当たり前のことですが、株は基本的に買って、売ることで利益を出していく投資です。ですから、株の売り方はきちんと理解しておく必要があります。いざ株を売ろうと思ってもその方法がわかっていなかったら、売りのタイミングを逃してしまうかもしれません。
以下では、株の売り方について初心者にもわかるようにわかりやすく解説していきます。
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この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
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株の売り方「注文の出し方」とは
株をはじめて売りに出すときには、「注文の出し方」もわからないものです。以下では、株の売り方について、誰にでもわかるようにわかりやすく解説していきましょう。
売り注文の出し方は対面型証券とネット証券で異なる?
売り注文の出し方は対面型証券とネット証券では基本的には異なることはありません。証券口座を開設して、株を購入しておきさえすれば、いつでも株を売却することができます。
まずは対面型証券で売り注文をするときのことを説明し、その後、ネット証券で売り注文をするときのことについて説明していきましょう。
まず、対面型証券の場合、売り注文は銘柄コード・株数・値段・注文の有効期限について窓口で伝えます。その後、窓口で直接取引が成立したかどうかを確認することができます。
一方で、ネット証券はクリックするだけでいつでも売り注文を出すことが可能です。対面型証券とは異なり、証券会社の開店時間とは関係なく売り注文を即座に出すことが可能です。
株の注文方法:指値注文と成行注文の違い
株の注文方法には、大きくわけて2つの方法があります。指値注文と成行注文です。以下では、この2つの株式の注文方法について解説していきます。
(1)指値注文
指値注文とは値段を指定して株を売買する方法です。たとえば、200円の指値で1000株の買い注文などの使い方をします。
指値注文では、買い注文であれば指値以下の株価、売り注文であれば指値以上の株価とならない限り、絶対に株の売買が成立しないことにあります。端的に、指定した値段以下または以上にならない限り取引が約定することはありません。そのため、思った以上の高い値段で株を購入したり、売却したりといった危険性を回避することができます。
デメリットとして、指値注文では、その価格に到達しない限り約定が成立しないため、タイミングがズレてしまい、約定できない可能性があります。結果として、投資の機会を逃してしまうことが考えられます。
(2)成行注文
成行注文とは、株の売買を行うときに価格を指定せずに注文する方法を言います。売買の価格は、その時に売買が成立した価格となります。
そのため、成行きで売り注文を出すとその時に一番高い価格で買い注文を出していた人と取引が即座に成立することになります。成行注文は、価格を指定せずに注文をするので、すばやく約定することができる方法です。
一方で、成行注文は予想しない価格で約定が成立してしまう可能性もあるので注意が必要です。特に、株価が急騰・急落している場合には、予想以上に高い価格で購入が成立してしまったり、予想以上に低い価格で売却が成立してしまう可能性があります。
株数を決める時に注意すべきポイント
売りに出す株数を決めるときには、きちんと現在の価格が売りに出すタイミングとして最適かどうかを確認しておくことが大切です。一度売却してしまえば、買い戻さない限りその株式が戻ってくることはありません。
当然、売りに出すときの株数は所有している株数以上は当然売りに出すことはできません。株数を間違えると取り返しがつかないので、きちんと確認してから注文を出すことが大切です。
売り注文が出せる時間
株式の売り注文が出せる時間は、基本的に株式市場があいているときとなります。市場があいている時間は、日本の株式市場と外国の株式市場は当然異なっています。
日本の株式市場は、月~金の平日、9:00~11:30(これを前場と呼びます。)と、12:30~15:30(これを後場と呼びます)があいている時間です。これ以外の時間に売り注文を出しても、次の日の市場で取引がなされることになります。
売り注文の成立の確認方法
売り注文が成立したかどうかはきちんと確認しておかなければなりません。株取引は需給で成り立っているので、あなたが提示した価格で株を買いたいという人が現れない限り、売り注文が成立することはありません。そのため、買い手が現れなければ、売り注文が出されたままとなってしまいます。
それを防ぐためには、売り注文が成立したかどうかを確認することが大切です。売り注文が成立したかどうかを知るための確認方法は、ネット証券であれば確認画面から簡単に確認が可能です。対面証券では、取引が成立すると確認証が発行されるので、それによって売り注文の成立が確認できます。
株の売り方のポイント!施行条件とは
株を売る際には、その執行条件を選択することができます。執行条件には、「なし」「寄指(よりさし)」「引指(ひけさし)」「不成(ふなり)」というものがあります。施行条件を設定しておけば、自分の意図した通りの取引を行うことができる点がメリットです。
ただし、これらの施行条件を利用した株の売買は株の中級者向けの取引となります。なぜなら、施行条件を利用するということは、その条件が成立しない限り株の取引が成立しないからです。きちんと株式相場を読む力がないと、思わぬ損失を被る可能性があります。
施行条件の寄指とは、寄付きにのみ指値注文が執行されることを条件とした注文方法となります。一方、引指とは、引けにのみ指値注文が執行されることを条件として注文方法です。
さらに、不成とは、寄付きとザラバ中は指値注文として注文を受け付け、未約定の場合には、引けの時点において成行注文に変更して発注することを条件とした注文方法です。
株を売る時に注意したいポイント
株を売ったからと言って、その売却した分の現金がすぐに口座に振り込まれるわけではありません。一般に、株には「精算日」というものがあります。通常、株の売却が約定された売却日を含め、4営業日即時に現金が証券口座に振り込まれることになります。
また、株を売却した際には、「売買委託手数料」がかかります。つまり、株を売るときにも手数料が発生するのです。そのため、何度も株式を売却すればその分手数料もかさんでしまいます。
手数料額は、証券会社によってさまざまなので、自分の投資スタイルに合わせて証券会社を選ぶことが大切です。たとえば、1日定額で手数料がかかる場合や、取引毎に手数料が発生する場合などがあります。以下を参考にしてください。
証券会社の取引手数料には1日の合計額に対して手数料がかかるコースと、1注文ごとの取引に対して手数料がかかるコースがあります。
1注文ごとの取引に対する手数料
証券会社名 |
株式売買手数料 |
|||
〜10万円 | 〜20万円 | 〜50万円 | 〜100万円 | |
松井証券 | 無料 | 300円 | 500円 | 1,000円 |
ライブスター証券 | 80円 | 97円 | 180円 | 340円 |
DMM株 | 80円 | 97円 | 180円 | 436円 |
GMOクリック証券 | 88円 | 98円 | 241円 | 487円 |
SBI証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
1日の合計取引額に対する手数料
証券会社名 | 株式売買手数料 | ||||
〜10万円 | 〜20万円 | 〜50万円 | 〜100万円 | 〜300万円 | |
岡三オンライン証券 | 無料 | 無料 | 500円 | 800円 | 1,800円 |
SBI証券 | 無料 | 191円 | 429円 | 762円 | 1,562円 |
楽天証券 | 無料 | 191円 | 429円 | 858円 | 3,000円 |
松井証券 | 無料 | 300円 | 500円 | 1,000円 | 3,000円 |
GMOクリック証券 | 213円 | 213円 | 399円 | 797円 | 1,538円 |
ライブスター証券 | 400円 | 400円 | 400円 | 600円 | 1,400円 |
マネックス証券 | 2,500円 | 2,500円 | 2,500円 | 2,500円 | 2,500円 |
さらに、株を売ったときや配当を受けたときには、およそ20%程度の税金がかかります。そのため、株を売ったときに自分の利益として実際に手元に残るのは、売買委託手数料と税金を引いた額となります。
株を売った後にすべきこと
株を売った後には、どれだけの利益が出たか、あるいはどれだけ損失が出たのかをきちんと確認することが大切です。きちんと売買について振り返りをしておかないと、いつまでも株取引で成功することはできません。株取引が終わったら、取引プロセスを書き出して振り返るなど、きちんと振り返りをしましょう。
損失が出てしまっても、終わったことをいつまでも引きずらないように心がけることも株を売る時に必要な作業です。損失が出たことは仕方がありません。どんな有名な投資家でも損失を出してしまいます。大切なことは、その失敗から何を学ぶことができるかです。
また、株を売った瞬間から、次の株式投資は始まっています。そのため、引き続き投資したいと考えている株価のチェックをしたり、新聞やニュースにも注意しなければなりません。
株式投資の投資感は、投資をしないと鈍っていきますし、株式市場は日々変化を繰り返しています。次に株を買う時に感覚が鈍ってしまわないように、株を売った後でも常日頃から株式市場との接点を持つことをお勧めします。
実践!株の売り方・取引の流れ
株を売る際には、上でも説明した通り、銘柄・株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決めなければなりません。今所有しているすべての株数を売る必要はありませんが、もし単元株式を所有していて、1株=100株で100株しか持っていないような場合には、すべての株式を売る必要があります。
(1)銘柄
所有している株式の中から、どの銘柄の株式を売るのかを選択します。
(2)株数
所有している株式の中で、どれくらいの株数を売るのかを選択します。
(3)注文方法
指値注文をするか、成行注文をするかを選択します。指値注文をする場合には、価格と株数を指定し、成行注文の場合には株数を指定します。
(4)注文の有効期限
注文には有効期限があるので、注文が有効と成る期間を定めます。まだ株価が上がりそうな感じがする、売ろうかどうかまだ悩んでいる、という時は半分だけ売ることも可能です。
株式投資に正解はないので、その都度株式市場の動向を見極めて、その場に応じた判断が必要となります。初心者の場合、売りの注文方法で最もお勧めなのが成行注文です。成行注文であれば、注文の有効期間は考える必要がありません。
株を売るタイミングを決めよう!
株を売る場合には、タイミングが非常に重要です。株を売るタイミングとしては、目標利益額・収益率・投資期間・テクニカル分析・企業業績・ファンダメンタルズ・売買代金や売買高の傾向で判断することができます。
一概にこれが正解という売りタイミングはありません。目標利益額に到達した段階で売りに出すことは、わかりやすく無理な取引をせずに済むので初心者にはおすすめです。
株の収益率の計算がきちんとできる場合には、収益率を考えて株を売るタイミングをはかることもできます。最初に投資期間を定めておけば、その投資期間内で取引をすべて行うことが可能となります。
より高度なテクニカル分析を行った上で売るタイミングを判断することもできますが、テクニカル分析は投資初心者には難しいので、徐々にできるようになっていくと良いでしょう。
企業の業績が発表される決算期には株価が大きく動くことが多いので、それをみて株を売るのも効果的です。その場合には、より高度な分析としてファンダメンタル分析を行い、株価と企業業績の関係性を見極めて株を売却することもできます。
いくらで売るか決めよう!
株を売る場合には、いくらで売るかを決めなければなりません。いくらで売るのが適切であるかは、株式市場の動向に依存します。
投資初心者はまずは目標と成る利益額と我慢できる損失額を決めておいて、その価格に達した段階で株式を売るなど、きちんと条件を決めておくことが大切です。きちんと区切りをつけて売却をしておかないと、株式市場は日々変化しているので、タイミングを逃してしまいます。
どれくらい売るか決めよう!
株式は基本的に一株から売ることができます。ただし、株は銘柄ごとに単元株が決まっていることもあります。
株を売買できる単位が決まっている単元株を売却する場合、通常、1単元100株、1,000株などと設定されていることが一般的です。その場合には、単元ごとにしか取引を行えないので注意しましょう。
ネット証券から株を売る方法
ネット証券のように、インターネットを使って株を売ることはとても簡単です。いつでもどこでも自分の好きなときにインタネット環境さえあれば株式を売却することができます。インターネットを使って株式を売却する場合には、まず「口座管理」から売りたい銘柄を選択します。
その後、「注文画面」で必要事項を入力します。必要事項とは上で紹介したように、株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限です。
売りたい銘柄を選んで必要事項を決定したら、「注文確認」をタップして、きちんと自分の意図した通りに売り注文ができているかどうかを確認します。確認後、「注文を決定」することで、売り注文が出されることになります。
徹底比較!各証券会社の株の売り方
次に代表的な証券会社における株の売り方について説明していきましょう。
基本的には、どんな証券会社でも銘柄・株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決定すれば、株を売ることが可能です。
(1)SBI証券のケース
SBI証券で株を売る場合には、まず、SBI証券のホームページからログインをしてください。ログインした後、口座管理画面をクリックします。口座管理画面をクリックすると、自分の口座状況を確認することができます。ここに現在保有している銘柄の情報が出ているので、売りたい銘柄を選んでクリックします。
その後、画面の右上に出ている現物売をクリックして、株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決定します。さらに、確認画面が出るので、確認後、注文を確定すれば売り注文が確定します。
(2)野村證券のケース
野村証券で株を売る場合には、まず、野村證券のホームページからログインをしてください。その後、口座管理画面から保有している株式を一覧で表示します。「現物売」ボタンを押すと、現物売注文入力画面に移動することができます。
銘柄・株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決定して、確認画面で注文を確認後、確定ボタンを押して注文内容を確定します。
(3)大和証券のケース
大和証券で株を売る場合には、まず、大和証券のホームページからログインをしてください。ログイン画面では、支店コード・口座番号・パスワードを入力してログインします。予め設定しておくことも可能です。
ログイン後、「残高/利益」ボタンをクリックします。取引口座に入っている資産の状況が確認できるので、画面上部にある株式リアル残高のボタンをクリックします。その画面で、売りたい銘柄にある売付ボタンをクリックします。
その後、株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決定し、注文内容を確認後、注文確定ボタンをクリックして注文を確定します。
(4)楽天証券のケース
楽天証券で株を売る場合には、まず、楽天証券のホームページからログインをしてください。ログインしたら、画面中央の「取引・注文する」をクリックします。続いて、画面左側にある「現物取引(売り注文)」をクリックします。
自分が持っている株式一覧が確認できるので、売りたい株を選んで注文欄にある「売り」をクリックします。その後、株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決定します。最後に、注文を確認するボタンを押して注文を確認後、「注文確定」をクリックして売り注文を出します。
なお、証券会社では、電話でも株の注文を受け付けています。電話で株の注文をする場合には、インターネットで株式を注文するときと同様に、銘柄、株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決めなければなりません。口頭で担当者にこれらを伝えるだけで簡単に株式の取引が可能です。
まとめ
株の売りのタイミング逃さないためには、事前に株の売り方についてきちんと理解しておくことが大切です。株を売る場合には、対面証券型の場合であれ、ネット証券の場合であれば、銘柄・株数・注文方法(指値注文・成行注文)・注文の有効期限を決定する必要があります。
注文方法には指値注文と成行注文がありますが、どちらも一長一短の方法なので、状況に応じて使い分けられるようにしておきましょう。株式を売る際には、寄指・引成・不指など、施行条件をつけることもできます。
しかし、投資初心者の場合、まずは基本となる指値注文を成行注文をきちんと理解しておくことが大切です。株を売る方法は基本的には非常に簡単なので、一度きちんとシュミレーションしておくようにしておくと、株を売ろうとおもったときにスムーズに取引ができますよ。
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