レーティングとは?強気の意味と株価に与える影響をやさしく解説!

株式投資について調べているとき、あなたは「レーティング」という言葉を見たことはないでしょうか?

今回ご紹介するレーティングは、数ある情報収集のなかでもとくに注目したいものとなっています。

株式投資でなるべく勝つには、あらゆるところから情報収集をしつつ、売買タイミングを見極められるようになることが重要です。

当然、レーティングも活用できるに越したことはありません。

この記事ではレーティングの基本や見方、上手く活用するコツなどをまとめました。

レーティングを覚えて、今後の株式投資を有利に進めましょう!

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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レーティングとは?

それでは早速、レーティングとはどのようなものなのかを見ていきましょう。

レーティングの基本はもちろん、いち情報としてどれほど有力なのかもわかるようになりますよ。

証券アナリストが独自で下した投資判断

レーティングとは、証券会社もしくは運用会社に属しているアナリストが銘柄を分析・調査した結果に得られる投資判断(格付け)を指します。

このレーティング情報を参考に売買タイミングをはかる投資家は多いですが、一方で「レーティングはアテにならない」と言う投資家が多いのも事実。

実際、レーティングはかならず的中するわけではありません。

誤解されていることも多いですが、レーティングは基本的に企業の絶対評価ではありません。

あくまでも地合いに対する相対的な評価になります。

もう少し分かりやすく解説すると、東証株価指数の上昇率よりもその企業の株価上昇率が高いと判断されれば「買い」。東証株価指数とほぼ同じなら「中立」。東証株価指数より上昇率が低いと判断されれば「売り」となります。

つまり、今の株価よりも上がるか下がるかで決められているものではない、ということです。

ですので、トレードの精度を上げるにはまず、「いま見ているレーティングはどこまで正しいか?」を見定めるスキルが求められます。

【証券アナリストとは】
株式市場を調査・分析して株価を評価する、株の専門家。
証券アナリストが下した投資判断は、個人投資家や機関投資家に渡される。

株式の他にも、債券の調査・分析を得意とするクレジットアナリスト、
金融工学の分析に秀でたクオンツアナリストなどが存在する。

レーティング格付けの表記は証券会社によってさまざま

公表されているレーティング情報および格付け表記は証券会社によって異なり、上画像のように星の数や数字、単語などさまざまな種類があります。

【レーティング格付け表記の例】
星の数:☆×1~で評価
数字:1~3の3段階、または1~5の5段階で評価
単語:「A/B/C」、「強気・中立・弱気」、「Buy/Neutral/Reduce」などと表記

表記こそ分かれているものの、「格付け評価が高い(低い)」という意味はすべて共通しています。

このことを知らないまま複数の証券会社を利用し、かつレーティングも参考にするとなるとここで戸惑うかもしれませんね。

主要な証券会社のレーティング(格付け)の評価方法を表でまとめましたので、こちらも参考にしてください。

証券会社 評価方法
野村証券 「Buy」「Neutral」「Reduce」の3段階
大和証券 1、2、3、4、5の5段階
SMBC日興証券 1、2、3の3段階
三菱UFJモルガンスタンレー証券 「Overweight」「neutral」「Underweight」の3段階
シティーグループ証券 1「買い」2「中立」3「売り」の3段階
ドイツ証券 「BUY」「HOLD」「SELL」の3段階
JPモルガン証券 「Overweight」「neutral」「Underweight」の3段階

レーティングの評判はアナリストの腕次第

冒頭で「『レーティングはアテにならない』との声も多い」とお話ししましたが、これは主に各アナリストへの評判に直結している場合が多いです。

イメージとしては、こちらの画像がわかりやすいと思います。

このように「証券アナリストAさんの評価は正確だから、ここを参考に投資すれば勝てる」という意見があれば、「証券アナリストBさんの評価は全然ダメ」との意見もあります。

レーティングを長らく見てきた人であればともかく、見始めてまだ日の浅い人はこの時点でレーティングそのものを評価しがちです。

要因は他にもありますが、レーティングが賛否両論となっているのはこういった理由も噛んでいます。

また、投資家からの評判が高い証券アナリストによるレーティング情報は、株価に影響を与えることがありますので覚えておきましょう。

その証券アナリストが高い評判を得ているということは、多くの投資家が投資判断どおりに動く傾向があるため、結果として株価が変動するのです。

レーティングは公平でない場合がある

各証券会社が公表しているレーティングの中には、投資家にとって公平ではない情報である場合があります。

たとえば、とある企業の銘柄がどこかの証券会社となんらかの繋がりがあったとすると、実際は厳しいにも関わらずレーティング結果は甘い…というケースが。

これはチャートでよく見られる「だまし」と似ている部分がありますね。

証券アナリストが中立的に分析・調査した結果か、どちらかに忖度して出した結果かをすぐに見極めるのは非常にむずかしいです。

レーティングのだましを判断するには、別のレーティングや他の情報も合わせて参考にしたり、数を重ねて特徴を見出すしかありません。

あくまでレーティング情報は指標のひとつに過ぎませんので、これ一本にすべてを委ねるのは控えるのが無難です。

レーティングと格付けは意味が違う

レーティングを見始めたばかりの人にありがちなミスとして、「レーティング情報と格付け情報の混同」が挙がります。

まずレーティング情報とは、株価に対する評価を格付けするものです。

次に格付け情報は、企業や銀行などの信用力を示しています。

この信用力は債務の返済能力を指し、これが高いほど格付け情報のランクも比例して高くなるのが特徴です。

たとえば格付け表記がアルファベットだとしたら、信用力がもっとも高ければ「AAA」、反対にもっとも低ければ「D」と表記されます。

レーティングの見方を覚えよう

レーティング情報はただ適当に見ても、思った結果は得られません。

具体的にどう見るべきかを理解しておく必要がありますので、ここでレーティングの見方をぜひ覚えましょう。

レーティング情報は2つのリスクによって判断される

公表するレーティング情報の基準は証券アナリストによって異なる場合がありますが、主に見られるものは「事業リスク」「財務リスク」の2つです。

以上のリスクはどういうものなのか、こちらで見ていきましょう。

事業リスクがあるか

事業を運営していれば、かならず利益を得られるというわけではありません。

時にはなんらかの原因によって、損失を出してしまうことも間々あります。

証券アナリストが見る「事業リスク」は、事業の将来性やキャッシュフローの状態、資産価値の予測などから分析されるものです。

もっとも、事業リスクをゼロにするのはほぼ不可能ですので、いかにリスクマネジメントをできているかが評価のキモとなります。

財務リスクも重視する

財務リスクとは、事業運営に用いる運転資金や設備投資資金を借り入れる際に増える負債による損失、ひいては倒産リスクのことです。

証券アナリストがレーティングをする際は、事業リスクのほかにこの財務リスクも重視されます。

とりわけ見られるのは借入金に対する返済能力と、将来的に大きな損失を被った場合に倒産する可能性です。

返済能力については、収支のバランスや自己資本率が見られます。

ちなみに財務リスクといっても種類があり、主に以下の4種に分類されますので、覚えておくと役に立つかもしれません。

【財務リスク】

資金調達リスク:貸借対照表の総資本に対する負債の比率上昇による問題
与信リスク:与信取引により本来受け取るべき代金を回収できないリスク
流動性リスク:売買が少なくなるなどの理由でモノを売れなくなるリスク
価格変動リスク:投資した資産の価値が、価格変動によって上下するリスク

格付け基準は評価段階だけでなく定義も異なる

レーティング情報の格付け基準は証券会社によって異なるとお話ししましたが、それだけでなく定義も変わります

複数の証券会社のレーティング情報を確認する場合は、それぞれの定義が混同してしまわないように注意してください。

野村證券・大和証券・岡三証券を例にあげると、定義の違いは以下になります。

野村證券(3段階のうち「Buy」) 12ヶ月間の目標株価が現在の株価を
15%を上回ると判断する場合
大和証券(5段階のうち「1」) 今後6ヶ月程度のパフォーマンスが
TOPIXを15%上回る
岡三証券(3段階のうち「強気」) 今後6ヵ月以内の目標株価が現在の株価を
10%上回ると判断される銘柄

レーティングは確実ではない

レーティング情報はプロの証券アナリストが分析した結果をもとに評価された内容なので、いち資料として参考になるのは間違いありません。

ですが、100%確実に予想が当たることはないので、過信は禁物です。

これは高い評判を得ている証券アナリストの腕をもってしても例外ではありません。

また、先述した「証券会社ごとの定義の違い」も、レーティングにこだわりすぎてはいけない理由のひとつとなります。

信頼できる証券アナリストを見つけられればそれに越したことはありませんが、それでもあくまで参考指標として見るのが賢明です。

最終的な判断は自身で下し、的確にトレードできるように経験を重ねたいところですね。

レーティング情報を活用するポイント

レーティング情報は確実ではないものの、上手く使いこなせれば強力な武器になるのは間違いありません。

ここではレーティング情報をフル活用するために知っておきたいポイントをご紹介します。

織り込み済みのレーティング情報に注意

レーティング情報がきっかけで株価が動くことはありますが、ほとんどはレーティング情報が公表される前から株価には織り込み済みとなっています。

織り込み済みとは、企業の決算結果やレーティング情報などの材料が公になる前から株価に反映されている状態のことです。

つまり織り込み済みであった場合は、レーティング情報が公表されたあとに株価が大きく上下することはありません。

そもそもの話、レーティング情報だけで株価に大きな影響をおよぼすことは基本的にないのです。

本格的に上下させる材料は主に、企業の業績がわかる決算結果や企業との提携、自然災害などになります。

「レーティング情報がこうだったからこのあとは上がる(下がる)!」と考えるのは早計と言えますので、急ぎすぎないように注意しましょう。

IFISコンセンサスを参考にしよう

出典:株予報

レーティング情報を見るのは初めてとあれば、まずはIFISコンセンサスをチェックするのが良いでしょう。

IFISコンセンサスとは、コンセンサス(複数の証券アナリストによる業績予想の平均)を「アイフィスジャパン」が独自ポリシーに基づいて算出したデータです。

かつては機関投資家に広く使われていたため、その有力さは目を見張るものがあります。

「レーティング情報を活用してトレードに役立てたいけれど、どこの証券会社が合っているかわからない…」とお悩みの方におすすめです。

新規カバレッジの発表

証券会社がレーティング対象としているのは一部の銘柄ですが、時に対象銘柄を増やすケースがあります。

その銘柄を新規カバレッジと呼び、発表時には多くの投資家に注目されるチャンスです。

複数の証券会社による新規カバレッジが出ると、その数だけ株価に影響を与える可能性が高くなります。

株価の上昇を期待しやすくなりますので、ぜひ注目しましょう。

レーティング評価は途中で変わることも

レーティング情報はマメに更新されているため、途中で評価が変わる場合があります。

「中立」→「強気」などに変化した際は、それにともなって株価の変動する可能性が出てきますので、注目したいところです。

この影響は、評判の良い証券アナリストが突発的に評価を変えた際に期待できます。

たとえば、企業の業績と関係がない情報を見つけると評価を変える場合があります。

ここをうまく狙えれば、大きな利益に繋げるチャンスとなるかもしれません。

初心者におすすめのレーティング情報サイト6選

レーティング情報を活用するなら、まずは自分に合うサイトを探すのが先決です。

最後に初心者おすすめのレーティング情報サイトを6つご紹介しますので、今後のサイト選びにぜひお役立てください。

株式関連の情報が充実している「Treader’sWeb」

※2020年9月30日現在

出典:Treader’sWeb

Treader’sWeb(トレーダーズウェブ)は、株式投資における強い味方といえる有名サイトです。

株式投資関連の情報が充実しており、レーティング情報だけでなく市場ニュースや業種別ランキングなども見ることができます。

レーティング情報は無料版と有料版があり、無料版で見られるレーティング情報は大引け後に更新、有料版では寄り付き前から更新しています。

月額11,000円と高めですので、まずは無料版で使用感を確かめてみるのがおすすめです。

→Treader’sWeb(トレーダーズウェブ)のレーティング情報を見る

外資系証券に興味があるなら「アセットアライブ」

※2020年9月30日現在

出典:アセットアライブ株式情報

アセットアライブでは、外資系証券のレーティング情報を扱っています。

外資系証券はゴールドマンサックスやメリルリンチ、モルガンスタンレー、リーマンなどが該当します。

アセットアライブの特徴は、「新規・格付け・格下げ・継続」のマークがひと目でわかるように表示されているところです。

投資評価や目標株価などもサッと確認できるのもうれしいポイントですね。

デザインがシンプルですので、時間効率を重視した情報収集をしたい人に向いています。

→アセットアライブの株式格付けレーティング情報を見る

各レーティング情報サイトをまとめた「株式投資データボックス」

※2020年9月30日現在

出典:株式投資データボックス

株式投資データボックスは、株式投資に関連するさまざまなデータを紹介しているまとめサイトです。

レーティング情報を公開しているサイトを一覧表示しているので、複数の情報を手っ取り早くチェックしたい方に良いでしょう。

→株式投資データボックスのレーティング情報を見る

「モーニングスター」は古いデータをさかのぼれる

※2020年9月30日現在

出典:モーニングスター

直近のみならず、過去のレーティング情報も見ておきたいとあればモーニングスターがおすすめです。

モーニングスターで公表されているレーティング情報は約5ヶ月前までさかのぼることができますので、一定期間をまとめあげるのに最適です。

→モーニングスターのレーティング情報を見る

初心者にもプロにも愛される「グレイル」

※2020年9月30日現在

出典:株式会社グレイル

グレイルは前場引け後から後場寄り前までに、毎日レーティング情報を更新しているサイトです。

当日の情報は紫色のマーカーが引かれており、見ているレーティング情報が現在のものかそうでないかがひと目でわかります。

その見やすさには定評があり、投資初心者からプロまで活用している人気サイトです。

無料でも閲覧できますが、有料ネットメール会員になると毎朝レーティング情報がいち早く公開されます。

→株式会社グレイルのレーティング情報を見る

株式レーティング情報&目標株価

※2020年9月30日現在

株式レーティング情報&目標株価はサイトではなくTwitterのアカウントですが、こちらもレーティング情報を調べるなら良い資料です。

レーティング情報をはじめ、証券会社の格上げ・格下げ、目標株価の変更があった銘柄を随時ツイートしています。

Twitterアカウントを作成するだけですぐに見られますので、興味がありましたらフォローしておくと良いでしょう。

ツイート通知をONにしておけば最新情報をすぐにチェックできるため、こちらの設定もおすすめです。

→株式レーティング情報&目標株価のTwitterアカウントはこちら

レーティング情報はあくまでも参考程度で判断しよう

レーティング情報は売買タイミングを見極める資料として優秀ですが、どこまでいっても確実はありません。

「信じてトレードしたら、予想とは真逆へ流れた…」などというケースは珍しくありませんので、くれぐれも用心してください。

レーティング情報を利用する際は、IFISコンセンサスの変化や新規カバレッジも注目しましょう。

証券アナリストが途中で評価を変えることがあれば、株価に影響を与える可能性が高いのでとくに見ておきたいところです。

あくまで参考程度にとどめつつ、日々のトレードに取り入れていきましょう。

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