカルチャート」が利用可能です。そのため、チャートを見ながらスムーズなスピード注文が可能となっています。

GMOクリック証券に口座をお持ちでない人でも、アンドロイドマーケットから無料でダウンロード可能です。青か赤のボタンを押すと、成行注文として1クリックで新規注文や決済注文ができます。確認画面が表示されずに即発注なので便利です。

MT4での指値注文のやり方

MT4では指定した価格で予約する『指値注文』や『逆指値注文』などの注文が可能です。MT4は、『指値注文』や『逆指値注文』をする場合、[Buy Limit][Sell Limit][Buy Stop][Sell Stop]などの用語が並んでいるため混乱してしまう人も少なくありません。

MT4で指値注文をしたい場合には、[Buy Limit](指値買い)[Sell Limit](指値売り)のボタンを押すだけです。注文を入れたい価格を入力して【発注】ボタンを押せば、予約注文完了します。

GMOクリック証券での指値注文のやり方

GMOクリック証券では、現物株取引の注文も信用取引の注文も、同じ注文画面から1クリックで切り替えて執行することが可能です。注文画面を表示させるには、ログイン後に表示されるトップページ上部の「株式」をクリック。

ページが開いたら銘柄名かコードを入力して検索をクリックすると、その銘柄の詳細が記載されたページが表示されるので、銘柄などを入力し、指値注文のボタンを押せば注文が完了します。

比較!指値注文の手数料まとめ

最後に、楽天証券・マネックス証券・SBI証券での手数料について説明していきます。

楽天証券での指値注文の手数料

指値注文は、注文時において価格を指定する注文方法です。楽天証券でももちろん指値注文ができます。楽天証券では、1回のお取引金額で手数料が決まる超割コースという手数料体系と、一定の取引回数までは定額の手数料となるいちにち定額コースがあります。

超割コースと一日定額コースの手数料はそれぞれ以下の通りです。

マネックス証券での指値注文の手数料

マネックス証券の取引手数料は、現物取引100円(税抜)/信用取引95円(税抜)からと業界内でも大変お得な価格設定となっています。

1注文の約定金額に対して手数料を計算するコースである取引毎手数料コースと、1日の約定金額の合計額に対して手数料を計算するコースである一日定額手数料コースがあります。

まず、取引毎手数料コースでは以下の表にもとづいて毎取引ごとに手数料がかかります。

一方、一日定額コースでは、約定金額の合計が300万円までは定額、超える場合は超過分について300万円ごとに手数料が加算されることになります(下図)。

SBI証券での指値注文の手数料

SBI証券には、1注文の約定代金に対して手数料がかかるスタンダードプランと1日の約定代金合計額に対して手数料がかかるアクティブプランがあります。

スタンダードプランの料金設定は以下の通りで、1注文50円(税込54円)からとなっています。

一方、アクティブプランでは1日0円から取引が可能です。

まとめ

株の価格は刻々と変化するものです。そのため、きちんと株価の動きに応じて最適な注文方法をとらないと、利益獲得の機会を逸したり、思わぬ損失を被る可能性があります。それを避けるためには、注文方法の特徴、メリット・デメリットを理解しておくことが大切です。指値注文は、取引価格を設定するので、その価格以外で約定しないというメリットがあります。

しかし、その価格以外で約定しないので、その価格にならない限り取引は成立しないので、株価の動きを正確に読み取る力が必要です。この点をきちんと理解して、指値注文をすることが大切です。

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