投資をするためには、様々なテクニカル指標を学ばなければなりません。多くの指標を学習した方が、より確実な投資判断が可能となるからです。
しかし、どうやってテクニカル指標を学んだら良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、テクニカル指標の一つであるボリンジャーバンドについてわかりやすく解説します。
この記事を読めば、ボリンジャーバンドを使用した投資がしやすくなります。
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この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格
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ボリンジャーバンドとは
まずはボリンジャーバンドの基礎について解説していきましょう。
ボリンジャーバンドとは何か
ボリンジャーバンド(Bollinger bands)とは、株やFXのチャートを分析するテクニカル指標の一つです。ジョン・ボリンジャーによって開発された指標であることからこのように呼ばれます。
相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格データによって測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示します。
ボリンジャーバンドとは:チャートを使って説明
ボリンジャーバンドは、この図のように緑の線が中心線(平均値)となり、ここからどれくらい値動きにバラツキがあるか標準偏差によって算出するテクニカル指標です。
ある一定の確率で値動きが収まりやすいレンジは『σ(シグマ)』と呼ばれ、平均値からみて上のレンジを+1σ、下のレンジを-1σと呼びます(黄色線)。これを2倍したものが+2σ・-2σになります(青色線)。
ボリンジャーバンドとは:移動平均の数値の標準偏差σ(シグマ)
チャート上にある『σ(シグマ)』ラインは平均値からみてどれくらい値動きにバラツキがあるかを標準偏差によって算出しそれをチャートで示したものです。ある一定の確率で値動きが収まりやすいレンジは『σ(シグマ)』と呼ばれます。
ボリンジャーバンドの考え方では、一定の確率で値動きは正規分布すると考えるので、平均値から+1σ、-1σとなる確率は約68.2%であり、平均値から+2σ、-2σとなる確率は約95.4%となります。これを正規分布のグラフで表すと次のようになります。
この図から明らかなように、平均値に対して値動きが+-1σにバラつく可能性は約68.2%、+-2σにバラつく可能性は約95.4%ということになります。
ボリンジャーバンドとは:σ(シグマ)の計算式
ボリンジャーバンドのσ(シグマ)は次の計算式によって計算することができます。
標準偏差=√((期間×価格の2乗の合計-価格の合計の2乗))/(期間×(期間-1))
こう見るとかなり難しいですが、もっと簡単に考えればこの式によって株価がどのように分布しているのかを理解することができます。
ボリンジャーバンドとは:移動平均線
ボリンジャーバンドの中心線には移動平均線が使われます。本日を含めた過去20日の終値をもとにして計算する単純移動平均線を使うのが一般的です。
もちろん、単純移動平均線の期間は自由に設定することができ、25日の移動平均線を使うこともあります。それぞれのボリンジャーバンドのσラインの値動きに対する反応速度は期間の設定が短いほど大きくなります。
ボリンジャーバンドとは:一般的な見方
ボリンジャーバンドは役に立つテクニカル指標ですが万能ではありません。
一般的には、ボリンジャーバンドが「+2σを越えたら上昇し過ぎなので売り」「-2σを越えたら下落し過ぎなので買い」といった見方ができると言われています。
また、値幅が小さな膠着状態が続いている相場は、次に動くためのエネルギーを溜めていると考えられ、大きく推移する大相場ではその溜められたエネルギーを放出している状況です。
そのため、ボリンジャーバンドは狭まり収縮している場合は、大きく動く前触れとみることもできますし、ボリンジャーバンドが大きく拡大した後収縮に転じる動きは、一相場が終わってエネルギーを放出し終えたことを示唆していると見ることも可能です。
ボリンジャーバンドの基本的な3つの状態
ボリンジャーバンドの間に株価が推移する統計学的な確率は次のようになります。
ボリンジャーバンド | 確率 |
±1σ | 68.27% |
±2σ | 95.45% |
±3σ | 99.73% |
そのため、±2σの間に実に95%以上の確率で株価が留まることを意味しています。したがって、+2σのラインを株価が超えていく場合には、株は買われすぎていると判断することができ、−2σのラインを株価が下回る場合には、株は売られすぎていると判断することができます。
ボリンジャーバンドには、基本的な3つの動き方があります。それがスクイーズ(幅が狭くなる)、エクスパンション(幅が上下に広がる)、バンドウォーク(±2σラインに沿って株価が上昇または下落する)です。
ボリンジャーバンドの幅が狭くなっている場所(スクイーズの場所)では、値動きが小さいため、株を買ってもなかなか売るタイミングがありません。
スクイーズの状態は、株価が値動きをするためのエネルギーを溜め込んでいる状態で、今後大きく株価が変動する可能性があります。
逆に、ボリンジャーバンドは上下に大きく開いた状態であるエクスパンションは、強い上昇トレンドや下降トレンドとして見ることが可能です。
その中でも、バンドウォークが現れた場合には、より強い上昇・下降トレンドが出現したと見ることができます。
ボリンジャーバンドの3つの状態:スクイーズ
ボリンジャーバンドがスクイーズの状態となったときには、両バンドの幅が狭まっているので、相場が大きく動きづらい状態となっています。
スクイーズの状態のときには、仕掛けずにじっと待つことが大切です。
ボリンジャーバンドの3つの状態:エクスパンション
ボリンジャーバンドがエクスパンションの状態となったときには、両バンドの幅が広がっているので、相場が大きく動きやすい状態となっています。
エクスパンションの状態のときには、相場が大きく動く可能性があるので、できるだけ早く仕掛ける必要があります。
ボリンジャーバンドの3つの状態:バンドウォーク
ボリンジャーバンドがバンドウォークの状態となったときには、相場が一方向に向かう強いトレンドが働いています。
そのため、バンドウォークの状態となったときには強いトレンドが発生しているので、投資のタイミングということになります。
ボリンジャーバンドの売買手法
次に、ボリンジャーバンドを使った売買手法について説明していきましょう。
ボリンジャーバンドの売買手法:順張り
統計学的には、正規分布において標準偏差をとる場合、ボリンジャーバンドの2σのうちに株価が収まる確率は約95%となります。
そのため、これを利用して、価格が±2σの外で終値をつけたときにブレイクした方向へポジションをとるのが順張りです。特に、ボリンジャーバンドがスクイーズの状態となっているときには、順張りが非常に有効です。
なぜなら、株価の値動きがあまりない状態であるため、その後、株価が急激に動く可能性があるからです。ただし、どちらに株価が動くかはわからないので、順張りをする場合にはきちんと見極める必要があります。
ボリンジャーバンドの売買手法:逆張り
ボリンジャーバンドで逆張りする場合、価格がアッパーバンド2(+2σ)と交差したときに売り、ロワーバンド2(−2σ)と交差したときに買いを行います。
逆張りをする場合には、2σを越えるということは過去の値動きからすれば「異常な価格」であるため、いずれ修正されると考えます。
このように考えれば、いずれ株価は平均値へと収束していくことになるのでボリンジャーバンドが示すトレンドとは逆に張って取引を行います。
実践!ボリンジャーバンドの使い方まとめ
それでは、ボリンジャーバンドの実際の使い方についてまとめていきましょう。
実践!ボリンジャーバンドの使い方:売買ポイント
ボリンジャーバンドを使って売買を行う場合には、まずは市場が現在どんな状態にあるのかを見極めることが重要となります。先に説明したスクイーズの状態は、売買が硬直状態にあると判断して投資を控えます。
ただし、スクイーズの状態が長く続いた後に、ボリンジャーバンドが拡大していくような兆候があらわれた場合には、その方向に順張りで投資を行います。
ボリンジャーバンドがスクイーズの状態を脱してエクスパンションとなった場合には、実際の株価がどのようになっているかをしっかりと見極めなければなりません。
特に、ボリンジャーバンドを超えるような株価は、売られすぎもしくは買われすぎの状態にあるため、すぐに相場が落ち着いてしまう可能性があることに注意が必要です。
実践!ボリンジャーバンドの使い方:チャートが見やすい会社
現在では、ボリンジャーバンドはチャートソフトにほとんど標準装備されてる機能となっています。しかし、その中でも、SBI証券のボリンジャーバンドは見やすいと評判です。
SBI証券では、SBI証券に口座を開設していなくともチャート上でボリンジャーバンドを確認すること可能です。
実践!ボリンジャーバンドの使い方:チャート設定方法
チャート上にボリンジャーバンドを表示させるためには設定が必要となります。ボリンジャーバンドの設定をする場合には、線の本数と期間の設定が必要です。
一般に、ボリンジャーバンドの線の本数は3本となっていることが多いですが、チャートソフトによっては5本まで出すことができるものもあります。
ボリンジャーバンドの中心線は単純移動平均線となるので、その線を算出するための期間の設定も必要です。一般に、ボリンジャーバンドは25日、20日の単純移動平均線が用いられることが多くなっています。
ボリンジャーバンドの関連用語とは
最後にボリンジャーバンドと関連する用語について解説していきましょう。
ボリンジャーバンドの関連用語①「ジョン・ボリンジャー」
ジョン・ボリンジャーは、ボリンジャーバンドの開発者です。現在でも存命で、日本にもボリンジャーバンドを普及するために何度も来日するなど、精力的に活動を行っています。
ボリンジャーバンドの関連用語②「ボラティリティ」
ボラティリティとは株価などの変動幅のことを言います。ボラティリティが高いという場合、株価の変動幅が大きいことを意味し、ボラティリティが低いという場合、株価の変動幅が少ないことを意味します。
ボリンジャーバンドの関連用語③「標準偏差」
標準偏差とは、分散の正の平方根を言います。分散とは、データがどの程度平均値の周りにばらついているかを示すための指標です。
ボリンジャーバンドの関連用語④「正規分布」
正規分布とは、左右対称の連続型の確率分布のことを言います。18世紀から19世紀に渡って活躍した数学者C.F.ガウスが、天文学の観測データの研究から測定誤差がある法則に従うことを導き出し、誤差理論を確立したことが正規分布の発見のきっかけとなったと言われています。
まとめ
ボリンジャーバンドは投資初心者から上級者まで誰でも使うことができる有用な指標です。そのため、投資をする人であれば誰でもその見方について知っておいた方が良いといえるでしょう。
投資の世界には確実なものはないので、様々なテクニカル指標を頼りにして投資判断をしていく必要があります。少しでも多くのテクニカル指標を学習しておけば、投資の手がかりも増えて、投資判断を間違えなくなります。
この記事を読んで、まずはボリンジャーバンドの基礎を理解した上で、投資にボリンジャーバンドの考え方を役立ててみてくださいね。
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