ストップ高になる値幅はいくら?投資家を守るルールの徹底解説

株式投資は銘柄選びや売買のタイミングを見極めることが大切なので、株価の動きをチェックしながら最適な銘柄をピックアップしなければいけません。

株価は常に変動しているもので急騰すると値幅制限が発動してストップ高となる場合がありますが、ストップ高になった銘柄を狙った投資方法も存在しています。

ストップ高とは前日の終値を基準にして設定された制限値幅まで株価が上がると、投資家の損害や混乱を防ぐためにとられる措置のことで、連続ストップ高になると買いシグナルと判断して効率よく利益につなげられますが、見極めを間違えると損失を出す可能性もあるので注意が必要です。

この記事では、ストップ高になる値幅の決まり方や、特別措置で値幅制限が拡大する時のポイント、損失を出さずにストップ高を狙った投資法のポイントについて紹介します。

ストップ高になりそうな銘柄の見極め方や投資方法について参考にして、あなたに合った投資スタイルなのかを見極めてください。

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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値幅制限でストップ高になる仕組み

株価は常に変動を繰り返していますが、何らかの影響で株価が急上昇・急落する場合があります。

異常な株価の急上昇・急落を防ぐための措置値幅制限であり、値幅制限の上限まで株価が上がるとストップ高になり、逆に下限まで下がるとストップ安になります。

ここでは、値幅制限でストップ高になる仕組みについて確認してみましょう。

目的は投資家の損害を減らすこと

値幅制限でストップ高になる一番の理由は、投資家の損害を減らすためです。

そもそも株価は毎日同じではなく日々変動しているものですが、突然価格が急変すると正常な判断ができなくなり、売買のタイミングを間違えて大損する可能性があります。

このような事態を避けるためにも、株価の急変が発生しても迅速にストップをかけられるように、一定範囲内で値幅制限が設けられています。

ストップ高になる値幅は株価で決定

株価は銘柄によってさまざまなので、制限値幅も株価によって異なります。

基準となる株価は前日の終値で設定され、それぞれの株価に応じた値幅の範囲内で制限が設けられます。

基準株価と制限値幅(全ての証券取引所で共通)
基準株価 制限値幅
100円未満 30円
100円以上200円未満 50円
200円以上500円未満 80円
500円以上700円未満 100円
700円以上1,000円未満 150円
1,000円以上1,500円未満 300円
1,500円以上2,000円未満 400円
2,000円以上3,000円未満 500円
3,000円以上5,000円未満 700円
5,000円以上7,000円未満 1,000円
7,000円以上10,000円未満 1,500円
10,000円以上15,000円未満 3,000円
15,000円以上20,000円未満 4,000円
20,000円以上30,000円未満 5,000円
30,000円以上50,000円未満 7,000円
50,000円以上70,000円未満 10,000円
70,000円以上100,000円未満 15,000円
100,000円以上150,000円未満 30,000円
150,000円以上200,000円未満 40,000円
200,000円以上300,000円未満 50,000円
300,000円以上500,000円未満 70,000円
500,000円以上700,000円未満 100,000円
700,000円以上1,000,000円未満 150,000円
1,000,000円以上1,500,000円未満 300,000円
1,500,000円以上2,000,000円未満 400,000円
2,000,000円以上3,000,000円未満 500,000円
3,000,000円以上5,000,000円未満 700,000円
5,000,000円以上7,000,000円未満 1,000,000円
7,000,000円以上10,000,000円未満 1,500,000円
10,000,000円以上15,000,000円未満 3,000,000円
15,000,000円以上20,000,000円未満 4,000,000円
20,000,000円以上30,000,000円未満 5,000,000円
30,000,000円以上50,000,000円未満 7,000,000円
50,000,000円以上 10,000,000円

たとえば、前日の終値が1,200円の銘柄は300円の値幅制限が設定されていますので、1,500円まで株価が上昇するとストップ高になり、逆に900円まで株価が下がるとストップ安になります。

海外では値幅制限なしの取引所も

日本の証券取引所では上記の表で示した値幅制限が設定されていますが、海外にある一部の取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ、香港証券取引所)には値幅制限が存在しません。

ただ、株価が急変した時に取引が停止されるサーキットブレーカーという制度が存在しています。

サーキットブレーカーも値幅制限と同じような目的で発動される制度で、株価が急変したときに投資家の頭をいったん冷静にさせる目的で売買を強制的に停止するものです。

4つの特別措置で値幅制限が変わる

特別措置により値幅制限が変わる場合もあるので、具体的にどのような時に特別措置がとられるのか確認しておきましょう。

ストップ高になる値幅が2倍に拡大

株式の売買が極端に行われている場合は値幅制限が2倍に拡大される場合があります。

例・東京証券取引所では3営業日連続で以下の条件を満たしたとき

  • ストップ高(ストップ安)が続いている
  • ザラ場(寄り付きから引けまでの取引)での出来高がない
  • 比例配分がない

大暴落が予想される社会情勢で値幅制限の縮小

株価は社会情勢の影響を受けやすく、時には大暴落を引き起こす可能性もあることから、暴落が予想される時には値幅制限の縮小が行われる可能性もあります。

過去には2001年に発生したアメリカの同時多発テロ事件に関連し、市場の混乱を避ける目的として値幅制限を通常の2分の1に縮小したことがあります。

新規上場銘柄のストップ高は公募の4倍

新規上場銘柄(IPO)については、初値がつくまで値幅制限が設定されておらず、初値がついた時点から適用されます。

初値が決まるまでは公募価格が基準価格となり、ストップ高となる上限は4倍、ストップ安となる下限は4分の1になります。

上場した日に初値がつかなった場合、その日の最終気配値が基準価格となって次の営業日には上限4倍・下限4分の1の条件が適用されます。

初値が決まった場合は、こちらの表で示した値幅制限が適用されます。

ストップ安がなくなる整理銘柄

上場廃止基準に該当した銘柄は整理銘柄に指定され、1ヶ月後には上場廃止となります。

整理銘柄に指定された翌々営業日から、下限値幅だけ撤廃される特例措置が行われるため、ストップ安がなくなります。

ストップ高の銘柄は投資チャンスなのか

ストップ高になる銘柄は、【売りたい投資家の数 < 買いたい投資家の数】となった時に起こり、買い注文が圧倒的に多い状況をうまく利用すると利益に繋がる可能性があります。

ストップ高の銘柄を狙う投資戦略は、果たしてチャンスといえるのか考えてみましょう。

比例配分狙いで注文し即売却

ストップ高で取引が終了し、売買の注文数があまりにも合わない場合には、取引所が按分措置を行う比例配分が行われます。

買い注文が売り注文よりも極端に多くなっている時には、それぞれの証券会社の社内ルールに基づいて抽選などが行われて各投資家に割り当てされますので、運次第でストップ高になった銘柄を購入できる可能性があります。

運良くストップ高の銘柄を購入できたら、翌営業日の寄り付き以降は急落する恐れがあるので、寄り付き直後にすぐに売却すると、株価急落で大損するリスクを抑えられます。

連続ストップ高は買場のシグナル

ストップ高が連続している銘柄は買場のシグナルだと判断することもできます。

実際に連続ストップ高になっている銘柄を確認してみると、株価上昇の背景には業績がアップしていたり、多くの人から注目されるような新製品を開発しているなど、その企業にとって大きなプラスに転じることが絡んでいる可能性が高いです。

2日連続ストップ高、3日連続ストップ高の銘柄は買いシグナルだと考えてスムーズに対応できるように準備しておくことをおすすめします。

空売り中だと損害は拡大

空売り(信用取引)は、株式を持っていなくても売りから入れる取引で、株価が下落したら買い戻して利益を狙いますが、連続ストップ高になると大損する可能性があるので注意しましょう。

特に空売りに向かないのは株価の動きが大きい小型株や、バイオテクノロジー、ゲーム分野の銘柄です。

何らかのきっかけで株価が高騰しやすい特徴があるためストップ高になる可能性があり、連続ストップ高になると買い戻しできずにどんどん損失が膨らんでしまうおそれがあります。

空売りに適した銘柄を選ぶ際には、50日移動平均線が下向きになっている、信用倍率が高いなどの条件を満たしているか確認するなどの指標を参考にしてピックアップしましょう。

値幅制限でストップ高になる銘柄探し

実際に値幅制限でストップ高になる見込みがある銘柄を探す場合のチェックポイントを抑えておきましょう。

当日のストップ高銘柄はポータルサイトから

株取引の状況を確認できるポータルサイトでは、当日のストップ高銘柄を簡単にチェックできます。

Yahoo!ファイナンスや、トレーダーズウェブなどのポータルサイトを毎日チェックして、どのような銘柄がストップ高になっているかを確認するだけでなく、なぜストップ高になっているのかを分析してみることも大切です。

個人ブログの予想を元にした投資は自己判断で

ストップ高に関する情報を検索していると、個人ブログの管理人が独自のロジックでストップ高になりそうな銘柄を予想しているサイトがヒットします。

細かな分析内容で、実際に予想が当たっている場合もありますが、的中率は100%ではありません

このような個人ブログの予想を100%信じて投資を行うよりも、第三者の分析内容は自分の投資の参考材料の一つとして捉えて自己判断することをおすすめします。

ストップ高の値幅から投資チャンスを探そう

値幅制限でストップ高になる銘柄を狙った投資法は、上手に利用すると効率よく利益を得られる方法ですが、必ず成功するとは限りません

ストップ高は株式投資を成功させるチャンスの一つとして考えて、たくさんの銘柄からストップ高になりそうなものをピックアップしておき、いざという時にはすぐに対応できるように準備を整えておきましょう。

ストップ高になる銘柄を探す際には、投資関連のポータルサイトや個人ブログの予想などを参考にしながら選別して、最適なチャンスを逃さないようにしてください。

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