CAGR(年平均成長率)とは?すぐに分かる解説と計算方法や活用法

「CAGR」というものを聞いたことがありますか?長年投資をしていたり、証券会社に務めていたという人なら、聞いたことはあると思いますが、投資初心者の人にとっては、「CAGR?なにそれ?」と思うかもしれません。

投資用語って、本当に色々あるのですが、投資をするうえで「CAGR」って知っていなければならないものなのか、とってもきになりませんか?重要なものならば、知っておかないと不安になりますよね。

CAGRというものは、結論から言うと、企業の年平均成長率を表しているものです。企業の成長率となると、投資をする上でCAGRを知っていたほうが有利な気がしませんか?

そこでここでは、CAGRが具体的にどういうものなのか、そして、どうやって計算をしていくものなのか、CAGRを知ることで何ができるのかなどについて紹介したいと思います。

さらには、CAGRの欠点についても触れていくので、自分の投資のパートナーの1つとして、CAGRを取り入れてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人 ファイナンシャルプランナー 児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。
 
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CAGRとは?

まずは、CAGRが何なのか、具体的に知っていく必要がありますね。CAGRは投資をする人にとっては、知っておくと、とても便利なものではありますが、CAGRのことをしっかり知っておかないと、投資に使えるものではありません。

そのため、「ただ名前を知っている」とか、「聞いたことがある」ぐらいでは、本当の意味でCAGRを知れたことにはならないでしょう。きちんと自分の投資に取り入れていき、自分の投資が安心安全の取引ができるように、CAGRのことを知っていきましょう!

CAGRを理解することができたら、きっと自分の投資の強い味方になってくれると思いますよ!

CAGRの正式名称と読み方とは?

CAGRの正式名称は、「Compound Average Growth Rate」です。正式名称が英語なので、意味はさっぱり分からないという人もいるでしょう。ただ、CAGRは、これらの単語の頭文字をとって、CAGRと呼ばれているのです。本当に、全部英語で何がなにやら分からないですよね。

1つずつ単語を調べると、Compoundは「混ぜる」、Averageは「平均」、Growthは「成長」、Rateは「割合、率」というものでした。これらの単語の意味を踏まえて、CAGRがどんな意味を持つのか、次の項目で見ていきたいと思います。

ちなみに、CAGRの読み方は、「ケーガー」とか、「カーガー」って読みたくなりますが、アルファベットをそのまま、「シーエージーアール」と読んでください。

CAGRの意味とは何か?

CAGRの正式名称や読み方が分かったら、次は意味を覚えていきましょう。CAGRの意味ですが、「年平均成長率を表している指標」のことと言われており、複数年の売上高をもとに、その企業の成長率の平均を出したものです。

さきほど、Compoundは「混ぜる」、Averageは「平均」、Growthは「成長」、Rateは「割合、率」という1つずつの単語の意味がありましたが、この意味のとおりですね。

CAGRは、年平均成長率を見るものなので、その企業が安定した経営を行っているのかなどをチェックすることができます。また、今後、その企業が成長していくのか?という予想も立てることができます。

さらには、福利の投資商品の利回り計算や、気になる企業の利益などを調べることもできるので、自分が投資をするときの企業分析にも役立ちます。投資をするときの企業分析にCAGRが役に立つということは、安定した会社を見極めて、より安心できる投資を目指すことができるということですね。

CAGRの前提となる複利計算とは何か?

CAGRは複利計算をするものですが、複利ってなに?と思いますよね。複利と比較されるのが、単利ですが、単利と聞いてもよく分からない人が多いと思います。ここでは、複利と単利を比較して、複利の意味を知っていきましょう!

まず、単利ですが、単利とは、元金に対して利息がつくものを言います。次に、複利ですが、複利は、元金に利息がついたものに、さらに利息がつくものです。なんだか、ますます分からなくなりそうですよね。例を出して考えて見ましょう。

例えば、元金200万円で年利10%の場合で考えます。単利の場合は、200万円+10%なので、1年目が220万円になります。これが、元金+利息の単利の考えです。2年目も200万円の元金+10%の利息なので、220万円です。

これに対して、複利は、1年目は200万円+10%の220万で単利と同じですが、2年目は、220万にさらに10%の利息が付くことになるので、242万になります。複利計算のほうが、年数がたつほど大きくなるのが特徴です。

※小数点を四捨五入

CAGRの計算例

CAGRは、年平均成長率を求めるものなので、単純に、成長した数値を割ればいいという間違った計算方法をする人がいます。CAGRは、前年の売上率や、その前の年の売り上げ率を足して割ることや、前年の伸び率を足して割るなどの計算方法で出すことはできません。この間違った計算方法は、よくある間違いなので、気をつけておきましょう。

では、CAGRはどんな風に計算して、結果を出したらいいのでしょうか?例えば、1年目の売上高が200億円、2年目が220億円、3年目が253億円とします。そして、前年の伸び率が2年目が20%、3年目が15%とします。

そうなると、CAGRの求め方は、

(253/200)^(1/(3-1)) – 1

になるので、答えは0.124になり、成長率は12.4%ということになります。

こんな計算式、初めて見たという人もいることでしょう。CAGRの計算式は、ちょっと難しいので、次の章で紹介したいと思います。

CAGRの計算方法について

CAGRが、企業の年平均成長率を見るもので、計算も単純にはできないことがわかりましたが、どうやって計算したらいいのでしょうか?企業の成長率が見れるとなったら、CAGRの計算方法は知っておきたいですよね!

投資にプラスになるものの知識というのは、投資をやるにあたって必ず頭にいれておきたいものなので、CAGRも例外ではありません。ただ、かなり難しい計算式にはなるので、計算方法を知ったところで、自分で計算できない!と思う人もいるでしょう。

自分で計算できないのなら、「CAGRを知っても意味がなさそう…」と思ってしまいそうですが、大丈夫です!そんな人のためにも、CAGRが簡単に計算できるいろんなツールも紹介したいと思うので、安心してくださいね!

CAGRの計算式とは?

まず、CAGRの計算式ですが、

CAGR=(N年度の売上 ÷ 初年度の売上) ^ {1 ÷ (N – 1)} – 1

で計算します。

頭の中、はてなだらけになりますよね。この計算式は、理系の人とか、よっぽど数学が得意な人でないと難しいと思います。

しかし、CAGRが、売上率を足して割るとか、成長した数字を足して割るものではないということを知るためにも、CAGRには、こんな計算式があるということは知っておきましょう。

CAGRの計算式である、

CAGR=(N年度の売上 ÷ 初年度の売上) ^ {1 ÷ (N – 1)} – 1

に、自分が知りたい企業の売り上げや、年数などの数値を当てはめて計算していきます。計算後は、出た数値が大きければ大きいほど、その企業の成長率が高いということになります。

計算式が難しすぎて計算ができないという人は、グーグル検索にかけると、グーグルが計算してくれるので、その機能も使ってみましょう!

ちなみに、CAGRの計算式

CAGR=(N年度の売上 ÷ 初年度の売上) ^ {1 ÷ (N – 1)} – 1

に含まれている「^」のマークですが、これは、乗を表すものです。たとえば、「2^2」と書かれていたら、2の2乗、「2^3」なら2の3乗ということになります。

CAGRをエクセルで計算する方法

CAGRは、エクセルで計算することもできます。エクセルで計算してくれたら、とっても楽に数値を出すことができますね。ただ、エクセルで計算するためには、エクセルでの表を作らなければなりません。

エクセルでの表は、コツさえ掴めば簡単に作成することができるので、CAGRを自分の投資に取り入れたい人は、是非作ってみてください。

【エクセルでのCAGRの表作成】

まずは、エクセルを自分のパソコンにダウンロードしておいてくださいね!

①1Aに「年度」、2Aに「売上高」という項目を作りたいので、それぞれの文字を記入してください。
②年度と売上高に、CAGRを知りたい企業の数値を入れていきます。
③CAGR項目を作って、隣に「=(F2/B2)^(1/(F1-B1))-1」と入れます。

③の=(F2/B2)^(1/(F1-B1))-1は、CAGRの計算式の(N年度の売上/初年度の売上)^(1/(N年度-初年度))-1のことを意味しています。

エクセルではXIRR関数で計算する方法もあり、計算式は「=XIRR(A2:A6,B2:B6)」になります。XIRR関数とは、一定期間ではないときの内部収益率が分かるエクセルの関数のことです。

この関数を使うことで、エクセルでCAGRを求めることができるのです。エクセルが使いこなせる人にとっては、エクセルでの計算が便利だと感じるでしょう。1度作ってしまったら、ずっと使えるので、エクセルが苦手な人も作ってみるといいかもしれませんよ!

CAGRの計算はスプレッドシートでもOK

この記事を読んでいる方の中には、エクセルを普段使っていない方もいますよね。

そんな方はエクセルの代わりに「Googleスプレッドシート」を使うことでも計算可能です。

Googleスプレッドシートはオンラインで使用できるエクセルのようなツールで、基本的な操作はExcelとほぼ同じですし、Excelと同じようにグラフの作成や関数を使った計算も可能です。

ですので、GoogleスプレッドシートでCAGRを算出する際も、先ほど紹介したエクセルで計算する方法と同じ操作で計算可能です。

ダウンロード等は不要ですが、使用する際にはGoogleアカウントが必要なのでそこだけご注意ください。

また、Googleが提供しているブラウザである「Chrome」の拡張機能を使うと、Excelファイルを開いて編集したり保存したりすることもできます。

CAGRを簡単に計算できるツール

CAGRを自分で計算するのも難しい、エクセルで表を作るのも、どうしてもよく分からないという人は、CAGRをとっても簡単に出すことができる計算ツールを使いましょう!このツールを使えば、「どうやって計算するの?」と悩むこともなくなるので、とっても便利です。

そして、計算間違いのリスクを減らすこともできるので、計算ツールを使うメリットってたくさんありますよね!ここでは、おすすめのツールを紹介します。

【CAGR計算機】
http://www.7ak.org/cagr/
CAGR計算機は、「現在価格」、「将来価格」、「年数」を入力して、「CAGR計算」というところを押すと、パッとCAGRが出てきます。

使い方はとってもシンプルですし、ただ単にCAGRを知りたいと思っている人にとっては、ムダがない便利なサイトでしょう!

【年平均成長率-高精度計算サイト】
http://keisan.casio.jp/exec/system/1317092435
年平均成長率-高精度計算サイトは、とっても簡単に計算できる上に、見やすくて便利です。

使い方は、「データ表入力」という表があり、年数が書いてあるので、その年数に合わせて売上高を入れていきます。その後、計算ボタンを押すと、表になって前年比成長率と、年平均成長率が出てきます。

さらに、グラフボタンを押すと、棒グラフになって売上高、前年比成長率、年平均成長率が出るので、とても分かりやすいですね。

なんと印刷機能もあるので、このサイトはCAGRを見たい人にとっては、重宝するのではないでしょうか。

CAGRの活用方法

CAGRは、年平均成長率を見るものとして、投資をする人にとっては、見ておきたい企業の数値だということは分かりましたが、では、実際にどうやって活用したらいいのでしょうか?

年平均成長率を知ることで、どんな風に自分の投資にCAGRを役立たせたらいいのかというところまでは、今のところ分からないと思います。しかし、せっかくCAGRを知ったのなら、絶対に自分の投資にCAGRを活用させたほうがいいと思いませんか?

投資をする上で、1番大切なことは、「ルール設定」です。そして、そのルールを守る強い精神力も必要です。もしも、CAGRが自分の投資ルールを確立させてくれるもので、精神衛生を保てる材料となるのであれば、絶対に取り入れて活用したいものですよね!

そこでここでは、CAGRの活用方法について、紹介したいと思います。もちろん、CAGRにはいいところばかりではなく、問題点もあるので、そこも紹介していきます。

CAGRから分析できることとは?

まず、CAGRを知ってなにができるかというところですが、企業の分析ができるということは、上記で紹介していますね。CAGRを調べたときに出た数値を見ると、数値が大きい会社もあれば、数値が低い会社もあるでしょう。

CAGRは、どの数値がいいとか、この数値が基準!みたいな数値はないのですが、大きい数値が出た会社のほうが、成長率が高いので、成長している会社と判断することができます。

これは、CAGRを見るときの基本中の基本なので、「CAGRは数値が大きいほうがいい」という程度に頭にいれておいてください。また、投資をする上で、大切なのは、その会社の未来が安定していることや、飛躍することですよね。絶対に倒産されては、資金が全てなくなってしまうので困ります。

CAGRは、過去の成長率をみて、その成長率をそのまま引き継ぐと考えることで、「きっと未来はこれぐらいの業績になるはずだ!」と予想することも可能です。この未来の予想というものが、投資をする上での判断材料として活躍しますね。

そして、CAGRは、計算をするときに、年数の期間を伸ばして計算することで、その会社の長期の成長率を予想することもできます。長期でどれだけ成長するのか、予想することができたら、投資をする上での安心材料になります。

そして、CAGRを計算するときに、年数を伸ばすことで直近の成長率が一時的なのか、安定した成長率なのかを見ることもできます。この作業は、投資を行うときのリスク管理にもなるので、CAGRを見るなら必ず行いたい作業です。

CAGRを見るときは、過去5年分や、過去10年分を見たほうがいいと言われているので、めんどくさいかもしれませんが、投資で儲かるためと思って計算してください。エクセルや計算ツールを使ったら、すぐに出すことができますよね!

まとめると、CAGRから分析できることは、

  • 数値の大きさで成長率が高いか判断できる
  • 未来の業績を予想することができる
  • 長期の成長率を予想することができる
  • 会社の安定を予想することができる
  • 直近成長率に突発性がないかを見ることができる

ということになります。

CAGRの欠点とは?

次に、CAGRの欠点です。投資って色んな手法があると思いますし、「自分にはこれがいい!」というものを見つけることが大切ですよね。しかし、どんな手法にも、メリットもあれば、デメリットもあると思います。それはCAGRも同じで、CAGRにもデメリットはあるので、このデメリットをしっかりと把握しておきましょう!

デメリットは、把握して注意しておけば、それがリスク管理にも繋がるので、知っておくことが重要です。

CAGRの欠点は、投資をするときの銘柄選びや、企業への信用力、リスク管理としてとても役には立つのですが、計算するときに、年数を変えることで数値が変わるので、混乱を招きます。

その年数ごとに、成長率が違うので、年数を変えて計算をしたら、数値が変わるのは当然のことではあるのですが、「さっきは高かったのに…今は低い…」などのように不安定な結果になることもあって、決定力に欠けるところがあるのです。これは気をつけておかないと、落とし穴になってしまいます。

また、過去の成長率は確実に見ることができるのですが、未来のことは予想でしかありません。そのため、「これぐらい成長しそうだから投資しよう!」と思っても、その予想は約束された成長率ではありません。あくまで予想でしかないのです。

そのため、経済状況が変わって、急に成長率が下がったり、思ったように伸びなかったということはあるでしょう。投資というものは、その時その時の状況で、急変することもありますし、予想を大きくはずすこともあるものです。

そう考えると、CAGRの計算は、計算式が難しいだけではなく、どの年数を計算したらいいのかという難しさもあると言えますね。

CAGRの欠点をまとめると、

  • 年数を変えることで成長率にバラつきが出る
  • 未来の予想は予想でしかない

ということになります。

CAGRは、自分の投資の検証の1つの手法として使うことで、効力を発揮しそうですね。CAGRのデメリットを補うためには、チャート分析などのほかの部分での検証しかありません。1つの判断材料に頼った投資はとても危険なので、判断材料は分散させて、1つ1つを細かくチェックしてください。

その判断材料の中に、CAGRを入れるとより安心できる投資ができると思いますよ!

CAGRと一緒に見ておきたいPERとPBR

ここではさらにCAGRを効率的に扱う方法をご紹介します。

CAGRに限ったことではありませんが、各指標は他の指標と組み合わせて活用することで、よりあなたの投資に貢献してくれるようになります。

例えば今回解説しているCAGRですと、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)が相性の良い指標だと言われています。

ここからはPERとPBRがどんな指標で、どのようにCAGRと組み合わせて活用すると良いかを解説していきます。

PER(株価収益率)は割高か割安かを分析できる

PERとは、Price Earnings Ratio(株価収益率)の略称で、株価が「一株当たりの当期純利益」の何倍となっているかを示す指標として活用されているものです。

少し分かりやすく言い換えると、利益(当期純利益)を何年で回収できるかを示す指標と言うことができます。

つまりPERをみれば、現在の企業の株価が利益水準に対して割高か割安かを分析できます。

PERは株価÷EPS(earnings per share)によって算出します。EPSは一株当たりの純利益のことです。

例として前期の一株当たり利益が60円・株価600円とすると、PERは10倍となります。これは一株の株を購入したときに投資した600円を回収するまでに10年かかることを意味しています。

もしも利益が30円・株価600円だった場合はPERが20倍になり、投資した600円を回収するまでに20年かかることになってしまいます。

ですので、PERは少ない方が株価が割安であるということになります。

また、市場が企業に対する期待値によって株価は変動するため、PERは企業に対する市場の期待が高いと高くなる傾向があります。

PBR(株価純資産倍率)は現在の株価のお得さの指標

PBRとは、Price Book-value Ratio(株価純資産倍率)の略称です。

ざっくり言うと「企業の純資産に対して現在の株価がどれくらい高い(安い)か?」を表す指標なのです。

PBR(株価純資産倍率)は、株価を1株あたりの純資産額で割って計算します。

たとえば、株価が1,000円で、BPS(1株あたり純資産)が800円の会社の場合、PBRは1.25倍(1,000円 ÷ 800円)となります。

もしもBPS(1株あたり純資産)が1000円だとPBRは1倍(1,000円 ÷ 1000円)となります。

一般的には

  • PBR2倍以上:割高
  • PBR1倍:適切な株価水準
  • PBR1倍以下:割安

とされていますので、低ければ低いほど割安でお得と言えます。

CAGRとPERとPBRを組み合わせよう

CAGRは主に成長率から企業価値を判断する指標です。逆に言えばそれしか分からないとも言えるのです。

実際にCAGRを計算してみて、非常に良い数値だったとしましょう。しかし、PERとPBRを計算してみたらどちらも高い数値で割高なことが判明したりするのです。

もちろん、割高だから絶対にダメということではありません。逆にPERとPBRが多少悪くても、CAGRが非常に良ければ、一考の余地はあるでしょう。

これらはただの一例ですが、どの指標も様々に組み合わせて、多方面から銘柄の良し悪しを判断できるようにしていきましょう。

まとめ

CAGRについて、紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

CAGR
とは、年平均成長率のことで、複数年の売上高をもとに出したものでしたね。CAGRは、計算式がちょっと難しくて複雑に感じますが、エクセルで計算表を作ることもできますし、ネットでの計算ツールを使うことで簡単に数値を求めることができます。

さらに、CAGRを使った分析方法ですが、まずは計算して数値を出し、その数値が大きいければ成長率が高いということを覚えておきましょう。そして、過去の成長率から、未来の成長率を予想すること、さらに、年数の期間を伸ばして計算することで、長期成長率を予想すること、さらには、直近成長率の信用性を調べることもできます。

しかし、CAGRにできる分析は、過去のものは大丈夫ですが、未来のものは予想でしかないという不安定さがあるというデメリットもありましたね。このデメリットは見てみぬふりはできないので、デメリットをしっかり把握したうえで、CAGRとは付き合っていくようにしましょう。

「CAGRは知らなくても投資はできるのでは?」と思う人もいるでしょう。もちろん、CAGRを取り入れない投資方法もあります。誰でも、全ての投資方法や、投資にメリットとなる判断材料を取り入れたルールを作ることはできません。いくつかの判断材料を組み合わせてルールを設定するので、CAGRが含まれない人もいると思います。

ただ、CAGRを知ることで、きっと自分の投資方法に厚みが出ることでしょうし、自信もつくことでしょう。どんな手法にもデメリットはあるので、デメリットを補いながら色んな手法を試して自分の投資ルールを作り上げていきましょう!きっとCAGRは自分の投資スタイルとして取り入れてみるとよさそう!と思うのであれば、迷うことなく取り入れてみましょうね!

ちなみに、CAGRは、投資家だけではなく、事業をしている人が、事業計画を立てるために使うこともあるそうです。

過去の自社実績を元に、どんな経営をしていけばいいのか、CAGRを見れば分かるので、安全な事業計画を立てることもできますし、目標を設定して、どうしたらその目標を達成できるのかを考えることもできるでしょう。これは、企業家にとっては大きなメリットです。

投資家だけでなく、企業家にも使えるCAGRは、万能な指標でもあるということですよね!

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