資産運用として株式投資を始めようと思っているあなたにとって、スバリ知りたいのは「どうすれば勝てるか」ではないでしょうか?
積み立ててきた大事な資産を運用するのですから、損をしないように戦略面でも準備を整えてから株を始めたいと考えているはず。
そこで今回は、あなたにピッタリな「株の勝ち方」についてご紹介いたします。
この記事を読めば、自分の元手資金や目標額に合わせて損をしない株の勝ち方を作れるようになるはず。
他の投資家とは一味違う成功マインドを身に付け、勝ち組トレーダーへの第一歩を踏み出しましょう!
この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希 | |
プロフィール・所持資格 | 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。 |
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100%損をしない株の勝ち方はない
勝ち方を考えるためにはじめに知っていただきたいのが、株式投資の現実。
実は株において、絶対に損をしないということはあり得ないのです。
それは一体どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
株で勝てている人は少数
いきなりですが株式投資をしている個人投資家のうち、どの程度の割合の人が勝てていると思いますか?
多くの初心者向けサイトや株式投資本にはポジティブな内容が書かれていることもあり、全体の半分くらいは勝っているのではないかとイメージしたかもしれません。
ですが実際のところ、個人投資家で成功しているのはわずか「1割」以下。
つまり、それ以外である9割の個人投資家は負けているといった状況なのです。
さらに言えば、個人投資家のほとんどが投資を始めてから6カ月以内に資金を失い投資を辞めているとのこと。
株式投資には一攫千金のように夢のある言葉で語られがちですが、現実はかなり厳しい世界となっているのですね。
株のプロでもときには負ける
個人投資家の大半が負けるとしても、プロの投資家であればそうそう負けることは無いと感じることでしょう。
しかし圧倒的な経験と知識を有したプロでさえも、時として失敗してしまうのが株式投資の世界。
例えば「ウォーレン・バフェット」という有名投資家をご存知でしょうか。
天才的な投資の才能で現在までに10兆円近い資産を築き上げ、併せて投資会社バークシャー・ハサウェイのCEOをも務めている人物です。
彼のようにトップクラスの投資家であっても、実はしばしば失敗をしてしまったことが。
最も大きな事例では、1993年のデクスターシューズ買収。
バフェットはこの靴製造メーカーを4億3300万ドルもの額で買収したのですが、同企業は数年後に競合に破れ生産中止、価値はゼロとなってしまいました。
このようにバフェットほどの天才投資家でも、時には莫大な損失を受けるほどの失敗をしてしまうもので、投資には必ずリスクが付き物であると感じられますね。
成功した勝ち方でも通用しなくなる
株式投資が難しいのはたとえ成功する勝ち方を身に付けても、状況が変われば全く通用しなくなる点にも。
再び先ほどのバフェットを例に挙げますが、彼の投資手法はこれまで数十年もの間、優れた手法として成功を収めてきました。
それは本来の価値が評価されていない割安株を購入し、自らが理解できない分野への投資は避けるというもの。
20世紀の間はこの手法がうまく機能したのですが、21世紀に入るとAmazonをはじめとしたIT企業が一気に増加。
以前の常識が破られるほどの変化を市場にもたらした上、IT分野に疎いバフェットにとってこれらの企業は範囲外。
そうしたことが重なり次第に世界経済の変化に追いつけなくなったのでしょうか、2018年第4四半期の決算でバークシャー・ハサウェイは約254億ドルもの巨額赤字を計上。
時代が大きく変化しているにも関わらず、以前のやり方に固執してしまったことが仇となったようです。
こうした事例からもわかるように、一度大成功してもその勝ち方に固執するのはNG。
世の中の状況を見定めながら、逐一ブラッシュアップしていく必要があるのですね。
株の勝ち方1:そもそも株に向いているのか分析
株で勝つためには、まず自分に適性があるかどうか知ることが大切。
そもそも株に向いているのかどうか、ここで分析してみましょう。
株に向いている人の性格や特徴
では、どのような性格や特徴を持った人が株に向いているのでしょうか。
第一に挙げられるのが「真面目」な性格であること。
株式投資では非常に多くの情報を集め、さらにそこから分析して戦略を立てていくといったプロセスが欠かせません。
そのため、習慣としてコツコツとこうした作業を継続できる真面目な人が適しているのですね。
好奇心旺盛で積極的に調べ物をするタイプの方であれば、楽しみながら株を続けられるでしょう。
さらには普段から自分の頭で考え、情報を正しく判断できる能力も必要となります。
また、株で勝つためには情報収集や戦略を立てるだけでなく、実践のトレードにおいて適切な判断を取らなくてはなりません。
思い通りに行かなくてもその場の感情に流されず、理性的に行動できるような冷静さを持っていることが好ましいでしょう。
株に向いていない性格の特徴
逆に、株に向いていない人とはどのような性格や特徴を持っているのでしょうか。
性格面で言えば「短気」は絶対にNG。
株ではエントリーしてから予想と逆方向に動いたり、横ばいでしばらく動かなかったりするのが日常茶飯事。
短気な人の場合そうなるとすぐに手放しがちで、せっかくその後に大きな利益を生むチャンスがあっても逃してしまうことが多いでしょう。
基本的に物事に関心がなかったり、情報を鵜呑みにして流されやすい方も危険。
そうした方を狙ってSNSや掲示板でワナの情報が流されることも多く、引っ掛かってしまえば大損してしまう可能性も。
また計画性が無いと戦略もうまく立てられず、行き当たりばったりのトレードで失敗しやすくなってしまうでしょう。
株はギャンブルではない
株式投資をギャンブルと勘違いしている方も、しばしば見受けられます。
ですがギャンブルとは運任せで勝敗が決定することがほとんどであり、かならず勝者と敗者に分かれるゼロサムゲーム。
一方で株式投資は、情報を集めて戦略を立てることが勝敗を握り、かつ適切な判断をすれば全てのプレイヤーが勝利することも可能なプラスサムゲームです。
また成長しつづけることを目標とした企業を対象に行うもので、不確実な要素に賭けるギャンブルとは根本的に異なるのですね。
ただし株式投資でも、デイトレードのように完全なゼロサムゲームとなる投資方法もあり、こうした場合は投機的なギャンブルに近くなります。
株の勝ち方2:ルールを作り無駄な取引をしない
厳しい株の世界で生き残るには、適したルールを作り徹底することが不可欠。
無駄な取引で損をしないためにも、ここで解説することはよく頭に入れておいてください。
株の銘柄選びの基本は知っている企業
上場企業にはさまざまな業種の銘柄がありますが、基本は自分の知っている企業を選ぶのがベスト。
例えば普段利用するコンビニやスーパーから、使っている家電や化粧品メーカー、携帯キャリアなどと、生活を通して親しんでいる企業がいくつもあると思われます。
こうした企業であればよく理解しているために長所と短所を判断でき、業界の動向も把握しやすいことでしょう。
そうなると将来の値動きについて予想も立てられ、結果的に投資を成功させやすいのです。
株主優待を目当てに選ぶのもあり
株では必ずしも売買益で儲ける必要はありません。
銘柄を保有しているだけで定期的にもらえる、「株主優待」目当てで購入するのもおすすめですよ。
その場合は株価や値動きのトレンドなどといった、売買益に関わる要素は無視してOK。
その代わり長く保有することとなるため、配当金と株主優待を合わせた利回りに注目して慎重に銘柄を選ぶようにしましょう。
チャートを分析して買うタイミングを決める
株で勝つためには、チャート分析はとても有効です。
分析により買い時のチャンスを適切に判断し、トレードを行っていきましょう。
買い時のチャンスとして最も代表的なのが「ゴールデンクロス」。
これは長期の移動平均線を短期の移動平均線が下から上抜いた状態のことで、そこから上昇トレンドに向かうケースが多いため絶好の買い場として知られています。
また出来高が急増し、全ての移動平均線が上向いている時は短期上昇が見込めるパターン。
一気に駆け上がるような上昇が期待できるので、乗り遅れないよう思い切ってエントリーするのがおすすめ。
このようにチャートを分析すればさまざまな買いのタイミングが見つけられるので、是非ともトレードに活かしていきたいところです。
目標利益や損切りラインを決めて売る
トレードでは買いのタイミングだけに意識が向きがちですが、買ってからその株をどこで売るかも非常に重要。
例えば含み益が出た銘柄について、欲を出してもっと上がるだろうとポジションを維持すると、株価が下がって売却タイミングを逃してしまう恐れもあります。
そのような事態を避けるためにも、あらかじめ目標額を決めておき、その額になったら売却といった方法を取ると利益確定が成功しやすいですよ。
また、予想が外れた際に損切りを適切に行うことも欠かせません。
一般的には5~7%の損失を目安に損切りとしており、このラインを意識していれば例え失敗してしまったとしても大きな痛手を負わずに次へ切り替えられるでしょう。
ルールを徹底するため自動売買を利用
いくらルールを徹底するのが重要だとわかっていても、トレードを行うのが人間である以上時として感情に左右された判断をしてしまうもの。
そこで、いっそのことプログラムにトレードを任せてしまう「自動売買」を利用してみるのも一つの手です。
大手のネット証券会社であれば、ツールを提供していることも多いため実はそこまで敷居が高くありません。
プログラムを作るのなんて無理だと感じるかもしれませんが、中にはエクセルで出来るものもあり、これならばプログラミング知識の無い方でも簡単。
一度設定してしまえば、一切の感情に左右されずルールに沿った株の取引をしてくれるのが魅力で、うまく利用できれば強い味方となること間違いありません。
勝てないのならルールの見直し
上記で述べたポイントを意識してトレードしても、なかなか勝てない場合もあります。
そのような時には、決めたルールを見直してみるのが大切。
その時々の相場により相性の良いルールも変わってきますので、何度も何度も検証を繰り返し、悪い点が見つかれば分析して修正。
時間をかけながら、慌てず少しずつ成功できるルールへと近づけていくようにしましょう。
株の勝ち方3:利益を増やす資産管理
株で勝つにはトレードだけでなく、資産管理をしっかりと行うことも重要です。
ここからは、利益を増やすための管理方法を学んでいきましょう。
勝率よりトータルの利益を計算
トレードの記録では勝率に目が行きがちですが、それよりも重要なのはトータルの利益。
たとえ勝率が高くても、1回高額の負けがあるだけでトータルがマイナスになることもザラにあります。
そのような状況を投資の世界では”コツコツドカン”という言葉で表し、コツコツ小さな利益を積み上げてもドカンと大きな損失で全て吹き飛ばされてしまうのは失敗の定番。
勝率ばかり考えているとこの罠にハマってしまいがちなので、常にトータルの利益も意識するようにしましょう。
また忘れてはならないのが、手数料などトレード外でのコスト面。
これらも含めた上で、プラスになっているかを計算することが重要です。
株の取引で必要なコスト一覧
株取引でかかるコストとしては、主に「売買手数料」と「税金」に分けられます。
「売買手数料」とは株式の売買の際にかかる手数料で、一般的には約定金額ごとに変わってきます。
売買手数料の相場としては、
約定金額 | 売買手数料 |
10万円以下 | 0円~100円 |
30万円~50万円 | 198円~300円 |
100万円以上 | 500円~3000円 |
といったところです。
「税金」については、株式投資の場合は売却益・配当益について課税されることとなり、その割合は20.315%。
つまりは利益から2割弱も税金として持っていかれてしまうということで、コストの中ではこの税金が最もネックになるでしょう。
年間の利益がマイナスでも確定申告
先ほど株における税金について述べましたが、条件によっては課税額を減らせる仕組みもいくつかあります。
特に当てはまるのが、トレードで損失を出した場合です。
株への課税では利益分から損失分を相殺して課税額を決める「損益通算」という仕組みで計算されるため、損失の分だけ支払う税金を減らすことができます。
また損失の額が大きく、その年の損益通算をしても、トータルで損益がマイナスになる場合もあることでしょう。
そうした際には、その損失を翌年以降3年間にわたって利益分から相殺できる「繰越控除」といった制度も。
たとえ年間の利益がマイナスでも、節税効果があるため確定申告を行うことは必要なのですね。
損失リスクを減らすため資産は分散
株を買う際にやってはいけないのが「一点買い」。
手持ちの資金を一つの銘柄に集中してしまうと、万が一失敗した際に取返しのつかない損失が出てしまいます。
そうしたリスクを避けるためにも、いくつか異なる値動きをする銘柄を所持する「分散投資」を行いましょう。
分散投資であればたとえ片方で損失が出ても、もう片方で利益が出れば損失はカバーできるといったように、リスクを抑えながら利益を狙っていくことが可能となりますよ。
株の勝ち方4:株を続ける限り勉強をする
株の知識は一度身に付ければ終わりではなく、常に勉強をし続けていく必要があります。
では具体的にどのような勉強方法を取ればよいのか、効果的な方法を学んでいきましょう。
基礎を効率よく固めるなら書籍
初心者の方は、まず基礎的な知識を固めるのが先決です。
そこで役立つのが体系的に学べる書籍で、最初に押さえておきたい基礎を効率よく固めることができます。
選ぶべき本のテーマとしては、入門書や株の心構えが紹介されているものが好ましいでしょう。
具体例としては、「世界一やさしい株の教科書 1年生」(ソーテック社)や「臆病者のための株入門」(文芸春秋)、「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房)など魅力的な書籍がたくさんあります。
書店やネット通販を見れば、そのつど最新の状況に対応したタイトルを目にすることができますので、好みの一冊を探してみるのも面白いですよ。
トレンドの把握に新聞やネットを見る
情報戦である株式投資では、常に最新のトレンドを把握しておかなくてはなりません。
そこで役立てたいメディアとしては、日々新しい情報を伝えてくれる新聞やネット。
新聞であれば「日本経済新聞」など、経済に特化したものを選ぶのがポイントです。
日々の経済ニュースから企業決算・アナリストのコラムまで載っているため、毎日読んでいるだけでも知識が身に付くことでしょう。
ただ、ネットの場合は情報が多い分、信憑性が欠けるものも見受けられる点に注意してください。
SNSのような出所不明の情報をあてにせず、信頼ができる定番のサイトから情報収集するのが基本です。
まず最初は、利用している証券会社が提供する情報をチェックしてみるのがおすすめですよ。
メンター探しにイベントやセミナーに参加
いわゆる指導者・助言者を指す言葉が「メンター」。
株においてもこうしたメンターがいれば、わからないことを聞けたり自分がやるべきことの方向性が定まりやすく、非常に有利となります。
では、どこでメンターを探せば良いかと言えば、株式投資についてのイベントやセミナーへの参加してみるのが近道。
もちろんメンターだけでなく、投資について話し合える株仲間を増やせることもメリットで、長く投資を続けようと考えるのであれば是非ともこうしたイベントやセミナーには足を運んでおきたいところです。
自力では株で勝てない場合の対策
勝ち方を実践してみても、どうしても自力で株に勝てないこともあるはず。
その場合の対策もいくつかありますので、つまづいた時の参考にしてみてください。
投資信託で資産運用をする
難しいトレードを、運用のプロに任せてしまえるのが「投資信託」。
仕組みとしては、投資家たちから集めた資金をプロのファンドマネージャーが運用し、利益が出た際にはそれが投資家たちに分配されるといったものになります。
プロに任せるだけあって大きな資金が無いと出来ないように感じるかもしれませんが、実は数百円からでも始められる気軽さが魅力です。
一つ一つの商品が少額から購入できるので分散投資もしやすく、リスクを抑えながら資産運用するにはピッタリでしょう。
ただし株式投資に比べ、手数料が高めに設定されているなど運用にコストがかかることはややネックとなります。
ロボアドバイザーに運用を任せる
「ロボアドバイザー」とは、資産運用アルゴリズムにより資産を自動で運用してもらう投資方法。
使い方はとても簡単で、どの程度リスクをとるかを決めるだけで投資先への資産分配を自動で決めてもらうことができます。
過去における膨大なデータを基に分析がなされるため、人間がより的確な判断ができるケースもしばしば。
AIに任せることで人件費が抑えられる分、先ほどの投資信託よりは運用コストが少なく済むのもポイントですよ。
株以外の資産運用にチャレンジする
いくら試行錯誤を凝らしても株で勝てない場合には、いっそ株から別の資産運用にチャレンジしてみるのも一つの手です。
とは言え、資産運用も多くの種類があるのでどれをチャレンジしてよいか迷ってしまうはず。
そこで、リスク・リターンの大小を基準に、以下の表でまとめてみました。
この表を見ると株式投資はリスク・リターン共に高めで、やや上級者向けということがわかりますね。
堅実に資産を増やしていける投資としては、「国債」や「外貨預金」「iDeco」などがリスクも低くおすすめです。
株でつまづいたら一旦こうした難易度の低い投資に立ち返り、そこから徐々に投資の感覚を掴んでいくというのも良いかもしれませんね。
まとめ
今回は株の勝ち方について解説してまいりました。
世間では成功者が目立つ株式投資ですが、実のところその割合は全体の1割程度しかありません。
プロでさえも失敗することのある厳しい世界なのですね。
そこで勝つためには日々の試行錯誤を積み重ね、ルールを徹底できるメンタルの強さも鍵となってきます。
是非とも自分に合った勝ち方を見つけ出し、実践のトレードで成功を収めましょう!
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