株式投資でまず最初に行うのが、注文を出すことです。
株の注文方法には大きく分けて「指値注文」と「成行注文」の2種類がありますが、これらの注文方法をどのように使い分ければ良いか、あなたはしっかりと理解していますか?
特にサラリーマンの方など、普段仕事をされている方が押さえておきたいのが「指値注文」。使いこなせるようになれば、取引時間中に相場が見れなくても自動でトレードを完了することが可能になります。
しかし指値注文には誤解しやすいところも多く、使い方を間違えてしまえば大損してしまうリスクも。
そこで今回は、そのような株の「指値注文」について、基本的な使い方からデイトレードでの活用方法まで、幅広く解説してまいります。
この記事で指値注文を使いこなせるようになり、希望通りの価格で約定させられるようになりましょう!
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この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
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指値注文とは
「指値注文」とは、どのような注文方法なのでしょうか?まずはじめに、基本的な部分について学んでいきましょう。
希望する価格で売買する注文方法
「指値注文」とは、言わば”自分が希望する価格で株を売買する注文方法”のことを指します。
株のトレードをしていると、”この株価まで動いたら株を買いたい”と思うことがあるのではないでしょうか。ですが専業トレーダーでも無い限り、狙い通りの株価になるまで値動きを見張っていることは不可能ですよね。
そんな場合にあらかじめ予約しておくような感覚で、希望通りの株価になったら自動で注文を発注してくれるのがこの「指値注文」です。
株にはこうした「指値注文」の機能があるため、専業トレーダーだけではなく、取引時間中に仕事をしているサラリーマンなどの方も気軽に参加できるようになっているのですね。
指値を越えなければ注文は成立しない
指値注文では、指値として自分が指定した株価を超えなければ注文は成立しないようになっています。
つまりは、
・買い注文であれば、株価が指値以下にならないと買いが成立しない
・売り注文であれば、株価が指値以上にならないと売りが成立しない
ということですね。
そのため思わぬ条件の悪い価格で約定してしまう心配がなく、取引時間中に相場状況が確認できなくても安心して利用できるでしょう。
指値注文での約定は注文した順番通り
注文状況を反映する板を見ていると、自分以外にも同じ株価で指値注文を出している投資家は多くいることがわかるでしょう。ではこのように同じ指値注文が多く出されている場合、注文が約定する順番はどうなるのでしょうか?
指値注文では、複数の投資家が同じ指値で注文を出している時は、注文を出したのが早いものから約定していくようになっています。
つまりは”早い者勝ち”ということですね。
そのため購入希望者が多い株価では、指値注文した価格では買えない場合もあります。
人気の銘柄で確実に株を購入したいならば、ちょっと妥協して購入希望額より少し高めの株価に指値を入れておくのが無難かもしれません。
指値注文の有効期限
指値注文には、注文の有効期限もあります。
これについては、設定できる期間の最長や刻み幅は証券会社で異なるので一概には言えませんが、多くの場合「当日中~一週間」までの間を有効期限として設定できるようになっているようです。
ここで注意しておきたいのが、配当や株主優待が貰える「権利確定日」。権利確定日が設定されている銘柄の場合、権利付最終約定日を超える有効期限の指定はできないので気を付けましょう。
指値注文と成行注文との違い
株式投資では、今回ご紹介している「指値注文」のほかに「成行注文」という注文方法もよく使われています。
「成行注文」とは、価格を指定しないで、注文を出した瞬間の価格で売りや買いが成立する注文のことを指します。
指定した株価まで待つ指値注文とは違い、「成行注文」ではスピーディーな取引が出来るのですね。
たとえば突然値上がりのチャンスが訪れたり、保有している銘柄が暴落したとします。こうした場合には、指定した株価でしか約定できない指値注文では、約定の機会を逃してしまうこともあるでしょう。
そこで、この「成行注文」を使うとその時の株価で、すぐ確実に約定させることができますよ。
指値を使った注文を出すときのポイント
指値注文を出す際には、いくつか押さえておきたいポイントがありますので、ここからご紹介してまいります。
チャートを分析してトレンドを把握
チャートの形状から、現在のトレンド(値動きの勢い)が上下どちらに向かっているのか把握するのはとても有効です。チャート分析として、最も分かりやすいのが「移動平均線」を見る方法。
移動平均線では通常、5日線や25日線など複数の線が表示されていますが、これらの線の組み合わせによりトレンドを把握することができます。
まず、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けている状態が「ゴールデンクロス」。これから勢いを伴い上昇することが期待できるシグナルとされています。
逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けている状態が「デッドクロス」。本格的に値下がりしていくシグナルとされていますので、このデッドクロスが出現した場合には買い注文は避けておきましょう。
また、「ボリンジャーバンド」というチャート分析ツールもトレンド把握に有効です。これは移動平均線の上下にうねりのある3つのバンドを表示するツールで、”買われすぎ””売られすぎ”を視覚的に判断することができます。
チャートの株価が、ボリンジャーバンドの±3σに接している場合はトレンドの転換が起こる場合が多く、逆張りを狙うのに適しているでしょう。
約定できるかどうかを注文の気配から判断
証券口座を開設されている方は、「板」に表示されている気配を見ることで、価格ごとにどれだけ注文が出ているかを見ることができます。
板の見方としては、株価が並んでいる真ん中の列を境に、右半分が買い注文を表す「買い板」、左半分が売り注文を表す「売り板」となっています。
買い板は下から上へ、売り板は上から下へ向かって現在の株価へと近づいており、中央を挟んで両方の勢力がせめぎ合っているようなイメージですね。
板に表示されている注文状況を考慮して、売り買いそれぞれの勢いから約定しやすい指値を決めるようにすると良いでしょう。
指値はキリの良い価格を避ける
指値の価格を決める際にもちょっとしたポイントがあり、それは「キリの良い価格を避ける」ことです。人間の心理として、最後が0や5で終わるキリの良い数字を好む習性があり、それは株の注文を出す際にも同じです。
そのため、たとえば「500円」や「505円」などのキリの良い価格は注文が殺到しやすく、売買が成立しにくくなってしまうのですね。
なので約定を優先するのなら、1円だけ指値価格を変更するだけでも、非常に約定しやすくなりますよ。
逆指値で利益や損失をコントロール
指値注文の種類には、通常のほかに「逆指値注文」という注文方法もあります。
これはその名の通り、指値注文の逆となる注文方法であり、
・買い注文であれば、株価が指値以上にならないと買いが成立しない
・売り注文であれば、株価が指値以下にならないと売りが成立しない
といったようになります。
一見、使いどころがわからないように思われるかもしれませんが、逆指値注文は利益確定から損切りなど、あらゆる場面で活用することが可能。
たとえば利益が出している保有株が急落した場合に備えて、逆指値で注文を出していれば、利益を確保できることができますし、損切りを設定したとしても損失の額を限定的に抑えられます。
また、株価が抵抗線を上抜けした、「ブレイクアウト」のタイミングに乗って買いたい時にも逆指値注文を入れておくのがおすすめですよ。
OCO注文を使い1回の注文で売買完了
さらに指値注文の中には、一回注文するだけで利益確定から損切りラインまで設定できる「OCO注文」といった注文方法もあります。
この「OCO」とは”One done,then Cancel the Other”の略。つまり”一方が成立したら、もう一方をキャンセルする”といった意味ですね。
その通り、OCO注文では指値注文と逆指値注文を同時に出し、片方の注文が約定したらもう片方はキャンセルとなります。
なので、たとえば現在持っている株を利益確定なら800円、損切りなら700円でしたいとするのならば、その通りにOCO注文を入れておけばそれだけで完了。
取引時間中に相場をチェックできないサラリーマンの方などには、うってつけの注文方法と言えるでしょう。
デイトレードをするなら指値と成行を使い分け
デイトレードでは、これまでご紹介した「指値」と「成行」の両方をうまく使い分けることが大切。
では、どのような場面でどちらの注文方法を使うべきなのか、ここから解説いたします。
基本は成行注文ですぐに約定を
流れの早いデイトレードでは、購入のタイミングを逃してしまうのが一番避けたいところ。なので基本的にはスピーディーな成行注文を使い、確実に約定させるようにするのがおすすめです。
成行注文では思っていたより高い値段で購入することもあるため、気後れする方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなに問題ありません。
株価がその日のトレンドに乗っていれば、多少約定した価格が予定よりズレても、十分に利益を期待できるため、デイトレードでは安く買うよりも確実に約定させることを優先すべきなのですね。
指値と不成の注文を出しておけば1日中安心
デイトレードで指値注文を活用したいのは、利益確定を行う時。利益確定の際は、購入時ほど焦る必要が無いため、十分に利益を出せる価格で約定させたいところです。そこで、まずは希望価格の指値注文を入れておきましょう。
さらに、指値注文の条件を満たさなくても取引をその日の内に完了してくれる「不成注文」という注文方法もあります。
そのため、デイトレードで株を購入した後は、これらの「指値注文」「不成注文」を出しておけば、後は相場を見れなくても1日中安心して過ごすことができますよ。
指値注文の失敗例
便利な指値注文ですが、使い方によっては失敗してしまうこともあります。そこで、最後に指値注文の失敗例を見ておくことで、どのような使い方は避けるべきかについても知っておきましょう。
買い注文と売り注文の考えを混同
指値注文で最も気を付けたいのは、いわゆる”うっかりミス”。急いでトレードをしている時などは特に、買い注文と売り注文の考え方をごっちゃにしてしまい、約定しなかったり、思わぬ悪い条件の価格で約定してしまうケースがありがちです。
指値注文では、「買い注文であれば指値以下」、「売り注文であれば指値以上」の株価で約定する仕組みになっていますので、注文を確定する際には今一度気をつけておきたいところですね。
また、指値価格の打ち間違いにも十分注意しましょう。せっかくチャンスを掴んだ銘柄があっても、間違えて株価以下の売りの指値注文を出してしまえば、おそらく値上がりする前にその場で即約定してしまい、利益を得る機会を逃してしまうことになってしまいますよ。
指値の価格になったのに約定しない
たとえ指定した指値の価格になったとしても、自分の注文が約定しないことはよくあるものです。
ここで、指値の約定する順番について今一度確認しておくと、同じ価格での指値注文は早く出したものが優先され、売り(買い)注文が来た順番に約定するようになっています。
自分の順番が来たとしても、その時には株価が変わってしまい約定せずに終わってしまうケースもありますので、確実に約定させたい時は少し妥協してでも、確実に順番の回ってくる価格で指値注文を出しておくようにしましょう。
まとめ
今回は株での指値注文について、基本的な内容から注文のポイント、注意しておきたい失敗例まで交えて解説してまいりました。
確実に希望の価格で約定させられる指値注文は、取引時間中に相場を見られない方にも便利な一方、やや確実性には欠けるためうまく成行注文と使い分けることが大切なのですね。
通常の指値注文に加え、状況に応じて逆指値注文やOCO注文なども使い分け、あらゆる場面で希望通りに約定させられるようになりましょう!
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